2009/06/28 - 2009/06/29
241位(同エリア499件中)
namiさん
2009年6月、初夏の雲南省巡り(麗江−大理−昆明)の昆明編です。昆明2日目は起きると天気がよくありません。
しばらく考えた結果、傘もさせない貸自転車は止めてタクシーで龍門石窟に行くことにします。西山のお寺を巡り、山の中を歩いたりもしながら雄大なテン湖を見渡す龍門石窟に行き、英国女王エリザベス二世が休憩した玉皇閣で食事しました。意外な詳細は本文をご覧ください。さらにロープウエーも駆使して雲南民族村も訪れます。
昆明は大都会ですが、ちょっと郊外に行けば見所が多くとても良い所です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 自転車
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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朝起きると、天気がよくありません。
雲が低く、まだ雨こそ降っていませんが、ぽつぽつ来そうな感じです。
昨夜、時間をかけて茶花賓館というホテルで自転車が借りられることを突き止め、すっかりその気になっていましたが、急遽計画変更です。
タクシーで西山の龍門石窟に行くことにします。
ホテルの前でタクシーに乗ります。運転手は英語が全くわかりませんが、西山−龍門と書いた紙で何とか理解してくれます。 -
山に差し掛かって、少し登ったら、止まります。
どうもここで降りろということのようです。
料金は45元程です。15kmぐらい乗って600円ちょっとですから日本人感覚では安いです。(元の使いでは100円に読み替えてちょうどぐらいでしょうか。15kmタクシーに乗って4−5千円で合点がいきます。)
私を降ろすと車は行ってしまいます。
こちらは要領を得ないので、置いていかれたという感じです。ここはどこでしょう。果たして運転手は目的地を正しく理解していたのでしょうか? -
地図を発見。
位置はわかりました。正しい道筋にいるようです。
どうも運転手は「先にもいけるけど、ここから歩くのもいいよ。」と言っていたようです。
地図上で Huating Temple の前にいることが判りました。龍門までは4.5kmほどのハイキングコースです。 -
華亭寺 Huating Temple を見ることにします。
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入場券を買って中に入ったところです。大きな池があってその右にお寺の建物が見えます。
「歩き方」によると、華亭寺は雲南省で最大規模を誇り900年以上の歴史があるということです。 -
天王殿です。
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小ぶりながらなかなか立派です。
この建物の中央部分に大雄宝殿の額が掲げられています。 -
大雄宝殿の三尊金身仏像です。
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大雄宝殿の横には五百羅漢のレリーフがあります。
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写実的なレリーフには尊者の名前が入っていてなかなか親切です。妙に親しみの湧く羅漢像です。
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奥の庭。
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境内案内図を、見て廻ったあとに発見します。
紫外線で薄れ判じ物のようですが、かすれた地図を分析、解読したところ、どうやら主要な見所は廻ったようです。「歩き方」には寺院内に200あまりの建築物があると書かれていますが、現在観光できる部分は一部分のようです。「雲南省で最大規模」は言い過ぎのような気がします。実際にみた印象はどちらかというと小ぶりの、落ち着いた雰囲気のお寺という感じです。規模を言うなら大理の崇聖寺だと思います。 -
寺を出て、太華古道の分れ道まできました。すこし天気も良くなってきたので、前を行く中国人学生に習い山道を行くことにします。意欲的です。
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ところどころ息を切らせるところはありますが1.6kmをゆっくり歩きます。何箇所か木々の隙間から湖が見渡せ山歩きを楽しめます。
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道は下りに入ります。
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左に赤い塀が現れてしばらくすると向こうに階段が見えてきました。太華寺に出ます。
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なかなか立派なお寺です。
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庭です。
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奥の院には行けないようです。
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湖寄りに小庭園と見晴台があります。
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湖が見えます。空模様も気になります。
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山側にもいい庭があります。
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竹の緑がきれいです。
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私はどうも屋根の植物が好きなようです。
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太華寺の階段を下りて先に進みます。
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もう少しで太華古道から出てメインの道路に戻れます。
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雰囲気の有る樹です。
この辺で中国人親子に出会い、娘さんに写真を撮ってもらいました。
一人旅は自分の写真が少なくなるので、時々お願いします。年配の父親と娘の仲の良い親子で、驚いたことに父親のほうが英語を話します。空港、学生以外で、英語を話す人は始めてです。
むかし仕事で周囲が閣下と呼ぶような中国要人対応をしたことがありますが、その人の雰囲気に似てます。間のとり方なんかが優秀そうという感じです。昔で言えば科挙試験に上位合格する人。
あのお父さん、本当は偉い人だったんじゃないかな。 -
