2010/06/11 - 2010/06/11
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ぺこにゃんさん
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「お伊勢さん」と親しみを込めて呼ばれる伊勢神宮は,「神宮」というのが正式名称です。
神宮には,天照大御神を祀る皇大神宮(こうたいじんぐう)と,衣食住すべてに関わる産業の守り神と崇められている豊受大神宮(とようけだいじんぐう)があり,皇大神宮が内宮(ないくう)、豊受大神宮が外宮(げくう)と呼ばれています。
両大神宮の正宮と14の別宮,109の摂社・末社・所管社を合わせた125社が「神宮」なのです。
私は2日にわけて,外宮→内宮→猿田彦神社→月読宮→倭姫宮の順に訪れ,合計38社回ってきました。
江戸時代には「一生に一度でも」と言われた国民的願望の伊勢参りを御覧ください。
-
伊勢神宮をお参りするには外宮→内宮の順に回るのが正式とされています。
明確な理由はないそうですが,古くからの「慣わし」だそうです。
さらに厳密に言うと,昔は伊勢神宮参拝前に二見浦で禊を行っていました。
現在では海に入るわけにはいかないので,二見興玉神社で無垢塩祓いを受けます。
二見興玉神社→外宮→内宮が正式ということになりますが,地理的に離れた二見興玉神社からというのは難しいです。
なお,猿田彦神社は神宮125社には含まれていませんので,順序は関係ないです。
あえていうと地理的に外宮→猿田彦神社→内宮が訪れやすいですね。
私も昔の「慣わし」に従い,外宮→内宮という順序で回りました。 -
伊勢市駅から歩いて5分ほどの場所に,一般に「外宮」と呼ばれる「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」が鎮座しています。
まず,正宮を目指します。
火除橋を渡り,表参道を進んで行きます。
【火除橋(ひよけばし)】
「左側通行」と書かれています。
ちなみに内宮の宇治橋は「右側通行」です。 -
火除橋を渡ると,すぐ左手に手水舎がありますので,手と口を清めます。
-
火除橋を渡って最初に見えてくるのが,第一鳥居です。
【第一鳥居】
神社によって鳥居の形は様々ですが,ここ伊勢神宮の鳥居は「神明鳥居(しんめいとりい)」といいます。
すっきりとしたシンプルな構造です。
紙垂(しで)をつけた榊の枝で飾られています。 -
鳥居をくぐるとそこは聖域。
木立の中の参道を歩いて行きます。 -
【第二鳥居】
第二鳥居まではすぐ到着します。 -
第二鳥居の先,右手には神楽殿があります。
【神楽殿】
ご祈祷のお神楽や御饌を行う御殿です。
お札やお守りも授与しています。
なお境内には,皇族だけが参拝を許されていた平安の「私幣禁断」時代の名残りで,狛犬,神前の鈴,おみくじなどは存在しません。 -
正宮に行く前に時間をチェック。
8時15分…
「少し遅かったかな」と周辺をキョロキョロ見渡していると,お目当てのものがやってきました。
神馬(しんめ)です。 -
外宮,内宮とも1日,11日,21日は神馬が正宮へと参拝することになっています。
朝8時ごろです。
正宮前までやってきた神馬は促されて頭をペコリ。
これで終わりです。
来た道を引き返して行きました。 -
神馬が去っていくのを見届けたのち,正宮の豊受大神宮を参宮しました。
【豊受大神宮】
御祭神の豊受大御神は,内宮の鎮座より約500年後に天照大御神の食物(大御饌)の守護神として丹波の国から迎えられたとされています。
衣食住をはじめ諸産業の守り神です。
ここでは毎日朝夕,大御神へお供えする神事,日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)が行われます。
正宮は「唯一神明造り」という日本最古の建築様式の一つです。
しかし,正殿は瑞垣,内玉垣,外玉垣(とのたまがき),板垣の四重の御垣で覆われているため,御正殿の姿全体を見ることはできません。
幸いなことに内宮に「唯一神明造り」を見ることができる社殿がありますので,そちらで詳しく見ることができます。 -
通常,一般の参拝者は正宮の南側に位置する板垣南御門内に進み,生絹の白い御幌(みとばり)の掛けられている外玉垣南御門前にて参拝します(ここが一般拝所です)。
ところが「特別参宮章」なるものを持参して御正宮に向かうと,神職の案内により外玉垣南御門内に参入することができるのです! -
では,その「特別参宮章」はどうやって手に入れるのか?
