スリランカ旅行記　【１０】アダムス・ピーク（スリー・パーダ）の年越し登山１　

2009/12/26 - 2010/01/04

2009年から2010年にかけての年末年始はスリランカへ行きました。ぎゅう詰めの列車、バスなど何十年前かにタイムスリップしたかのようで、久しぶりに究極の発展途上国の雰囲気を味わいました。その中でも寺院、遺跡、山、ビーチ、街並みなどバラエティーに富んだ観光を楽しむことができました。

主な古都の遺跡・寺院を観光した後は、仏教の聖地の山、アダムス・ピークに年越しの登山をしました。年越しの夜の満月は大変美しく、山頂での初日の出は超感動モノでした。下山ではアダムス・ピークの山や周囲の景色も本当に素晴らしく、一生思い出に残る登山となりました。

エリア その他の観光地(スリランカ)

大晦日の16時50分頃列車でキャンディを出発、アダムス・ピークの拠点のハットンへ向かいました。コロンボからアヌラーダプラへ向かったときのすし詰め状態とは対照的に、列車の中は空いていました。写真は列車内から撮影した風景。のどかな田園地帯を時速30キロぐらいでゆっくりと走ります。

南の島独特の木々ですね。

山岳地帯に近づくと、時速20キロぐらいになりますかね。

暗くなって空を見上げると今日は満月！列車の中で何とか撮影しました。

20時過ぎハットンに到着。

ハットン駅からアダムス・ピークの麓の村、ナラタヤニまでバスで行きます。

バスを待っている間に満月を撮影。古いコンパクトカメラなので上手く撮れませんでした。実際はもっと素晴らしい眺めでした。

ハットンからナラタニアまでバスで1時間20分ぐらいでしょうか。狭い山道を揺られながらなので、少し酔いました。
22時にもかかわらず出店が開かれていました。開いているナラタニアの食堂で遅い夕食を摂って休憩した後、23時に山頂目指して出発。今回の登山は宿泊・仮眠せず、荷物はナラタニアの開いている店に預かってもらいました。

ナラタニアから山頂までは通常休憩入れて5時間ほどのようですが、山頂に早く到着してもで寒いだけなので、ゆっくり登ります。アダムス・ピークはただの山ではなく聖地・信仰の山なので、登山道はいわば巡礼地です。写真のように山頂まで所々寺院、仏像があります。

完全に登山道に入ってもこのような仏像、寺院があります。

まさに巡礼の登山道です！

1月1日

登山開始1時間後、ついに年が明けました！Happy New Year！2010年の始まりです！夜中でも開いている店でしばし休憩。

山頂まで街灯？がついているのがわかります。ここまでも街灯によって、ヘッドランプは全然必要ありません。

登山しながら空を見上げると、満月が超美しい！

日本仏教の宗派が建てた日本山妙法寺。

午前2時頃。登山道の中間あたりでしょうか。滝で水を浴びている人々がいました。結構寒いのに凄いですね。

まさに巡礼の道ですね。ここまで、そしておそらく山頂までもずっと階段です。だから僧侶でも年配の方もこの服装で裸足・サンダルでも登れます。

登っていくに従って一段と寒くなってきました。出店で温かいスリランカ・ティーを飲みながら時間調整。山頂に近づくと階段とはいえ少々傾斜がきつくなります。
午前5時前、山頂にある寺院の明かりが見えてきました！

午前5時頃、約6時間かけてついに山頂到着です。初日の出ということもあって、山頂は大変な人混みです。

寒い上に風も強いので、真冬の格好しています。そういえばここも神聖な寺院。靴を脱がなければなりません。凄い人混みなので脱いだ靴を置いておくわけにもいかないので、リュックにしまいこんでいます。

スリランカの報道局もいました。

山頂にある寺院の本堂？

初登頂なので鐘を1回だけ鳴らします。

人が多くてあまり身動き取れないので、この位置で初日の出を待つことにしました。朝6時頃、段々と空が明るくなってきました。

日が昇りましたが、雲に隠れてしまっています。

日が見えました！初日の出の瞬間！寒さも吹き飛ぶぐらい超感動です！

曇っているため、日が陰ってしまいます。

周囲の山々や湖のパノラマも素晴らしいです！

曇っていて日があまり出てこないのが残念でしたが、一応初日の出を拝むことができました。曇っているため、日が昇ってから30分後に下山することにしました。登りは真夜中だったので周りの景色やアダムス・ピークそのものが見れませんでしたが、下りは素晴らしい景色を堪能することができました。下りに関してはアダムス・ピーク２へ続きます。