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1月1日。 <br />前日に宿でアンマンまで行くのにどうすればいいか、 <br />オーナーに聞いていた。 <br /><br />ダマスカスからヨルダンのアンマンまで陸路で行く方法は2通りある。 <br />1つはバス、そして2つ目はセルビス(乗り合いタクシー)で行けばいい。 <br />ただ、バスは国境で時間を非常に要するため、 <br />セルビスで行った方が良い。 <br />セルビスは早朝から夜まで出ている。 <br />とりあえず、この宿の先からセルビスでガラージュ・ソマーリエへ行き、 <br />そこへ行けばアンマン行きのセルビスは簡単に見つかる。 <br />アンマンまでは1500SPもあれば十分。 <br /><br />との事だった。 <br /><br />持ち金全て合わせても1700SP。 <br />少々不安だったが、 <br />宿の親父が大丈夫と言うので、 <br />その言葉を信じた。 <br />一度ぼられれば「さよなら」っていうような状態だった。 <br /><br />早朝6時、宿の親父を起こし出発。 <br />ここでも通りすがりのシリア人に手当たりしだい声を掛け、 <br />何とかガラージュ・ソマーリエ行きのセルビスに乗ることが出来た。 <br /><br />ダマスカスからそこまでは思っていた以上に遠かった。 <br />セルビスを降りると、 <br />ヨルダン・アンマン行きのセルビスはすでに止まっていて、 <br />運転手がしきりに客引きをしていた。 <br />セルビスタクシーは韓国ヒュンダイ製のセダンで、 <br />客が4人集まらないと出発することが出来ない。 <br />運転手は早いこと客を集めて出発すれば、 <br />自分自身の仕事も速く終わるので、 <br />客引きを熱心にしていた。 <br /><br />客自身も早くアンマンへ行きたいもんだから、 <br />運転手と一緒に客引きをしていた。 <br />私には40歳代の運転手が声を掛けてきて、 <br />あと2人集まれば出発。と言うので、 <br />そのセルビスにのることに決めた。 <br />最初、彼らに対して異常なほどに警戒していたが、 <br />外国人だからといって、 <br />お金を多く払うこともなさそうだったので、 <br />警戒心は自ずと解けてきた。 <br /><br />やがて、学生が乗ってきて、 <br />残り1席埋まれば出発と言う状態になった。 <br />しかし、なかなか集まらない。 <br />30分経過した後に、 <br />もう1人中年の親父がやってきて出発となった。 <br /><br />道の状態は極めて良く、 <br />信号も少ないためスムーズに車は進んだ。 <br />途中、パーキングへ寄ったが、 <br />それ以外は国境近くまで直行した。 <br /><br />国境近くの町・ダラーで運転手が交代した。 <br />彼は英語も出来、非常に陽気な運転手だったので安心した。 <br />運転手にパスポートを預け、 <br />そして預ける際に私に名前を聞いてきたので、 <br />「SATORU」と答えた。 <br /><br />やがて、シリア側の国境付近の検問所に…。 <br />事前に預かっていたパスポートを警備兵に預ける。 <br />警備兵は1人ずつ乗っている人物の名前を呼んだ。 <br />私のパスポートは一番下。 <br />「次に僕の名前が呼ばれる」って身構えたが、 <br />「SATORU」って名前を呼んだのは運転手だった。 <br /><br />難なくゲートを通過し、 <br />シリア側の出国審査へ。 <br />出国審査を受ける前にカウンターで出国税500SPを支払い、 <br />その書類と入国時に書いた入国カードと共にパスポートを提出すると、 <br />出国印をポンと押してくれた。 <br /><br />そして、運転手は免税店へ。 <br />何故か5カートンタバコを買っていた。 <br />免税品のタバコを買い、 <br />私達は運びやになっていたようだ。 <br />「SATORU WITH CIGARETTE」って言って運転手は笑っていた。 <br />「おいおい!!」って思いながらも、 <br />免税店でタバコを買っていたのを見ていて、 <br />麻薬の密輸じゃないって自信があったので、 <br />適当に運転手が言っていることを聞き流しておいた。 <br /><br />全員の出国審査が終わり、 <br />車に全員戻ってきて車はヨルダンへ向けて出発。 <br />緩衝地帯を数キロ進んでヨルダン側のゲートに到着。 <br /><br />最初に税関審査がある。 <br />不法入国者はいないかどうかをチェックするためであろうか、 <br />車のボンネット、トランクを開けた状態で車はストップ。 <br />やがて税関の係官がやってきて運転手に質問をしたり、 <br />私は無かったが他の客の鞄の中を税関職員はチェックしていた。 <br />そこでも陽気な運転手は係官に <br />「SATORU WITH CIGARETTE」って笑いながら言っていた。 <br />税関職員は冷静に「SATORUって?」って何って聞いて、 <br />運転手が私のほうを指差した。 <br /><br />そして、税関審査は終了。 <br />今度は入国審査へ。 <br />レバノンやシリアとは異なり、 <br />しっかりと並ばないといけないようになっていた。 <br />そして、外国人もこの国境を多く通るせいか、 <br />外国人専用の入国カウンターなんかもあった。 <br />私の前には1人の日本人が居た。 <br /><br />彼は色々と入国管理官に質問されていた。 <br />「どこから来たのか?」 <br />「ヨルダンのどこに宿泊するのか?」 <br />「誰と旅行しているのか?」 <br />などなど <br />彼は英語に加え一つ一つ身振り手振りで丁寧に受け答えをしていた。 <br />しかし、「アンマンの後はイスラエルへ行く」って彼が言った瞬間、 <br />後ろで聞いていて、 <br />「あ~あ、やってしまったな」 <br />と思った。 <br /><br />いくらヨルダンとイスラエルに国境があるといっても、 <br />イスラエルに対するアラブ人の拒絶反応は相当なものだ。 <br />絶対にイスラエルに行くなんて言うべきじゃない。 <br />私も去年イスラエルに行ったけど、 <br />イスラエルへ行ったことは絶対に言わなかった。 <br /><br />出入国官からは更に質問が彼に対して続けられた。 <br />そして、挙句の果てには「向こうで待ってろ」って言われていた。 <br />私の番が来て、 <br />「何日間ヨルダンに居るのか?」 <br />「宿泊先は?」 <br />「ヨルダンには何度目?」 <br />「この後どこへ行く?」 <br />「なぜヨルダンへ行くのか?」 <br />「あいつとは友達か?」 <br />って質問を受けたが、 <br />宿泊先なんて当然わかるわけも無く、 <br />地球の歩き方で事前に調べていたホテル名を適当に言っておいた。 <br /><br />そして、私は難なく入国出来た。 <br />私はその彼に「イスラエルの名前は絶対に出すべきじゃなかったのでは?」って言うと、 <br />「私もそう思ったが、全部正直に答えないといけないと思って」 <br />って言っていた。 <br />彼とは何分か話していたが、 <br />遠くの方から運転手が「LET&#39;S GO, SATORU」って大声で言ってきたので、 <br />彼に別れを告げた。 <br />彼はその後どうなったのか…。今でも気にはなります。 <br /><br />車で1時間走り、 <br />午前10時半、ヨルダンの中心部へ到着。 <br />私はセルビスが止まったアブダリ地区で宿泊することに決めていたので、 <br />お目当ての宿に向かう。 <br /><br />しかし、営業はしているとは思うが、 <br />正面のドアが開かない。 <br />どうしようか…。 <br />と思いながら、 <br />いつものように、片っ端から開いている宿を探した。 <br />時間も限られているので、 <br />アブダリ地区にある比較的綺麗なホテル、 <br />アブダリホテルに宿泊することにした。 <br /><br />価格は30JD(約4050円)。 <br />ツインルームで広く清潔でソファー、テレビ、シャワー、トイレ、冷蔵庫、朝食付きの部屋だった。 <br />「3泊するし朝食もいらないので安くして」って言った。 <br />1JDすら安くはならなかったが、 <br />もう他の宿を当たる気力も無く、 <br />このホテルに決定した。<br /><br />ホテルに荷物を置き近くの食堂に入った。 <br />どういったものが売られているのか、 <br />全く気にせず入ったが、 <br />そこで売られていたものは、 <br />アレッポでモハメドにご馳走してもらった <br />ヨーグルトにレモンやオリーブ油をたんまり掛けてある <br />酸味のきついペースト状の食べ物だった。 <br /><br />「朝からこんなに酸っぱいもんよ~食べへんわ」 <br />ってうんざりしながらも、 <br />モハメドに教えてもらったように、 <br />ナンをスプーンの代わりにしてすくうようにして食べた。 <br /><br />やっぱり… <br />酸っぱい。 <br /><br />出されたものを残すのも悪い感じがしたので、 <br />食べながら次の日にぺトラ遺跡へ行こうと考えていたので、 <br />地球の歩き方を見て学習した。 <br />ぺトラはこの旅でパルミラ、バールベック遺跡と共に絶対に外せない場所だった。 <br /><br />「地球の歩き方」によると、 <br />公共バスは一日1往復。 <br />朝6時アンマン発、帰りは午後4時ぺトラ発、 <br />JETTバスで行けると書いてあった。 <br /><br />前売りでチケットを準備する必要性は無いと聞いていたものの、 <br />時間もあることだし…。 <br />と思いJETTバスのオフィスへ歩いて向かった。 <br /><br />JETTバスのオフィスは私が宿泊していたアブダリ地区より <br />歩いて15分位の距離にあった。 <br />そこからは、アンマンからヨルダン国内へ方々に <br />バスが出ているとの事だった。 <br /><br />カウンターでぺトラ行きのチケットを購入。 <br />簡単にチケットを購入することが出来た。 <br />価格は6.75JD。 <br />「バスの出発時間は6時45分で10分前くらいにはこのオフィスの前へ来る様に」 <br />ってカウンターの男性は私にチケットを渡してくれた。 <br /><br />チケットを購入後、歩いてアンマンの中心部へ向かう。 <br />凄く距離があったが、 <br />私にとってはアンマンのタクシーは苦手で…。 <br />ボラっていう去年の印象があまりにも鮮明に思い出され…。 <br />ボラれて嫌な思いをするよりも歩いて行こうって思い歩き始めた。 <br />アブダリからアンマン中心部までは3キロ近くあるかもしれない。 <br /><br />アンマンで見たいものって…。 <br />一応、古代劇場とアンマン城は行ってみようって思っていたので、 <br />それらの場所を目指す。 <br /><br />先にアンマン城を目指した。 <br />ここでも人に聞きながら歩く。 <br />アンマン城は丘の上に建っており、 <br />急な坂道を歩かなければいけなかった。 <br /><br />疲れて休んでると子供達が私がどこへ行くのか知っていたらしく、 <br />「Let&#39;s go!」と言って一緒に行くように促した。 <br />仕方なく彼らと一緒に歩く。 <br />しかし、数分歩いたところで彼らは「ここを上がっていけ」 <br />と私に言ってお店へと消えていった。 <br /><br />彼らの言うとおり、 <br />「本当にこんな所を登ってアンマン城へいけるのか?」 <br />っていうような地元の人間しか住んでいない路地を進んでいく。 <br />ここでもすれ違いざまにアンマン城の行き方を尋ねながら、 <br />目的地を目指した。 <br /><br />そして、ようやく視界が開けアンマン城に着いた。 <br />どうも、入場券を払うことなしにアンマン城に入れたようだ。 <br />アンマン城からはアンマン市内が一望できたが、 <br />如何せん寒かった。 <br />周りを見回すとダウンジャケットを着た人が多かったが、 <br />私だけは何故か半そで。 <br />完全に浮いた状態だった。 <br /><br />アンマン城から市内を眺めると、 <br />びっしり家々で埋め尽くされていた。 <br />しばらく、アンマン市内を眺め、 <br />来た道を折り返し、 <br />古代劇場へ。 <br /><br />ここはゲートが一つしかなく、 <br />入場券(1JD)を購入して中に入った) <br />規模としては大きく保存状態もいい感じだが、 <br />まだパルミラ遺跡にあった古代劇場の方が個人的には好きだった。 <br />ゆっくり見て暗くなってきたので宿へ引き返した。 <br /><br />

