1等船室で行く北海道②

2008/05/03 - 2008/05/05

夕食は仙台港の出港1時間前の19時から食べ始めた。
20時ちょうどにドラの合図が船内放送で流されて、いざ旅立ちの時である。

真っ暗な濃霧の中をタグボートが粛々とオペレーションをこなす。

エリア 苫小牧(北海道)

食事も終わり、マリンバの演奏を聴いたり、スパイーダーマン３の映画を冷やかしたりしているうちに、夜も相当更けてきた。

大半の客が白河夜船となるころ、当方は千鳥足で船内探検を開始する。

まず、気にかかっていたS寝台の空席（室）をテスティング。
天井付近に棚があってヘルメットを収納するには都合が良さそうだが、ベットの幅はちと窮屈そう。

大事なヘルメットは必ず船内に持ち込むことにしているが、保管と乾燥が同時に期待できるのでこの行為を侮ってはいけない。

さらに、B寝台のスペースへ移動してみる。
こちらはJRのサンライズ瀬戸・出雲で活躍している電車寝台のB寝台と構造が同じようだ。
上下寝台の入口を左右交互にし、空間を上手に利用することでプライバシーに配慮をしている。

この等級の利用者は旅慣れた人が多い。つまり生活の匂いも包含した旅のスタイルを楽しんでいるようである。

エントランスホールにも人影がほとんどなくなり、後は波の音がかすかに聞こえるだけ。

きっと妻が心配しているだろうから、いや、呆れているだろうから自分の部屋へ帰ろうか。
今夜の波はちょっと荒れ模様で、千鳥足はてっきり酔いのせいかとばかり思っていたが、名誉と自信を回復したのであった。