2008年7月 イタリア・フィンランド(4) ポンペイ

2008/07/20 - 2008/07/27

せっかくイタリアに来たので、欲張ってポンペイに足をのばしてみることにしました。電車での日帰り旅行です。テルミニ駅のでかい掲示板でナポリ行きの電車を確かめ、カードを使って自動券売機で切符を買います。あいにくすぐの時間の新幹線がなかったので、その次に速そうなのにしておきます。どのホームに行けばよいか分からなかったので暇そうに話をしている駅員さんたちに教えてもらい、乗ります。電車は遅れてナポリに到着。チルクンベズビアーノとかいう路線に乗り換えます。地下の切符売り場で買おうとしたらここじゃないと言われ、地上に出てうろうろしたあげく、清掃のお兄さんに尋ねたら親切に教えてくれました。電車を降りたら地下へは行かず、左にまっすぐ進んでつきあたりを右に曲がったところです。チルクンベズビアーノ鉄道は各駅停車の遅い電車ですが、電光掲示板や案内放送があって分かりやすいです。「Pompei Scavi」駅で下車です。目指す所はみんな同じですから迷うことはありません。駅を出たら土産物屋さんが建ち並ぶところを右手にしばらく歩くと、左側に入口があります。地図を売りつけてきますが、無視して進みます。入ってすぐのところの観光案内所で無料の地図がもらえると聞いていたのですが、あいにくすべてなくなっていて、小冊子のイタリア語版だけが残っていたので仕方なくそれを見て回りました。

※これは最新の旅行ではありません。

エリア ポンペイ(イタリア)

小冊子には６９個の見所が紹介されていて、写真と大体の位置がのっています。今見てみると、なかなかよくできた本です。でも地図ではありませんから全体のイメージが湧きませんし、予習してきていないのでどこを見たらよいのか分かりません。パラパラとめくって、テレビや本で見た記憶のある所を探して回ります。ポンペイは古代ローマ人が休暇で訪れる観光地として繁栄しましたが、西暦７９年８月２４日に突然正面のヴェズヴィオ山が噴火し、火砕流に巻き込まれて埋まってしまいました。近年になって突然発見され、当時の姿をそのままに残す遺跡として有名です。手前に見える広場は集会の場所フォロです。

これはバシリカの跡です。裁判所などとして使われた建物みたいです。柱の根元だけが残っています。

これはアポロ神殿です。神殿の建物も、ほんの一部の柱だけが残っています。

円形劇場があります。

直線の道をずっと歩いていったら、もっと大きな円形劇場がありました。

ステファノの洗濯屋さんです。石でできた洗い場が今も残っています。

ポンペイの道路と横断歩道です。ローマ帝国時代、車道はこのように石畳で整備されて両側には歩道が作られ、石でつくられた横断歩道がありました。ポンペイの写真はこれだけです。他にもいくつか撮りましたが特定できていませんので公開しません。今日はユースホステルに帰って洗濯をしなければいけないので、帰ります。かなり遅れて到着したチルクンベズビアーノの電車に乗ります。ナポリ駅は終点かと思っていたら１つ手前だったようで、引き返します。ナポリ駅のマクドナルドでかなり遅い昼食です。何かのキャンペーン中だったようでお姉さんが親切にでかいマグカップをくれましたが、マクドナルドのマークがあるだけで、イタリアともナポリとも書かれていないので、ユースホステルにそっと置いてきてしまいました。時間がないのでナポリは素通りして帰ります。掲示板にテルミニ駅（ローマ）の表示がないのでどの電車に乗ったらいいか分からず、切符売り場を探します。最初切符売り場だと思ったところはただの案内所で、切符売り場はマクドナルドがある側のすみの方にありました。慎重に電車を確かめて乗ります。電車は無事ローマに向けて発車。ここで重大なことに気づきました。石膏像を見忘れていました。当時火砕流に巻き込まれた人の体がなくなって出来た空洞に石膏を流し込んでつくった有名な像です。これがポンペイに行った最大の目的でした。後でみると、あの小冊子にもちゃんとのっていました。旅行に行くときは十分に予習しましょうね。