2010/04/30 - 2010/04/30
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ぺこにゃんさん
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葛城古道(葛城の道)は奈良県葛城市當麻付近から御所市に入り,南へと走る約20kmの道です。
周辺は大和朝廷以前の勢力である葛城王朝が栄えた地と言われています。
中でも櫛羅地区から風の森峠までの約12kmの道はハイキングコースとして親しまれています。
神さびた古社,そして天孫降臨の地「高天原」を巡ってきました。
(ルート)
鴨山口神社→六地蔵→駒形大重神社→九品寺→葛城一言主神社→長柄地区→極楽寺→橋本院→高天彦神社→高鴨神社→風の森神社→風の森峠
-
奈良県葛城市當麻から御所市に入り,南へと走る道を「葛城古道(葛城の道)」と呼びます。
櫛羅(くじら)地区から風の森峠までの約12kmがハイキングルートとして親しまれています。
今回この葛城古道を歩いてきました。
どちらからスタートしても良いのですが,私は櫛羅地区から風の森峠を目指して歩き始めました。
とはいえ,1時間に1本のバスを待てなかったので,御所駅からのスタートです(写真は葛城山)。 -
【鴨山口神社】
はじめに訪れたのは鴨山口神社です。
古くから朝廷に皇居の用材を献上する山口祭りを司った由緒深い神社です。
「延喜式」大和山口神社14社の本社だそうです。 -
【鴨山口神社】
ご祭神には,
大山祇神(おおやまずみのかみ)
大日霊命(おおひるめのみこと)
御霊大神(ごりょうおおかみ)
天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)
が祀られています。
このあたりの神様の名前はさすがに難しい!
ちなみに大日霊命とは天照大神のことです。 -
【六地蔵】
鴨山口神社から西へ歩いていくと,道の真ん中に大きな石がドン!と現れます。
土石流で流れ着いた巨石に彫られた六地蔵です。
室町時代のものらしいので,その輪郭を確認するのが精一杯でした
(ま,逆光で見づらかったのもあるけど…) -
六地蔵から南へと向かいます。
右手に見える山はかつて神の山として崇められた葛城山。
山頂の葛城高原はツツジの名所です。
下からでも何となく色づいているように見えた気がする… -
古道とはいえ,この辺りの道路は舗装されており,その雰囲気は出ません。
普通の田舎を歩いている感じです。 -
【駒形大重神社】
明治時代に駒形神社と大重神社が合祀されて「駒形大重神社」となりました。
駒形の名にあるように,馬関係の仕事の方が参拝されるそうです。
大重神社のご祭神は大化の改新で蘇我入鹿の暗殺にかかわった葛城犬養連網田(かつらぎのわかいぬかいのむらじあみた)です。
む,むずかしい…(;^_^A -
駒形大重神社から九品寺までは,のどかなあぜ道を歩いて行きます。
-
【番水の時計】
時計に合わせて乏しい水を公平に分配する番水制度なるものがあるそうです。
この地区の田の水はこの時計の指す時刻を基準にして分配されます。
実際に覗いてみると,時計がない…
まだ田植えも始まっていないのに当然か。
-
菜の花畑〜♪
-
【九品寺】
九品寺に到着しました。
「くほんじ」と読みます。
奈良時代に聖武天皇の勅願により行基が開いたお寺で,空海が再興したと伝えられています。 -
【九品寺】
白壁にツツジの赤が映えます。
こういう風景もいいかも(^○^) -
【九品寺】
裏山へと登って行きます。
緑のトンネルを抜けていくと… -
【九品寺】
そこにはものすごい数の石仏が!
「千体石仏」と呼ばれ,頂上には阿弥陀如来像が立っています。 -
【九品寺】
これらは百年ほど前に裏山の地中から見つかったそうです。
南北朝時代,この地の豪族である楢原氏が南朝方について北朝と戦ったときに,村人が供養に奉納したものといわれています。 -
【九品寺】
全部で1600〜1700体ほどあるといわれています。 -
【九品寺】
高い樹木に囲まれて。 -
【九品寺】
裏山から見る景色もまた格別です。 -
【大和三山】
九品寺から南へと歩き,葛城一言主神社へと向かいます。
途中,大和三山を綺麗に見ることができました。
左から耳成山,畝傍山,天香具山です。 -
【楢原休憩所】
九品寺から葛城一言主神社に行く途中に休憩所があります。
大和三山を眺めながら,ここで一息入れるのがいいでしょう。
まだ半分も来ていません! -
楢原休憩所の先は第二代天皇綏靖天皇(すいぜいてんのう)の葛城高丘宮のあとと伝えられている場所です。
綏靖天皇が実在したのかどうかは不明です。
この付近で蛇がニョロニョロと足元を通り過ぎて行きました(゚д゚;) -
しばらくは棚田のあぜ道が続きます。
早くも蛙の鳴き声が聞こえてきました。 -
ベニシジミ?
