サンタ・エレナ・デ・ウアイレン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
いろんな経緯はあったものの、とうとうブラジルVISAを手にする事ができた!<br />後はブラジルまで南下する途中で、ベネズエラ観光ハイライトである「エンジェル・フォール」を観て出国!<br /><br />言葉にすれば、非常にシンプルで美しささえ感じるプランだった。<br />バスの中に何故か兵隊が満載されているこの状態も明日まで。<br />ヘッドライトが照らし出す遥か先には、ベネズエラ最後の町「サンタエレーナ」がある。

VENEZUELA(ベネズエラ)バス物語 <南米名物バス・チェックでデビューした日>

3いいね!

1997/09/23 - 1997/09/24

8位(同エリア10件中)

0

4

北風

北風さん

いろんな経緯はあったものの、とうとうブラジルVISAを手にする事ができた!
後はブラジルまで南下する途中で、ベネズエラ観光ハイライトである「エンジェル・フォール」を観て出国!

言葉にすれば、非常にシンプルで美しささえ感じるプランだった。
バスの中に何故か兵隊が満載されているこの状態も明日まで。
ヘッドライトが照らし出す遥か先には、ベネズエラ最後の町「サンタエレーナ」がある。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス
  • 旅日記<br />『ベネズエラのバス・チェック』<br /><br />べネズエラのバスは眠れない。<br />いや、眠らせてくれない。<br /><br />深夜一時、バスの振動にも慣れて、どうにかまどろみかけた時だった。<br />どこかのバカ野郎が、何やら大声で叫びだした。<br />ついには、肩までつかまれて揺り起こされる。<br /><br />・・・兵隊だった。<br />半分眠っている脳みその中から、南米名物「バス・チェック」の記憶が浮かび上がってきた。<br />なんてこった!真夜中だぞ!何の為の夜行バスなんだ?<br /><br />バスで唯一の日本人である旅行者には、兵隊のエスコートがつくらしい。<br />ちょっとマシンガンがこちらを向いている気がするのは、気のせいだろうか?<br /><br />うだるような蒸し暑さがたちこめる草原の一本道に、ポツンとテントが張ってあった。<br />強烈なスポットライトに照らし出されている机の前には、既に乗客の長蛇の列ができている。<br />今回はIDチェックだけじゃなく、荷物検査までやるらしい。<br />俺は列の最後尾へと連れて行かれた。<br /><br />バスの乗客と兵隊達(何故、見張りの兵隊までここに来ているんだろう?)の見守る中、俺の荷物が調べられる。<br />しらみつぶしとはこの事だろう。<br />確かにベネズエラのチェックは厳しい。<br />が、しかし、この厳重な時間のかけよう、念の入れ方は尋常なものではない。<br />ふと、感じる事があった。<br /><br />・・・俺は疑われているのか?<br /><br />不意に兵隊の顔がこわばり、途端、勝ち誇ったかのようにニヤッと笑った。<br />高々と持ち上げられた手にぶら下がる、ビニールに包まれた俺の洗剤!<br />「COCAァァァ(コカイン)!」との叫び声が、夜の闇を切り裂いていった。<br />ジャキ、ジャキ、ジャキ、と銃に弾を装填する音が、俺の周りを囲む。<br /><br />・・・さて、どうやって説明しよう?俺は「洗剤」というスペイン語を知らないのだが・・

    旅日記
    『ベネズエラのバス・チェック』

    べネズエラのバスは眠れない。
    いや、眠らせてくれない。

    深夜一時、バスの振動にも慣れて、どうにかまどろみかけた時だった。
    どこかのバカ野郎が、何やら大声で叫びだした。
    ついには、肩までつかまれて揺り起こされる。

    ・・・兵隊だった。
    半分眠っている脳みその中から、南米名物「バス・チェック」の記憶が浮かび上がってきた。
    なんてこった!真夜中だぞ!何の為の夜行バスなんだ?

    バスで唯一の日本人である旅行者には、兵隊のエスコートがつくらしい。
    ちょっとマシンガンがこちらを向いている気がするのは、気のせいだろうか?

    うだるような蒸し暑さがたちこめる草原の一本道に、ポツンとテントが張ってあった。
    強烈なスポットライトに照らし出されている机の前には、既に乗客の長蛇の列ができている。
    今回はIDチェックだけじゃなく、荷物検査までやるらしい。
    俺は列の最後尾へと連れて行かれた。

    バスの乗客と兵隊達(何故、見張りの兵隊までここに来ているんだろう?)の見守る中、俺の荷物が調べられる。
    しらみつぶしとはこの事だろう。
    確かにベネズエラのチェックは厳しい。
    が、しかし、この厳重な時間のかけよう、念の入れ方は尋常なものではない。
    ふと、感じる事があった。

    ・・・俺は疑われているのか?

