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今日はかねてから狙っていたフィルストからファウルホルン経由でシェニゲ・プラッテまでのルートに挑戦する日だ。<br />このルートがみなに人気があるのは次の理由によると思う。<br />・ルートの両端にはかなりの上り(反対からは下り)があるが中間の道は平坦で大きな危険がない。しかもその両端の部分はゴンドラと登山列車でかせげる。<br />・この平坦なトラバースルートの間中ベルニナ・オーバランドの連峰とそれに沿った湖を絶えず眺めて歩ける絶景のコース<br />けれども前記の機械で高度を稼いだ以外になお距離は16km 上りの高度差514m 下りの高度差714m歩行標準時間6時間とこの区域のハイキングコースとしてはスポーツ登山以外では厳しいロングコースの一つと言える。それだけにぜひ足跡を残しておきたかった。<br />家族に同行を募ったがロングコースだからと敬遠され、日頃から歩くのが好きな孫だけが同行してくれることになった。<br />高校生と80才に近い老人では体力が違っていつも先行され、おそらくは母親に言われたのだろう距離が離れるとその度に待ってくれる。追いついた時に傍にいる人から「今爺さんが着いたぞ」と私にも親しげに話しかけられる。孫が一人で先行していると皆から一人で歩いているのかと心配そうに聞かれ、祖父が遅れて来ると話したそうだ。<br />例によって朝の出発が遅かったのでコース終点からの終列車に乗り遅れないようにできるだけ休みを少なくしたおかげでシェーニゲ・プラッテに終列車の1本前にやっと到着し駅でコーラで乾杯し終列車で帰る。<br />孫に同行ありがとうと言ったら、ちゃんとルートを把握した人と一緒だったから安心して楽しめた、とうれしくなることを言ってくれた。二人にとってこの山行はきっといい思い出になるでしょう。

2009年スイスの旅(10)グリンデルヴァルト滞在(5)フィルストからシェニゲ・プラッテまで縦走 

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2009/08/27 - 2009/08/27

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4nobu

4nobuさん

今日はかねてから狙っていたフィルストからファウルホルン経由でシェニゲ・プラッテまでのルートに挑戦する日だ。
このルートがみなに人気があるのは次の理由によると思う。
・ルートの両端にはかなりの上り(反対からは下り)があるが中間の道は平坦で大きな危険がない。しかもその両端の部分はゴンドラと登山列車でかせげる。
・この平坦なトラバースルートの間中ベルニナ・オーバランドの連峰とそれに沿った湖を絶えず眺めて歩ける絶景のコース
けれども前記の機械で高度を稼いだ以外になお距離は16km 上りの高度差514m 下りの高度差714m歩行標準時間6時間とこの区域のハイキングコースとしてはスポーツ登山以外では厳しいロングコースの一つと言える。それだけにぜひ足跡を残しておきたかった。
家族に同行を募ったがロングコースだからと敬遠され、日頃から歩くのが好きな孫だけが同行してくれることになった。
高校生と80才に近い老人では体力が違っていつも先行され、おそらくは母親に言われたのだろう距離が離れるとその度に待ってくれる。追いついた時に傍にいる人から「今爺さんが着いたぞ」と私にも親しげに話しかけられる。孫が一人で先行していると皆から一人で歩いているのかと心配そうに聞かれ、祖父が遅れて来ると話したそうだ。
例によって朝の出発が遅かったのでコース終点からの終列車に乗り遅れないようにできるだけ休みを少なくしたおかげでシェーニゲ・プラッテに終列車の1本前にやっと到着し駅でコーラで乾杯し終列車で帰る。
孫に同行ありがとうと言ったら、ちゃんとルートを把握した人と一緒だったから安心して楽しめた、とうれしくなることを言ってくれた。二人にとってこの山行はきっといい思い出になるでしょう。

同行者
家族旅行
航空会社
JAL

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  • コースの概要:グリンデルヴァルト(右下)からゴンドラでフィルスト(右端)までの高度を稼ぎ、そこから西方(左)へ歩き出す。途中バッハゼー、ファウルホルン(頂上までは行かず)、ヴェーバー小屋(メンドレーネン)を通り、ロウハーホルンを巻く。その先の分岐点で早く楽な下道をシェーニゲプラッテまで。<br />

