1999/09/14 - 1999/09/17
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kodeyanさん
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ダマスカス・ベイルート街道を乗合バスに乗り、再びシリアに入国した。
ここで、クネイトラの存在を知る。
行った人は、見ておくべきところだという。
クネイトラに行くには許可証がいる。1999年当時はアメリカ大使館近くの内務省で発行してくれた。
許可証をまず手に入れ、そしてクネイトラを訪れた。
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クネイトラはダマスカスから南西に65km、バスで2時間もあれば行ける、ゴラン高原にあった街だ。
街は破壊され、「あった」と過去形となる、悲哀の歴史がある。
乗合バスで行く方法もあるが、観光案内所で紹介してもらった旅行会社と連絡を取り、車とガイドをチャーターして出かけた。 -
ガイドが、韓国製HYUNDAIの新しいワゴン車で迎えにきた。
途中で、セキュリティー兼ガイド1名が車に同乗し、クネイトラに入ると、破壊された街が目に飛び込んでくる。 -
1973年、日本ではトイレットペーパー争奪戦の影響がでた第四次中東戦争で、シリアとイスラエルも戦闘をくりひろげた。
1974年、国連による停戦合意がなされ、イスラエル軍が撤退する際、クネイトラのすべての建物を破壊していったという。
この鉄の塊も、25年間も風雨にさらされているのだろう。 -
中東では建増しがしやすいように、柱が屋根から飛び出ている家屋が多い。
そんな屋根が、破壊された住居の壁を押しつぶす。
阪神大震災で実家が全壊したダンナちゃんが、震災直後の神戸のようだ・・とつぶやく。 -
一番破壊がひどいのがこのゴラン病院だと、セキュリティー兼ガイドが案内してくれた。
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内部は、降る雨のような機銃掃射の痕だ。
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以前は、青とグリーンを基本色にした内装の、明るい病院だったと偲ばれる。
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今は次男のバッシャール・アサド大統領が就任しているが、クネイトラはシリアで30年間絶対的指導者だったアサド前大統領の指示で当時のまま残っている。
イスラエルの残虐行為と証拠を、こうして観光客にも見せているのだ。 -
これは病室だろう。内部に人がいなくても、ここまでするだろうか。
印象深いのは、病院のなかでも一番ひどかったところが手術室だったことだ。
なぜなのか、不可解である。
戦争とは・・ 平和とは・・ -
400年前のキャラバンサライの建物が、ミュージアムになっていた。
若かりし頃のアサド前大統領の軍服姿の写真と共に、戦争前のクネイトラの写真もあった。
セキュリティーの説明では、15000人がこの街に住んでいたそうだ。 -
中央の小高い山が、ゴラン高原だ。
山の向こう側はイスラエルの専有地である。
クネイトラは武器兵力制限地域で、活動期限が2005年6月30日まで(安保理決議1578(2004))となっているが、UNDOF(国連兵力引き離し監視隊)として1996年から日本の自衛隊もPKOの一環で参加している。
写真ではわからないが、ゴラン高原の稜線に沿って、イスラエル軍の銃身が、我われがいるシリア側に向かっていたのには絶句した。 -
イスラエル〜シリアのボーダーである。
肉眼でも、イスラエルの門兵がゲートを開けて、UNの車を通すのが見える。
撮影不可だが、特別に撮らせてくれた。
鉄条網の外は、地雷の海なのだろう。
ゴラン高原は、朝鮮半島の38度線と並び、世界で最も多くの地雷が埋まっているそうだ。
ミュージアムの来館者記録帳には、こう書き残した。
〜島国日本に生まれ育ち、平和が当然と生活を送ってきた平和ボケの自分がここにいる。街が一晩で消滅するなど考えたことすらない。健康に生き、普通に生活できる幸せに感謝せずにいられない〜
ナチスに虐殺されたイスラエル人
そしてアラブ人を殺すイスラエル人 戦争とは加害者も被害者もないものなのか。
