にっぽん・商家町歩き　岐阜県岩村

2007/09 - 2007/09

県南東に位置する、恵那市を訪れたこの日。

大正村・明智を観光した後、明知鉄道に乗って、岩村へ。


駅から少し歩くとある、山へと延びる“本通り”。

長くゆるやかな その坂道に沿って、城下町の古い町並みが続いていました。
（一帯は【重要伝統的建造物群保存地区】）


城下町を偲ばせる、少し くねっとして続く坂道に 好奇心を
くすぐられ、開放された町家に 立ち寄りながらの楽しい散策。


静かで、のどかな岩村の町、人も気さくで温かかったです。

“いわむら美術の館”では、80歳のおじぃさんとおばぁさんに迎えられ、

お茶を頂きながら、おじぃさんが体験した戦時中のお話を聞くことができました。

おばぁさんの一言も印象的で、それは 「来てくれた人には、この町自体を、そのままに見てって欲しいんだよ」 というコトバ。

その言葉通り、岩村の町は過度な演出や背伸びをしない、生活の匂いがする・ちょっぴり鄙びた そのままの雰囲気。

そんな町の散策は、本当に心和むものでした。

エリア 恵那(岐阜)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 徒歩

明知鉄道、岩村駅で下車


明智とは違い、ホームの周囲はとても長閑。

駅からは歩いて、

町の中心を貫く、本通りへ。

城下町の歴史漂う町並みで、その風情に心弾み、

坂道でも足取りは軽くなります。

岩村・本通り


町家の1階が展示スペース(美術・書道展)といったように、

立ち寄りスポットも整備されていました。

また、その利活用は自然で・景観に配慮した施し。

町歩きがより楽しくなります。

岩村・本通り

岩村・本通りの町並み

岩村・本通りの町並み

店のシンボル・杉玉吊るす酒屋、その奥には時計店‥


通りには他にも、“カステーラ”のお店や

木製看板の薬局など‥‥。

歩いてるだけで、町の生活の匂いも感じられ、

旅をしながらに、なんだか‘日常’に戻ったかのよう
な、心落ちつく気分に。

本通り沿いに建ち

内部も開放されている、商家・“勝川家”。

畳に座って味わう旅、

‘和の香り’(木材や畳)にも癒されました。

商家・“勝川家”

本通り沿いに建つ、

染物屋を営んでいた“土佐屋”。

奥では、藍染の行程・様子を知ることもできます。
それが次の写真。

染物屋・“土佐屋”

色々と立ち寄りつつ、

そうこうしていると、海抜標高日本一の山城、

“岩村城跡”に到着。

岩村城跡から眺める、岩村の町

帰り道は、


さっき歩いた‘本通り’を下ったり、

本通りの路地裏の、

“なまこ壁”が残る一画を歩いたりして、


再び岩村駅へ。

日が暮れるまで、長閑で そのままな町を

堪能しました。