    コースの概要:グリンデルヴァルト(右下)からゴンドラでフィルスト(右端)までの高度を稼ぎ、そこから西方(左)へ歩き出す。途中バッハゼー、ファウルホルン(頂上までは行かず)、ヴェーバー小屋(メンドレーネン)を通り、ロウハーホルンを巻く。その先の分岐点で早く楽な下道をシェーニゲプラッテまで。

  • アイガーヴァントから見たコースの全景。<br />右1/4の中腹のくぼみのバッハアルプゼーからその背後のコルに上がりその右の小さなピークのファウルホルンへ。ここからは稜線の陰で見えないルートをたどって稜線の左端にある小さなピーク(シェニゲプラッテ)までほぼ水平な長い道を歩く。

    アイガーヴァントから見たコースの全景。
    右1/4の中腹のくぼみのバッハアルプゼーからその背後のコルに上がりその右の小さなピークのファウルホルンへ。ここからは稜線の陰で見えないルートをたどって稜線の左端にある小さなピーク(シェニゲプラッテ)までほぼ水平な長い道を歩く。

  • アパートテラスからのアイガー北壁。今日は絶好のハイク日和。

    アパートテラスからのアイガー北壁。今日は絶好のハイク日和。

  • ゴンドラで上がったフィルストからの眺めは数日前と同じ晴れ上がった絶景。<br />正面がアイガー北壁、その右肩にユングフラウが覗く。左には白いフィーシャーホルン、フィンスターホルンと続く。

    ゴンドラで上がったフィルストからの眺めは数日前と同じ晴れ上がった絶景。
    正面がアイガー北壁、その右肩にユングフラウが覗く。左には白いフィーシャーホルン、フィンスターホルンと続く。

  • アイガーの左をズームアップするとウンテラーグリンデルヴァルト氷河の向こうに左からフィンスターホルン、フィーシャーホルン

    アイガーの左をズームアップするとウンテラーグリンデルヴァルト氷河の向こうに左からフィンスターホルン、フィーシャーホルン

  • 手前のピークはレーティ(レティホルン)2757m。<br />その裏にあるブスアルプまでのハイクのコースは始めてここに来た時に歩き、その記憶が鮮明。<br />グロースシャイデックから雨中を歩いた終点でかみさんがかなり参ったこと、そこでのバス待ちに初めて食べた目玉焼き付きのレスティがおいしかったこと。<br />向こうにアイガーとユングフラウが。

    手前のピークはレーティ(レティホルン)2757m。
    その裏にあるブスアルプまでのハイクのコースは始めてここに来た時に歩き、その記憶が鮮明。
    グロースシャイデックから雨中を歩いた終点でかみさんがかなり参ったこと、そこでのバス待ちに初めて食べた目玉焼き付きのレスティがおいしかったこと。
    向こうにアイガーとユングフラウが。

  • アルプバッハ(下)湖の向こうにアイガーとフィーシャーホルン、フィンスターホルン。すでに夏の靄がかかりだしている

    アルプバッハ(下)湖の向こうにアイガーとフィーシャーホルン、フィンスターホルン。すでに夏の靄がかかりだしている

  • アルプバッハ(上)湖に近づくがまだくぼみに隠れていてまず湖畔の避難小屋が見える。その向こうにこれから上がるファウルホルンの稜線が見える。覚悟はしているがかなりしんどそう。

    アルプバッハ(上)湖に近づくがまだくぼみに隠れていてまず湖畔の避難小屋が見える。その向こうにこれから上がるファウルホルンの稜線が見える。覚悟はしているがかなりしんどそう。

  • アイガーからシュレックホルンに広がる絶景。

    アイガーからシュレックホルンに広がる絶景。

  • バハハルプ(上)湖を回り込んでいく

    バハハルプ(上)湖を回り込んでいく

  • 湖から離れだんだんと高度を上げる。

    湖から離れだんだんと高度を上げる。

  • ファウルホルンの稜線がまだまだ遠い。まず左のコル、ブルギヒッタに上がりそこから右へ稜線を上がって行く

    ファウルホルンの稜線がまだまだ遠い。まず左のコル、ブルギヒッタに上がりそこから右へ稜線を上がって行く

  • よっやくファールホルンの頂上直下。最高点にホテルがある。あそこまで登ると眺望がいいはずで上がりたいがしんどいのと先を急ぐのでこの分岐点から左に巻いて逃げる。その後でここで期待した眺望に匹敵する眺望を得られなく、行かなかったことをおおいに後悔する。