ポーランドのアウシュビッツに行ったことのある人が、このクネイトラを見るとまた一層感慨深いものが残ることと思う。 -
さて、せっかく車をチャーターしたので、ダマスカスのカシオン山に寄ってから帰ることにした。
このカシオン山は、アダムとイブの子カインが弟のアベルを殺した、人類最初の殺人がおこった場所といわれる。
ドライバーの話しでは、S字カーブ右の白っぽい邸宅は、アサド前大統領宅とのこと。 -
カシオン山から望む、ダマスカス市内。
イランビザの期限の関係で、先を急がなければいけない。
ダマスカスからは、ヨルダンのアンマンへ南下する。
ドンドコ★12は、観光国ヨルダンの予定だよ。
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この旅行記へのコメント (5)
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- yuk-inaさん 2009/02/05 22:04:36
- 言葉を失います
- すさまじい銃撃ですね・・・。
原爆ドームのように、わざと残して見せている建物があること、ゴラン高原にたくさんの地雷が埋まっていることを初めて知りました。
広河隆一さんというジャーナリストが撮った映画NAKBAで、パレスチナ人男性が「ホロコーストは世界中から非難を浴びたが、イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は全く目を向けられない。何故だ?」と叫ぶ場面が印象的でした。
日本は平和だからこそ、やらなければいけないことがあると思うのですが・・・。
- kodeyanさん からの返信 2009/02/06 07:58:25
- RE: 言葉を失います
- つづけてこんにちは
シリア旅行記も見ていただきありがとうございます。
クネイトラは、今まで行った場所では一番印象深いところかもしれません。
ゴラン高原の稜線を望むとイスラエル兵が銃をシリア側に向けていました。
平和ボケの自分が情けなくなりましたよ。
> 広河隆一さんというジャーナリストが撮った映画NAKBAで、パレスチナ人男性が「ホロコーストは世界中から非難を浴びたが、イスラエルによるパレスチナ人の虐殺は全く目を向けられない。何故だ?」と叫ぶ場面が印象的でした。
中東に行って思ったのは、アメリカ側から送られた情報が
日本に入ってきていて情報が一方通行なのかな、と。
NAKBAという映画は見たことがありませんが、
何故だ!と叫ぶ場面があるんですね。
そうですか・・
yuk-inaさんも「イスラム圏を旅しよう」コミュに入りませんか?
sunnyさんが管理人さんです。
ではでは☆彡
- yuk-inaさん からの返信 2009/02/06 12:27:19
- RE: 言葉を失います
- まったくその通りだと思います。日本の報道は、常にアメリカのフィルターを通してますよね。私も実際に旅行するまでは、中東に対して偏見を持っていました。
広河隆一さんはパレスチナ問題に携わって20年以上のジャーナリストです。(DAYS JAPANという雑誌の編集長でもあります)
知らなければいけない真実は、たくさんありますね・・・。
コミュのお誘い、ありがとうございます☆
全然4travelの機能を活用していないので、この機会にお邪魔しますね。笑
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- kokonoさん 2005/07/17 19:58:39
- こんばんは
- ・本日はここにたどり着きました
・戦いの悲惨さを感じます、同時にむなしさがよぎりました
・楽しいはずの人生なのに、苦しみと悩みが襲うのでしよう
・貴重な写真をありがとうございます
・次の楽しさ、苦しさを求めて旅行の準備をします
ありがとうございました
- kodeyanさん からの返信 2005/07/18 10:04:57
- RE: こんばんは
- kokonoさん、こんにちは
ハワイの旅、楽しかったご様子ですね〜(^−^)
4travelで旅行記を作ろうと思ったきっかけが「クネイトラ」だったんです。
アウシュビッツは有名ですが、世の中にはこういうところもある、というのを知っていただきたくて・・
書き込みいただき、ありがとうございました!
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