北京で初めて黄砂を体験

2010/03/18 - 2010/03/21

北京へ出張で出かけました。空港に着いて先ず驚きました。太陽が出ているのに、空がどんより曇っていて、まるで空全体が薄い膜に覆われているようでした。これがあの「黄砂」なのかと、始めて知しりました。黄砂はこの時期ゴビ砂漠やタカラマカン砂漠から吹いてくる砂塵で、韓国や日本にも襲来し、甚大な被害をもたらしています。

この日は一日中こんな感じの空模様で、外に出るのも面倒になり、ホテルに閉じこもっていました。翌日そして3日目ははかなり晴れわたり、よい天気となりました。街中にでかける時間は多少ありましたが、会議等で十分な時間は取れませんでした。夜わずかな時間があったので、京劇を見に行って来ました。

最後の日はまたすごい黄砂が襲来し、北京到着の最初の日と同じような状態でした。しかし、この日はもう出発する日で、午前中だけ時間の余裕があり、近くにあるオリンピック施設やその周辺を歩いてみました。

エリア 北京(中国)

滞在していたホテルの部屋から見た街の様子です。黄砂の影響で遠くまで見ることができません。

黄砂はゴビ砂漠やタカラマカン砂漠から吹いてくる砂塵ですが、この黄砂がやって来ると、空一面が真黄色になり、着ているものが埃だらけとなり、のどがいがらっぽくなって、大変不快です。

車の上にうっすらと埃のようなものが付着していますが、これはみな砂塵です。

すごい量の砂塵が付着していますが、取り払うだけでも大変ですね。

車に付着した砂塵はかなりの量ですが、地元の人たちは砂塵がついたまま平気で走っています。視界が利かず、少々危ないと思いますが、何でもないように運転しています。

この男性は一生懸命砂塵を払い落していますが、本当にすごい量の砂塵が降ってくるのですね。今まで想像もつきませんでした。

ある胡同を歩いていたら、急に遠くのほうから砂塵が舞い上がり、いっきにこちらの方に押し寄せてきて来ました。あっと言う間に砂塵に飲み込まれてしまいました。

黄砂がない日はこんなにすっきりとした空となり、気持ちがいいほどです。

すつかり砂塵を払い落した木々はまだ葉をつけていないものの、青空に映えて生き生きとしています。

2008年８月オリンピック開会式が行われた陸上競技場（通称「鳥の巣」と言われる）へ見学に出かけてみました。この時も砂塵が吹き荒れていて、空もすべてのものが黄砂で覆われていました。

黄砂の吹き荒れる中での見学はそんなに気持ちのいいものではありませんでした。しかし、間近かに見る鳥の巣はまさに異様ともいえる姿で、大変興味を覚えました。

見学料50元を払って競技場の中に入ってみました。フィールドには土混じりの雪が残っていて、あまりきれいな状態とは言えません。

スタジアムの最上階から写真を撮ってみました。ここに立っていると、あの開会式の時のざわめきや歓声が聞こえてくるような気がしました。

競技場の外に出ると、相変わらず太陽は顔を出しているものの靄をかぶったような状況で、黄砂のすごさが実感できます。

「鳥の巣」の近くにある「水立方」（Water Cube)です。水泳競技が行われたところです。

オリンピック施設を警備している人たちは何もすることがなく手持ちぶたさのようで、ずっとおしゃべりをしていました。

近くの歩道橋の上から陸上競技場の写真を撮ってみました。

あるビルの前では女性が積もった砂を払い落してますが、それにしてもこんなに降ってくるのですね。

街を行く人はみんな厚手のマスクをし、黄砂対策をしています。

この写真はどこで撮ったのか、すごい黄砂のためわからなくなってしまいました。とにかくそのすごさには驚くばかりです。

通行中の人たちは皆口を押さえて歩いています。

この時期この女性のように顔全体をスカーフで覆っている人の姿をよく見かけます。

砂塵は時には強風とともにやつて来るので、目も開けられないほどです。

この写真のように、全く視界が利かないことがあります。黄砂は３月に来ることもあれば、４月の時もあります。猛烈な黄砂が来るかと思えば、それほどでない場合もあります。その年によって違いがあるようです。

この旅行記へのコメント （4）

• ちゃむらさん 2010/04/25 21:13:35

  はじめまして

  はじめまして、この度は私の旅行記へのご訪問ありがとうございました。
  Tamegaiさんの旅行記での北京の黄砂の様子、驚きました。北部九州に住んでいるため春先に中国から黄砂が毎年襲ってきます。車の車体やフロントガラスは砂の膜を被り、洗濯物もしっかり叩かなくてはなりません。しかしこの旅行記を見て当の中国でのさらに酷い黄砂を知りました。本当に大変な体験をされましたね。立ち寄り記念にポチッ（＾＾）。
  

  Weiwojingさん からの返信 2010/04/26 17:43:01

  RE: はじめまして

  ちゃむらさま、はじめまして。
  
  書き込み、そして、１票を投じていただき、ありがとうございます。
  
  北京の黄砂は大変なものでした。名前の通リ、黄色い砂が風とともに吹きつけて、歩いていると何もかも埃だらけになってしまいます。毎年このような黄砂にみまわれて、地元の人々が一番大変でしょう。
  
  北九州の方にもやっ来ますか。私は東京に住んでいますが、時たま黄砂が来ることがあります。黄砂の原因は中国奥地の砂漠化だそうですね。この対策が急がれます。
  
  ちゃむら様の旅行記を拝見しました。ヨルダンを始め、カンボジア、タイなど興味深く見させていただき、特に、食べ物に関するものが多いのに驚きました。これからも訪問させていただきますので、よろしくお願いします。
  
  ありがとうございました。
  
  Tamegai

• zzr-cさん 2010/04/22 11:12:15

  はじめまして

  Tamegaiさま　こんにちは
  
  zzr-cと申します。
  
  黄砂という文字に目が行き見させていただきました。
  
  日本にも黄砂は来ますがここでの黄砂はすごいです。
  
  晴天にもかかわらずこの曇りのような写真。
  
  隕石が衝突して塵が巻き上がるとこんな物ではないと
  考えると本当に恐ろしいです。
  
  太陽のありがたみが良く解りました。
  
  じぃ〜

  Weiwojingさん からの返信 2010/04/22 21:09:45

  RE: はじめまして

  zzr-c様、こんにちは。
  　
  ご訪問そして書き込みをありがとうございます。
  
  北京の黄砂は初めての体験でしたが、とにかくその凄さには驚き
  ました。外に出ていると、一気に砂嵐が襲ってきて、着ているものは
  真白そして埃だらけとなり、大変でした。晴天なのに、しかも太陽は
  出ているのに、どんよりした空模様で、何と表現していいかわかりま
  せんでした。
  
  黄砂は3月末から4月にかけてあるいうですが、今回のようなすごいのが
  ある年と、そうでもない年があるようです。こんなのが日本にもやって
  来るのですね。
  
  zzr-c様のブログを拝見しました。どれも元気があふれていて、面白いです
  ね。これからも楽しみに見させていただきます。
  
  ＊　一票を投じていただいたようで、ありがとうございます。
  
  Tamegai