2010/05/04 - 2010/05/05
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tijanさん
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ミーハーなもので「龍馬伝」を見てから高知が、四国が、どんな所か気になってしょうがない!
他のトラベラーさんの旅行記を拝見して行ってみたい所がいくつか見つかった♪
しかし四国ってやっぱ広くて、プランをたてるのも漠然としてなかなか具体化しない。
まずは行く所をしぼらねばっ!GWということで高知市内は沸騰しているだろうし、足摺岬方面は車がないと厳しそうか…。
東部はどうだろう?
あっちこっちの時刻表を見比べながらなんとか行けそうだ!
ということで初の高知の旅は安芸・室戸方面に決定!!
1日目は古い町並みが残る奈半利、吉良川の町を散策して室戸で一泊zzz。
2日目は弥太郎の生まれた町、安芸を見て回ろう!
時間と体力が残っていれば夜須の手結内港と可動橋、赤岡の絵金蔵も見てみたい!
さて、四国に渡るには高速バスにするか… 再びフェリーにも乗ってみたいし…。
色々悩んだけど今回は渋滞も予想されるし、お金より時間をとって岡山からの特急にしよ。
しかもこの際グリーン席だっ!(えぇ~い、もってけドロボウ!)
車じゃないので交通費の出費は覚悟してたけど調べているとこの旅にぴったりな「安芸・室戸観光きっぷ」というものを発見。
高知駅から奈半利駅の列車と奈半利駅から甲浦までのバスが2日間乗り放題の切符だ。(5000円)
乗り放題だけど時間も便数もあまりないので何回も乗り降りすることはないだろうけど小銭を用意しなくていいのは楽だ(^^)
財布には痛いが手配してしまうとなんだかスッキリ♪
なんかワクワクしてきたゾー!
いよいよ旅行当日。。。岡山から特急南風に乗り込む。
グリーン車はまだ私しかいない!よけいに広々感じる。
窓は広いし、シートは腰のあたりにクッションが入ってて快適快適♪グリーン席、なんて居心地いいの~♪
楽しみだった瀬戸大橋からの眺めは一面白くかすんでイマイチだ。
宇多津の煙をモクモクはきだすコンビナートの迫力にビックリ!
宇多津で特急しまんとと連結して高知を目指す。
多度津、善通寺あたりの山々は稜線が細かく切れ込んでて丸っこかったり台形っぽかったり三角にとんがってたりおもしろい形をしている。
新緑の中をぐんぐんと登っていって大歩危までやってきた。
大歩危駅ではちょうどアンパンマン列車が入ってくる。ほほ~これが噂の!
木々や線路の端から眼下にチラチラ見える緑色の川はやっぱり美しい!
残念ながら名物の鯉のぼりは直前でトンネルに突入してしまい見れず(爆)
視線を頭上に向けると山の向こうにさらに山、山の上にさらに山。
しかしトンネルばっかしになってきたな~。
運転席の窓から見えるトンネル突入のシーンは結構楽しい(^^)
サンドイッチをほおばりながら車窓の景色を楽しんだ♪
そんなこんなで2時間半の時間もあっという間に過ぎて電車は後免駅に到着したのだった。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 私鉄
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-
乗って来た特急南風。(しまんとと連結)
なんで煙がでてるのかしら??
後免駅で「安芸・室戸観光きっぷ」を購入。
向かいのホームに後免駅のキャラクターごめんえきお君がいるゾ。
ここ後免駅から土佐くろしお鉄道、ごめん・なはり線に乗り換えます。
車内はこんな感じです。1両だけどトイレはしっかりついてます!
ごめん・なはり線は海沿いを走るのですがこちらも今日は白く霞んで景色はイマイチ。
1時間程で奈半利駅到着です。なはりこちゃんがお出迎え。
ごめん・なはり線はここ奈半利駅が終点。
ここから甲浦までのあと少しが開通しておらずバスでの移動となります。
さあ、奈半利の町散策です〜! -
少し歩くといきなり石塀と遭遇!
奈半利は土佐漆喰の壁面に水切り瓦がついた
この地域独特の伝統的建造物が多く残る所なのです。
またま〜るい玉の石や半分にスパッと割ったような
石を積み上げた石塀が独得です。
これらはこの地方特有の激しい風雨から家を守るためなんですが
その実用性以上に芸術的でとっても美しく
ほれぼれと見とれてしまいます。 -
観光マップに従い巡って行きます。
まずは「東山家住宅」です。
主屋は明治37年頃の建築だそうです。
蔵は現在薬局となってて看板や旗がいい感じです(^^) -
蔵には何やら文字のような、文様のようなものが
かきなぐってあります!
アートとは違うようだしなんじゃこりゃ!!
心を掻き乱されるような乱雑な線の迫力。
これはこの後教えて頂くんですけど
戦時中白壁が目立たないよう黒く塗った跡なのだそうです。 -
次は「濱田典弥家住宅」です。
6段もある水切り瓦が素晴らしいです!
