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源光庵(げんこうあん)<br /><br />「悟りの窓」と呼ばれる丸窓と、<br />「迷いの窓」と呼ばれる角窓。<br />それによって切り取られる静かな朱の紅葉がとても印象的です。<br /><br />あまりにも有名な景観で多くの人が訪れる社寺ではありますが、<br />付近、観光バスの進入が出来ない為か、思いの他、<br />静寂、清浄な美しさを堪能することが出来ました。<br /><br />-------------------------------------<br /> <br />ご紹介 (源光庵 拝観時に頂くパンフレットより)<br /><br />当山は、鷹峯山宝樹林源光庵と号し、<br />今より六百六十余年前の貞和2年(1346年)、臨済宗大本山大徳寺二代徹翁国師の開創によるものであるが、<br />元禄7年(1694年)加賀国(現在の石川県金沢市)大乗寺二十七代曹洞宗復古道人卍山道白禅師が<br />当寺に住持せられ、これより曹洞宗に改まったのである。<br /><br />本堂は元禄7年の創建で、卍山禅師に帰依した金沢の富商、中田静家居士の寄進により、 <br /><br /><br />建立されたものである。<br />本尊は華厳の釈迦牟尼佛、脇立に阿難尊者、迦葉尊者を祀る。<br />間口11間半(21m)奥行7間(13m)加賀の住人静家居士の建立による。<br /><br />開山堂は享保四年(1719年)の建立で、復古堂とも称し、<br />開山卍山禅師の木像を安置し、その下に舎利を収む。<br />卍山禅師は学徳兼備の当世随一の高僧であり、また紊乱(びんらん)せし宗風の改革ををする為、<br />宗統復古に邁進し、江戸幕府に祈願して、発願より成就するまで、実に四十二星霜の歳月を経て、<br />道元禅師の正伝の仏法に復古されたのである。<br /><br />その事業の功績は、黄檗山萬福寺鉄眼禅師の大蔵経刻版、<br />東大寺公慶上人の大仏殿建立と共に、三者並び称せらる。<br /><br />本堂西安置の霊芝観世音は、開山禅師が天和元年(1681年)の春、<br />京都洛南宇治田原の山中にて御感得された、霊芝自然の観音像であり、<br />第百十一代後西天皇は、殊の外尊崇厚く、宮中で御供養遊ばされたもので、<br />世に広く信仰され、開運霊芝観世音と唱う。<br /><br />境内には、宗統復古碑があり、また道元禅師ご真筆の書画及び<br />卍山廣録・宗統復古志・鷹峰?邦系譜等の木版を保存している。<br /><br />本堂内の血天井は伏見桃山城の遺構であり、慶長5年7月(1600年)、<br />徳川家康の忠臣、鳥居彦右衛門元忠一党千八百余人が、石田三成軍勢と交戦したが、<br />武運拙なく討死し、残る三百八十余人が自刃して相果てたときの恨跡である。<br /><br />また、本堂には悟りの窓と名付けられた丸窓と、迷いの窓という角窓がある。<br /><br />悟りの窓は円型に「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現する。<br />迷いの窓は角窓に「人間の生涯」を象徴して生老病死の四苦八苦を表している。<br /><br />西の谷の稚児井は六百五十余年前よりの伝説あり、徹翁国師の夢枕に、<br />池に住む龍が童子を化して現られ、水の湧き出るを告げ、<br />多くの人々を水飢饉より救ったと伝えられる。<br /><br />本堂裏の庭園は枯山水であり、北山を借景とし、四季を通じて趣きがあるが、<br />殊に秋の紅葉時は一段の風情がある。<br /><br />------------------<br />住所<br />京都市北区高峯北高峯町四七<br /><br />アクセス<br />市バス 地下鉄(烏丸線)北大路駅より(北1号)系統 玄琢行き<br />〃    四条大宮より(6号)系統 玄琢行きにて<br />    源光庵前下車すぐ<br /><br />http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&amp;hl=ja&amp;msa=0&amp;msid=103182797128848996492.000479d54516cad2a6844&amp;ll=35.055083,135.732152&amp;spn=0.002872,0.003927&amp;z=18&amp;brcurrent=3,0x6001a92b8e7f241d:0x190bbf3f83e70871,1<br /><br />

京都の紅葉 源光庵(げんこうあん)の紅葉  ~錦秋の京、彩り纏う寺社を巡りて。。(8)~   /京都市 高峯

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2009/11/28 - 2009/11/28

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kuropiso

kuropisoさん

源光庵(げんこうあん)

