2010/04/06 - 2010/04/13
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STAR777さん
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タイのバンコクから始まった旅は後半に突入します。
ここからはマレーシア編。
物価も通貨も人種もガラリと変わる。
ここではどんなモノが僕を待っていてくれてるのだろうか。
また、ココから先は基本的にホテルの予約をしていない。
宿探しという課題がついてまわるのだ。
それが後で大変な事に、、?
何かのヒントになるかもよ!
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 自転車 タクシー
- 航空会社
- JAL
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-
無事国境を越えた僕は、バンの窓からマレーシアの夕日を見ていた。オレンジ色に染まる雲が穏やかな気持ちにさせてくれる。
マレーシアに入国してすぐに受けた印象は、「発展してる」だった。高速道路は綺麗に整備され、そこから見える町並みは新興住宅地といった感じだ。綺麗に区画整理され同じトーンでそろえられた家々が並ぶ。いかにも、タイとは違うんだぜ!と言っている様に感じられた。
そこから2時間ほど走った。外はもう夜。大陸とペナン島をつなぐ全長10kmもあるペナン橋を渡る頃にはもう夕方の8時頃になっていた。橋の上から見えるペナン島の夜景はまさに都会。光のシルエットが建物を形作る。
バンはショッピングセンターの入り口で止まると、例のマキダイ似の運転手が後部座席を向き「コムター!」と言った。何の事だか解らずにバンを降りるとすぐに車は発車しタクシーの群れの中に消えていった。なんだか捨てられた気分だ。。。
さて、まずやることは決まっている。換金、食事、それから宿探しだ。
降ろされた場所はショッピングセンターの前、とにかく換金所を探す。と、それはショッピングセンターの入り口ですぐに見つかった。入り口の看板にはコムターと書かれている。マキダイ、、この事か、、ショッピングセンターの名前だったんだな。。。
残ったタイバーツと1万円をリンギットへ変えた。タイでも1万円で三日は遊べたからとりあえずコレぐらいでいいだろう。と思ったのだが甘かった。。マレーシアはタイと比べてずっと物価が高い。(もちろん日本よりかは安いが)1万円なんてあっと言う間に無くなってしまう。ちょっとした入場料なんかに普通に1000円くらいかかるのである。タイならほとんどの場合は無料〜100円くらいだろう。すっかりタイの物価に慣れてしまっていた僕はここにきてカルチャーショックを受けたんだ。。
とりあえず金は手に入った。次は飯。と、すぐ目の前に回転寿司を発見。名前は「すし金」。早速中に入って寿司を食おうと思ったがレーンには寿司が乗っていない。ワサビを入れた容器とヤクルトが回っているだけだ。結局天丼セットとサーモンの寿司を注文。暫くして間の抜けた天丼とサーモンの寿司が運ばれて来た。どちらもやはり間抜けな味がした。。。しかし、味噌汁!これがビックリするほど良く出来ている。完璧に日本味だ。この旅始まって初の日本食。やはり食べものは日本が世界一だとコムターの回転寿司で確信するのだった。 -
さて、腹も膨れたことだし、宿を探そう。ガイドブックを開いて見つけたのは Tune Hotel 、TVやアメニティ等を削ることで安い宿泊費を実現!とある。ここにしてみよう。タクシーでホテルへ向かった。(ほんの5分ほどの距離で600円くらいとられた)
早速チェックインしようとするが、カウンターのお姉さんが早口の英語で説明を開始、なんでもこのホテルは細かなサービスの有り無しを客が決められるとの事でイロイロと記入したり返答したりしなくてはならない。困惑した表情で冷や汗をかいていると、「こんばんわ、どうしました?」と声をかけられた。キターーー!優しい現地人!振り返るとふっくら太った中国系の男性が微笑んでいた。
彼の助けを借りてなんとか部屋を借りることができた。(一泊約3000円くらい。ネットで事前予約をするとカナリ安くなるのだとか。。)
部屋に着きルームキーをセットすると部屋の明かりが点いた。(こんな近代的な設備は久々だ!)綺麗なシーツ、水圧の高いシャワー、新型のエアコン。久々の良い宿にテンションが上がって気づけば部屋で写真を撮っていた。ホッホーーイ!
しばらくベットにドサッっと倒れ、医者に禁止されているのにシャワーを浴び、ジョージタウンの観光に出かけた。時刻は10時を過ぎていた。 -
夜のジョージタウンを散歩する。
イロイロな時間の都合上、この時間しかペナン島を観光する時間が無いのだ。明日の朝には電車に乗ってクアラルンプール(以下KL)に行かねばならない。この数時間のうちに見るもん見てやるぜ!!
蒸し暑いマレーシアの夜風に吹かれながらコンビニで買ったアイスとデジカメを手にお散歩タイムです。
町はしんと静まり返って、、、いない!
遠くからはカラオケの声、道には車がビュンビュン、フードコートには溢れんばかりの人達がいた。ミンナ明日大丈夫なの?と心配になる。平日よ?
