2010/05/04 - 2010/05/05
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tijanさん
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安芸は岩崎弥太郎の出身地。
龍馬伝を見るまで安芸のことも三菱の創業者のことも全然知らなかった。
安芸が高知のどこにあるのかも知らなかった。
ドラマとは違って弥太郎がいた所と龍馬がいた所はずいぶん離れているのだった。
東部と中部という地理的な区分も違っている。
そして安芸のさらに先の室戸には中岡慎太郎がいた。
不思議だな。ばらばらに存在していたのに少しずつかかわりをもって同じ場所に集まって行くというのは。
ドラマがきっかけとなった高知の旅。まわれたのはごく限られた範囲だったけど少なからず高知の雰囲気を味わえた旅となった。
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- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル
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安芸は童謡の里。
「春よこい」や「鯉のぼり」等の作曲家、弘田龍太郎の曲碑が市内に10カ所建てられてます。 -
安芸駅は、あきうたこちゃん。
駅にあるぢばさん市場には無料のレンタサイクルがあるが、シャトルバスがすでに止まって待っていたのでバスに乗ることにした。 -
一宮神社で降りて少し歩くと弥太郎の生家が見えてきた!
けど、目は生垣に釘付け! -
きれいに手入れされた土用竹の生垣がぐるっとある。
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で、こちらが生家。こぎれいで決してあばら屋ではない。
ガイドの人はぜひここでロケをして欲しいとドラマの弥太郎の扱いには不満なようだった。
家の裏手は畑が広がってて庭師の方だろうか数人が熱心に作業されていた。
主屋と蔵が2棟。蔵は財を成してから建てられたらしい。
よく見ると入り口が2つある。珍しいものなのか?
生家の中は撮影禁止になってたので撮らなかった。
茅葺きの骨組みがそのまま見えて迫力があった。
蔵の庇の下には赤い消防ポンプが置いてある。 -
さがした岩崎家の家紋。
スリーダイヤの原型となった三階菱だ。 -
もちろん三菱マークもある!
大きな屋根の蔵だ。かさあげされて、横には大きな庇もついている。
この造りはほんとによく見かけた。雨、湿気対策だろうか? -
人が多くておちつかない。シャトルバスの時間もあって早々に生家を後にしバス乗り場に向かう。
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妙見山の登山口があった。誘うように新緑がキラキラ輝いて思わずフラフラ行きかけたがダメダメ、バスに乗り遅れる。
この時は深く考えずバス乗り場へスルーしてしまった。
帰って気づいたのだが妙見山は弥太郎が江戸遊学の際にこころざしを落書きしたという星神社がある、弥太郎ととても縁のある山だった。
そして山の上からは安芸平野とその向こうに広がる太平洋が一望できたはずだ。なぜ登らなかったのか!旅の嗅覚が働かんというかカンが鈍いというかアホだアホだ。(登ったら登ったでこの暑さだ、大変なことになってただろうけど)
そうか〜弥太郎は妙見山のすぐふもとに住んでたんだ。 -
シャトルバス…楽でいいと思ったが、これを使うと次の時間が気になってしよーがない。他に元気バスというのもあるらしいが…
生家から土居廓中まではこんな広大な田園風景が広がる。
どっちを見ても同じような光景が広がり、初めて来た人間は迷子になりそうだ。
こりゃレンタサイクルで来るのも大変だとこの時は思った。
それにしてもシャトルバス、利用者少ないな。私を入れて2人しか乗ってない。 -
野良時計の所にやって来た。
古い物だと思ってたけど明治維新後だいぶたった頃の物だ(明治20年頃)。まさに文明開化の代物。
その当時でも時計を持っている人はほどんどいなかったそうだから、農作業する人には時を告げるありがたいものだったのだろう。
それにこれがあるだけで村がオシャレだ!文明開化の香りに村人も誇らしく思ったのではないだろうか。 -
近くに消防詰所と火の見櫓があった。
武家屋敷の方に行ってみよう! -
公民館の角を曲がるとすごくきれいな通りに出る。
競技場などにあるやわらかいアスファルトみたいなので舗装されてて歩きやすい。
割れ瓦と赤土を積み上げた瓦練塀。安芸は瓦の産地なのだそうだ。この瓦を積み重ねた塀を多くみかけた。
長屋門と蔵にはいっぱいかきなぐった跡がある! -
野村家住宅。ここは一般開放されていた。
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そしてここの通りは土用竹とウバメガシの生垣がずっと奥まで続いている!
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ここは本当に独特な洗練された雰囲気で、とても閑静で上品な空間だ。
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武家のみに許されたとされる土用竹の生垣。細い竹を束ねて作られる。
夏の暑さ、冬の寒さ、強風を防ぐ為だけでなく、弓矢としても使うために植えられたそうだ。 -
安芸のマンホールは野良時計と鮎。
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ここでも鯉のぼりが元気よく泳いでました!桃太郎にアンパンマンだ!
こちらでは男の子一人に一本の鯉のぼりをたてるのだろうか?
