1996/06/25 - 1996/07/10
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ローマ帝国、バチカン、ルネサンス、映画、ファッション、サッカー、パスタ、スーパーカー……。
幾重にも積み重ねられた歴史と、多彩で豊饒な文化・芸術を誇るイタリア。
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イタリア縦断|古代ローマとルネサンスに触れる旅
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1996年6月、イタリアを旅しました。
フランスから列車で入国しジェノヴァへ、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、シエナ、ローマ、ナポリと巡り、踵の先にあるブリンディシからフェリーでギリシャへと抜けました。
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- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道
-
6月24日(月)
朝、南仏のアルルを列車で発つ。
マルセイユでニース行きに乗り換え、コートダジュールを眺めながら進み、ニースに到着。
ニースでイタリア国境ベンティミグラ行きの列車に乗り換え。
モナコを通過し、ベンティミグラに到着。イタリアに入国した。ここで、ミラノ行きの列車に乗り換える。
この日は結局、ジェノヴァに宿を取ることにした。
ジェノヴァ到着時で既に日が暮れかかっていたからだ。
しかも、雨が降っている。 -
ジェノヴァのインフォメーションセンターで宿を探してもらい、久々にユースではない「ひとつ星」のホテルに宿泊することに決めた。
宿の名前は、「HOTEL MAYOR」30,000リラ(2,100円)だった。
6月25日(火)
ジェノヴァでは、港で出会った通りすがりのイタリア人女性に街を案内してもらった。
ジェノヴァの港にある「ネプチューン号」という海賊船、ルーベンスの絵がある「ジーザス・チャーチ」、ストライプの外観が美しい「サン・ロレンツォ教会」など、いろいろ案内してくれた。
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イチオシ
6月26日(水)
ジェノヴァからミラノまでは列車で約1時間半ほど。
ミラノでは、Ostello Pietro Rottaというユースに泊まった(23,000リラ 1,610円)。
ミラノと言ったらドゥオーモだ。
見た印象はとにかく「でかい」のひとこと。
その迫力に圧倒されてしまった。
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このミラノのドゥオーモ(イタリアでドゥオーモとは、町を代表する教会堂のこと)は世界最大のゴシック建築。
14世紀から、約500年という長い歳月をかけて建造されたのだそうだ。
ドゥオーモは屋根の上に上ることもできる。
ドゥオーモには135本の尖塔があり、そこには無数の聖人たちが立っている。 -
写真は「スフォルツェスコ城」。
ミラノ公爵フランチェスコ・スフォルツァによって1450年に建造された城だ。
内部は博物館・美術館になっており、ミケランジェロの最後の作品「ロンダニーニのピエタ」もある。
また、ミラノにはダヴィンチの名画、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にある「最後の晩餐」もあり、翌日、見に行った。
私が訪れた時は修復中で、現在のように綺麗にクリーニングされた絵ではなかったのだが、修復家たちが作業をしている様子を見学することができた。 -
イチオシ
6月27日(木)
ミラノからヴェネツィアまでは列車で行った。
宿はジュディッカ島にあるOstello Venezia(28,000リラ 1,960円)。
サンタ・ルチア駅前に船着き場があり、水上ヴァポレットに乗って向かった。 -
6月28日(金)
ヴェネツィアでは、ゴシック風のリズミカルなアーチが美しい「パラッツォ・ドゥカーレ」、ビザンティン様式を代表する建築「サン・マルコ寺院(写真)」、現在はフランケッティ美術館となっている「カ・ドーロ」、アカデミア美術館などを巡った。