こちらの蔵も戦時中黒く塗ったそうです。
うっすらグレーになっている所はその名残だそうです。
東山家の蔵のかきなぐりもこの時教えて頂きました。
土佐漆喰というのは使用する消石灰が少し違うらしく
塗って時間が経つうちに白くなっていくのだとか。
こんな美しい蔵を黒く塗るというのはなんとも
堪え難いことだったのではないでしょうか。
すぐとなりは製材所でしょうか?
奈半利は魚梁瀬(やなせ)杉の集散地で奈半利貯木場まで搬出する魚梁瀬森林鉄道奈半利川線が走っていたそうです。
国重要文化財の法音寺跨線橋(石造アーチ橋)までは
ここから歩いて10分程だと教えて頂きました。
町並みとは方向が反対なので今回はあきらめました。 -
中を見学させて頂きました。
普段はこちらでは生活されてないそうです。
玄関の造りが見事です。
主屋は広々として気持ちの良い造りでした。
玄関の格天井。
ふすま?には手紙でしょうか?いっぱい貼ってありました。 -
丸石の練り塀が残っています。
昭和南海地震にも耐えたそうで耐震性があります!
まん丸な石はどこの石ですかと聞いたら河原の石だそうです。
見えにくですが入り口が2つある蔵は珍しいそうですよ。
レンガ塀も残っています。十字窓がかわいいです。
医院をされていたそうでその関係でしょうか?
色々話が聞けて勉強になりました! -
濱田家を後にして進むと正覚寺の石垣が見えてきました。
丸石をから積みしたもので厚さが1m近くあるそうです。
練塀とはまた違った重厚で力強い印象ですね〜
通りもすっきりして気持ちいいです。 -
本堂の屋根は方形造りだとか…
どういうものでしょう? -
歩いている道すがら小さな白い花をつけた木がたくさんありました。
とても香りがよくてあちこちで香っていました。
柑橘系ですよね。何の花でしょ? -
「竹崎家住宅(高田屋)」です。
お腹もへったのでこちらで少し休憩することにしました。
トーストとコーヒーを頂きました。(カステラもあった)
すぐそばのお店でお寿司を買って持ち込んでもいいそうです。
こちらは蔵がギャラリーになっていてご主人に色々説明して頂きながら見学しました。坂本龍馬の肖像画や河田小龍の土佐絵図もありました。 -
素敵な通りに出ました♪カクカクっと曲がってますね。
外灯がまたレトロでかわいいです。 -
こちらは「浜田家住宅(増田屋)」です。
ちょっと洋風なテイストも入ってていいかんじの建物です。
うだつがあります。奈半利では珍しいそうです。
増田屋さんはレンガの蔵も見所です。通りをはさんで横にあります。
レンガ蔵の横の呉服屋さんに声をかけると見学させてもらえるみたいです。通りかかったおじさんが教えてくれました。
けどなんだか遠慮して声かけ損ねた(><) 後で後悔。 -
増田屋さんのレンガ蔵です。一面しか見えないのが残念です。
内部に木造の螺旋階段があるそうです!
奈半利のレンガは阪神地方に木材を運んだ船が
帰りにバランスをとるために積んで帰ったものなんだそうです。
なるほど。なるほど。 -
野根山街道です。普通のアスファルトの道で案内板がないと気づきませんでした(汗)
奈半利を起点に東洋町まで続く尾根伝いの街道だそうで山内一豊が土佐入国の際に、野根山街道を経て正覚寺で宿泊したのだそうです。江戸時代には土佐藩主の参勤交代にも利用される等、奈半利は交通の要所だったんですね。 -
高札場(こうさつば)
野根山街道の西の起点です。まっすぐ行くと「送り番所」に出ます。
高札場は藩のおふれがきが張り出された所…かな? -
高札場から野根山街道をまっすぐ来るとここ送り番所に出ます。
案内板には、
…「番所」には番屋と馬やが設けられ国中に急用ができると「笹飛脚」(書状を結んだ笹の葉が枯れないうちに走る特急便)が冬でも褌一丁で走ったといわれ峻嶮、野根山街道三十五キロを三時間で走り抜けた笹飛脚がいたといわれている。
…と書かれています。
ここの道をさらに進むと田園が広がりそれらしい雰囲気になりますね〜 -
野根山街道沿いにある蔵。
手前の蔵は屋根がかさ上げされたようになってる。 -
こちらは「改田家住宅」
こちらは丸石を積み上げた塀がとっても素敵でした。 -
長さもあって見応えあります!
