2006/05/02 - 2006/05/10
3322位(同エリア4044件中)
ゆのきちさん
嫁のマイルが貯まった。ヨーロッパの必要マイル数は55000マイル、純粋なフライトマイルはないはずだから、残りはショッピングで貯めたことになる。改めて自分達の浪費癖を反省する。
が、貯まったものはしかたがない、行っとこう!という事で、イタリアへ旅発つ事にした。もちろん私は自腹である・・・
旅のルート
ローマ →トスカーナ →ベネチア →ミラノ
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー
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-
朝、宿のお姉ちゃんにネットで列車情報を確認してもらうと、やっぱりストライキ決行であった。
ツアーならば代替でバスでも出るんだろうが、個人旅行だしそうはいかない。
しかし、このお姉ちゃんが頼りになる人で、電話をかけまくり、郊外の駅にヴェネツィア行きの電車が臨時的に通ることを突き止めてくれた。
ストライキといっても全ての路線が止まるわけではないようだ。 -
自家製オリーブオイルと自家製ワイン、サンジミニャーノで手に入れた‘94キャンティクラシコをスーツケースに詰め込み、すっかり重くなったスーツケースも引きながら、名残惜しいが宿を後にした。
←ベッキオ橋の上で -
郊外の駅へ着くと、窓口自体はやはりストライキ中で、自動販売機だけが稼動していた。かなり旧型の自販機だったので心配ではあったがカードで何とか購入できた。
-
いったんフィレンツェに車を返しに行き、タクシーで郊外の駅に戻ろうとするが、すごい行列な上になかなかタクシーが来ない。
やっと来たタクシーの運ちゃんに事情を説明すると「ノープロブレム」と言い放ち、狭い路地裏を激走しだした。「TAXI」を思い出した。。。 -
ベニス行きの電車は6人のコンパートメントになっていて、イギリス兄ちゃんが2人座っていた。
足元に狭そうにスーツケースを置いていると、「上に置いたら?」と言ってくれたが、どう考えても身長172cm(含むサバ読み)の私が推定30kg近いスーツケースを遥か頭上に持ち上げるのは無理があった。
「ワインだらけで重いんだ、無理だよ」と言うと、「やってみよう」と呟き、いとも簡単に上げてしまった。
「ありがとうスーパーマン」などと、イギリス人にくだらないアメリカンジョーク飛ばしてしまった。 -
ベネチアの駅から船に乗り換えサンマルコポーロ駅に降り立った。方向を間違えたので30分以上かかってしまった。
さて、ホテルは・・・って紙がない。webで予約した際のデータをプリントアウトした紙がない。
さらに悪いことにホテルの名前を完璧に忘れたから、道の聞きようがない。
覚えているのは壁がピンクっぽくて、かなり入り組んだ奥のほうにあることだけだ。
しかしそんなホテルは無数にある、もちろん、ガイドブックに載っているような有名ホテルなはずもない。 -
ガイドブックの大雑把な地図を頼りに、たしかこの辺だったかなーと路地に入りだす。
しかしこの迷路のような路、一歩踏み入れた瞬間に言葉を失った。 -
日も暮れかけてるし、まずいなぁ〜と思っていると、全く偶然にも、目の前にwebで見たホテルが現れた。
神は我々を見捨てていなかったようだ、一時的に宗教心が芽生えたが、やはりすぐに消えていった。
←CASA BERARD
部屋はこんな感じでかわいい。水周りも新しかった。 -
ベニスと言えば「ベネティアングラス」が超有名である。
と言うのは実は嫁に聞いて初めて知った話で、
「じゃあ1個くらい買っていくか」
と言いながらグラスを片手に取り、値札を見てすぐやめた。
グラス1つで200ユーロもする、ユーロ高だし3万円だ。
話し合いの末、満場一致で写真立てに落ち着いた。なんでこんなに高いのだろうか、未だに謎である。 -
その日は隣の離島「ムラーノ島」へ出かけた。ベネツィアングラスの本場で、遥か昔、ベネツィアングラスの製造方法を守るため、国王が職人達をこの島へ閉じ込めたのだと言う。
博物館などをのんびりと観て回った後、本島へ戻り最後の晩餐を楽しんだ。 -
世界的な観光地だからしかたないのだが、ベニスは全般的に物価が高く、トスカーナなどに比べると料理もさほど美味しくはなかった。
しかしながらこの風景や独特の文化は一度は味わっておいて損はないと思う。 -
朝焼けの中、朝一の船でベニスを発つ。小さなホテルだからフロントは真っ暗、昨晩のうちに会計を済ませておいて正解だった。
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駅で朝食を買い込み、ミラノ行きの電車に乗る。ミラノに着いたが時間があったので近くのスーパーでお土産を買い込んだ。
スーパーで買うと安い上に、お決まりの空港チョコレートにならないから、意外に好評である。 -
マルペンサ空港行きのバスは駅の横から20分おきくらいに出ていた。
空港で最後の昼食を取ろうとするが現金がなかった。フードコートなのでカードも使えず、しかたなく「バンコマット」のお世話になった
「バンコマット」とはいわゆるイタリアの有名キャッシングマシーンで、この旅では既に4度目の利用、使い方も慣れたものである。
日本では使うことはまずないが、海外ではこのマシーンなかなか重宝する。 -
ドルならまだしも、円からユーロは手数料がベラボウに高く、現地で一度両替したのだが、何処へ行っても、基準レート142円が正味160円くらいになってしまう。
日本の銀行で替えても、片道5円はしっかりとられる。しかし、バンコマットで借りたお金は基準レートが適用されるため、年利15%ほどとられても全く痛くない。
翌月払いなので10000円借りても、利息はせいぜい100円ほどである。その差は歴然、選択の余地はないだろう。 -
この旅で思わぬ副産物があった。嫁が英語に目覚めたのである。
トスカーナの宿で英語がわからないために「地球人の輪」に入れなかった事もあると思うが、旅の間、至る所で様々な国の人に話しかけられた。
その手段は有無を言わさず英語である。英語が出来れば世界は広がる、嫁なりに何か感じたのかも知れない。
そんな彼女は現在、フィリピンの語学学校に留学中である
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