それは神楽殿で「式年遷宮への奉賛」を行えばよいのです。
要するに寄付ですね。
¥の話になりますが,
1,000円〜99,999円:外玉垣南御門内
100,000円〜999,999円:中重(なかえ)鳥居際
1,000,000円以上:内玉垣南御門外
と金額により,参拝する位置が異なります。
もう一つ条件が。
それは服装です。
男性はスーツ,ネクタイ着用,女性もスーツもしくはそれに準じた服装でないといけません。
ラフな格好だと不敬と見なされ,入れてもらえません。 -
そんなわけで,私は大阪からスーツを着てきました。
神楽殿で式年遷宮の奉賛金を納め,絵葉書付きの特別参宮章をいただきました。
鳥居の奥,白い御幌の掛けられている外玉垣南御門前が一般拝所です。
この左手の南宿衛屋に特別参宮章を提示すると,神職の方が外玉垣南御門内へと案内してくれました。
左へと大きく回り,外玉垣の中へ。
外玉垣内は黒石が敷き詰めらいるのですが,外玉垣南御門から御正殿までは白石の道が作られており,白と黒のコントラストが印象的でした。 -
特別参宮を終えて,一安心。
緊張していたわけではないですが,不敬なことをしないように気を付けねばと思っていたので,神経をすり減らしました。
一息ついたところで,隣の新御敷地に目を遣ります。
【新御敷地(しんみしきち)】
御正宮の西側には新御敷地があります。
20年ごとに行われる式年遷宮(次回平成25年)で移される所です。 -
【三ツ石】
御正宮と御池の間に三つの石が注連縄に囲まれている場所があります。
昔はこの場所を宮川の支流が流れていました。
地震で川の流れが変わってしまいましたが,ここは昔の祓所(はらいしょ)でした。
今も遷宮の川原大祓はこの場所で行われています。
呼び名は俗に三つ石と呼ばれています。
いろいろ調べてみると,「三ツ石」を伊勢神宮のパワースポットとして紹介されていることが多いですね。
石の上に手をかざすとパワーを感じるとか。
最近のパワースポットブームで,某有名スピリチュアリストが言い出した根拠のない噂話みたいなものです。
パワーを感じるかどうかは個々の感覚の問題なので,信じる信じないはご自由にと思いますが,注連縄の中に手を入れるようなマナー違反はやめましょうね。 -
御正宮から外宮別宮である多賀宮へと向かいました。
【亀石】
御正宮の前の御池にかかる大きな石は「亀石」と呼ばれています。
右側の出っ張りが頭です。
といえば…ほら!亀に見えたでしょう。
この亀石を渡り,奥へと進みます。 -
多賀宮へは下部(おりべ)坂の名の趣ある98段の石段を上って行きます。
-
【別宮・多賀宮(たかのみや)】
外宮の別宮は4宮ありますが,その中で第一位の別宮で,豊受大御神の荒御魂が祀られています。
別宮とは,正宮の「わけみや」とされ,正宮の次に尊ばれています。
和御魂(にぎみたま)を祀る正宮には感謝の祈りをささげ,何か事を起こそうとするときには,荒御魂に願いごとをします。 -
式年遷宮も正宮に次いで行われるため,御敷地が隣にあります。
-
石段を下って戻ります。
下った正面には土宮の社殿があります。
【別宮・土宮(つちのみや)】
御祭神は外宮の土地の守り神,大土御祖神(おおつちみおやのかみ)です。
宮川の氾濫を治める守護神として別宮に昇格しました。
神宮の諸社殿のうち,東向きの社殿は珍しいそうです。 -
土宮の黒と白の敷石。
-
参道を挟んで,土宮の向かいに鎮座するのが別宮・風宮です。
【別宮・風宮(かぜのみや)】
風の神を祀っています。
もともとは「風神社」と呼ばれていましたが,鎌倉時代の「元寇」のときに,神風を起こし国を救った功績により,別宮に昇格しました。
御祭神:級長津彦命(しなつひこのみこと),級長戸辺命(しなとべのみこと) -