-
こんな丸い石、数集めるの大変だろうな〜
大きさも揃えなきゃいけないし…
とっても美意識を感じる奈半利の石塀なのです。 -
美しいですねぇ〜
上部には水の浸透を防ぐ瓦屋根が置かれています。 -
こっちの石塀はちょっと造りが変わってるな〜と思ったら
改田家オリジナルのデザインだそうです。 -
こちらの蔵も屋根がかさ上げされたようになってます。
片側に屋根と化したような庇が設けてあります。
こういった造りをこちらではよく見かけました。 -
「森家住宅」です。大正7年頃の建築です。
下見板張りに縦長窓が特徴的です。 -
側面(正面?)から見たらこんなかんじ。
バリバリ生活されてますね(^^)
石塀と相まって絵になります。 -
森家住宅の周りをぐるっと浜石を練り積みした石塀が囲います。
そして石塀の途中には素敵なレンガのアーチ門♪
そばは畑が広がりとてものどかなところでした。
でも悲しいことに近くの敷地では石塀が壊され
瓦を積み重ねた塀だけを残して更地となっていました。(右下) -
「野村家住宅」です。「森家住宅」のすぐそばにあります。
こちらの家は主屋も石塀も見応えがあります!
屋根の横にさらに庇を広げて屋根を二段にしているのも特徴的です。
この辺りは蔵にも庇を設けて軒を長くしたような造りを多く見かけました。 -
石塀も長く、屋敷も大きく立派ですが
傷みがずいぶん進んでいるようです。
「野村家住宅」の石塀は浜石を半割りにして
小口をみせて練り積みしたもので、
すっきりとした美しさがあります。 -
素敵な半割りの石塀をアップでご覧下さい〜
-
赤土で積み上げられています。
-
どうやってこうスパッとした断面をつくるんでしょう?
思わず触ってなでてしまいます〜
半割りだから使う石は半分でいいってことでしょうか? -
中をのぞくとカーブした石塀がありました!
雑草に埋もれて大変な状態ですがなかなか凝っています。
意匠を凝らした職人さんの技が楽しめます。
このまま放っておくのはあまりにもったいない建築です。
取り壊すことになることだけは避けてほしいです。 -
ビニールハウスが広がる気持ちのいい道を通って
「藤村製絲株式会社」にやってきました。
繭から生糸を生産していた所で
工場と倉庫が近代化産業遺産になっています。
事前に連絡すると見学させてもらえます。
見学した方が絶対楽しめそうです!(この日は閉まってました。)
土佐漆喰に六段の水切り瓦を持つ大きな蔵がでんとあります。 -
石塀も立派ですよ〜
登録有形文化財に指定されています。 -
藤村製絲工場の石塀は丸石と半割り石の2種類があります。
洋風な建物もありました。
左下は繭を保管する倉庫。
天井は斜材を使ったトラス工法だそうです。
やっぱり見学した方がおもしろそう。
奥にレンガ塀も少し残ってました。 -
町にちらばる素敵な所を集めてみました。
常夜灯と二重柿(ふたえがき)です。
常夜灯って港にだけあるものじゃないんだ。
奈半利を出入りした人の目印となったそうです。
「金毘羅大権現」と彫ってありました。
二重柿は樹齢100年!
何が二重かというと実が内皮と外皮で二重になっているそうです。 -
こちらの塀は赤土をなにかでツンツンしたような
模様が入ってて独得でおもしろいです。 -
こちらは半割りの石塀ですが魚の鱗のようで独得な味があります。
アーチ門も設けられてありました。 -
独得なカッチリとした雰囲気は赤土じゃなく
コンクリートか何かそんなかんじのもので練り積みされてるからかなぁ?
これはこれですごく魅力的です。
丸石か半割りか自分だったらどっちを選ぶかな〜と
散策している間ずっと考えてました。
実際自分の家に造るとなると(いや造れませんけど)絶対悩みまくると思う!
いや決めれないかも〜(汗) -
石の間から草が生えてるのも風情がありますね。
洋館付き日本住宅を見つけました♪
路地も素敵です。何気ない所にふと小さな石塀が現れたりします。 -
もう手入れされず放ったままになっても
気品のようなものを放っています。 -
主屋はもう木々に覆い隠されそうです。
こじんまりとした素敵なお宅だったと思われます。 -
立派な建物ですね〜
この辺りの家は屋根の三角の部分(白い所)が
少し丸く湾曲したようになってるんですかね。
町の中を川が流れていると気持ちいいですよね!
なはり物語館というものがありました。
その先の警察署の隣りにあった那波泊(なはのとまり)の碑
この先の奈半利川を渡った所に温泉施設があるとおばあちゃんが教えてくれました! -
奈半利の町は2時間あればじっくり見て回れます。
(そういえば齋藤家住宅見るの忘れてるよ〜!!)
ゆっくり見れてよかったけど不思議な程観光客が少なかった。(というか私だけ!?)
なんで?すごくいい所でしたよ。
駅に戻って吉良川に向かう路線バスに乗ります。
実はこのバスの直前に来たバスに間違って乗って
出発直後にあわてて降ろしてもらいました!
危ない、危ない。
「東部には行かんよ」と声をかけてくれた運転手さんありがとう!
「行かん」「行かん」と合いの手を入れてくれた皆さんありがとう(爆)
この後、吉良川の町に続きます〜
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