2002/11/14 - 2002/11/20
2630位(同エリア3447件中)
はぴさん
イギリス在住の友人とのVacation。「間をとってドバイにしよう!」という友人の言葉から行き先決定。でも、イギリスと日本の間って言ったら、ほとんどどこも当てはまるような気が・・・
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- エミレーツ航空
-
羽田から大阪を経由してドバイへ向かう。
羽田発の夜のflightは初めてなので、眼下に見える宝石箱のような光景に、子供のように窓に額をこすりつけてしまった。
そうこうしている間に大阪着。実は関西空港も初体験。荷物はスルーなのだが、搭乗券はチェックしなおすらしい。
そして1時間もないままに再び空へ。日本からDubaiへの唯一の直行便Emirates航空は、この2002年秋大阪より就航したばかりなので乗車率が低いかと思いきや、かなりの混みよう。それでも、羽田チェックインが優遇されたのか、エコノミーの最前列の席。しかし、となりにはアラブ系の男性二人と小さな子供。かわいそうにその子は前半戦5時間程、ほとんどずっと泣き続けていた。こちらも辛くなってきた頃、彼は泣きつかれたらしく、ようやく眠りについてくれた。私も一緒に就寝。普段飛行機ではあまり眠れない方なのだが、今回は熟睡だったため、11時間半という長いflightもさして長くは感じられなかった。
そして朝6時ドバイ着。hotelのpick upの手配はしていなかったのだが、偶然空港の出口付近で、宿泊予定のホテル運転手を発見。タクシー代が浮けばラッキーと、なんとか交渉してみる。待っているお客さんが来たら一緒に乗せてあげるから、という事になり、運良くリムジン(本物の)でHotelまで行く事になった。かなりスピードを出している割には、hotelは意外と遠く、ほとんど砂地のその道のりには建設中の何かがたくさんあった。おそらく10年後くらいには全く違う景観になっているのではないだろうか。
8時頃、Hilton Dubai Jumeirah hotelに到着。部屋の準備がまだということで2時間ほど別室で待ち、10時頃早めのチェックイン。バルコニーでガイドブックを読んでいるところに、ロンドンからやって来た友人が到着した。8ヶ月ぶりの再会。 -
まず腹ごしらえにと、ホテル内のレストランをチェックするが、断食中(Ramadan)の今、昼間openしているのはたったひとつだけ。ガイドブック等には、Ramadan中でもホテルにはほとんど影響ない、と書いてあったのに・・・。しかたなく、近くのホテル(と言っても歩いて行ったら20分くらいかかってしまった)でランチ。昼から3000円程の食事というのは贅沢だが、このホテルも同様、昼間openしているレストランは一件だけなので選択の余地はない。でも、ロブスターやカキ、サーモン等々、ふんだんな魚介に大満足。
15時半、Dessert Safari tourに向かう。ほんの1時間程度車で走ると、そこはもう一面の砂漠地帯。ただひたすら、砂漠。こんなところを、迷わず走れるのはなぜだろう。 -
その砂漠の凹凸を4WDの車で滑り降りる。そのスリルはジェットコースターにもまさる。砂漠の入り口でタイヤの空気を抜くのはスタックしないためだとか。
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しばらく砂漠を楽しんだ後、日没を待って、テントの中で夕食。アラブ系バーベキューのような串刺しのお肉や豆類のペーストなど。好き嫌いのない私達にとってはなかなか美味しいものだった。
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ラマダン中でなければベリーダンスを見る事ができるらしいのだが、今日のところは弾き語り。George Harrisonを思い出すような、インドっぽいイメージのものだった。
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待ち時間中、月をバックにラクダに乗る事もでき、すっかりアラビックな気分。
21時頃ホテルにもどり、初日の夜は早めの就寝。 -
2日目は、一日中ホテルのプライベートビーチでごろごろする。これは今回の一番の目的。さんさんと降りそそぐ太陽。青い海。白い砂。5年前にワーキングホリデーで滞在したオーストラリアを思い出した。たしかに温度はものすごく高い気がするのだが、海風があるせいか、とても気持ちがいい。パラソルの下で、友人とたわいもない会話を楽しむ。なんて贅沢な時間なのだろう。
夕食は、別の高級ホテルで、多国籍ビュッフェ。みたことのないドイツのパンや、魚料理、デザートまでとにかくおなかいっぱい食べた。 -
3日目は早起きして、Dubaiの競馬場へ。武豊がステイゴールドで優勝した場所である。世界的クラスの競馬場というだけあって、果てしなく広い。ものすごく競馬に詳しいわけではないけれど、G1には府中競馬場へ行き、小さなギャンブルを楽しむこともある。せっかくDubaiに来たからには、見ておきたい場所のひとつである。