土宮の向かって左側の細道を進んでいくと,木立の中に御垣に囲まれた下御井神社があります。
【所管社・下御井神社(しものみいじんじゃ)】
神様のお食事を毎日差し上げる「日別朝夕大御饌祭」には上御井神社(かみのみいじんじゃ)の井戸水が使用されますが,緊急時の予備がここの井戸です。
井桁の上に覆屋を建てた神社です。
御祭神:下御井鎮守神(しものみいのまもりのかみ) -
再び亀石を渡り,表参道へと戻ってきました。
表参道と北御門参道とが出会うところには,「大庭」と呼ばれる広い空間が広がっています。
【九丈殿と五丈殿】
奥にある五丈殿では雨天の際の修祓や遷宮諸祭の饗膳の儀などが行われます。
一方,手前にある九丈殿では摂社・末社・所管社の遙祭がおこなわれます。 -
九丈殿の南,一段高い石畳の上に榊の木が一本あり,
ここに四至神が祀られています。
【所管社・四至神(みやのめぐりのかみ)】
写真ではわかりにくいですが,三つの石があります。
これが四至神で,外宮のご神域を守る神です。
社殿を持たない磐座祭祀の形態を残しています。 -
北御門参道を歩いていくと,左手に忌火屋殿,その奥に御酒殿神が見えます。
【忌火屋殿(いみびやでん)】
忌火屋殿は神様の食事を作る台所で,屋根に煙り出しがついています。
毎日,火鑽具(ひきりぐ)で聖なる火(忌火)を起こし,食事の支度をします。
「忌」という文字は,よくないこと,タブー的な意味を持ちますが,神宮においては清々しく、神様専用のものというような意味で使われるそうです。
【所管社・御酒殿神(みさかどののかみ)】
4種の御神酒,白酒(しろき),黒酒(くろき),醴酒(れいしゅ),清酒をこの殿内に奉納した後,お祭にお供えします。 -
忌火屋殿からさらに進むと,左手に御厩(みうまや)が見えてきます。
-
忌火屋殿からさらに進むと,左手に御厩(みうまや)が見えてきます。
【御厩(みうまや)】
皇室より奉納された神馬が内宮・外宮それぞれ2頭ずついます。
この日会えたのは,先ほど御正宮へ参拝していた鹿毛の神馬1頭だけでした。
おでこの白い斑点が可愛らしい神馬,名前は「路新号(みちしんごう)」といいます。
昭和60年生まれということで,お年を召しています。
ちなみにもう一頭は「草音号(くさおとごう)」という名前で葦毛の神馬です。 -
御厩の先を西へ折れる小道を進んで行きます。
-
道の途中には,地元度会の国の守護神を祀った度会国御神社(わたらいくにみじんじゃ),五十鈴川河口の守護神を祀った大津神社があります。
大津神社からさらに奥へ進むと行き止まりとなっています。
この先に上御井神社があります。
【所管社・上御井神社(かみのみいのじんじゃ)】
毎朝神様に供える水を汲み上げる神聖な井戸で,外宮の御料水の守護神を祀っています。
水を汲むときは,自分の影が水面に映らないように長い柄杓を用いるそうです。
御祭神:上御井鎮守神(かみのみいのまもりのかみ) -
北御門口を出て,月夜見宮を目指します。
外宮から月夜見宮に続く通りは「神路通」といいます。
【神路(かみじ)通】
月夜見尊が石垣の一つを白馬にかえて,夜ごと豊受大御神のもとへ通われるという伝説から呼ばれた名前です。
地元では,道の中央は神さまがお通りになる場所なので歩かないという習わしが残っているそうです。
道の中央のアスファルトの色が違うのは,そのためではなく,水道orガス工事の跡でしょうね。 -
神路通りに咲く紫陽花。
-
神路通りを300mほど歩くと,外宮別宮・月夜見宮へと着きます。
なお,内宮の別宮である月読宮と,同じ神さまをお祀りしていますが,社や神様の名前は,外宮の別宮は日本書紀の表記,内宮の別宮は古事記の表記と同じになっているそうです。 -
訪れる人は少なく,外宮と打って変わって境内は静かでした。