リフト駅前に出ます。
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この写真右奥のジャガイモを買って食べました。うまい!喉が渇いたので、水も入手。
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落ち着いたところで索道に乗ります。
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急角度でどんどん高度を上げていきます。
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視界が拡がって行きます。
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これは楽しめます。疲れて乗ってしまったのですが、大正解でした。
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大パノラマです。
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リフトは山肌に沿って登ったり降りたりして、わくわくします。
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索道を降ります。この案内図によると、1.2km登ったようです。
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地図を発見。
日本語表記まであります。 -
メジャーな観光地らしく、なかなか親切です。
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景色も最高。
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基本的に下り基調ですし、楽で楽しい良い遊歩道です。
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真下を見るとこんな感じですが、別に怖い道ではありません。
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岩をうがった穴に差し掛かります。いかにも人が掘った洞窟です。
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途中の踊り場です。
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何人かが明るいところで一休みしています。
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龍門に到着です。
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展望台としての価値も大です。
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こちらが龍門横の達天閣。
石窟です。 -
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下を覘くとこうです。
良くこんな所ににこのような洞窟を掘ろうと発意したものです。 -
龍門を過ぎるとすぐ慈云洞があります。
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素朴なよい彫り物です。
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彫って持ってきたのではなく、そこにある岩をそのまま彫ったものです。石窟の直彫刻は失敗できないですね。
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お供え物もしみじみしたものです。
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実際、良く彫りましたね。ここまで到達するための洞窟も含めて、膨大な人員を投入して作ったのでは「無い」というところが、ポイントだと思います。こつこつ何年もかけて掘っていったのです。
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さらに降りていくと龍門への入口に出ます。
龍門に関する偉さの順は、一番偉いのが龍門を作った人でもう断然偉い。二番目がそれを下から登って見た人で、この入口から入ってその後に龍門を見られます。三番目がリフトで上って下りながら龍門を見た人、つまり私ですね。少し反省。
でもリフトは捨てがたいのでお奨めという意見は変わりません。 -
聖父母殿。
みちみちいろいろあります。 -
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結構歩いて、お腹が空いて何か食べなくてはなりません。売店があったので即席麺を作ってもらいます。
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ちょっと体に悪そうな色でしたが、辛めながら味は良く、みな食べてしまいました。
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食べて外に出て振り返ったら、即席麺を食べたのは玉皇閣という名のあるところでした。なかなか立派なネーミングです。どうもただの休憩所にしては見晴らしが良いなとは思いました。
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さらに前の建物に入って展示を見ると、エリザベス二世が、1986年10月16日に西山を訪れています。そして玉皇閣で一休みしていることが判りました。
私は一番景色のよさそうなところで食べたので、必然的に写真に写ってる英国女王が座っていたあたりでインスタントラーメン食べていました。
これには吃驚しました。 -
さらに横を見たら、麗江の木府で何日か前に書を見たばかりの江沢民が1989年11月22日に訪れているようです。英国女王や私と同じような位置に座っています。
玉皇閣は人気の休憩場所のようです。 -
一帯は西山と呼ばれ、この西山にやってきた有名人前言には龍門と併せて今日見てきた華亭寺、太華寺のことが触。行き当たりばったりにしては、ポイントを押さえていたようです。意思疎通に問題はありましたが、朝のタクシーの運転手が的確なところで降ろしてくれていたのです。運転手評価急上昇です。
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龍門の由来がレリーフで説明されているコーナーの前言です。
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こんな感じで丁寧に龍門ストーリーが語られます。石窟紙芝居です。良いものでした。
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実際に使われた道具の一部です。
