インドで人生観が変わるのか？⑥

2009/09/15 - 2009/09/23

インドの道路交通情報

凄まじい混合交通の実態を見てきた


インド人たちは、割り込みをルール違反だとか、恥ずかしい行為だとか、大人げない行為だとか、そのようなまともな概念は全く持ち合わせていない。

観光地で入場料を払おうと並んでいる吾輩の前に、少しでも空間があれば平気で割り込むのが彼らの習性。


交通事情にもこの辺の厚顔無恥がいかんなく発揮され、気が強いドライバーや無慈悲な運転手が度胸の足りない者や要領の悪い者、交通弱者を蹴散らして、わがもの顔に交差点に進入し、あるいは、交差点を渡ろとしている歩行者をクラクションで威嚇する。

そう、クラクションを鳴らしっぱなしで自己主張することが、インドの正しいドライビングテクニックなのだ。
キープレフト？そんなの知ったこっちゃない。空間があればそこが私の生きる道。いや、走る道。

もし、インドの無法地帯を見たければ簡単だ。道路を目指せばよい。
また、肝試しと精神の鍛練を行いたければ迷わずタクシーに乗ればよい。

おびただしい車とバイクとオートリキシャーやリキシャー、そして自転車、さらに牛と犬と人。
これらが信号の無い交差点に隙間を見つけると強引に突っ込む。

そう、信号の無い国。それがインドなのだ。

エリア アグラ(インド)

オートリキシャーの集団に行く手を阻まれる。すかさずドライバーはクラクションの嵐を浴びせる。

牛が悠然と道路の真ん中を歩く。間髪をいれずにドライバーはクラクションの嵐を浴びせる。

クラクションでオートリキシャーを蹴散らした瞬間をカメラはとらえた。

馬車は遅いのが当たり前、しかし車の行く手を遮るものは容赦しない。勝ち誇ってドライバーはクラクションの嵐を浴びせる。

狭い道をリキシャーワーカーも暴走する。ただしクラクションではなく自転車のベルの嵐を浴びせながら。

吾輩の乗ったタクシーが自転車を引っかけた。
右側のサイドミラーがガンと割れ、ドア付近がガリガリガリと悲鳴を上げた。
・・・ただそれだけ。ドライバーは何事もなかったように相変わらずクラクションを鳴らしながら先を急ぐ。

インディラガンジー国際空港までの地下鉄工事が、無秩序を助長させる。
ドライバーはドリフト走行で弱者を交わしながら走り続ける。もちろんクラクションの嵐を浴びせながら。

この旅行記へのコメント （3）

• 潮来メジロさん 2010/12/07 17:40:47

  インドの警官は・・・。ヾ(^o^)

  人生各駅停車さん、こんばんは！　ヾ(^o^)
  毎度、訪問ありがとうございました。
  
  > 吾輩の乗ったタクシーが自転車を引っかけた。
  > 右側のサイドミラーがガンと割れ、ドア付近がガリガリガリと悲鳴を上げ
  > た。
  > ・・・ただそれだけ。ドライバーは何事もなかったように相変わらずクラ
  > クションを鳴らしながら先を急ぐ。
  
  その自転車に乗っていた人は怪我をしなかったのでしょうか。
  何か歩行者や自転車は、ぶつけられ損みたいですね。驚きました。(@_@)
  インドでは、警官は交通違反の取締りなどをしないのでしょうか。
  急速に発達するインドの社会で、インフラが追いついていないような気が
  しますが、旅行者も気をつけなければいけませんね。
  たいへん参考になりました。
  
  ではまた・・・。(^o^)／~~~
  　　　　　　　　　　　（潮来メジロ）
  

• luguさん 2010/06/19 17:23:59

  はじめまして

  人生各駅停車さん、
  
  私の旅行記に訪問いただき、投票までして頂いてありがとうございました。
  
  私も昔からインドは気になっていましたが、なかなか決断することが
  出来ないまま還暦を迎えてしまいました。
  
  力強い写真にサラッとコメントを入れた人生各駅停車さんの旅行記は
  何だか私の肌に合うテイストで気に入りました。
  
  まだインドの一部しか見ていませんが、
  これからゆっくり見せていただきます。
  
  今後ともよろしくお願いします。
  lugu

  キューロクさん からの返信 2010/06/19 19:32:40

  RE: はじめまして

  luguさん
  
  こちらこそ、つたない旅行記にご投票いただきましてありがとうございました。
  
  luguさんの旅行記はドラマ性があって、とても楽しく拝見しておりました。
  
  また、今夏は、私もウボンからパクセーを目指してみようと計画しており、luguさんのブログを大変参考にさせていただいているところです。
  
  今後ともよろしくお願いいたします。