    よっやくファールホルンの頂上直下。最高点にホテルがある。あそこまで登ると眺望がいいはずで上がりたいがしんどいのと先を急ぐのでこの分岐点から左に巻いて逃げる。その後でここで期待した眺望に匹敵する眺望を得られなく、行かなかったことをおおいに後悔する。

  • ファウルホルン頂上の山ホテル

    ファウルホルン頂上の山ホテル

  • ファウルホルンを過ぎるとなだらかな稜線をたどる。

    ファウルホルンを過ぎるとなだらかな稜線をたどる。

  • 稜線の右には薄青色のブリエンツ湖と背後のアウグストマッテンホルンからロートホルンへと続く山嶺が見える。

    稜線の右には薄青色のブリエンツ湖と背後のアウグストマッテンホルンからロートホルンへと続く山嶺が見える。

  • 振り向くとファウルホルンが際立って高く見える。あの上からの展望はきっとよかったろう。

    振り向くとファウルホルンが際立って高く見える。あの上からの展望はきっとよかったろう。

  • ファウルホルンの右にあるジメリホルンとレーティ。かなたにヴェッターホルン

    ファウルホルンの右にあるジメリホルンとレーティ。かなたにヴェッターホルン

  • ファウルホルンの左にはブリエンツ湖、インターラーケン、トゥーン湖を含む大きな侵蝕谷の崖がある。

    ファウルホルンの左にはブリエンツ湖、インターラーケン、トゥーン湖を含む大きな侵蝕谷の崖がある。

  • 崖上の小さな原っぱ

    崖上の小さな原っぱ

  • ブリエンツ湖と河畔の集落オーバーリート

    ブリエンツ湖と河畔の集落オーバーリート

  • ブリエンツ湖畔の集落オーバーリートとこちらの中腹にあるゼースタール谷の水を集めたゼーギスタール湖

    ブリエンツ湖畔の集落オーバーリートとこちらの中腹にあるゼースタール谷の水を集めたゼーギスタール湖

  • 稜線にはいたるところで放牧が

    稜線にはいたるところで放牧が

  • ブリエンツ湖を眺めて休憩

    ブリエンツ湖を眺めて休憩

  • 放牧牛の向こうにアイガー

    放牧牛の向こうにアイガー

  • やがてメンドレーネンのコルとそこにあるヴェバー小屋が見えてくる。小屋から右下へと巻いて進む。

    やがてメンドレーネンのコルとそこにあるヴェバー小屋が見えてくる。小屋から右下へと巻いて進む。

  • メンドーレンのコルにあるこのコース唯一の小屋ヴェーバー小屋。

    メンドーレンのコルにあるこのコース唯一の小屋ヴェーバー小屋。

  • ヴェーバー小屋でスープとコーラを取って持参の弁当で昼食。。トイレは2フランの有料だがスープを取ったので無料でトイレの鍵を渡してくれた。

    ヴェーバー小屋でスープとコーラを取って持参の弁当で昼食。。トイレは2フランの有料だがスープを取ったので無料でトイレの鍵を渡してくれた。

  • ここからブスアルプへの道が分岐する。

    ここからブスアルプへの道が分岐する。

  • 小屋からしばらく逆方向へトラバースした後、方向を変えてゼーギスタール・インドリゼーギッサの中腹を歩くがこの谷は積層になった岩層など変化に富んだ道筋だ。

    小屋からしばらく逆方向へトラバースした後、方向を変えてゼーギスタール・インドリゼーギッサの中腹を歩くがこの谷は積層になった岩層など変化に富んだ道筋だ。

  • 振り返るとファウルホルンが遠くなって

    振り返るとファウルホルンが遠くなって

  • エッグのふもと、ゼーギスタール谷の始まるコル2067mで私を待っていた孫。

    エッグのふもと、ゼーギスタール谷の始まるコル2067mで私を待っていた孫。

  • ロウヒャーホルンを巻く道

    ロウヒャーホルンを巻く道

  • 振り返ると小さなピークの左のコルを通ったことになる。

    振り返ると小さなピークの左のコルを通ったことになる。

  • もう少し歩いて振り返って同じく通った道を

    もう少し歩いて振り返って同じく通った道を

  • シェーニゲプラッテへの進行方向に対して左を見るとユングフラウの山塊が見える。正面はユングフラウの手前のシュヴァルルメンヒ2649mではないかと思うのだが。