【別宮・月夜見宮】
内宮の祭神,天照大御神の弟神である月夜見尊を祀っています。
黄泉の国から戻った伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が禊ぎをした後,右目から天照大御神が,左目から月夜見尊がお生まれになったと伝えられます。
【摂社・高河原神社(たかかわらじんじゃ)】
月夜見宮の域内にある外宮の摂社です。
宮川の高河原であるこの辺りの土地開拓の守護神を祀っています。
御祭神:月夜見尊御魂 -
月夜見宮の左手に気になるものが。
黒焦げになった木の根元に,キツネが置いてありました。
おそらく落雷によるものでしょう。
内宮・外宮ともに神宮の神域には,民間信仰の対象となっている場所があるそうです。
このような大樹にできた“うろ”には稲荷のつかいである狐が住むと考えられ,稲荷信仰の対象となるそうです。 -
境内にある大楠。
本当に大きいですよ。 -
境内が森の中にあるといった感じで,緑が綺麗でした。
特に苔は梅雨時が最も美しいときです。 -
再び外宮へと戻ってきました。
-
北御門参道を歩いて,表参道方面へと向かいます。
-
第一鳥居と火除橋の間には「清盛楠」と呼ばれる大楠があります。
【清盛楠】
平清盛が勅使として伊勢に来たときに,冠に触れた西側の枝を切り落とさせたという伝承からこの名がついています。 -
火除橋と第一鳥居。
見納めに一枚撮りました。 -
外宮から内宮へと向かうのには,三重交通のCANバスを使用しました。
主要観光地を結んでいますので便利です。 -
バス停から少し歩くと,皇大神宮(内宮)の表玄関,宇治橋に到着です。
【宇治橋】
日常から聖なる世界への架け橋である宇治橋は,2009年に新しく架け替えられました。
式年遷宮は2013年ですが,4年前が恒例となっています。
しかし,宇治橋の両端に建てられた大鳥居は古いままです。
外側の鳥居は,外宮御正殿に使われた棟持柱(むなもちばしら)を,内側は内宮御正殿の棟持柱を再利用するため,内宮と外宮の遷宮がすんで,社殿が解体されてからでないと,建て替えることはできないからです。 -
宇治橋を渡っていきましょう。
外宮では左側通行でしたが,内宮では右側通行となります。
宇治橋は長さ101.8m,幅8.4mであり,緩やかに反っています。
年間700〜800万人の参拝者が渡るそうで,厚さ15cmの渡し板は20年経つと6cm擦り減るとか。 -
【五十鈴川】
神路山を源流とする清流・五十鈴川。
倭姫命が御裳のすその汚れを濯いだという伝説があり,御裳濯川(みもすそがわ)とも呼ばれます。
写真に見える杭は流木除けの杭です。 -
内側の大鳥居です。
鳥居の柱は御正宮の棟持柱のリサイクルですが,遷宮が終わると,さらにリサイクルされます。
内側の鳥居は鈴鹿峠のふもとの「関の追分(おいわけ)」,外側の鳥居は桑名の「七里(しちり)の渡し」跡の鳥居となります。
実に60年もの長きにわたり,お勤めを果たすことになります。 -
【神苑】
宇治橋を渡り終え,神苑へ。
空には遮るものは無く,とても広々としています。
玉砂利を鳴らしながら参道を進んでいきます。 -
【第一鳥居】
火除橋を渡ると,第一鳥居が見えてきます。 -
第一鳥居をくぐり,先へ進むと右手に五十鈴川御手洗場が見えてきました。
この川岸の石畳は,徳川綱吉将軍の生母,桂昌院が寄進したものといわれています。 -
【五十鈴川御手洗場】
清き流れで心身を清めるのが昔からの習わしです。
かつては,禊を行っていたそうですが,現在ではそのような行為は禁止されています。
口をすすぎ,手を洗い清めるだけにしておきましょう。
それにしても少し濁っているのが気になりました。
鯉が泳ぐ姿が見られるらしいのですが… -