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本当はレースを見たかったのだが、またもラマダンの影響なのか、この時期は木曜日にしかレースをやらないという。今回のスケジュールでは都合がつかなかったため、やむをえず朝の練習を見学。練習中にカメラを向けて良いものか悩んだが、カメラを向けると、騎手もこちらを見てスマイル。しっかりカメラ目線だった。
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ホテルに戻り遅めのブランチをとってから初めて町へ出る。公共バスに乗り、後ろの席に行こうとすると、運転手から一番前に座るように指示された。よく見ると、前から3列くらいの席に「reserved for ladies」と書いてある。日本で言うところの、シルバーシートみたいなものだ。私の事前調査によると、この国の女性が、家族以外の男性と乗用車に二人きりで乗る事は、日本で言う朝帰りのニュアンス以上のものらしい。
終点のゴールドスーク・バスターミナルに降り立ち、とりあえず手近な市場に足を向けた。そこでは新鮮な野菜や果物が、断食中には辛い、おいしそうなにおいを放っていた。そして、そこにいる全ての男性が、私達に刺すような視線を向け、ざわめいた。ずいぶん広い市場だったが、そこで働いていた女性はたったの二人。もちろん、黒いベールを身にまとい、出ているのは目だけ。ここにいる男性陣は、自分の家族以外の女性をほとんど見る事がなく、また外国人が寄り付かなさそうなこの市場では、私達は宇宙人かなにかのように見えたのだろう。
探索を続けていると繁華街にたどり着いた。寺院らしきものも発見。この辺りもほとんど女性はおらず、また視線の嵐。数少なく存在する女性達は、黒いベールではなく、もっとカラフルな布を身にまとった、おそらくインドネシア系モスリムの人達のようだ。私達が道を訪ねようとすると逃げ腰になる現地男性も多かったが、外国人慣れしている店員は、近づくと「ニイハオ」と言ってくる。今まで外国では100%日本人に見られてきた私と、タイ人等に間違われる掘りの深い友人で、中国人に間違われるはずはない。まだこの国では日本人は珍しいもかもしれない。私達の行動が、今後の日本のイメージにつながる可能性もあるわけなので、それなりの振る舞いをしなくては。
Ramadanということで、店舗の半分以上がCLOSEしている。飲食系の店は言うまでもない。食欲をおさえることはさして辛くはないけれど、この暑さの中、水も飲めないというのはかなりヘビーだ。旅行者なので、水を飲んで罰せられるということもないだろうけれど、つばを飲む事さえ禁じられているという現地の人達の前で、ごくごく飲むことははばかられる。本気のイスラム教を目の当たりにした。
ホテルに戻り、西洋文化にかえると、まるで別の国に来たかのよう。
Hilton hotel内にあるItalyan Restaurantで夕食。昼食をとれなかった分、今晩もまたお腹いっぱい食べてしまった。 -
4日目。リゾート地にあるHilton Dubai Jumeirah hotelから、街にあるWorld Trade Center Hotelへ移動。やはり五つ星から四つ星ということで、少々格は下がるけれど、決して悪くはない。
今日は街のなかでも大きなshopping centerへ。映画館なども入っているが、ここでも昼間オープンしているお店は半分程度。特に買い物をする気はなかった私達だったけれど、この世界的買い物天国のマジックにかかってしまった。税金がかからないと言う物価の安さ、センスのいい商品、さいふのひもが緩くなるのにそう時間はかからなかった。昨日見た商店街で、大きなカバンがたくさん売られている理由がわかった。世界中の女性達がこのマジックにはまり、荷物を増やして帰るのだろう。
日没の頃、ようやくフードコートが開きはじめる。STARBUCKSをはじめ、ケンタッキーやアラブ系ファーストフード等の店舗がいい匂いを放つ。一番行列が長かったのはケンタッキーだったが、私達はコーンスープに魅入られ、中華系のファーストフードをチョイス。安上がりでおいしかった。
20時過ぎ、また別のショッピングセンターへ。ここはかなりローカル色が強く、黒いベールの女性達もたくさんいる。ここでようやく、この国のRamadan中の動向が見えて来た。つまり、断食中は暑いさなかに外に出てむだな体力は使わず、日没後食事をとってから街に繰り出すというパターンなのだろう。現地女性が出て来てくれたおかげで、夜暗くなってからの方が、私達も居心地がいい。夜の方が安心できると言う、なんとも不思議な場所だ。 -
5日目の今日は私ひとりでSCUBA DIVINGに行く。2年近いブランクがあるのであまり自信がないのだが、せっかくなのでなんとしてもチャレンジしたい。
どうやらここの都市にはひとつしかないと思われるショップに到着。集合時間の8時30分をとっくに過ぎても、全然人が揃わない。今までこの国の人達は、ものすごく時間に正確という意識のもと行動してきたのだが、(バスもほとんど遅れない)さすがにここは西洋文化らしく、30分やそこらの遅れは当たり前らしい。10時近くになって、ようやくボートは出発した。
