春・されど雪残る

2010/04/25 - 2010/04/26

フォッサマグナ（中央構造線）は学校で勉強した。しかしジオパーク（台地の公園）という言葉は、はっきり知らなかった。
ユネスコの支援のもと、世界ジオパーク協会があり、日本では３か所認定されているという。北海道の洞爺湖・有珠山と、ここ糸魚川と長崎・島原半島の３つだ。

大阪からJR特急を乗り継いで、およそ４時間半。やっと糸魚川に着く。事前に新潟県大阪事務所で資料をたくさんもらい、下調べしていたので、まわりやすい。
まずフォッサマグナミュージアムへ。よくもこれだけたくさんの石を世界から集めたものだと感心しきり。
ジオパークのあらましを知って、いよいよジオサイト（昔からの地層や岩石や地質などが見られるところ）をまわる。

レンタカーで走っていると、桜あり、フキノトウあり、彼方には雪をかぶった山岳地帯あり、また雪渓の間を通ったりと、なんとも変化にとんだ風景が続く。
日本ほど、気候や自然や季節が、はっきりした国は他にないのではないかと、改めて実感する。新潟は、いま春と冬が同居している感じなのだ。

２日間で７つほどしか、ジオサイトに行けなかったが、どこも美しい。巨岩あり、澄んだ池あり、見事な清流ありと、退屈させない。とくに古代からヒスイ輝石が、糸魚川では多く見られ、その加工も盛んだ。

あちこちでヒスイが採れるとあって、訪れた人は本能的に探してしまう。でもまず素人にはみつからないようだ。また持ち帰りも禁止とのこと。
ヒスイではなくても、きれいな石は多い。私も記念にいくつか持ち帰ったのだった。

笹倉温泉「龍雲装」に泊まる。もてなし・風呂・食事・部屋など、どれをとってもいい宿だ。
（別にクチコミを付け加えることにした。）

エリア 糸魚川(新潟)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー JR特急 徒歩

はるかに妙高をのぞむ

宿の裏手。部屋からこの眺望が見える。フキノトウがいっぱい。池のように見えるが、田に水をはっている。

中央構造線あたりに広がる里山の風景。

フォッサマグナの断層がまさに露呈しているところ。

ヒスイ峡と言われる川。真ん中の大きな岩は違うが、その横など、いくつものヒスイ輝石がたくさんある。