2010/01/13 - 2010/01/13
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Krisflyerさん
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ルクソールはエジプト古代エジプトの第18王朝から第19王朝にかけて都として栄えていた町。当時は「ワセト」と呼ばれていたらしい。今でもその繁栄の名残をあちらこちらに見られるが、現在も町として賑やかなナイル側東岸に対して、西岸は小さな村々が続きさらにその向こうには乾燥した台地と岩山といった人々にとっては住むに厳しい環境がである。
古代の人々は日の昇る東岸を「生者の都」とし宮殿をはじめ日々神々を祀る神殿を数多く建て、また町も大きな賑わいを見せ、今なおおスークがその賑わいを見せている。
一方日没する西岸は「死者の町」と呼ばれ王家の谷や葬祭殿等死者にかかわる建造物が多い。
さて、東岸には現在2つの巨大神殿が残されているが、これらは第18王朝からだ19王朝にかけて建築されており、建築様式も似通った物である。
とちらの神殿も古代エジプトでは最高位にあった「アメン神」をあがめる神殿となっており、カルナック神殿を正、ルクソール神殿を副として建てられており、これらはどちらも長い参道で繋がれていたらしい。今でも羊頭スフィンクス参道にその1部の名残を見ることが出来る。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
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♪♪♪====ルクソール神殿/Luxor Temple=====♪♪♪
ルクソール神殿は、後に出てくるカルナック神殿の副神殿として建てられたテーベ時代の信仰の中心。建築はもともと第18王朝時代のアメンホテップ3世によって建築が開始されたが、後のファラオ達がいろんな建築を追加していき、現在の形になったのは、ラムセス2世の時代。
本殿のカルナック神殿と同じく、テーベの守護神であるアムン・ラー神、その嫁ムート神、その息子ヌート神が主に祀られている。
建築は何重もの塔門に囲まれており、その奥に至聖所を置く様式。ほかの神殿にも似通った配置である。
●羊頭のスフィンクス参道
この参道は遥か4キロ程北に位置するカルナック神殿まで繋がっていたらしい。そもそもこちらの方が副神殿故、その規模はあまりにも違いすぎるが。
このスフィンクス参道は第13王朝のネクタンポ1世によって造られた参道であり、人頭はネクタンポの顔をモデルにしていると言われている。 -
●セラピス神の礼拝堂
古代エジプトよりはるかに後のローマ帝国統治時代に、ハドリアヌス帝によって建てられた礼拝堂。この時代にローマはこの神殿を要塞とした。 -
●第1塔門とオベリスク
エジプト中王朝時代の神殿はこの様に周囲を城壁のような壁に囲まれ、幾重にも巨大な塔門と呼ばれる入口が重なるように聖壇まで続いていた。
この第1塔門はラムセス2世時代に建てられたものであるが、幅65メートル、高さは24メートル。今では削れて見えにくくなっているが、塔門の壁面にはラムセス2世とヒッタイトとの戦い「カディッシュの戦い」のレリーフが入れられている。
塔門の前にはかつて2本の四角柱(オベリスク)が立っていたが、1本はムハンマド・アリが現在カイロにあるシタデルの時計と引き換えにフランスにあげてしまった。 -
●第一塔門のオベリスク
こちらは高さが25メートル有るオベリスクで、ラムセス2世による建立。重さは256トンもあるそうだ。 -
●第一塔門のラムセス2世座像
もともとここには全部で6体のラムセス2世像が有ったが、今ではこの座像2体のみが残っている。 -
ラムセス2世坐像の足の部分には小さな像が彫刻されている。足の外側と足に挟まれた間にそれぞれ異なる像が見られるが、これらはラムセス2世の王女と王妃ネフェルタリの像。
写真は左側の座像でり、右側の座像にも同じようにあるが、そちらの方はかなりダメージを受けており、顔がわからなくなっている。
更に、座像の椅子部分には上下エジプト統合を象徴するハピ神のレリーフも見られる。これらは椅子の両脇、合計4枚有る。同じようなレリーフがアブ・シンベルにもあるのに注目。 -
●3つの神の小祠堂
ラムセス2世の中庭に入ってすぐ右手(北西部)に建つ小さな建造物。ハトシェプスト女王とトトメス3世によって建てられた小さな祠堂で、中は3つの小部屋に分かれており、それぞれ、「アムン」、「ムート」、「コンス」といった神々を祀ってある。
こちらの方がラムセス2世の中庭より古い時代に建てられたものであり、ラムセス2世はこの小祠堂を取り囲む形で神殿を拡張したかったのであろうと考えられる。 -
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●ラムセス2世の中庭
第一塔門を抜けると目の前に大きく広がる四角い広場。57m x 51mの広さを誇る。4方向には2列の列柱が並んでいる。74本の列柱はパピルス柱となっており、元々は天井に覆われていたと思われる。
柱にはラムセス2世のいろんなシーンのレリーフが入れられている。 -
中庭南部の列柱の中庭側の列には柱の間に挟まれてラムセス2世の立像が何体も立てられている。
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●第二塔門のラムセス2世の座像
この第2塔門もラムセス2世による建築。塔門の両脇にはラムセス2世の座像が立てられている。座像のデザインは第一塔門に有るものと同じように、足の間にネフェルタリの像が小さく彫られている。 -
●大列柱廊
第2塔門を通ると目の前に高さ19メートルものパピルス柱が左右に7本ずつ立ち並んでいる柱廊へと出る。この部分はアメンホテプ3世によって建てられた部分。
しかしながら柱にはアメンホテプのみならず、セティ、ツタンクアモン、ホルエムホプ、ラムセス2世の名前も入れられている。 -
●ツタンカーメンとアンケセナーメンの座像
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●アメンホテプ3世の中庭
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●皇帝崇拝の間
ローマ帝国時代に改築された部分。皇帝を崇拝する為に改造したらしく、コリント様式の円柱やドームが付けられている。この聖壇にもローマ皇帝やローマ時代の人々のフレスコ画が残っている。 -