    不意に兵隊の顔がこわばり、途端、勝ち誇ったかのようにニヤッと笑った。
    高々と持ち上げられた手にぶら下がる、ビニールに包まれた俺の洗剤!
    「COCAァァァ(コカイン)!」との叫び声が、夜の闇を切り裂いていった。
    ジャキ、ジャキ、ジャキ、と銃に弾を装填する音が、俺の周りを囲む。

    ・・・さて、どうやって説明しよう?俺は「洗剤」というスペイン語を知らないのだが・・

  • 旅日記<br />『サンタ・エレーナ村にて』<br /><br />朝7:00、バスは何事も無くサンタ・エレーナ村に到着した。<br />(乗客の俺には、いろいろな事があったが・・)<br /><br />とにかく、村で安宿を探す事から始める。<br />村は歩いて1時間もあれば回りきれるものだった。<br />南米の田舎特有の村人の明るさ、親切さはこの村でも健在らしい。<br />すぐに美人のマダムがいる安宿を紹介された。<br /><br />マダムが子供の世話をしながら、何やかやと世話を焼いてくれる。<br />ふと、この村に来た目的がブラジル入国の為だけじゃない事を思い出しマダムに尋ねてみる事にした。<br />「ここから、エンジェル・フォール(南米屈指の滝)に行くツアーがあると聞いたんだけど・・」<br />答えは、今はここからじゃ人が集まらないからシウダッド・ギアナからじゃないと行けないとの事だった。<br /><br />・・・俺はそこから来たのだが・・・

    旅日記
    『サンタ・エレーナ村にて』

    朝7:00、バスは何事も無くサンタ・エレーナ村に到着した。
    (乗客の俺には、いろいろな事があったが・・)

    とにかく、村で安宿を探す事から始める。
    村は歩いて1時間もあれば回りきれるものだった。
    南米の田舎特有の村人の明るさ、親切さはこの村でも健在らしい。
    すぐに美人のマダムがいる安宿を紹介された。

    マダムが子供の世話をしながら、何やかやと世話を焼いてくれる。
    ふと、この村に来た目的がブラジル入国の為だけじゃない事を思い出しマダムに尋ねてみる事にした。
    「ここから、エンジェル・フォール(南米屈指の滝)に行くツアーがあると聞いたんだけど・・」
    答えは、今はここからじゃ人が集まらないからシウダッド・ギアナからじゃないと行けないとの事だった。

    ・・・俺はそこから来たのだが・・・

  • 旅日記<br />『ベネズエラからブラジルへ』<br /><br />1997年9月24日<br />たった一日だけしか滞在しなかったサンタ・エレーナ村だったが、これまでの灼熱地域に比べて標高が高い分だけ過ごしやすく、かなり身体を休める事ができた。<br /><br />さて、朝7:00、ブラジル行きのバスは来ない。<br />せっかく苦労して手に入れたブラジルVISAなのに、肝心の国境行きのバスが来ない。<br /><br />8:30、バスがやっと来た!<br />急いで乗り込もうとする俺の視界の片隅に、一人の男の姿が映った。<br />多分タクシーの運ちゃんらしいが、ブラジルから来た旅行者になにやら話しかけている。<br />気になるのは、その仕草だった。<br />左手を広げて右手をポンと叩き込むあのアクションは、入出国手続きのジェスチャーでは?<br /><br />旅行中に擦り切れるほどにとぎすまされた俺の第6感に引っかかる。<br />バスドライバーに「出国スタンプは何処でもらうんだ?」と尋ねてみると、「何だ、お前、まだなのか?」との答え。<br />・・・つまり、バス停前の警察署がこの国の入出国事務所を兼ねているらしい。<br />またもや、ぎりぎりのタイミングだった。<br />ここで知らずにバスに乗っても国境で追い返される所だ。<br /><br />それにしても、国境から20kmも離れているこの場所で出国手続きをしなきゃいけないとは!

    旅日記
    『ベネズエラからブラジルへ』

    1997年9月24日
    たった一日だけしか滞在しなかったサンタ・エレーナ村だったが、これまでの灼熱地域に比べて標高が高い分だけ過ごしやすく、かなり身体を休める事ができた。

    さて、朝7:00、ブラジル行きのバスは来ない。
    せっかく苦労して手に入れたブラジルVISAなのに、肝心の国境行きのバスが来ない。

    8:30、バスがやっと来た!
    急いで乗り込もうとする俺の視界の片隅に、一人の男の姿が映った。
    多分タクシーの運ちゃんらしいが、ブラジルから来た旅行者になにやら話しかけている。
    気になるのは、その仕草だった。
    左手を広げて右手をポンと叩き込むあのアクションは、入出国手続きのジェスチャーでは?

    旅行中に擦り切れるほどにとぎすまされた俺の第6感に引っかかる。
    バスドライバーに「出国スタンプは何処でもらうんだ?」と尋ねてみると、「何だ、お前、まだなのか?」との答え。
    ・・・つまり、バス停前の警察署がこの国の入出国事務所を兼ねているらしい。
    またもや、ぎりぎりのタイミングだった。
    ここで知らずにバスに乗っても国境で追い返される所だ。

    それにしても、国境から20kmも離れているこの場所で出国手続きをしなきゃいけないとは!

  • サンタ・エレーナ村を出発したバスは、快調に草原の海を南へ走っていた。<br />まるで、ニュージーランドにいるみたいだ。<br />芝生だけの牧草地帯が続いている。<br />結局、ロライマ山も、ギアナ高地も、ここからじゃ見えやしない。<br />その代わり、眠りまなこの視界に国境ゲートが見えてきた。<br /><br />1997年9月24日、俺はベネズエラを後にしようとしている。

    サンタ・エレーナ村を出発したバスは、快調に草原の海を南へ走っていた。
    まるで、ニュージーランドにいるみたいだ。
    芝生だけの牧草地帯が続いている。
    結局、ロライマ山も、ギアナ高地も、ここからじゃ見えやしない。
    その代わり、眠りまなこの視界に国境ゲートが見えてきた。

    1997年9月24日、俺はベネズエラを後にしようとしている。

この旅行記のタグ

3いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ベネズエラで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ベネズエラ最安 1,081円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ベネズエラの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP