2009/07/12 - 2009/07/12
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まみさん
2009/07/12日 クリミア半島4日目(現地英語ガイド&車付)
・改装が終わったばかりのヤルタのホテル・マリーノ内を見せてもらう
・ヤルタの聖アレクサンダー・ネフスキー寺院にてミサを見学(聖パウロ聖ペテロの日)
・マサンドラ宮殿
・ヤルタのチェーホフの家(外観と庭のみ)
・フォロス村(Foros)のイエス復活教会
・デスバレーのクリミア戦争記念碑
・バラクラバ湾
・セバストポリのナヒモフ広場と港
・ヘルソネス遺跡とウラジーミル教会
・シンフェロポリ駅の市場めぐり
【一等寝台泊:クリミア半島のシンフェロポリからオデッサまで】
ウクライナは、おとぎの国のお城のような教会がなんて多いのでしょう!
ロシアのロマノフ帝国時代の影響もあるかもしれませんが、9年前の2000年に旅行したロシア旅行の記憶を引っ張り出して無理矢理比べる限り、ロシア本国に規模では劣る分、可愛らしさは増している気がします。
フォロスの教会は、本日の観光日程に組み入れたのは自分なのに、本日1番のサプライズでした。
ヤルタからバラクラバ/セバストポリに向かう車窓の外は、左は地平線も霞んだ青い海、右は時にニックネームまでついた奇岩が次から次へと現われる山岳風景で、ため息続きのすばらしさ。
Lonely Planetでも、クリミアでもっとも眺めのよいところの一つだと絶賛しています。
この風景も今日で終わりかと思うと惜しくなり、話のタネと私自身の将来確実に薄れる記憶のよすがにダメ元でカメラをパチパチやりました。
車窓の外の撮影はタイミングが難しく、思い出になりうる少しでも良い写真を残すにはシャッターを切った回数がものを言いますから、もう遠慮している場合ではありません。
やがて、目の前の山間にチラッと見え隠れしはじめたフォロスの教会は、はじめ宮殿かと思ってしまいました。
宮殿にしては崖上の辺鄙なところにあるなと思いましたが、ヤルタにはあの酔狂な「ツバメの巣」がありますもの。
ヤルタのツバメの巣の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17563709/
関連の旅行記
「2009年ウクライナ旅行第6日目(1)ヤルタ:西のアルプカに向かう途中のヤルタ&アルプカ庭園」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10386013/
フォロスの教会は、中を見学しているときは、こういう言い方は変ですが、ふつうに感動しました。
内装は、たいていの正教会がイコンや壁画でぎっしりなのに対してここではそれが意外に少なく、どことなくオリエンタルな模様で埋めつくされていたのが印象的でした。
色彩的にも明るしい、外光がたっぷり中に入ってくるという意味でも明るい教会でした。
中庭の一角では、赤ちゃんの集団洗礼をやっていました。
ニーナいわく、ふつう洗礼式は一人ずつやるものですが、本日は聖パウロと聖ペテロの特別な祝日なので、集団でやるそうです。
この日に洗礼させたいと思う親が多いから?───とは突っ込みませんでしたけど@
洗礼式をお手伝いする助祭さま(?)が私を見て、やはり日本人観光客は珍しかったのか、どうぞどんどん写真を撮ってください、とこちらから聞く前に好意的に言ってくれました(ニーナの通訳を介して)。
海にせり出した教会の中庭は見晴らしが良く、サファイアのように輝く黒海が見渡せます。
崖下の森の中を見下ろせば、かつてシルクロードの一部だったという道の跡も見えました。
シルクロードというとユーラシア大陸を横切っているイメージがあるのですが、クリミア半島までちゃんと延びていたのです。
ただ、海岸沿いに見えた「フォロス村」は私のイメージするような村ではなく、おそらくホテルと思われる高層建築が目立つ今どきの町で、ちょびっとだけ興ざめでした。
しかしフォロスの教会にもっとも感動したのは、シルクロードの起点だったというかつてのゲートの上から、その全貌を見下ろしたときです。
こんなに可愛いおとぎの国のお城のような教会があってはいいのか!───と驚いてしまったくらい。
私のLonley Planet版のウクライナのガイドブックは、ヤルタからセバストポリへのドライブの車窓の外が風光明媚だと書かれたところと、フォロスの教会のところは、鉛筆で四角く囲んであって、ぜひ見たいところの候補として星印をつけてあります。
この印は、今回の旅行の大まかなルートを決めた頃の2009年4月、実際の旅行の3ヶ月ほど前ににつけたものです。
あのときに星印をつけたとはいえ、Lonely Planetの記述だけを信じて、ついでに行けそうだからと日程に加えたこの教会が、まさかこんなに感動的なものだったとは、思いもしませんでした。
※2009年ウクライナ旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2009年ウクライナ旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10359084/
詳細版「2009年ウクライナ旅行の詳細旅程」(もう1つのブログ「まみ’s Travel Diary」より)
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2009/07/2009-2271.html
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ヤルタからバラクラバ/セバストポリ方面に向かう途中の車窓から
まだヤルタのすぐ郊外くらいだと思います。
目の前にそびえるクリミア半島の岩肌がとても美しく、みほれました@ -
ヤルタからバラクラバ/セバストポリ方面に向かう途中の車窓から
青光りする岩肌に魅せられて。 -
ヤルタからバラクラバ/セバストポリ方面に向かう途中の車窓から
余計な看板などが入らないように工夫したつもり。 -
目の前にブドウ畑あり
そういえばついにクリミア・ワインは飲まずにおさらばすることになります。
ニーナにシャンパンならごちそうしてもらったんですけどね。
でも、どうせなら珍しい赤いシャンパンを味見してみたかったナ……なんて。 -
起伏とカーブの多い道を進む
この道はまだ、20世紀の新しい道路です。
運転手は大変だと思いますが、乗っている私は飽きません@ -
下りの道路を下りきる前に
道路脇でなにやら……。
何かの違反の取り締まりにひっかかったのかしら?
