HEAVY METAL FESTIVAL 「LOUD PARK 09」 初日

2009/10/17 - 2009/10/17

今年もやってきました。HEAVY METAL FESTIVALの「LOUD PARK　09」。2006年に始まり今年で4回目。ちなみに私は皆勤賞。06はここ幕張メッセで3ステージ制。07,08は埼玉スーパーアリーナで2ステージ制、そして今年は幕張に3ステージ制として戻ってきました。2日間で国内外32バンドが出演する熱いMETAL FESTIVALの始まりです。しかし、キツかった。昼から終演まで6バンド連続だったんだから。でもMETALが大好きなんだ。

エリア 幕張(千葉)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル

入場前にまずはグッズ売場へ。これだけ並ぶと迷ってしまう。結局LOUD PARKオフィシャルTシャツとARCH ENEMY、SLAYERの3枚のみ購入。

幕張メッセ 名所・史跡

センスが無く、かなりの不評にもかかわらず、LOUD PARKのキャラクターとして定着しつつあるため、皆が大変困っている。なぜならオフィシャルTシャツにプリントされているのだ。

幕張メッセ 名所・史跡

このキャラクターがプリントされていなければ、売上は倍増するだろう。

幕張メッセ 名所・史跡

まず最初はカナダの「BLESSED BY A BROKENHEART」。　今振り返っても印象がないのでコメントなし。

日本の無名「LIV MOON」。ボーカルは宝塚歌劇団出身の女性という異色のキャリアであるが、やはり場違い。なぜプロモーターがこのバンドを出演させたのか大いに疑問だ。

場内にはこのようにタイムスケジュールが掲載される。入場者には携帯型が配布される。メインの2ステージは交代制だが、3ステージ目はそれと関係なしに進行するので、どのように組立てていくか悩むところだ。

幕張メッセ 名所・史跡

名古屋のメタルバンド「OUTRAGE」。LOUD PARKは2回目の参戦だ。私個人的には3回目。

日本のバンドとしてはレベルが高く、古くからのファンも多い。

まだお昼なのに、多くのオーディエンスの心をつかんだOUTRAGEは場内熱気を一気に上昇させた。

UKの「FIREBIRD」。昨年、再結成「CARCASS」として出演したギターのBILL STEERが、以前CARCASSを脱退して結成したバンド。70年代的なブルージーな音で、私的にはいまいち。

このBILL STEERには昨年のCARCASSで出演した時に、サイン会でサインしてもらった。

FIREBIRDを抜け出してちょっと休憩。飲食ブースは今年もダメだ。入場時にはめてくれるLOUD PARKリストバンドさえしていれば、メッセからの出入りは自由。私も含めかなりの人たちは近くのコンビニやマックで済ませていた。

場内マップをも見なくても迷うことはまったくない。

さぁついに日本の「LOUDNESS」。本来ならあのKISSのACE FREHLEYが出演するはずだったのだが4日前にドタキャン。そこで急遽ピンチヒッターとして要請された経緯だ。

国歌「君が代」が大音量で流れ、ショーがスタートした。思想的に大丈夫か?と思う。

しかしながらLOUDNESSの影響を受けたオーディエンスはとても多いようだ。かなり盛り上がっている。私は学生時代に、「LOUDNESSはいわゆるジャパメタ」として認識し、「ジャパメタなんてメタルではない。おちゃらけた歌謡曲ジャンルのカテゴリー」に勝手に分類。ジャパメタを極端に嫌い、排除してきた。まぁ今でもそうだが。そして私のまわりにも結構そういう人がいる。

とにかくLOUDNESSの単独公演を見ることは一生ないけど、このような形で見る機会に恵まれたので観賞した。確かこのバンドのドラマー、樋口氏が亡くなったのは1年ほど前のことだ。

興味は無くてもいくつか聴いたことがある曲があった。でも曲名は知らん。

ピンチヒッター出場の割には、盛り上がっていた。だったらプロモーターは最初から出演オファーすればいいのにとも思うが、私的にはカンベンしてほしい。

次はUSAの「DOKKEN」だ。80年代のL.A.メタルシーン全盛期に活躍。私も大学時代、来日のたび何度も参戦した。

当時は、ボーカルのドイツ出身DON DOKKENとギターリストのGEORGE LYNCHが極端に不仲。ステージ上でも露骨であったため、私的にイヤになってしまった経緯がある。しかし今回のLOUD PARKでは「DOKKEN」と脱退したGEORGEが結成した「LYNCH MOB」が同じ初日にブッキングされているという因縁。もしかしてGEORGEが乱入?　いゃまさかさすがにそれはないだろ。など様々な憶測が飛び交っていたが、突然それは起こった。つまらない曲を連発し、ステージ上でプロらしからぬ言動であったDONにフロアがしらけていた矢先。DONによってGEORGEが紹介されハグし合った。

そして始まったのが名曲「TOOTH AND NAIL」だ。フロアの前方にオーディエンスが一気に集結した。

当時ギターヒーローとして崇拝されていたGEORGEがまさか飛び入りするとは。金を積まれて頼み込まれたとか憶測が行き交った。やはり犬猿の仲、DONとは全くといっていいほど絡まない。たった1曲だけ演奏したらステージ奥に消え去った。因みに写真左がGEORGE LYNCH。

そしてお待ちかねUSAの「ANTHRAX」。「METALLICA」「MEGADETH」「SLAYER」とともにTHRASH METAL四天王と呼ばれた。LOUD PARKでは初回06と今年09において、METALLICA以外が揃って出演。

来日直前にボーカルが脱退、急遽前任のJHON BUSHが参戦した。個人的には初期ラインナップのJOEY BELLADONNAに再度戻って欲しい。

SWEDENからはお馴染み「ARCH ENEMY」の登場だ。前列右側2列目だったのでカメラはちょっと無理。これは最後ステージ奥へ引っ込む直前の女性ボーカリストANGELA GOSSOW。LIVEのセットリストは初期作品のセルフカヴァーアルバム発売に合わせた、うれしいものであった。ARCH ENEMYはメチャクチャお気に入りバンドです。

次はUSAの「MEGADETH」。このバンドもTHRASH METAL四天王の一角。前回はLOUD PARK 06において初日のヘッドライナーであった。

やはりこの男、DAVE MUSTAINEは存在感がある。

DAVEを見ていると、機嫌がいいのか悪いのかよく解らないことも多い。今回は不本意な出来だったのか多少の不機嫌さが見られたが、そんな雰囲気はいつものこと。演奏を終えるとクールな笑顔でピックを投げ続けた。

お待たせしました。本日のヘッドライナーはUKより「JUDAS PRIEST」だ。ボーカルのROB HALFORDの存在感は圧倒的だ。

今回のツアーは初期アルバム「BRITISH STEEL」の完全再現LIVEなのだ。

実は私、IRON MAIDEN派なのでJUDASを観るのが今回初めて。その演奏力の高さとROBのカリスマ性はもう別格だ。

K.K.DOWNINGとGLENN TIPTONの奏でるツインリードはまさに圧巻。

ROBがバイクに乗ってステージ中央に。今回はFESTIVAL出演であったが、ほぼフルスケールに近いステージセットだったのだろう。あまり曲を知らなかったにもかかわらず、サスガと思わされてしまったJUDASであった。でもIRON MAIDENのほうがやっぱり大好きだ!