キプロス・中東旅行記7(ダマスカス~アンマン)

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2010/01 - 2010/01

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23

SATORU

SATORUさん

1月1日。
前日に宿でアンマンまで行くのにどうすればいいか、
オーナーに聞いていた。

ダマスカスからヨルダンのアンマンまで陸路で行く方法は2通りある。
1つはバス、そして2つ目はセルビス(乗り合いタクシー)で行けばいい。
ただ、バスは国境で時間を非常に要するため、
セルビスで行った方が良い。
セルビスは早朝から夜まで出ている。
とりあえず、この宿の先からセルビスでガラージュ・ソマーリエへ行き、
そこへ行けばアンマン行きのセルビスは簡単に見つかる。
アンマンまでは1500SPもあれば十分。

との事だった。

持ち金全て合わせても1700SP。
少々不安だったが、
宿の親父が大丈夫と言うので、
その言葉を信じた。
一度ぼられれば「さよなら」っていうような状態だった。

早朝6時、宿の親父を起こし出発。
ここでも通りすがりのシリア人に手当たりしだい声を掛け、
何とかガラージュ・ソマーリエ行きのセルビスに乗ることが出来た。

ダマスカスからそこまでは思っていた以上に遠かった。
セルビスを降りると、
ヨルダン・アンマン行きのセルビスはすでに止まっていて、
運転手がしきりに客引きをしていた。
セルビスタクシーは韓国ヒュンダイ製のセダンで、
客が4人集まらないと出発することが出来ない。
運転手は早いこと客を集めて出発すれば、
自分自身の仕事も速く終わるので、
客引きを熱心にしていた。

客自身も早くアンマンへ行きたいもんだから、
運転手と一緒に客引きをしていた。
私には40歳代の運転手が声を掛けてきて、
あと2人集まれば出発。と言うので、
そのセルビスにのることに決めた。
最初、彼らに対して異常なほどに警戒していたが、
外国人だからといって、
お金を多く払うこともなさそうだったので、
警戒心は自ずと解けてきた。

やがて、学生が乗ってきて、
残り1席埋まれば出発と言う状態になった。
しかし、なかなか集まらない。
30分経過した後に、
もう1人中年の親父がやってきて出発となった。

道の状態は極めて良く、
信号も少ないためスムーズに車は進んだ。
途中、パーキングへ寄ったが、
それ以外は国境近くまで直行した。

国境近くの町・ダラーで運転手が交代した。
彼は英語も出来、非常に陽気な運転手だったので安心した。
運転手にパスポートを預け、
そして預ける際に私に名前を聞いてきたので、
「SATORU」と答えた。

やがて、シリア側の国境付近の検問所に…。
事前に預かっていたパスポートを警備兵に預ける。
警備兵は1人ずつ乗っている人物の名前を呼んだ。
私のパスポートは一番下。
「次に僕の名前が呼ばれる」って身構えたが、
「SATORU」って名前を呼んだのは運転手だった。

難なくゲートを通過し、
シリア側の出国審査へ。
出国審査を受ける前にカウンターで出国税500SPを支払い、
その書類と入国時に書いた入国カードと共にパスポートを提出すると、
出国印をポンと押してくれた。

そして、運転手は免税店へ。
何故か5カートンタバコを買っていた。
免税品のタバコを買い、
私達は運びやになっていたようだ。
「SATORU WITH CIGARETTE」って言って運転手は笑っていた。
「おいおい!!」って思いながらも、
免税店でタバコを買っていたのを見ていて、
麻薬の密輸じゃないって自信があったので、
適当に運転手が言っていることを聞き流しておいた。

全員の出国審査が終わり、
車に全員戻ってきて車はヨルダンへ向けて出発。
緩衝地帯を数キロ進んでヨルダン側のゲートに到着。

最初に税関審査がある。
不法入国者はいないかどうかをチェックするためであろうか、
車のボンネット、トランクを開けた状態で車はストップ。
やがて税関の係官がやってきて運転手に質問をしたり、
私は無かったが他の客の鞄の中を税関職員はチェックしていた。
そこでも陽気な運転手は係官に
「SATORU WITH CIGARETTE」って笑いながら言っていた。
税関職員は冷静に「SATORUって?」って何って聞いて、
運転手が私のほうを指差した。

そして、税関審査は終了。
今度は入国審査へ。
レバノンやシリアとは異なり、
しっかりと並ばないといけないようになっていた。
そして、外国人もこの国境を多く通るせいか、
外国人専用の入国カウンターなんかもあった。
私の前には1人の日本人が居た。