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6月29日(土)
ゴンドラの浮かぶ運河。
ゴンドラ漕ぎはゴンドリエーレと呼ばれる。
かつてはヴェネツィアの交通の主力だったが、現在ではその地位をモーターボートに取って代わられた。
現在稼動している200〜300艘のゴンドラはほとんどが観光用。
この日は、ユースにいた日本人たちと共にゴンドラに乗った(一人14,000リラ) -
6月30日(日)
ヴェネツィアからフィレンツェまでは列車で3時間ほど。
宿は、Ostello Santa Monaca(20,000リラ 1,400円)。
12人部屋のドミトリーで蚊が多かった。
日曜、月曜とも美術館が休みなので、ここに4泊することになった。
この日はドゥオーモに行った。
通称ドゥオーモこと、花の都フィレンツェの象徴「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」(花の聖母教会)。
「ドゥオーモ(トップ写真)」と呼ばれる聖堂と「ジョットの鐘楼」「サン・ジョバンニ洗礼堂」という三つの建物から構成されている。
「ドゥオーモ」は、フィレンツェの街のどこからでも見えるランドマークだ。
「ジョットの鐘楼」は高さ84メートル。464段の階段を昇ることが可能で、上からはフィレンツェの街並みを見渡すことができる(写真)。
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7月1日(月)
14世紀から16世紀にかけてイタリアを中心として起こった古典古代文化の復興運動。それが「ルネサンス」である。
ルネサンスは北イタリア、トスカーナ地方の中心都市「フィレンツェ」において、まず花を開かせたといわれる。
中世カトリック教会の権威のもとで、長らく忘れ去られていた「ギリシャ・ローマ」の価値。それを再発見し、「神」からの視点ではない「人間」からの視点を取り戻そうとした「人文主義」の考え方が、ルネサンスの精神の根本を成している。
この日は美術館が休みなので、ルネサンスを想像しながらサンタ・クローチェ教会やベッキオ橋(写真)を見て回ったりした。 -
7月2日(火)
この日はシエナに日帰りでパリオ祭りを見に行った。
イタリア北部、トスカーナ地方にあるシエナの町。
人口約54000人のこの町は、フィレンツェと並ぶルネサンスの中心だったそうだ。
中世の佇まいを残した旧市街は世界遺産にも登録されている。
シエナの町は扇形をした「カンポ広場」を中心に広がっている。
写真は広場にあるププリコ宮のマンジャの塔。
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パリオ祭は1147年から約800年も続いているといわれる祭り。
毎年7月2日と8月16日に行われ、シエナ中が熱狂の渦に包まれる。
祭りのメインは騾馬を使った競馬レース。
シエナは17のコントラーダと呼ばれる地区に分かれているが、その対抗戦として競馬レースがカンポ広場で行われるのだ。
午後、それぞれのコントラーダの人々が中世の格好をして街を練り歩き始めた。 -
夕方4時、カンポ広場は人で埋め尽くされる。
祭りの始まりである。
騎馬隊や楽隊が入場し、その後、各コントラーダが続いた。
レースは7時の開始なので、始まるまで約3時間。
人々は広場の中で芋洗い状態で、または、広場を取り囲む建物の窓から優雅にグラスを傾けながら待つのだ。
その間、マンジャの塔の鐘が延々と鳴り響いていた。
メインの競馬レースはあっという間だった。
1周300mの広場を3周するだけなのだ。ほんの1、2分で決着が付く。
あまりの人ごみで、レースの詳しい様子はちらりとしか見れなかった。
【写真は、優勝したガチョウコントラーダの馬】 -
7月3日(水)
この日は、美術館巡りをした。
ラファエロ・サンティの聖母子を観に「パラティーナ美術館」。
ミケランジェロの「昼」「夜」「曙」「黄昏」の彫刻を観に「メディチ家礼拝堂」。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や「プリマヴェーラ」を観に「ウフィッツィ美術館」。
どこも混雑していたが堪能した。 -
7月4日(木)
フィレンツェからローマに辿りついた。
永遠の都ローマ。
ここにはあらゆるものがある。