蝶や花の名前には疎くて… -
【葛城一言主神社】
葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)へとやってきました。
全国にある一言主神社の総本社です。 -
【葛城一言主神社】
紅く色づいた楓を見上げながら,階段を登って行きます。 -
【葛城一言主神社】
御祭神は一言主大神で,「一言の願いなら叶えて下さる」ということで人気のある神社です。
「古事記」に次のようなエピソードがあります。
雄略天皇が葛城山に出向いた際,天皇と全く同じ格好をした一行に出会います。
驚いた天皇が名前を聞くと,その人物は「我は悪事も一言,善事も一言,言ひ離つ神,葛城の一言主大神ぞ」と告げます。
天皇は畏れ,供人の衣を脱がして献上しました。
神はお礼の拍手をして受け取ったそうです。
これが柏手の始まりとされています。 -
【葛城一言主神社・蜘蛛塚】
木の下にあるのは「蜘蛛塚」です。
謡曲「土蜘蛛」は源頼光(金太郎を家来にした武将)に襲いかかった葛城の土蜘蛛の亡霊が四天王に退治されるお話です。 -
【葛城一言主神社】
「乳銀杏」と呼ばれる御神木です。
樹齢1200年とか。
秋に色づくさまは圧巻だそうです。
この乳銀杏には乳房のような木肌がいくつも垂れ下がっていることから,「子授け」や「乳の出が良くなる」ご利益があると信仰を集めています。 -
【葛城一言主神社・参道】
葛城一言主神社の参道です。
ありふれた参道ですが,あの司馬遼太郎氏が「街道をゆく」の中で,とても誉めていたらしいです。
そう言われると,何となく… -
【葛城一言主神社・一ノ鳥居】
一ノ鳥居です。
順序が逆になっていますね。 -
南へと進路を取ると,そこは古い民家の立ち並ぶ長柄集落です。
-
【長柄・片上醤油】
香ばしい匂いがしてきた〜♪
横を見ると片上醤油さんでした。
有名らしいですね。 -
【長柄神社】
地元では「姫の宮」と呼ばれます。
ご祭神は下照姫命(したてるひめのみこと)です。
出雲大社に祀られている大国主命(おおくにぬしのみこと)の娘にあたる神様です。
天武天皇が境内で流鏑馬を行ったと日本書紀に記載されているそうです。
( ̄ー ̄?).....あれ?
とてもそんな広さがあるとは…ま,昔の話ということで。 -
【長柄・旧長柄郵便局】
ドアに「夜間公衆電話」と書いてある,一見怪しげな建物は旧名柄郵便局です。
中を覗いてみると…秘密です。 -
【長柄・葛城酒造】
こちらは葛城酒造さん。
このあたりは良質の水があるみたいで,酒蔵も多いとか。 -
長柄の集落を抜け,南へと進んで行きます。
このあたりは柿畑が続いていました。 -
【極楽寺】
坂道も増えてきて,そろそろ休憩&昼食といきたかったのですが,それはもう少し先まで我慢。
坂道を登りきって極楽寺に到着です。 -
【極楽寺】
白藤に見とれます。 -
【極楽寺】
極楽寺は鐘楼が山門になっています。
つまり鐘があるんです。 -
【極楽寺】
951年創建で,南北朝時代に楠木正成の祈願寺となった寺です。 -
【極楽寺】
白藤と山門からの風景を堪能してから先へと進みます。 -
極楽寺から橋本院へと向かいます。
橋本院で昼食と決めていたのでもう少し!