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●至聖所
ここがルクソール神殿の最深部。ここで神殿はおしまいとなる。向こうには大通りが走っている。 -
♪♪♪====カルナック神殿/Karnak Temple=====♪♪♪
カルナック神殿は中王朝時代にテーベの守護神のアムンとラーが合体してアムン・ラー神としてあがめられるようになった第13王朝時代に建築が開始された。テーベの神殿としてはこちらが本殿となり、後代々の王が寄進、増築を進めたため、東西に走る身廊部分はルクソール神殿と同じ様式なるも、そこから外に広がるようにいびつな形で広がっていっている。
●羊頭のスフィンクス参道と第一塔門
カルナック神殿の身廊は東西へと延びているが、その西側第1塔門の前に延びるスフィンクスの参道。長さは52メートルにも及ぶ。 -
スフィンクスは獅子の体と羊の頭を持っている。前足の間には王族の立像が立っている。
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●セティ2世神殿
第一塔門を入るとすぐ左手に見えてくる小さな神殿。3つの小部屋が設けられており、それぞれ、ムート、アムン、コンス神が祀られている。 -
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●ラムセス3世神殿
第一塔門より入った中庭右手に建つ小さな神殿。本来はこのまままっすぐ進むところをとりあえず右にそれてあえて周辺から回ってみることにした。
こちらはラムセス3世の塔門。塔門の入口の両脇には2体の像があるが、こちらはラムセス3世のもの。頭には二十王冠を付けている。 -
◆ラムセス3世神殿の中庭
両サイドにはそれぞれ8本の四角い列柱が並んでおり、それぞれの柱の前に立っているのはオシリス神のスタイルのラムセス3世の立像である。 -
◆ラムセス3世神殿の玄関
中庭から短いスロープが伸びており至聖所の入口玄関へと続いている。玄関部分には4本の円形列柱が立っており、頂華はパピルス様式である。 -
◆至聖所
かなりはげ落ちているが、神々のレリーフが残っている。 -
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●プトレマイオス3世の門
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●コンス神殿
ラムセス3世神殿からさらに離れて南に向かうときれいな塔門が南に向かって見えてくる。こちらはアムン神とムート神の息子、コンス神に捧げられた神殿で、アメンホテプ3世による設立で、後にラムセス3世が今の形に仕上げた。 -
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●第10塔門
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●第9塔門
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●セド祭殿
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●第8塔門
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●オベリスク
第4塔門を前後に挟むように建っている2本のオベリスク。手前に見えるのがトトメス1世のもの、奥にあるのがハトシェプスト女王によるもの。 -
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●スカラベ石像
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●倒れたオベリスク
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●プタハ神殿
カルナック神殿建築群の一番北側で、モントゥ神神殿へと向かうゲートのすぐ前に位置する小さい神殿。トトメス3世による設立。 -
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この旅行記へのコメント (2)
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- あんずさん 2010/03/22 01:11:52
- カルナック神殿
- こんにちは。
あんずと申します。
旅行記拝見させていただきました。
カルナック神殿では、コンス神殿、第10塔門、プタハ神殿と、たくさん歩かれたのですね。
コンス神殿に行って、プタハ神殿も行くとなると、かなり歩きますよね?
やはりカルナック神殿の観光は1日がかりでしたか?
私も前回、カルナック神殿を訪問した時には、できるだけ多く見ようと意気込んでいたのですが、結局東西を縦に歩いたのと、野外博物館を見るだけで精いっぱいでした。
今年の秋にも、再度エジプトを訪問する予定ですので、次回こそはコンス神殿&第10塔門&プタハ神殿を訪問したいと思っていたところです。
なので、今回、この旅行記を拝見して、ついついコメントを書かせていただきました。
- Krisflyerさん からの返信 2010/03/22 08:38:33
- RE: カルナック神殿
- あんずさん。
訪問ありがとうございます。
カルナック神殿の再訪を予定されているのですね。
最近のニュースではルクソール神殿からカルナック神殿までのスフィンクスの参道が修復されて歩けるようになるとの事です。エジプトの観光もどんどん進化していますね。出来ればこれに合わせて人間も進化して欲しいものですけど(笑)
カルナック神殿ですが僕が費やした時間は2時間半くらいだったと記憶しています。確かに東西、南北とかなり歩くので疲れはしましたが、歩く速度をかなり上げておりましたので。
ゆっくり歩いたとしても半日もあれば十分だと思います。第10塔門あたりまで行くとほとんど瓦礫になっておりますので、通り抜けるといった感じです。
逆に、僕は野外博物館に行きませんでした。これ以上行くと破産するかと思うくらいの勢いでしたので(爆)
次回はカイロをもっとゆっくり回ってみるのと、地中海や紅海の街を訪れてみたいと思ってます。
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