彼は色々と入国管理官に質問されていた。
「どこから来たのか?」
「ヨルダンのどこに宿泊するのか?」
「誰と旅行しているのか?」
などなど
彼は英語に加え一つ一つ身振り手振りで丁寧に受け答えをしていた。
しかし、「アンマンの後はイスラエルへ行く」って彼が言った瞬間、
後ろで聞いていて、
「あ~あ、やってしまったな」
と思った。

いくらヨルダンとイスラエルに国境があるといっても、
イスラエルに対するアラブ人の拒絶反応は相当なものだ。
絶対にイスラエルに行くなんて言うべきじゃない。
私も去年イスラエルに行ったけど、
イスラエルへ行ったことは絶対に言わなかった。

出入国官からは更に質問が彼に対して続けられた。
そして、挙句の果てには「向こうで待ってろ」って言われていた。
私の番が来て、
「何日間ヨルダンに居るのか?」
「宿泊先は?」
「ヨルダンには何度目?」
「この後どこへ行く?」
「なぜヨルダンへ行くのか?」
「あいつとは友達か?」
って質問を受けたが、
宿泊先なんて当然わかるわけも無く、
地球の歩き方で事前に調べていたホテル名を適当に言っておいた。

そして、私は難なく入国出来た。
私はその彼に「イスラエルの名前は絶対に出すべきじゃなかったのでは?」って言うと、
「私もそう思ったが、全部正直に答えないといけないと思って」
って言っていた。
彼とは何分か話していたが、
遠くの方から運転手が「LET'S GO, SATORU」って大声で言ってきたので、
彼に別れを告げた。
彼はその後どうなったのか…。今でも気にはなります。

車で1時間走り、
午前10時半、ヨルダンの中心部へ到着。
私はセルビスが止まったアブダリ地区で宿泊することに決めていたので、
お目当ての宿に向かう。

しかし、営業はしているとは思うが、
正面のドアが開かない。
どうしようか…。
と思いながら、
いつものように、片っ端から開いている宿を探した。
時間も限られているので、
アブダリ地区にある比較的綺麗なホテル、
アブダリホテルに宿泊することにした。

価格は30JD(約4050円)。
ツインルームで広く清潔でソファー、テレビ、シャワー、トイレ、冷蔵庫、朝食付きの部屋だった。
「3泊するし朝食もいらないので安くして」って言った。
1JDすら安くはならなかったが、
もう他の宿を当たる気力も無く、
このホテルに決定した。

ホテルに荷物を置き近くの食堂に入った。
どういったものが売られているのか、
全く気にせず入ったが、
そこで売られていたものは、
アレッポでモハメドにご馳走してもらった
ヨーグルトにレモンやオリーブ油をたんまり掛けてある
酸味のきついペースト状の食べ物だった。

「朝からこんなに酸っぱいもんよ~食べへんわ」
ってうんざりしながらも、
モハメドに教えてもらったように、
ナンをスプーンの代わりにしてすくうようにして食べた。

やっぱり…
酸っぱい。

出されたものを残すのも悪い感じがしたので、
食べながら次の日にぺトラ遺跡へ行こうと考えていたので、
地球の歩き方を見て学習した。
ぺトラはこの旅でパルミラ、バールベック遺跡と共に絶対に外せない場所だった。

「地球の歩き方」によると、
公共バスは一日1往復。
朝6時アンマン発、帰りは午後4時ぺトラ発、
JETTバスで行けると書いてあった。

前売りでチケットを準備する必要性は無いと聞いていたものの、
時間もあることだし…。
と思いJETTバスのオフィスへ歩いて向かった。

JETTバスのオフィスは私が宿泊していたアブダリ地区より
歩いて15分位の距離にあった。
そこからは、アンマンからヨルダン国内へ方々に
バスが出ているとの事だった。

カウンターでぺトラ行きのチケットを購入。
簡単にチケットを購入することが出来た。
価格は6.75JD。
「バスの出発時間は6時45分で10分前くらいにはこのオフィスの前へ来る様に」
ってカウンターの男性は私にチケットを渡してくれた。

チケットを購入後、歩いてアンマンの中心部へ向かう。
凄く距離があったが、
私にとってはアンマンのタクシーは苦手で…。
ボラっていう去年の印象があまりにも鮮明に思い出され…。
ボラれて嫌な思いをするよりも歩いて行こうって思い歩き始めた。
アブダリからアンマン中心部までは3キロ近くあるかもしれない。