御手洗場の近くに五十鈴川の水の神を祀る社・滝祭神があります。
表参道からは外れたところにあり,訪れる人はあまりいません。
流れる川の音,差し込んでくる太陽の光,伊勢神宮の中で気に入った場所の一つです。
【所管社・滝祭神(たきまつりのかみ)】
五十鈴川と島路川の合流地点で,治水を願って祀られています。
社殿は無く,石畳の上に御神体の石があります。
地元の人々に「おとりつぎさん」と親しまれており,
正宮にお参りする前にこの神様に詣でると,参拝を天照大御神に取り次いで下さるといわれています。
御祭神:滝祭大神 -
緑の樹木で囲まれた脇道を進み,風日祈宮へと向かいます。
本来なら宇治橋を小さくしたような風日祈宮橋を渡っていくのですが,建て替え中でしたので,仮橋を渡って行きます。 -
いたってシンプルな仮橋を渡って行きます。
建てられたばかりで木の香りがしました。 -
【島路川】
仮橋から見た島路川です。
この先で五十鈴川に合流します。
趣のある景色ですね。
上流に架かる風日祈宮橋の工事に伴う土砂のため,水が一部濁っていました。
五十鈴川が濁っていたのも,この影響によるものでしょう。 -
【別宮・風日祈宮(かざひのみのみや)】
風雨を司る神を祀っています。
昔は外宮の風宮(かぜのみや)とともに摂社のひとつでしたが,鎌倉時代の元寇の際,神風を吹かせて日本を救った功績により二階級特進し,別宮とされました。
御祭神:級長津彦命(しなつひこのみこと),級長戸辺命(しなとべのみこと)
このあたりも美しい風景です。
表参道の喧騒もここまでは届きません。 -
風日祈宮から表参道へと戻ります。
-
【神楽殿】
神楽殿ではご祈祷の神楽を奉納することができます。
その神楽殿の入り口横に手水を溜める円筒形の石があります。
この石には龍の昇る姿と虎の駆ける姿が浮かび上がっていることから,龍虎石と呼ばれています。
…が,どこが龍でどこが虎か良く解らないです。 -
-
神楽殿前から,御正宮へ向かう途中に「下がり楠」と呼ばれる大きな楠があります。
【下がり楠】
現在は切り取られて金物で覆われている部分に,大きな枝が横に伸び地面に向かって下がっていたため,このように呼ばれたということです。 -
参道を歩いていくと,大きな杉の木が遮るように聳え立っています。
神域に立つ大きな杉を「鉾杉」と呼びます。 -
鉾杉の幹の下方に竹が巻いてあります。
昔,鉾杉の皮を持っていると長生きできるという俗信があったため,剥ぎ取っていく人がいたから,保護のために巻かれているそうです。 -
-
参道の一番奥,39段の石段を上ったところが御正宮の皇大神宮です。
【御正宮・皇大神宮(こうたいじんぐう)】
御祭神は天照大御神。
皇祖神であり,日本各地に鎮座する神々の総氏神さまで,三種の神器の一つである八咫鏡を御神体に持ちます。
御垣内には興玉神(おきたまのかみ),宮比神(みやびのかみ),屋乃波比伎神(やまはひきのかみ)の3社が鎮座しています。
社殿はなく,石畳の上に祀られています。 -
参宮にあたり,外宮で手に入れた「特別参宮章」を使いました。
外宮・内宮共通で使用できます。
南宿衛社に申し出た後,外玉垣南御門内へと参入しました。
外宮と違い,外玉垣南御門のすぐ脇から入るため,外玉垣内は少ししか歩けませんでした。
外宮のときほどの緊張感もなく,時間も短かったので,少し物足りなさも感じましたが,それでも貴重な体験でした。 -
参宮を終えた後は,西側の新御敷地前を通り,表参道へと戻ります。
表参道から荒祭宮へ向かう途中にあるのが御稲御倉神です。
【所管社・御稲御倉神(みしねのみくらのかみ)】
祭神は御倉の守護神,御稲御倉神です。
この倉には神官新田から収穫した抜穂(ぬいぼ)の稲が納められ,祭りの際,その稲から大御饌が用意されます。