    シェーニゲプラッテへの進行方向に対して左を見るとユングフラウの山塊が見える。正面はユングフラウの手前のシュヴァルルメンヒ2649mではないかと思うのだが。

  • ここから上の道と下の道に分かれるが<br />楽で早い下道を行く。

    ここから上の道と下の道に分かれるが
    楽で早い下道を行く。

  • 列車に間に合う時間にシェーニゲプラッテに無事到着し記念写真。所要時間約6.5時間。<br />バックはグリンデルヴァルトへのリュッチェンタールとラウターブルンネンタールの二つの谷の分岐点

    列車に間に合う時間にシェーニゲプラッテに無事到着し記念写真。所要時間約6.5時間。
    バックはグリンデルヴァルトへのリュッチェンタールとラウターブルンネンタールの二つの谷の分岐点

  • 登山列車で下る途中で見るリュッチェンタールとラウターブルンネンタール

    登山列車で下る途中で見るリュッチェンタールとラウターブルンネンタール

  • ラウターブルンネンタール(谷)の右は一昨日行ったロープホルン

    ラウターブルンネンタール(谷)の右は一昨日行ったロープホルン

  • シェーニゲプラッテ登山列車の風景1

    シェーニゲプラッテ登山列車の風景1

  • シェーニゲプラッテ登山列車の風景2

    シェーニゲプラッテ登山列車の風景2

  • 下界のインターラーケンの市街が見える。

    下界のインターラーケンの市街が見える。

  • シェーニゲプラッテ登山列車の風景3

    シェーニゲプラッテ登山列車の風景3

  • インターラーケンから一駅のヴィルダースヴィルでグリンデルヴァルト行きの列車に乗り換えて帰る。

    インターラーケンから一駅のヴィルダースヴィルでグリンデルヴァルト行きの列車に乗り換えて帰る。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • とらいもんさん 2010/01/31 07:31:34
    綺麗な色彩
    オハヨウゴザイマス

    今朝も拝見させていただきました

    私の時は雨模様(雷雨もあり)でしたので、写真が暗い写りでした。

    貴方の写真は、明るく撮れてましたね!!

    以上です。
  • とらいもんさん 2010/01/22 08:55:28
    トレッキング
    おはようございます(1月22日朝08:40)
    拝見いたしました。
    8月は、残雪ガ無い上好天気で良かったですね。私が歩いた時期は6月下旬で、バッハアルプゼーからの登り、中間のヒュッテからの下り、絶壁下の道には残雪があって、特に絶壁下の通過は(命がけ的心境)でした。そして、シーニゲプラッテ駅に到着前の30分は、雷雨中でずぶ濡れで駅に入りました。
    今朝は、懐かしく(あそこだココだった)と嬉しかったです。

    私は、2月に入ると「航空券」の確保に入ります。
    宿泊のうち、一泊はサンモリッツにステイ、もう一泊は昨年知り合った方から「今年、ダボスで一週間アパート借りたから、転がり込みませんか?」てんで、一泊お世話になろうかなあ、と返事しておきました。
    また、昨年四連泊の「フェリルーズのホテル」からは「6月25日から10日間クローズ」と、返事が来たので「ベルギュウン」のホテルに予約交渉をしてます(大体OK)
    以上、近況報告を兼ねました。
    お元気で

    感謝を込めて

    4nobu

    4nobuさん からの返信 2010/01/22 19:17:43
    RE: トレッキング
    このルートの先輩とらいもんさん 今日は
    出発前にとらいもんさんの記事をいろいろ参考にさせていただきました。
    ありがとうございました。

    > 8月は、残雪ガ無い上好天気で良かったですね。

    その代わり花もあまりなくって

    今年はスイスへは行かないかもしれません。かみさんとロンドンに1週滞在しその後の一人旅はどこにするかな・・・

4nobuさんのトラベラーページ

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