アンマンで見たいものって…。
一応、古代劇場とアンマン城は行ってみようって思っていたので、
それらの場所を目指す。

先にアンマン城を目指した。
ここでも人に聞きながら歩く。
アンマン城は丘の上に建っており、
急な坂道を歩かなければいけなかった。

疲れて休んでると子供達が私がどこへ行くのか知っていたらしく、
「Let's go!」と言って一緒に行くように促した。
仕方なく彼らと一緒に歩く。
しかし、数分歩いたところで彼らは「ここを上がっていけ」
と私に言ってお店へと消えていった。

彼らの言うとおり、
「本当にこんな所を登ってアンマン城へいけるのか?」
っていうような地元の人間しか住んでいない路地を進んでいく。
ここでもすれ違いざまにアンマン城の行き方を尋ねながら、
目的地を目指した。

そして、ようやく視界が開けアンマン城に着いた。
どうも、入場券を払うことなしにアンマン城に入れたようだ。
アンマン城からはアンマン市内が一望できたが、
如何せん寒かった。
周りを見回すとダウンジャケットを着た人が多かったが、
私だけは何故か半そで。
完全に浮いた状態だった。

アンマン城から市内を眺めると、
びっしり家々で埋め尽くされていた。
しばらく、アンマン市内を眺め、
来た道を折り返し、
古代劇場へ。

ここはゲートが一つしかなく、
入場券(1JD)を購入して中に入った)
規模としては大きく保存状態もいい感じだが、
まだパルミラ遺跡にあった古代劇場の方が個人的には好きだった。
ゆっくり見て暗くなってきたので宿へ引き返した。

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  • 朝のダマスカス市内。<br />朝はひっそり。<br />人通りは皆無だけど、<br />明るくなるとホテルの前の通りは人々で溢れかえっていた。

    朝のダマスカス市内。
    朝はひっそり。
    人通りは皆無だけど、
    明るくなるとホテルの前の通りは人々で溢れかえっていた。

  • 朝6時。<br />アンマンに向けてホテルを出発。<br />近くのターミナルへ向かう。

    朝6時。
    アンマンに向けてホテルを出発。
    近くのターミナルへ向かう。

  • セルビスでガラージュ・ソーマーリエに到着。<br />町の中心部から15分くらい走ったような気がする。<br />ガラージュソーマリエまで25SP。<br />ここでアンマン行きのセルビスタクシーを探す。<br />他にもここからシリアの地方都市へバスが発着する。<br />

    セルビスでガラージュ・ソーマーリエに到着。
    町の中心部から15分くらい走ったような気がする。
    ガラージュソーマリエまで25SP。
    ここでアンマン行きのセルビスタクシーを探す。
    他にもここからシリアの地方都市へバスが発着する。

  • アンマン行きのセルビスタクシー。<br />4人乗客が集まるまで出発しない。<br />車のメーカーは違えど、<br />アンマン行きのセルビスの外装は同じ。<br />白地とクリーム色の車が国境を越えるセルビスタクシーです。<br /><br />すぐに見つからなかったらどうしようって思っていたが、<br />ガラージュ・ソーマリエの入り口付近で呼び込みをしていた。<br />アンマンまで800SP。<br /><br />乗客が集まるまでしばし待機。

    アンマン行きのセルビスタクシー。
    4人乗客が集まるまで出発しない。
    車のメーカーは違えど、
    アンマン行きのセルビスの外装は同じ。
    白地とクリーム色の車が国境を越えるセルビスタクシーです。

    すぐに見つからなかったらどうしようって思っていたが、
    ガラージュ・ソーマリエの入り口付近で呼び込みをしていた。
    アンマンまで800SP。

    乗客が集まるまでしばし待機。

  • アンマンに向かう前に一休み。<br />シリアのパーキング。<br />何故かわからないが運転手はここで私以外のシリア人のパスポートを集めていた。<br />ここで運転手に今回の運賃を支払う。

    アンマンに向かう前に一休み。
    シリアのパーキング。
    何故かわからないが運転手はここで私以外のシリア人のパスポートを集めていた。
    ここで運転手に今回の運賃を支払う。