規模は小さいですが,唯一神明造りであり,その特徴を間近で観察することができます。 -
荒祭宮に向かう下りの石段の途中には,一つ気をつけることがあります。
-
唯一神明造りの特徴は,
・柱が掘立式の丸柱で地面に埋めて建ててある
・萱葺き屋根である
・破風板が屋根を貫き千木となっている
・一対の棟持柱(むなもちばしら)がある
などです。
外宮と内宮の違いは,
・千木の先端の削ぎ方が異なる。
外宮は地面に垂直な外削ぎ,内宮は水平な内削ぎ
・正殿の鰹木の数が外宮が9本,内宮が10本。その他の建物は外宮が奇数,内宮が偶数。 -
【踏まぬ石】
下から数えて14〜15段目ぐらいの中央に,段とは別にある石を「踏まぬ石」といいます。
四つに割れているその形が「天」の字にみえるとも,天から降ってきた石ともいわれ,踏まないように除けて通ります。
道の中央を通ることへの戒めともいわれています。
どうみたら「天」の字に見えるのでしょうか? -
石段を下りきると,正面には森厳さ漂う荒祭宮があります。
-
【別宮・荒祭宮(あらまつりのみや)】
内宮第一位の別宮で,天照大御神の荒御魂を祀っています。
正殿に祭られている穏やかで柔和な面をあらわす和御魂に対し,荒御魂は力強く,積極的な御魂です。
神社のお祭も御正宮につづいてすぐに行われ,天皇の勅使が参向される重要な宮です。
鳥居が無いのは,天照大御神を祭神とし,御正宮と一体とされているためです。 -
荒祭宮から表参道へ戻る途中,森の中に野生の鹿を見つけました。
奈良公園の鹿に比べるとワイルドに見える? -
神楽殿まで戻ってきました。
神楽殿隣の五丈殿の東の方,二段の石畳の上に四至神が祀られています。
【所管社・四至神(みやのめぐりのかみ)】
四至とは宮域の四囲を意味し,宮域全体を指します。
宮廻の神様です。
外宮にも同じ神様が祀られいます。
ここもパワースポット的扱いをされているようで,熱心な方々が集まっていました。
注連縄が張り巡らされていますので,中には手を入れないようにしましょう。 -
【左:所管社・由貴御倉神(ゆきのみくらのかみ)】
御倉の守護神を祀っています。
由貴とは清浄で穢れのないという意味です。
御祭神:由貴御倉神
【右:所管社・御酒殿神(みさかどののかみ)】
4種の御神酒,白酒(しろき),黒酒(くろき),醴酒(れいしゅ),清酒がこの社殿に納められています。
清酒は神宮では製造しておらず,灘の白鷹を使用しているそうです。
御祭神:御酒殿神 -
ここからは裏参道を戻ります。
途中,神楽殿横に内御厩,火除橋を渡ったところに外御厩があります。
【外御厩】
神馬に会えるかもと楽しみに来ましたが,残念ながら引き上げた後だったようです。
ちなみにここにいる神馬は「晴勇号(はれいさむごう)」というカッコいい名前です。 -
警衛部付近には神鶏(しんけい)と呼ばれる鶏がいます。
天の岩戸開きにちなむ神のお使いとされ,古くから大切にされてきました。
神宮の森ではキツネやイタチに命をねらわれるため,神鶏は木の上をねぐらにしているそうです。 -
宇治橋近くの衛士見張所の裏に大山祇神社,子安神社が並んで鎮座しています。
-
【(上)所管社・大山祇神社(おおやまつみじんじゃ)】
御祭神は山の入り口に坐す山の守り神,大山祇神(おおやまつみのかみ)です。
かつては,神路山で式年遷宮に用いる木材を調達していました。
そのような役割を持つ山を御杣山(みそまやま)といいます。
式年遷宮の初祭の山口祭が行われていましたが,御杣山の移動により祭場も移されました。
【(下)所管社・子安神社】
御祭神は安産・子授けの神として知られる木華開耶姫神(このはなさくやひめのかみ)です。
安産を願うミニ鳥居がたくさん奉納されていました。
ちなみに大山祇神と木華開耶姫神は親子です。
