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6年の歳月、モスクワの変化を感ず(1)

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2009/07 - 2009/09

1697位(同エリア1830件中)

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

■はじめに

 今年の7月初めから9月の終わりまで約3ヶ月間、出張でモスクワに滞在する機会がありました。過去、学生時代に、留学生として1年滞在したことはありましたが、まとまった期間の滞在はその時以来約6年ぶりの事でした。自分自身の中でも学生から社会人となり視点や価値観が変わったこともありますが、モスクワの進化は私のそんな程度の脱皮とは比べ物にならない程、様々な変化を感じさせてくれました。

 今のモスクワを綴っていくことで、過去の様子をご存じの方にはそのときとの違いを知ってもらい、これからロシアへ旅行や留学を考えている方々にとっての参考情報となり、さらにはみなさんがモスクワに行こうという気持ちを持つ後押しになれば幸いです。

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  • ■気候<br /><br /> 7月9日、空路モスクワ・シェレメチェボ空港に到着したときは晴れ、着ていたシャツを脱いで半袖になるほどの暖かさでした。現地企業の駐在員の方々からはよく、ひと言<br /><br />「一番いい時期にきたね〜!」<br /><br />と言われていました。それは時期として暖かいこともそうですが、モスクワではサンクトペテルブルグなどのように白夜まではいきませんが、緯度が北に位置するだけのことはあり、夏至を過ぎた7月でも夜は22時くらいまで日が出ていて明るいので、ちょっと遅くに出歩いていても、なんとなく安心感があります。9月末でも暗くなるのは19時くらいです。<br /><br />(その代わり、朝は7時半過ぎに明るくなるので、朝起きるのがつらいのですが。冬至にむかってだんだん暗い時間が1日を占めていくようになります。)<br /><br />私が滞在した期間は、とても過ごしやすい時期でした。<br /><br /> それでも9月30日に現地を発つときには、天気は同じ晴れでしたが、気温は10℃、長袖シャツにジャケットではちょっと寒く、冷たい風が身にしみるぐらいの気候になっていました。短い夏を実感した瞬間でした。

    ■気候

     7月9日、空路モスクワ・シェレメチェボ空港に到着したときは晴れ、着ていたシャツを脱いで半袖になるほどの暖かさでした。現地企業の駐在員の方々からはよく、ひと言

    「一番いい時期にきたね〜!」

    と言われていました。それは時期として暖かいこともそうですが、モスクワではサンクトペテルブルグなどのように白夜まではいきませんが、緯度が北に位置するだけのことはあり、夏至を過ぎた7月でも夜は22時くらいまで日が出ていて明るいので、ちょっと遅くに出歩いていても、なんとなく安心感があります。9月末でも暗くなるのは19時くらいです。

    (その代わり、朝は7時半過ぎに明るくなるので、朝起きるのがつらいのですが。冬至にむかってだんだん暗い時間が1日を占めていくようになります。)

    私が滞在した期間は、とても過ごしやすい時期でした。

     それでも9月30日に現地を発つときには、天気は同じ晴れでしたが、気温は10℃、長袖シャツにジャケットではちょっと寒く、冷たい風が身にしみるぐらいの気候になっていました。短い夏を実感した瞬間でした。

  • ■買い物<br /><br /> ここ数年でスーパーマーケットがかなり増えました。私の住まいは市内南西、地下鉄で中心から30分弱くらいの位置、「ベリャーエボ」という駅が最寄りの住宅街でしたが、駅から5分圏内に3つスーパーマーケットがあり、そのうち2つは24時間営業でした。<br /><br />モスクワのような大都市でも、いわゆるコンビニがないので、遅い時間にちょっとしたものを調達するには24時間スーパーが重宝します。惣菜を置いている店もあります。ただ日本で同じようなものと買うのと比べて2倍くらい高いものもあり、気軽には利用できませんが・・・。<br /><br /> 以前、生鮮食料品の調達はそこら中のルイノック(市場)で、青果店、肉屋、乳製品屋、お菓子屋と一軒一軒覗いて欲しいものを買っていたものです。日用品の市場ではタオルや靴下などの衣料品から、友人はブーツ、皮のジャケット、までも市場で買っていました。ロシア政府の方針もあり、今はそういった昔ながらの市場は閉鎖され、どんどん規模を縮小しています。私は欲しいものを一つ一つ伝えて買うルイノックでのやり方は正直なところはあまり好きではなかったので(ロシア語の練習にはなりましたが)、スーパーを利用する機会が増えたことは私にとっては便利になったと言えます。ただ、失われゆく昔ながらのロシアの日常景色を想うと、やはり寂しい気持ちになります。<br /><br /> キエフ駅そばのエヴラペイスキー、クールスク駅そばのアトリウムなど、大型のショッピングセンターも増えました。店舗として入っているのは、ファッションや化粧品、時計や宝石などを扱う店やスーパーマーケットといったラインアップで、テナント名を見ても大体どこも一緒で変わり映えしませんが、いつも人であふれています。<br /><br /> 上に挙げたような鉄道駅周辺は、大概以前は何もないところで、いわゆるジプシーの吹き溜まりみたいになっていたものですが、今はその面影もまったくありません。<br /><br /> よく言われることですが、物価は本当に上がりました。私の留学時代は対ルーブルレートはおおよそ1ルーブル=約4円で計算していましたが、今や約3円。円高の恩恵を受けているにも関わらずそれを感じさせない物価水準はロシア人にとっては相当に大変だろうということは想像に難くないことです。<br /><br /> ただ物価がどれだけ高くなっても、酒代が相変わらずお財布にやさしいことはあまり変わっていません。ロシアのビールだと20-30ルーブルくらいで、日本円で100円に満たない金額です。西側から入ってくる輸入ビールも種類豊富で(私はチェコのビールが好きですが、)こちらも500mlの瓶1本が、30-50ルーブル(100-150円)くらいで購入できます。<br /><br />また最近ではアサヒビールがロシアのビール会社であるバルチカ社と提携をしているため、どこのスーパーや街の酒屋、ちょっとしたキオスクを覗いてもスーパードライが売られています。440ml瓶一本で50ルーブル(約160円)くらいなので、日本での販売価格に比べても、少し安い程度で買えてしまいます。ほかに日本のビールだとキリンの一番搾りもわりと簡単に買えます。<br /><br /> 私はよく冷凍のペリメニを茹でて醤油をかけて晩酌をしていました。ちなみにJICきってのビール党Hさんによると、ペリメニに”わさびマヨネーズ”をつけて食べるのが、一番ビールに合うそうです。試してみてください。<br /><br /> ワインもおいしいものが安価で売られています。以前はロシアのおみやげにグルジア産ワインを買っていましたが、両国の関係が悪くなった今はどこにも売られていません。アブハジアやウクライナなど黒海に近い地方のワインがそれに近く、200ルーブル(650円)くらいで十分おいしいワインが手に入ります。<br /><br /> それから、ロシアといえばウォッカ。このイメージをお持ちの方はとても多いと思います。しかし私はモスクワで何回もあったお酒の席で、ウォッカを飲んだのは2度だけでした。今、ロシアではビール人口が増えていて、若い人を中心としてビールが好まれています。これも時代の流れなのでしょうか。<br />