「悟りの窓」と呼ばれる丸窓と、
「迷いの窓」と呼ばれる角窓。
それによって切り取られる静かな朱の紅葉がとても印象的です。

あまりにも有名な景観で多くの人が訪れる社寺ではありますが、
付近、観光バスの進入が出来ない為か、思いの他、
静寂、清浄な美しさを堪能することが出来ました。

-------------------------------------
 
ご紹介 (源光庵 拝観時に頂くパンフレットより)

当山は、鷹峯山宝樹林源光庵と号し、
今より六百六十余年前の貞和2年(1346年)、臨済宗大本山大徳寺二代徹翁国師の開創によるものであるが、
元禄7年(1694年)加賀国(現在の石川県金沢市)大乗寺二十七代曹洞宗復古道人卍山道白禅師が
当寺に住持せられ、これより曹洞宗に改まったのである。

本堂は元禄7年の創建で、卍山禅師に帰依した金沢の富商、中田静家居士の寄進により、


建立されたものである。
本尊は華厳の釈迦牟尼佛、脇立に阿難尊者、迦葉尊者を祀る。
間口11間半(21m)奥行7間(13m)加賀の住人静家居士の建立による。

開山堂は享保四年(1719年)の建立で、復古堂とも称し、
開山卍山禅師の木像を安置し、その下に舎利を収む。
卍山禅師は学徳兼備の当世随一の高僧であり、また紊乱(びんらん)せし宗風の改革ををする為、
宗統復古に邁進し、江戸幕府に祈願して、発願より成就するまで、実に四十二星霜の歳月を経て、
道元禅師の正伝の仏法に復古されたのである。

その事業の功績は、黄檗山萬福寺鉄眼禅師の大蔵経刻版、
東大寺公慶上人の大仏殿建立と共に、三者並び称せらる。

本堂西安置の霊芝観世音は、開山禅師が天和元年(1681年)の春、
京都洛南宇治田原の山中にて御感得された、霊芝自然の観音像であり、
第百十一代後西天皇は、殊の外尊崇厚く、宮中で御供養遊ばされたもので、
世に広く信仰され、開運霊芝観世音と唱う。

境内には、宗統復古碑があり、また道元禅師ご真筆の書画及び
卍山廣録・宗統復古志・鷹峰?邦系譜等の木版を保存している。

本堂内の血天井は伏見桃山城の遺構であり、慶長5年7月(1600年)、
徳川家康の忠臣、鳥居彦右衛門元忠一党千八百余人が、石田三成軍勢と交戦したが、
武運拙なく討死し、残る三百八十余人が自刃して相果てたときの恨跡である。

また、本堂には悟りの窓と名付けられた丸窓と、迷いの窓という角窓がある。

悟りの窓は円型に「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現する。
迷いの窓は角窓に「人間の生涯」を象徴して生老病死の四苦八苦を表している。

西の谷の稚児井は六百五十余年前よりの伝説あり、徹翁国師の夢枕に、
池に住む龍が童子を化して現られ、水の湧き出るを告げ、
多くの人々を水飢饉より救ったと伝えられる。

本堂裏の庭園は枯山水であり、北山を借景とし、四季を通じて趣きがあるが、
殊に秋の紅葉時は一段の風情がある。

------------------
住所
京都市北区高峯北高峯町四七

アクセス
市バス 地下鉄(烏丸線)北大路駅より(北1号)系統 玄琢行き
〃    四条大宮より(6号)系統 玄琢行きにて
    源光庵前下車すぐ

http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=103182797128848996492.000479d54516cad2a6844&ll=35.055083,135.732152&spn=0.002872,0.003927&z=18&brcurrent=3,0x6001a92b8e7f241d:0x190bbf3f83e70871,1

同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
自家用車

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  • 本堂裏の庭園。<br />枯山水に紅葉が映える。

    本堂裏の庭園。
    枯山水に紅葉が映える。

  • 「悟りの窓」と呼ばれる丸窓と、<br />「迷いの窓」と呼ばれる角窓。<br /><br />悟りの窓は円型に「禅と円通」の心を表し、<br />円は大宇宙を表現する。<br />迷いの窓は角窓に「人間の生涯」を象徴して<br />生老病死の四苦八苦を表す。<br />

    「悟りの窓」と呼ばれる丸窓と、
    「迷いの窓」と呼ばれる角窓。

    悟りの窓は円型に「禅と円通」の心を表し、
    円は大宇宙を表現する。
    迷いの窓は角窓に「人間の生涯」を象徴して
    生老病死の四苦八苦を表す。

  • 暮れなずむ源光庵 本堂

    暮れなずむ源光庵 本堂

  • 山門 黄昏

    山門 黄昏

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