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<br />2010年5月9日(日)<br /><br />国鉄奈良駅の建物は、しっかりしたデザインでこの町の歴史の重みを背負っていて、駅を利用する人に感動を与えてきた。<br /><br />奈良を訪ねるごとに、駅との対面が楽しみの一つとなって来た。<br /><br />出会いのたびに新しい発見があり、訴えるものがより深く理解できるように感じられたからである。<br /><br /><br />その奈良駅が高架化された。<br /><br />私にとって今回は、奈良駅の高架化工事が進む間、久々の対面である。<br /><br /><br />さて今回の旅の第一目的は、フランスで結ばれた古い友人たちとの、年に一回の出会いだった。<br /><br />毎年開催されるフランス政府招待留学生の会「サブテク会」は、今年は遷都1,300年に湧く、奈良で行なわれる。<br /><br />一年間も出会わなかった間に、みんなどんなに進化しただろうか・・・。<br /><br />しかし時間のもたらせるものは、進化ばかりではない。<br /><br />転化や退化や、劣化もある。<br /><br />なかば不安と期待を持って、例年集まるのがこの会だ。<br /><br /><br />夜の宴会はさておき、今朝の爽やかな日光を仰いで、私の魂は奈良の初夏を渡る薫風に、すっかり奪われていた。<br /><br />新緑の奈良公園、馬酔木群れ咲く五月の飛火野、そして春日野一帯をあでやかに飾る藤の房。<br /><br />思い出は次々に夢と羽ばたき、大阪を12時過ぎに出る「大和路快速」に身をゆだねる。<br /><br /><br />久宝寺、王子、法隆寺、・・・。<br /><br />懐かしい大和路の地名が並ぶ。<br /><br />郡山を過ぎれば、奈良はもう近い。<br /><br /><br />奈良駅高架化の工事は、ほとんど完成に近く、大和時代の日本文化を連想させようとする、格天井風の天井のデザインが光る。<br /><br />思えば、この高架化工事の懐妊期間は長かった。<br /><br />「古都奈良の景色を汚すな」と、高架化に代わって地下化の主張がなされたことがある。<br /><br />「これまでの風格に富む奈良駅を残そう」と、駅舎保存が主張されたこともある。<br /><br /><br />いろいろないきさつを踏んで、ようやく遷都1,300年に、ここまで間に合った。<br /><br />喜びや悩みを交えた、そうした各ステージの思い出が、走馬灯のように脳裏を過ぎる。<br /><br /><br />写真は「ソフィーさんのマイページ」(訪問54カ国、文章1,590件 写真6,770枚)、<br />http://4travel.jp/traveler/katase/<br /><br />スイスの写真が美しい「片瀬貴文さんのマイページ」(文章625件 写真2,400枚)<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br /><br />ブログの作成日順に並んでいる「片瀬貴文の記録」(文章1,650件)<br />http://blog.alc.co.jp/d/2001114<br /><br />(片瀬貴文)<br /><br />

奈良の薫風に酔う【1】思い出の多いJR奈良駅舎

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2010/05/09 - 2010/05/09

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7

ソフィ

ソフィさん


2010年5月9日(日)

国鉄奈良駅の建物は、しっかりしたデザインでこの町の歴史の重みを背負っていて、駅を利用する人に感動を与えてきた。

奈良を訪ねるごとに、駅との対面が楽しみの一つとなって来た。

出会いのたびに新しい発見があり、訴えるものがより深く理解できるように感じられたからである。


その奈良駅が高架化された。

私にとって今回は、奈良駅の高架化工事が進む間、久々の対面である。


さて今回の旅の第一目的は、フランスで結ばれた古い友人たちとの、年に一回の出会いだった。

毎年開催されるフランス政府招待留学生の会「サブテク会」は、今年は遷都1,300年に湧く、奈良で行なわれる。

一年間も出会わなかった間に、みんなどんなに進化しただろうか・・・。

しかし時間のもたらせるものは、進化ばかりではない。

転化や退化や、劣化もある。

なかば不安と期待を持って、例年集まるのがこの会だ。


夜の宴会はさておき、今朝の爽やかな日光を仰いで、私の魂は奈良の初夏を渡る薫風に、すっかり奪われていた。

新緑の奈良公園、馬酔木群れ咲く五月の飛火野、そして春日野一帯をあでやかに飾る藤の房。

思い出は次々に夢と羽ばたき、大阪を12時過ぎに出る「大和路快速」に身をゆだねる。


久宝寺、王子、法隆寺、・・・。

懐かしい大和路の地名が並ぶ。

郡山を過ぎれば、奈良はもう近い。


奈良駅高架化の工事は、ほとんど完成に近く、大和時代の日本文化を連想させようとする、格天井風の天井のデザインが光る。

思えば、この高架化工事の懐妊期間は長かった。

「古都奈良の景色を汚すな」と、高架化に代わって地下化の主張がなされたことがある。

「これまでの風格に富む奈良駅を残そう」と、駅舎保存が主張されたこともある。


いろいろないきさつを踏んで、ようやく遷都1,300年に、ここまで間に合った。

喜びや悩みを交えた、そうした各ステージの思い出が、走馬灯のように脳裏を過ぎる。


写真は「ソフィーさんのマイページ」(訪問54カ国、文章1,590件 写真6,770枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/

スイスの写真が美しい「片瀬貴文さんのマイページ」(文章625件 写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/

ブログの作成日順に並んでいる「片瀬貴文の記録」(文章1,650件)
http://blog.alc.co.jp/d/2001114

(片瀬貴文)

  • 高架になったJR奈良駅の<br />広いコンコース

    高架になったJR奈良駅の
    広いコンコース

  • ホテル受付背後の<br />陶板を使った装飾

    ホテル受付背後の
    陶板を使った装飾

  • ホテル受付の<br />机上を飾る<br />日本趣味の灯篭

    ホテル受付の
    机上を飾る
    日本趣味の灯篭

  • ホテルのロビーを飾る<br />和風のオブジェ

    ホテルのロビーを飾る
    和風のオブジェ

  • ホテルロビーの生花にも<br />奈良らしさが香っている

    ホテルロビーの生花にも
    奈良らしさが香っている

  • 日本を感じさせる<br />すっきりしたホテルロビー

    日本を感じさせる
    すっきりしたホテルロビー

  • 奈良は今<br />藤の花盛りだ

    奈良は今
    藤の花盛りだ

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