ちょっと雰囲気の違う塀とかワサワサした生垣とかあっておもしろい。 -
お〜睡蓮がたくさん咲いててきれーだなーと思ったら、安芸城趾のお堀だった。鯉や亀もいた。
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歩いててふと気づいた。道のへりにも石積みが残ってる。
お〜これは盲点だ。アスファルトの道になっても石積みの所はコンクリで固めなかったんだ。水の入った田んぼとよく合う。 -
安芸はこんなのどかで静かでいい所だ。
でもなんかずっと気分が低空飛行だ。。。
疲れてるのか、暑さのせいなのか、バスの時間が気になるのか集中力が続かない。それににぎやかな人混みの中にいると自分が妙に浮いてるようでなんだか気分が沈む。人がいないのも寂しい、いるのも寂しい、私の心はワガママだ。
バス乗り場まで帰って来たが、次のシャトルバスは1時間後。元気バスも来る気配はない。やはりここは車で来る所なのだろう。駐車場は多くの車が出たり入ったりしている。なんだか自分がアホらしく思えてくる。
奈半利の、吉良川の静けさがなつかしい。
室戸岬の岩の上で自由で楽しかったのが随分昔のことのようだ。
ここでむなしくバスを待つのもイヤなので駅に向けて歩き出す。 -
…と、すぐに私の足は止まった。
ここすっごくいいじゃない? -
他とは何か雰囲気が違う。
流れる川も涼しげだ。
急降下していたテンションが一気に急上昇。 -
ここは見過ごされているのか誰もいない。
建物も立派で、周りには見事な瓦塀が並ぶ。 -
川の先にはビニールハウスと畑が広がっていた。
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見事な瓦塀だ。
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石積みのへりに沿って丸く曲がる川。
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けっこう大きな家だ。
車が通るから気をつけなくてはいけないが、歩いて帰るのが楽しくなってきた! -
石塀を探しながら歩く。
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こんなのもあった。無人販売。
他の場所でもみかけたから何ヵ所かあるのかもしれない。
今は何も置かれてなかった。 -
しかし、楽しい道はすぐに終わってしまった。
川には転落防止の柵がされ、普通の住宅街となってしまった。 -
「つなみまん」の絵もやなせたかし。
この辺りは津波はうんと身近な問題なんだ。
そういえば安芸漁港には日本一高い防波堤がある。
初めて歩く道はやたら遠く感じる。教えてもらった20分という目安はとっくに過ぎているような…。黙々と歩きながら黙々と考える。
安芸は楽しみにしていた所だ。実際美しくて素敵な所だった。
でもどうも気分にムラができる。何がいけなかったのか。どうアプローチすればよかったのか。駅と生家と武家屋敷がそれぞれ微妙に離れていて悩む所だが、自分のペースでゆっくりと見て回るにはレンタサイクルが一番よかったのだ。そしてあの妙見山に少しでも登って、チラっとでも安芸の町と土佐湾を見れたらきっと大満足だったと思う。
色々思いめぐらしながらやっと駅に着いて、今さらながらレンタサイクルを借りる!あと2カ所行きたい所が残っている。 -
まずサテライト会場に行ってみた。
入場料(200円)がいるのか!
引き返しかけたがせっかくだからと思い直し入ってみる。 -
「龍馬伝」の弥太郎の家のセット。鳥かごがいっぱい。
ここはこれだけ見れたら満足。
そしてぜひ見たかった岩崎弥太郎像に急ぐ。 -
おおー!迫力あるなー。
一番の間違いは最初にここに来なかったことだ! -
グヮシッ!って感じの力強い手!弥太郎のイメージそのままだ!!
腕を大きく広げ、着物が翻って、こんな動きのある生き生きした銅像今まで見たことない。 -
制作者は浜田浩造。初めて知った方だが、この方は檮原の維新の門の群像やジョン万と仲間達の群像、北川村の中岡慎太郎像、長宗我部元親像やお龍と君枝像も制作されている。
どれも躍動感と物語性があって、見る者を一気にその世界にいざなう。
一目見て熱いものが伝わってくる迫力ある像だ。
一気にファンになってしまった。一つ一つ見て回りたいくらいだ。
いや、絶対見に行こう! -
台座には素敵な版画のレリーフが。
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駅に戻る途中、通りから展望デッキ付の電車が見えた。
街の中からこんなふうに見えるんだねぇ。 -
駅に着くとタイガース列車が止まってた。
当初の予定は夜須と赤岡にも寄るつもりだったが疲れてこのまま高知駅へ。 -
帰りの特急までずいぶん時間ができたので、高知市内を少し観光して回る。今度くる時、ゆっくり見て回ろう。
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高知駅は木を組んだ暖かみのある駅だ。
駅でおみやげを大量に買ってしまった!ここにきて散財してしまうとはっ(汗)
ひろめ市場で魚のすり身のボールと鯛めしを買って電車の中でいただいた。そして土佐の味をかみしめながら帰途についたのだった。
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