  • パーキングの店先で売られていた果物。<br />シリアで取れないものも豊富に揃っていた。

    パーキングの店先で売られていた果物。
    シリアで取れないものも豊富に揃っていた。

  • シリア・ヨルダンの国境。<br />シリアイミグレーション前です。<br />国境では写真をとったら厄介になることが多いので、<br />大きな体にカメラを隠して撮影。<br />シリア側のイミグレーションでは、<br />出国税500SPを支払いパスポートに出国印を押してもらってすぐ終了。<br />入国時無茶苦茶時間が掛かったのは一体なんだったのか?と思う。<br /><br />左側の建物は免税店。<br />空港と同じくここでタバコや香水などを買うことが出来る。<br />運転手はここでタバコを乗客分買い、<br />私達に1カートンずつタバコを持たせて、<br />運び屋をさせていた。

    シリア・ヨルダンの国境。
    シリアイミグレーション前です。
    国境では写真をとったら厄介になることが多いので、
    大きな体にカメラを隠して撮影。
    シリア側のイミグレーションでは、
    出国税500SPを支払いパスポートに出国印を押してもらってすぐ終了。
    入国時無茶苦茶時間が掛かったのは一体なんだったのか?と思う。

    左側の建物は免税店。
    空港と同じくここでタバコや香水などを買うことが出来る。
    運転手はここでタバコを乗客分買い、
    私達に1カートンずつタバコを持たせて、
    運び屋をさせていた。

  • アンマンへ直行。<br />ヨルダン側の国境を越えてすぐの風景。

    アンマンへ直行。
    ヨルダン側の国境を越えてすぐの風景。

  • セルビスは更にアンマンに向けて直行。

    セルビスは更にアンマンに向けて直行。

  • ホテルに荷物を置き、<br />おなかがすいたのでシュワルマでも…。<br />って思いホテルの近くの食堂に入ったが、<br />シュワルマは無かったので、<br />仕方なく従業員のお勧めを頼む。<br /><br />頼んで安心しきっていたが、<br />出てきたものを見てアレッポの時の悪夢が蘇った。<br />ヨーグルトの中に柑橘果汁を絞ってさらに酸っぱくしてあるあのペースト状のものと一緒のものが…。<br /><br />食べられなかったらいけないと思って、<br />フライドポテトとコロッケみたいなものも注文。<br />全部で1.5JD(200円位)。<br />アレッポのときとは異なり、<br />ここのは何故か美味しくいただけた。<br />ナンでおなかがふくれ、<br />JETTバスのチケットオフィスへ向かった。

    ホテルに荷物を置き、
    おなかがすいたのでシュワルマでも…。
    って思いホテルの近くの食堂に入ったが、
    シュワルマは無かったので、
    仕方なく従業員のお勧めを頼む。

    頼んで安心しきっていたが、
    出てきたものを見てアレッポの時の悪夢が蘇った。
    ヨーグルトの中に柑橘果汁を絞ってさらに酸っぱくしてあるあのペースト状のものと一緒のものが…。

    食べられなかったらいけないと思って、
    フライドポテトとコロッケみたいなものも注文。
    全部で1.5JD(200円位)。
    アレッポのときとは異なり、
    ここのは何故か美味しくいただけた。
    ナンでおなかがふくれ、
    JETTバスのチケットオフィスへ向かった。

  • ブルーモスク。<br />時間があれば中に入ろうと思ったが、<br />時間が取れず中に入ることが出来なかった。<br />入場料は2JDらしい。

    ブルーモスク。
    時間があれば中に入ろうと思ったが、
    時間が取れず中に入ることが出来なかった。
    入場料は2JDらしい。

  • アンマン城から見たアンマン市内の様子。

    アンマン城から見たアンマン市内の様子。

  • アンマン城。

    アンマン城。

  • アンマン城から降りてくると少年がいたので、<br />写真を撮らして貰った。

    アンマン城から降りてくると少年がいたので、
    写真を撮らして貰った。

  • アンマンの古代劇場

    アンマンの古代劇場

  • 古代劇場から見上げるアンマン城。<br />アンマン城はかなり高い場所にあった。

    古代劇場から見上げるアンマン城。
    アンマン城はかなり高い場所にあった。

  • アンマンの古代劇場内部。<br />中には博物館のようなものもあった。<br />入場料は1JD。

    アンマンの古代劇場内部。
    中には博物館のようなものもあった。
    入場料は1JD。

  • アンマン市内の様子。

    アンマン市内の様子。

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