何でもこのジョージタウンは、町全体が世界遺産に認定されているらしい。それだけあって古い建物が多い。築70年くらいだろうか?中には完全に廃墟になってしまっているものもチラホラ。。
ホテルでもらった観光MAPを頼りにウロウロしていると観光名所をいくつか見て回ることができた。どれも古い教会や貴族の家だったりするのだが、夜中に見るとただのお化け屋敷だ。ライトアップしているものもあるのだが微妙に気味が悪い。。。
さてと、寝に帰るかな?と来た道とは別ルートでホテルを目指して歩いていると、ずいぶん騒がしい場所に出た。有名なホテルが集まっているエリアらしく、クラブが何件かとスポーツバーが5軒くらい集まっていた。(写真参照)もう真夜中なのに道の真ん中に椅子とテーブルを出して皆で酒盛りをしている。見渡すかぎりオジサン、オジサン、オジサン。。。こちらのオジサンは夜遊び好きなのね。すぐ近には日本の中学生が頑張ってオシャレしました!みたいな服装で着飾った若い男女がクラブの入り口に列を作っている。さっそく覗いてみようと店に入ろうとするがビーチサンダルは駄目だ!と追い返される。 なんだよー
仕方なくその場を後にして歩き出す。 -
10分くらい歩いただろうか?壁に囲われた一角から大音量のカラオケが聞こえてきた。(ホテルを出たときに聞こえてたのはこれだ!)そこには赤い布でデコレーションされた小さなステージでインド系のオジサンが熱唱している姿があった。そしてその周りには沢山の食品店(屋台みたい)と大勢の観客?がいた。先ほどの場所よりも庶民的な空気が流れている。こういう場所を見つけるとなんだか落ち着くようになっている自分に気づかされた。
観客?に混じりコーラを飲む。氷入りなので冷たくて美味しい。(因みに、マレーシアの飲み物は基本的に片っ端からぬるい!特にコンビニ)
しばしオジサンの歌うインド歌謡に耳を傾けて時間を過ごしてみた。 -
翌日、(とはいっても数時間後の事)ホテルをチェックアウトし、フェリー乗り場へ向かう。
今、ペナン島にいるわけだが、この後、フェリーに乗って大陸側に渡り、07:45にバタワース駅を出発する列車に乗らなくてはならない。
で、今は07:00ちょっと前。フェリーで川を越えるのに約15分。余裕だね!
と、思ってたんですが。。 ここでアジア時間の心配をしだす。(本当に時間どおりにフェリーは来るのか?)(タクシーで橋を渡った方が速いんじゃないか?)(もう5分前なのに門が開かないぞ?)(もしかして、、、)
などと不安に駆られ係員に聞いてみた。
「あと何分で出発?」
「5分だよ」
「・・・・はい」
なんてゆうか、タイのツアー会社の事もあるんだけど、時間をキッチリ守られたためしが無い! きっとこの人も嘘を言ってる! だって目に嘘って書いてあるじゃん! そう思った僕はフェリー乗り場を出てタクシーを拾うことにした。
するとタクシーのオジサンが、「フェリー乗れよ、絶対フェリーのが速いって、ってゆうかもう出るから走れ!走れ!」と意外な反応。
こりゃマジだわ。 と理解しフェリー乗り場へ戻るとタッチの差でフェリーは出発していた。。。。以外にもキッチリ時間どおりに運行してやがる。。。
仕方なくまたタクシー乗り場へ。
「戻ってくるな!次のフェリー乗れって!」とオジサン。 そんなに遠回りなんだ。。と諦めて次のフェリーを待つことに。(ちなみにコレ、重さ25kgぐらいのリュックを背負って走りまわってます。)
次のフェリーが出るのは7:30。対岸に到着するの
は7:45。電車が出発するのも7:45。
あぁ終わったな・・・。
とにかく行くか、と次に来たフェリーへ乗り込む。
フェリーは川をユックリと進む。 ベンチで隣に座ったオジサン(、、、この旅行記オジサンばっかだな)と少し仲良くなって話しこむ。そして電車に間に合いそうも無い旨を言うと「じゃあ出口の一番先頭にいようぜ、で、到着したらすぐ走れ!もしかしたら間に合うかもしれん!」と出口に案内してくれた。
フェリーは対岸に着き、ユックリとゲートが空く。
「いいか!駅は突き当たりを左だ!走れ!」とオジサン! ありがとう! がんばる!
突き当りまで来た。そこは左右に道が分かれるようになっていて看板らしきモノが無い。しかし若者が一人しゃがみこんでいるのを見つけた。一応駅の方向を聞いてみる。
「あっちだよ」と先ほどのオジサンと同じ方向を指差す。 疑ってゴメン! オジサン!
言われた方向に伸びる坂を下っていった。
しかし、辿り着いた先にあったのは バス バス バス。
こりゃあバスターミナルじゃないか!!!
で、バスターミナルのオジサン(以下OG、面倒になってきた)に聞いてみると
「おいおい、駅は向こうだよ!」と全く逆の方向を指差してきた。 呆れとか 怒りとか そんなのは後回しにして駅へ走る。 早朝からこんなに走りまくったのはいつ以来だろうか。
なんとかバタワース駅に到着したときには時計の針は8:00を刺していた。7:45出発予定だから、、駄目か、、。
一応駅員に尋ねてみると。
「ああ、この電車だよ」
まだいたーーー!
急いで電車にかけ乗る!
一等車両の自分の席を探して荷物を置いて、
「やばかったぁー」とこぼした。。
しかし電車が発車したのは更に15分後だった。
そして駅の時計は更に15分進んでいた。。。
もう どーでもいいです。。。。KLに行ければ。。
気絶するように眠った。
(写真は途中で起こされたときに目の前にあった光景。何かのイベントの着ぐるみらしいがカナリビックリした。。)
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