2009/08 - 2009/08
720位(同エリア874件中)
ドクターキムルさん
- ドクターキムルさんTOP
- 旅行記7517冊
- クチコミ134件
- Q&A回答247件
- 6,209,380アクセス
- フォロワー38人
五重塔は近代も建立され続けており、明治時代には四国善通寺五重塔、鶴岡善宝寺五重塔、江ノ島龍口寺五重塔、四国本山寺五重塔の4塔が建立され、その後しばらく時期を置いて、戦後の昭和29年に長谷寺五重塔が建立されると、以降は雨後の筍ならぬ戦後の五重塔という感じで毎年およそ1塔が建立され続けている。明治時代に建立された4塔はさすがに伝統建築で木造であるが、戦後に建てられた五重塔には伝統建築の木造以外にも、外見は木造であるが心柱を鉄骨補強したものや、鉄筋コンクリート製(RC構造)もある。明治期に建てられた五重塔は100年を越えるか届こうとしており、風格が増してきた。善通寺五重塔はようやく登録文化財に指定されようとしている。鉄筋コンクリート製の五重塔は四天王寺五重塔を始めに浅草浅草寺五重塔など古刹にも建てられているが、見ても興味が湧かない。日本では鉄筋コンクリート工法が導入されて100年の歴史があるかどうかであろう。つい最近まで、鉄筋コンクリートの寿命は60〜100年程度だと言われてきた。しかし、1999年6月の山陽新幹線における福岡トンネルのコンクリート崩落事故以来、鉄筋コンクリートの劣化が注目されるようになった。川崎平間寺の八角五重塔は総工費が10億円であった。鉄筋コンクリートの寿命を仮に100年とすると、毎年1000万円づつ原価償却している計算になり、もう既に4分の1が償却してしまっていることになる。今見える五層ある内の1層はなくなって4層分に少し届かない程度なのである。今世紀後半には取り壊さなければならないとしたら非常にもったいないことである。
(表紙写真は川崎大師八角五重塔)
PR
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
14