穏やかな風景の中歩いていたはずが… -
いつの間にかこんな山道に。
ここが葛城古道,唯一にして最大の難所です。 -
【橋本院】
深い森を抜けると,今までの道のりが嘘だったかのような開放感ある庭にたどりつきました。 -
【橋本院】
ここは橋本院というお寺の「瞑想の庭」です。 -
【橋本院】
八重桜が満開でした。 -
【橋本院】
他にも花がたくさん咲いており,素晴らしい場所です。
とても瞑想する気にはなれません。 -
【橋本院】
ここのベンチに座り,昼食タイムとしました。
聞こえてくるのは,鳥の鳴き声と風の音だけ。
一息つくには絶好の場所です。 -
【橋本院】
-
【橋本院】
円錐形を描く綺麗な山は金剛山系の白雲嶽です。 -
【橋本院】
橋本院は行基が開いた高天寺(たかまでら)というお寺の子院のひとつでした。
聖武天皇の帰依もあつく,あの鑑真も住職に任ぜられたほどの格式高い大寺院となりました。
修験道の祖といわれる役行者が修行をしたお寺としても有名です。
南北朝時代に焼き討ちにあい,その後橋本院のみが復興しました。 -
橋本院の山門を出たところに,「史跡 高天原」の碑がありました。
私がのんびりと食事をしていた高原台地一帯が,天孫降臨の地,高天原です。
天つ神が住み,ここから瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が日向の高千穂峰に降臨したという伝承地です。 -
【高天原】
石碑の後ろを振り返ってみると,そこはなんと!
棚田でした…
でも,住宅地などでなくてホッとしましたね。 -
橋本院の表参道を歩いていき,進路を南へと取ります。
-
【高天彦神社】
しばらく歩いて到着したのが,高天彦(たかまひこ)神社です。 -
【高天彦神社】
御祭神は高皇産霊神(たかみむすびのかみ)で,古代にこの地に栄えた葛城氏の祖神といわれます。
瓊瓊杵尊は天照大神の子と高皇産霊神の娘との間の子というので,この地の神様にふさわしいわけです。 -
【高天彦神社】
「延喜式」名神大社に列せられる由緒正しき神社です。
背後の白雲嶽(橋本院から見えた円錐状の山)を御神体としています。 -
杉の木立の参道の雰囲気が抜群に良かった!
-
【鶯宿梅】
参道の先には,鶯宿梅(おうしゅくばい)と呼ばれる梅の木があります。
昔,若死にした小僧の悲運をその師が嘆いていると,鶯がやってきて,「初春のあした毎には来れども逢わでぞ帰る元の住みか」と鳴いたことから,その名前が付けられました。 -
【蜘蛛窟】
鶯宿梅の近くの林の中に「蜘蛛窟」の石碑があります。 -
【白雲嶽】
高天彦神社から少し離れたところからみると,御神体である白雲嶽と高天彦神社を見ることができます。 -
林の中を行きます。
といっても今度は下り。楽々と歩いて行きます。 -
林を抜けると,葛城の里が一望できます。
葛城古道一番の眺望でした。
金剛山から吹き降りてくる風が気持ちいい♪ -
ちなみにこのあたりの地名は「高天」といいます。
昔ながらの伝承が確かに残っています。 -
機嫌よく歩いていたら道に迷う…(汗)
ルート復旧を試みている最中,蓮華草が綺麗に咲いているところに出ました。
怪我の功名♪ -
【高鴨神社】
高鴨神社に到着です。
今までと違い,朱色の鳥居がまぶしい! -
【高鴨神社】
この地は鴨氏発祥の地で,全国賀茂社の総本山です。
京都の上賀茂神社,下鴨神社も傍系に当たるとか。
今まで回ってきた神社が古びた雰囲気があっただけに,新しく感じますが由緒ある神社です。 -
【高鴨神社】
御祭神は味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)です。
大国主命(七福神の大黒さん)の息子です。 -
【高鴨神社】
地名にあるように「鴨」がたくさんいるという情報だったのですが,一匹も見当たらず。 -
【高鴨神社】
青もみじが綺麗… -
【高鴨神社】
さて,この高鴨神社ではゴールデンウィーク中に「桜草祭り」が開催されています。
実はこの時期に葛城古道を選んだ理由は,日本桜草を見たかったからなのです。 -
【高鴨神社】
現存している日本桜草約500種が栽培・保存されています。
写真は一つ一つ違う桜草です。
ネーミングも様々で面白いですよ。 -
【高鴨神社】
石垣の中に埋め込まれた灯篭。 -
このあたりは「風の森」という地名です。
金剛山から吹き降ろす強い風の通り道です。 -
【風の森神社】
風の森峠の頂上には風の森神社(志那都比古神社)と呼ばれる神社があります。
ご祭神は志那都比古神(しなつひこのかみ)という風の神様です。
ちょっと場所がわかりにくいですね。
石垣に囲まれたところを強引に進みましょう。 -
終点の風の森バス停に到着しました。
ほとんど誰とも会うことなく,気ままに歩くことができました。
今度は季節を変えて訪れたいですね。
なお,バスは1時間に1本しかありません。
ちょうどバスが出た後だったので,歩いて10分ほどの船宿寺にツツジを見に行きました。
その旅行記はすでにアップしてあります。
http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10454220/
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