とりあえずこの日は、トレヴィの泉でコインを投げ、パンテオンを見学し、スペイン広場からスペイン階段を登ってお約束のジェラートを食べた。
宿はRome In Keiko(ドミトリー25,000リラ) -
イチオシ
7月5日(金)
カトリックの総本山バチカンを訪れる。
「バチカン」は、イタリア、ローマ市に囲まれた世界最小の国家。
面積は0.44km?で東京ディズニーランドとほぼ同じ。
国内には、サン・ピエトロ大聖堂(写真)、バチカン宮殿、バチカン美術館などがある。
2004年時点での人口は921人。国民はほとんどが聖職者で、また、男性である。
首長はローマ教皇で、ローマ教皇庁によって統治されている。
サン・ピエトロ大聖堂とシスティナ礼拝堂のスケールと豪華さには圧倒された。
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7月6日(土)
この日は、「コロッセオ」や「フォロ・ロマーノ」といったローマ帝国の史跡を巡った。
世界史上最も偉大な都と言ってもいいであろう。
永遠の都、ローマ。
紀元前から約1200年もの長きに渡って続いた古代ローマ文明は、その後の世界の形成に非常に大きな影響を与えた。
ローマの版図は北アフリカ、中東を含めた地中海全域に渡った。それらに住む異なった民族にローマのブランドとしての「ローマ市民権」を続々と与え、それぞれの植民都市はローマ風の建築や文化で埋め尽くされたのだ。
写真は「コロッセオ」。
ローマの円形闘技場である。
ローマ風の生活の中には、円形闘技場や劇場、公共浴場が欠かせなかった。
これらの建造物はスペインやフランス、アルジェリアやリビア、トルコやヨルダンに至るまで、ローマ植民都市じゅうに建設されたのである。 -
7月7日(日)
この日は「カラカラ浴場」と「アッピア街道」を訪れた。
写真は、カラカラ浴場。
ローマの遺跡を見ていて思うのは、その建造物に宗教的な色彩の強いものが少なく、娯楽的な施設が多いということ。
闘技場、劇場、浴場、全て市民の娯楽のための施設だ。
そういう点から見ても、ローマ文明というのは現代文明と似ているところがあると言えるのかもしれない。
現代文明が滅びたら、発掘されるのはきっと娯楽施設ばかりだ。 -
7月8日(月)
ローマ発8:20分の列車で11時過ぎにナポリ・セントラルステーションに到着。
ナポリは治安が悪いと聞いていたが、駅前の殺伐とした空気と人々の佇まいや視線などから察するに、それは当たっていると感じた。
宿はOstello Mergellina(25,000リラ)。
写真は、丘から見たナポリの町とヴェスヴィオス山。
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7月9日(火)
ナポリからポンペイ遺跡へ日帰り旅行。
紀元79年、ナポリ近郊にあったローマ帝国の町「ポンペイ」は一瞬のうちに消失した。
ヴェスビオス火山の噴火による火砕流が町を覆い尽くし、町は火山灰によって埋められてしまった。
当時、町には1万人弱の人が居住していたというが、そのほとんどが火砕流に飲み込まれ、亡くなったと言われている。
灰に埋まった町はその後、長らく放置されていた。
発掘が始まったのは、それからおよそ1650年後の1748年。
火山灰を取り除くと、そこにはローマ時代そのままのポンペイの町が姿を現した。
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ポンペイは当時のローマでも活気のあった町で、ワインの醸造や物流の拠点として大いに繁栄していたといわれている。
町にはパン屋やクリーニング屋などの商店や市場、レストラン、浴場、劇場や闘技場などがあり、ローマ人の別荘や娼館まであったことが発掘によりわかっている。
遺跡には素晴らしいモザイク画の壁画や、市民の書いた落書きなども残っていた。
写真の道路もきちんと歩道と車道が分かれている。 -
7月10日(水)
9:05分発のタラント行きの列車に乗り込み、ナポリを発った。
タラントでイタリアの踵、ブリンディシ行きの列車に乗り換え、14:32分発だった。
1時間ほどでブリンディシに到着。
すぐに、ギリシャのパトラ行きのフェリーのチケットを購入し、フェリーに乗り込んだ。
夕闇のアドリア海を眺めながらデッキに寝袋を敷いて眠りに着いた。
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