    ■買い物

     ここ数年でスーパーマーケットがかなり増えました。私の住まいは市内南西、地下鉄で中心から30分弱くらいの位置、「ベリャーエボ」という駅が最寄りの住宅街でしたが、駅から5分圏内に3つスーパーマーケットがあり、そのうち2つは24時間営業でした。

    モスクワのような大都市でも、いわゆるコンビニがないので、遅い時間にちょっとしたものを調達するには24時間スーパーが重宝します。惣菜を置いている店もあります。ただ日本で同じようなものと買うのと比べて2倍くらい高いものもあり、気軽には利用できませんが・・・。

     以前、生鮮食料品の調達はそこら中のルイノック(市場)で、青果店、肉屋、乳製品屋、お菓子屋と一軒一軒覗いて欲しいものを買っていたものです。日用品の市場ではタオルや靴下などの衣料品から、友人はブーツ、皮のジャケット、までも市場で買っていました。ロシア政府の方針もあり、今はそういった昔ながらの市場は閉鎖され、どんどん規模を縮小しています。私は欲しいものを一つ一つ伝えて買うルイノックでのやり方は正直なところはあまり好きではなかったので(ロシア語の練習にはなりましたが)、スーパーを利用する機会が増えたことは私にとっては便利になったと言えます。ただ、失われゆく昔ながらのロシアの日常景色を想うと、やはり寂しい気持ちになります。

     キエフ駅そばのエヴラペイスキー、クールスク駅そばのアトリウムなど、大型のショッピングセンターも増えました。店舗として入っているのは、ファッションや化粧品、時計や宝石などを扱う店やスーパーマーケットといったラインアップで、テナント名を見ても大体どこも一緒で変わり映えしませんが、いつも人であふれています。

     上に挙げたような鉄道駅周辺は、大概以前は何もないところで、いわゆるジプシーの吹き溜まりみたいになっていたものですが、今はその面影もまったくありません。

     よく言われることですが、物価は本当に上がりました。私の留学時代は対ルーブルレートはおおよそ1ルーブル=約4円で計算していましたが、今や約3円。円高の恩恵を受けているにも関わらずそれを感じさせない物価水準はロシア人にとっては相当に大変だろうということは想像に難くないことです。

     ただ物価がどれだけ高くなっても、酒代が相変わらずお財布にやさしいことはあまり変わっていません。ロシアのビールだと20-30ルーブルくらいで、日本円で100円に満たない金額です。西側から入ってくる輸入ビールも種類豊富で(私はチェコのビールが好きですが、)こちらも500mlの瓶1本が、30-50ルーブル(100-150円)くらいで購入できます。

    また最近ではアサヒビールがロシアのビール会社であるバルチカ社と提携をしているため、どこのスーパーや街の酒屋、ちょっとしたキオスクを覗いてもスーパードライが売られています。440ml瓶一本で50ルーブル(約160円)くらいなので、日本での販売価格に比べても、少し安い程度で買えてしまいます。ほかに日本のビールだとキリンの一番搾りもわりと簡単に買えます。

     私はよく冷凍のペリメニを茹でて醤油をかけて晩酌をしていました。ちなみにJICきってのビール党Hさんによると、ペリメニに”わさびマヨネーズ”をつけて食べるのが、一番ビールに合うそうです。試してみてください。

     ワインもおいしいものが安価で売られています。以前はロシアのおみやげにグルジア産ワインを買っていましたが、両国の関係が悪くなった今はどこにも売られていません。アブハジアやウクライナなど黒海に近い地方のワインがそれに近く、200ルーブル(650円)くらいで十分おいしいワインが手に入ります。

     それから、ロシアといえばウォッカ。このイメージをお持ちの方はとても多いと思います。しかし私はモスクワで何回もあったお酒の席で、ウォッカを飲んだのは2度だけでした。今、ロシアではビール人口が増えていて、若い人を中心としてビールが好まれています。これも時代の流れなのでしょうか。

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