古典桜をめぐる旅 置賜さくら回廊 其の二

2010/04/30 - 2010/05/01

思っていた以上に見所が多いさくら回廊。

巡った順序
【其の一】
最上川堤防千本桜（タクシー通過）
伊佐沢の久保桜−草岡の大明神桜−白兎のしだれ桜
−釜の越桜−薬師桜−御衣黄桜−十二の桜

【其の二】
山口奨学桜−（中島桜）−子守堂の桜−（常安寺の桜）
−赤坂の薬師桜−八乙女種まき桜−原のしだれ桜
−殿入り桜−最上川堤防千本桜−（長井小学校の桜）

（ ）の桜は、さくら回廊マップには載っていない桜です。
長井〜白鷹を歩くと至る所で綺麗な桜に出会います。
観光タクシーなどできちんとガイドを頼めば他にも
良いところがあるかもしれませんね。

エリア 長井(山形)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩

山口奨学桜
樹齢100年のソメイヨシノです。
元山口村小学校跡地に記念樹と
して植えられた桜だそうです。

ゆず味噌こんにゃくとさくら湯
さくら湯は地元の方の振る舞い
です。お餅や山菜汁、地元の
農産物なども販売されています。

山口奨学桜の前の道を進んで
子守堂の桜を目指します。
奨学桜からちょっと行った
所にエドヒガンがありました。

さらに5分ほど歩くと開けた
土地に出ました。畑の中に
こんな立て札と桜。

｢中島桜」の札がかかってましたが
ちょうど畑に来ていた地元の
おばあちゃんとお話していて
全体像を撮りそびれましたw
今年は寒くて開花が遅いことや、
この先にあるスポーツ公園の桜も
良いことなど教えて頂きました。
さくら回廊の標識は車用なのか
桜ポイントの直前にしか無いので
歩きの者には不安が･･･。
地元の方の親切で先に進めます。

おばあちゃんと分かれて
ちょっと行ったところに
またまた素敵な桜♪

芳泉寺跡地の石碑も･･･
由来は分かりませんが。
この先を進んで荒砥駅方面へ
向かいます。

途中にあった鮎貝観音堂
ここら辺から一気に急な
坂道となります。荒砥方面
から歩かなくて良かった〜

子守堂の桜に入る道の手前に
古い桜の木がありました。

子守堂の桜
樹齢1020年といわれるエドヒガン
ザクラ。樹の側の地蔵堂は、昔
いずれも早世であった鮎貝本庄
家の子息を無事育てた後、この
桜の根元に草履を残して忽然と
消えた子守を、実は地蔵菩薩の
化身だったのではと考え、
祀ったとの伝説があります。

子守堂のちょっと先にも
立派な桜の木があります。

子守堂の桜を街中から撮影。
他の桜もそうですが、桜の樹
単体よりも、その土地の風景
と一緒に見るのが一番綺麗だと
思いました。

子守堂から来た方面を
振り返ると桜が見えます。
スポーツ公園の桜だと
思うのですが、よく
分かりませんでした。

赤坂の薬師桜に向かう途中に
あった常安寺の桜。

赤坂の薬師桜
樹齢970年といわれる大きな
古株に新梢をつけたもの･･･
とパンフに書いてありました。
この樹の部分だけ丘のように
なっているので足場が悪そう。
昭和初期には付近の火災にも
巻き込まれたそうで、地元で
親しまれている割に立地が
悪いのが気の毒･･･。

荒砥駅に向かいます。
荒砥橋の飾り。桜と鮎？

最上川と鉄橋
背後の山は葉山でいいのかな？
子守堂から荒砥駅まで、疲れた
足には結構キツいです〜
疲れて無くても2kmあるし･･･。
でもこういう風景に癒される♪

途中でこんな立派な蔵が
あったり。道路の向かい側
だったので詳細を見に行く
余裕はすでにありませんw

あまりに疲れたので
八乙女種まき桜は
スルーするつもりだった
のに、道なりに行ったら
行き着いてしまいました。
･･･この階段を登れと？

ここまで来たからには見る
しかない！ってことで
登りました。樹齢約500年の
エドヒガンザクラです。
苗代の種蒔頃に花を咲かせる
のでこの名前で呼ばれています。
ここは八乙女八幡神社ですが、
参拝する気力・体力はありません
でした。ちなみに荒砥城址でも
あるので、本丸跡や空掘跡も
あるとのこと。元気だったら
見て周るのに〜（泣）

参道脇にあった蛇井戸跡
有事にこの井戸に祈ると
水が湧き出し、空掘を水で
満たして城を守ったとか。
後三年の役とか絡んでる
場所なんですね〜
土塁とかも見てみたかった。

13:25荒砥発の長井線に乗って
蚕桑駅にやって参りました。
見ていない桜は原のしだれ桜と
殿入り桜。なので、ここから
タクシーに乗るつもりだった
のに見事な無人駅！
当然といえば当然･･･。
公衆電話はありましたが、
歩き出すことにしました。

歩き出したけど後悔〜
原のしだれ桜までは3ｋｍ
ほどあります。どこかで
タクシー呼ばないと。
足は辛いけど、途中の
むつみ橋たもとで素敵な
しだれ桜とソメイヨシノを
発見！歩いてこそのご褒美♪

むつみ橋を渡りきったところで
「千利庵」ののぼりを発見。
ランチがてらタクシーを
呼ぶつもりで行ってみました。
14時過ぎですが閉店ギリギリ！
濃いタレで頂く十割蕎麦と
煮玉子、とても美味しかった♪
お店の方もとても親切で
タクシーを待つ間、色々と
お話を聞かせて頂きました。

原のしだれ桜
エドヒガン系シダレザクラ
樹齢推定500年。
樹の云われはなんだか複雑
なので割愛しますw

斜面に生えているので
迫ってくるような迫力が
あります。

殿入り桜
樹齢約680年のエドヒガン
ザクラ。文政12年（1829）
米沢藩主がここに立ち寄った
との言い伝えから、この
呼び名になったとのこと。

日当たりもいいので花も
活き活きして見えます。

殿入り桜の一帯には沢山の
桜が植えられていて、地元の
花見スポットになっています。
タクシーを待たせて見ている
のでゆっくり出来ないのが残念！

原〜殿入りを見て、長井駅から
程近い千本桜まで戻りました。
帰りの電車は16:20過ぎなので
小1時間堤防を見て周ります。

最上川の対岸も桜がいっぱい！

疲れているので歩く速度も
考え、余裕をもって駅に
向かいます。途中の民家にも
素敵なしだれ桜がありました。
写真には撮りませんでしたが、
白つつじ公園やあやめ公園の
桜も綺麗です。市内に桜の
名所がたくさんあって良いな。

昭和初期の木造校舎が残る長井小学校。

二宮金次郎さん

小学校入口付近にも立派なしだれ桜があります。

朝のうちは雨は降るし寒いし
でどうなるかと思いましたが
たくさんの古典桜に出会えて
楽しかったです。お花は
幾ら見ても見飽きません。

長井駅から荒砥方面の線路
を撮ってみました。

帰りの電車が入線。
今回の旅も終了です。
長井〜白鷹の古典桜は駅から
近くても1km以上離れている
ので歩いて周るのはちょっと
無謀でしたw主要な桜は
タクシーやツアーで巡って
それ以外をサイクリングなど
するのが良いかもしれません。
でも歩いていると土地の人と
お話出来るのが本当に良かった。
桜も人情も満喫しました！