スウェーデン人とイギリス人の2人のインストラクターと、4人組みの西洋人、1人で来ている男性2人と、スペイン系の女の子と私、計10人を乗せたボートは、かなりの荒波の中をものすごいスピードで進んで行く。途中、石油を掘っているであろうポイントの脇を通過し、ついには360°何も見えなくなった。1時間位たったところで、ポイント到着。さっそく一本目のDIVE。私のBuddyは、レスキューのライセンスを持つ、1人で来ている男性になった。何かあったら助けてもらえそうなので、ちょっとラッキー。そして潜行、の前に海面で鼻をかんでいたら、荒波で見事に流されてしまった。なんとかロープまでたどり着き、潜行した。海の中は、私が今まで経験したトロピカルなものではないし、視界もそう良くはないけれど、船やら車やらいろいろ沈んでいて、そこに魚が住み着いていて、地形的に面白かった。
浮上に入り、安全停止の海面下5メートルまで来たが、そこはまたひどい荒波。ロープをつかんでいても、鯉のぼりのように右に左に大きくふられる。その間にすっかり酔ってしまい、船にあがってからもずっと気持ち悪かった。4人組のうちの女性ひとりが、すでに完全ダウンしている様子。2本目のDIVEまでに移動があればと思ったのだが、ポイントは同じまま、船は大波にもまれたまま、1時間近く過ごした。
いよいよ2本目のDIVEになったが、私はげっそりしたまま。スペイン系の女の子が、船の上で待つよりも潜るほうがいいとすすめてくれた(私自身もそういう経験がある)ので、無理矢理潜る事に。スウェーデン人のインストラクターに全て機材装着してもらい、フィンまではかせてもらって海にドボン。やはり、潜行してしまうとすっかり楽になり、楽しくDIVINGできた。また浮上前の安全停止で気持ち悪くなってしまったが、今度は船にあがるとすぐにボートが帰路についたので、助かった。そして、いろいろとお世話になったBuddyに、お礼を言いつつ話をしていると、なんと彼はDubaiに住んでいるEmirates航空のパイロットだった。 -
6日目。楽しかったDubai旅行もとうとう最終日。午前中少し街を散歩して、お昼には空港近くの安ホテルに移動。私が深夜2時のフライトということで、友人が最終日も有効利用できるようにと手配してくれたのだ。
安ホテルと言っても、そんなにひどい所ではないのだが、なぜかロシア語(らしきもの)表記が多く、英語表記が少ない。にもかかわらず、宿泊客の多くは布をまとったアラブ系が多い。なんだか不思議なところだ。今回3ケ所のホテルを使って気づいたのは、どのホテルにも必ず矢印のついたシールが貼ってあると言う事。アラブ語なので読めないけれど、おそらくお祈りする方向が示されているのだと思う。
暗くなるのを待って、川を渡る小さな船に乗る。街の真ん中に川が流れているため、対岸に渡るためには迂回して橋を通るか、船を使うことになる。徒歩ならばバスよりも船の方が早いということで、利用者は多い。20人乗りの船は、人がいっぱいになったところでどんどん出発するというシステム。往復しても100円もかからないというのも魅力だ。ガイドブックにもあったとおり、船から眺める夜景はなかなか。いくつか経路はあるようだけれど、私達の乗った経路は所要3分程度だっただろうか。
夜はまばゆいばかりのゴールドスーク(金市場)で目の保養。世の中にはこんなに金があるのかと言う程、道の両脇にびっしりと並ぶ金ばかりのショーウィンドウ。安いと言っても所詮私達が手を出せるようなものではないし、本気で品定めする気になれない程の膨大な品数。それでも一見の価値はある。 -
しばらく夜の街を散策して、ショッピングセンター内にある店で軽めのディナー。アラブ系のスパイスで味付けされた肉と、シーフード。最後のご飯もおいしく完食。
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ホテルに戻り、空港へ。ホテルの送迎バスを出してもらえたので、明日出発予定の友人も空港まで一緒に見送りに来てくれた。出国検査の際、あまりにもピーピー鳴るので、サングラスをはずし、財布を出し、時計をはずし、挙げ句のはてにはベルトまではずしたにもかかわらず、まだ通過できず。係員も笑いながら、「靴を脱げ」と言い、そこでようやくブザーは鳴らなくなった。気づいてるなら早く言ってくれればいいのに。あのテロ以来、本当に空港は厳しくなったのだと痛感。
中近東の乗り換えポイントであるこの空港は24時間オープンであるため、深夜にもかかわらず店が充実しており、活気がある。flight待ちの時間潰しには全く困らなかった。そしてまた空港内にも男女別のお祈り部屋発見。最後の最後まで、イスラム教の存在感を見せつけられる旅だった。最も不思議に感じたのは、男女の関係に対する考え方が、日本で言うところの平安時代くらい古いのに対し、街の中心地には写真の様に美しいネオン、バス車内には携帯電話が溢れ、日本と同じように着メロがそこらじゅうで聞こえたりする事。古い思考と新しい技術の混在がなんともミスマッチに思えた。
日本が飽和状態なのに対し、土地も人々も、まだまだ未来があるように思えるDubai。何年後かはまたずいぶん違うDubaiがそこにあるかもしれない。それまで、戦争の犠牲になることなく、中近東の中継地として、そこにあって欲しいと願う。
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