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下の入口を出て振り返ったところです。リフトを使わずに龍門に昇っていくときの入口になります。
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お土産屋の前を通って、山を下っていきます。
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素朴なものが魅力的です。
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リフトに乗った駅まで下り、その横にあるテン湖に降りて行くロープウエーに乗ることにします。
40元です。 -
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急角度で下りていきます。見晴らしは抜群です。
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ロープウエーは西山を下りるだけではなく、直角に曲がる途中駅を通り湖の対岸まで渡ってしまいます。なかなか嬉しい乗り物です。この案内図上の赤い点が現在位置です。雲南民族村がすぐそこなので、行ってみることにします。
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歩いていたら後ろから来た車が乗せてくれました。ロープウエー駅と民族村をつないでいる車と見ました。無料です。
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雲南民族村の入場料は70元です。1000円ぐらい。
昨日の大理から昆明までの列車代金の二倍です。
中国は観光地の入場料や拝観料がそれ以外の物価に比較して高価だとおもいます。観光は贅沢な遊びでお金持ちのする事なのかも知れません。 -
雲南民族村の中は広大で、思いのほか楽しめます。
この案内図の左下、南門から入ったので、いろいろ廻って、昆明市街に帰ることを考えて右の正大門に出ることにします。 -
これはまさしくペー族の三方一照壁様式です。大理郊外の喜洲にサイクリングしたときありました。
2階建ての母屋と、その両脇の副屋の三つの建物と、中庭を明るく照らす目隠しをかねた照壁で三方一照壁。お気に入りの建物がこんなところに移築されていました。 -
ナシ族村の入口です。
民族村内は、こんな感じにたくさんの民族村が広い面積の中に点在しています。
日本人ってどこから来たのかなとか、漠然としたものでも文化的民俗学的興味が少しでもあるともう大変楽しめます。興味が無くても珍しいものが結構ありそこそこ楽しいと思います。 -
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こうした光景が急に現れたりします。
民族村を良いと思うかどうかは、たとえばこの光景でドキドキするかで判るかもしれません。ドキドキする人は、行くべきなような気がします。 -
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気に入った展示を紹介します。ナシ族の一支系の Mosuo 族のものです。
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Mosuo 族の結婚式です。
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蝶々が放し飼いの建物もあったり盛りだくさん。
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時間を決めて、村内の会場で民族ショーも開催しているようです。民族村テーマパークとしてなかなかよく出来ていると思います。昆明市街からタクシーに乗ればすぐですし、お奨め出来ます。
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6時過ぎに出て、正門前でタクシーを捕まえ街に帰ります。円通禅寺で降ろしてもらいましたが、残念ながら閉門時間を過ぎていて入れません。
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それではと西に向かい近くの翠湖公園に向かいます。20分ほど歩いて、入口で7時10分です。
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7時30分を過ぎて暗くなってきます。
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今日も昨日と同じ祥云美食城で夕食を食べることにします。
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昨日の青年がいたので、手を振って呼んで、昨日とは違うメニューにトライします。
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こんなメニューとか、
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こんな豪華メニューもあります。
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こんな虫メニューもあります。
これは凄い。豪華焼き昆虫セット!
頼むから近くの人、これを注文しないで!
もしどうしても注文するなら、もう本当にお願いだから持って帰って、家でゆっくり食べて下さいね。
辺境の地に住む少数民族にとって、虫は蛋白質源として重要だったのだと思うのですが、単純に吃驚します。日本でも蜂の子とかイナゴとか食べますが、私は食の許容度が広くないので、これはやはり「無視」します。
それにしても詳伝美食城の全対応メニュー恐るべし。
さらに、おまけ。今これを書いていたら、「蛋白質」という字の中に虫を発見しました。かいこですね。もともとそうなんだと大変感慨深く思いました。
さらに、このメニューを良く見たらもうひとつ発見。虫と松茸が同じページに在ります。松茸も特殊な食文化なのかな?
食は生き物にとって根源的で文化そのものです。しかも理性や感情のさらに深層にある生理に結びついていて興味は尽きません。 -
9時過ぎに夕食を食べ終わり、二日にわたりお世話になった青年にすこしチップを上げたら、大変喜ばれました。美食城は地元の客が多くてチップ習慣は無いようです。
今日は夜中の0:15発の飛行機で帰国です。
ホテルに戻り、預けておいた荷物を取り戻し、飛行場に向かいます。じつはここで足が痛くなってきました。考えたら今日は朝の9時から12時間以上歩き詰めです。山道も歩いたりして、限界を超えたようです。
機内では、キャビンアテンダントが「まあ、足がお悪いのに大変」といった感じで荷物を上にあげるのを手伝ってくれました。
とにかく歩いて、走った今回の雲南省の旅としては、とても納得できる結末です。
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