親子仲良く並んで鎮座されています。 -
宇治橋まで戻ってきました。
鳥居横から見ると,ケヤキで作られた美しい橋脚を見ることができます。 -
右側通行ですので,行きとは反対側(下流側)の五十鈴川です。
宇治橋の擬宝珠(ぎぼし)越しに眺めてみました。 -
宇治橋と対面する位置,タクシー乗り場の奥にも神社があります。
ここにも訪れてみました。
【所管社・饗戸橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)】
御祭神は宇治橋を守護される神,宇治橋鎮守神(うじばしのまもりのかみ)です。
橋から悪いものが入っていないよう見張っています。
新しい宇治橋が完成した日には,この社で祭事を行い「宇治橋渡始式」が行われます。
写真を見ればわかりますが,新しい社殿です。
宇治橋の建て替えに合わせて,饗戸橋姫神社も遷宮するのです。 -
宇治橋渡始式の際,饗戸橋姫神社で橋の安全を祈願した「万度麻(まんどぬさ)」が橋の西詰めから向かって2番目の擬宝珠に納められます。
写真では左手前の擬宝珠です。
参宮者に触られ,ピカピカになっているとか。 -
饗土橋姫神社周辺は小高い山のようになっており,二つの社殿があります。
【(上)摂社・津長神社】
御祭神は水の神,栖長比賣命(すながみひめのみこと)。
倭姫命がここに船で上陸され,神社を定めたと伝わってます。
末社の新川神社,石井神社が同座しています。
【(下)摂社・大水神社】
大きな楠に覆われているのは大水神社です。
御祭神は山の神,大山祇御祖命(おおやまづみのみおやのみこと)です。
こちらも倭姫命が定めたと伝わっています。
末社の川相神社,熊淵神社が同座しています。 -
朝の8時から行動し始め,5時間で外宮12社,内宮20社を回ることができました。
このあと猿田彦神社を訪れ,さらに翌日,月読宮・倭姫宮をまわりました。
こちらに続きます…
http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10478951/
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この旅行記へのコメント (2)
-
- まもちんさん 2010/08/29 02:11:20
- 特別参宮〜
- ぺこにゃんさん、こばわ〜
先日、わたしも伊勢参りをしてきたのですが、とても詳しく書かれていて、事前にみておけばよかったと、後悔です・・。
特別参宮っていうのは、金額によって入れる位置が異なるのかぁ・・。踏まぬ石も踏んじゃったかも・・(笑) いろいろ勉強になりました!また寄らせてもらいます(^o^)/
まもちん
- ぺこにゃんさん からの返信 2010/08/30 00:11:21
- RE: 特別参宮〜
- まもちんさん,こんばんは。
> ぺこにゃんさん、こばわ〜
>
> 先日、わたしも伊勢参りをしてきたのですが、とても詳しく書かれていて、事前にみておけばよかったと、後悔です・・。
私も帰ってきてから「あ,あれ見逃した!」というのが多かったです。
広いですから一度行ったぐらいで,すべて見ようというのは厚かましいですね。
> 特別参宮っていうのは、金額によって入れる位置が異なるのかぁ・・。踏まぬ石も踏んじゃったかも・・(笑) いろいろ勉強になりました!また寄らせてもらいます(^o^)/
身の程わきまえた寄付しかしていませんでしたが,特別参宮は少し緊張しましたね。
踏まぬ石の類のものは,旅先でのネタになるので事前に仕込んでいます。
でも,こういうのって意外と見つからないんですよね〜
ぺこにゃん
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