(狙って撮ったものではありません。気付かれていたら怒られたかも!?) -
ほれぼれする景色が続く
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バス停
私だったら、こんなところでは心もとなくて待てやしません……。 -
聳え立つ岩山に注目
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山と、カーブする道
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右手では海が見え隠れ
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ここからボロンツォフが作らせた古い19世紀の道
きれいに舗装されてはいますが、道路幅もせまいし、いかにも古い道路というかんじです。
でもボロンツォフはえらいです。
当時のロシア帝国にとって未開だったクリミアを発展させるには、まずは道路を作らなければならないと、私財を投げ打ってまでして作らせたのですから。
ボロンツォフについては、簡単ですがこちらの写真コメントをご参考ください。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17568151/
肖像画
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/17568153/
関連の旅行記
「2009年ウクライナ旅行第6日目(2)ヤルタ:イギリス風でイスラム風なアルプカ宮」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10386275/ -
カーブ続き
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カーブ続き
フォロスの教会が見えてきました。
でも実はこの段階ではあれが目的地と思わず、きれいな宮殿だなぁと思っていました@
Lonely Planetとウクライナ航空のサイトの観光案内によると、フォロスのイエス復活教会は、19世紀に磁器あるいはお茶事業で成功したアレクサンダー・クズネツォフが、暴れ馬に乗った娘の馬がこの崖の手前で止まって命拾いしたことを感謝して1892年に建立した教会とのことです。
(情報源:Lonely Planetとウクライナ航空のサイトの観光案内「Interesting Places to visit in Ukraine」─「Crimea: Peninsula Paradise」より)
http://ukraineplaces.com/south-ukraine/crimea-peninsula-paradise
ただし、さらにいくつかの英語のサイトをサーフィンすると、どれも建立の動機は、皇帝アレクサンドル3世一家が鉄道事故で無償ですんだことを感謝したこととあります。
どれがホント?
現地ガイドのニーナにこの教会の由来をちゃんと聞いておけばよかったです。 -
新婚さんを乗せた、なっがぁぁぁい車@
今日は聖パウロ・聖ペテロの日という特別な祝日のせいか、教会に続く1本道はとても渋滞していました。
なので、私とニーナは途中で車を降りて、歩いて向かいました。
その途中で見かけた新婚さんのための車です。
これから向かうフォロスの教会で式を挙げたカップルが乗っているのでしょう。
奥に教会の黄金ドームがチラッと写っています。 -
フォロスの教会、正面
逆光なのが残念。
こうして目の前にしてしまうと、ステキな教会だなぁと思うけど、遠くから見たときほど印象的ではなくなってしまいました。 -
フォロス教会内部、ドーム天井を見上げて
どことなくオリエンタル。 -
フォロス教会内部、ドーム天井とシャンデリア
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イコノスタシス(聖なる礼拝堂の空間と俗なる信者の空間の境界となっているイコンの壁、正教会の中のハイライト)
イコノスタシスの一番上に「最後の晩餐」が描かれているのはあまり見たことがないです。
あの部分には、キリストの十字架磔のことが多かったように思うのです。
あの部分に「最後の晩餐」が描かれているのは珍しいことについては、ニーナも賛同してくれました。 -
裏から眺めたフォロスの教会
このアングルだとだいぶ宮殿チックになりました。
玉ネギドームの上の金色の小塔のせいですね。 -
キリスト復活のモザイク
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テラスから、黒海とフォロス村が見える
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少し離れて、再び宮殿のようなフォロスの教会を
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テラスからの見晴らし
水平線が呑み込まれてしまって見えません@ -
おとなりの岩山と
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古代のシルクロードが見える
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赤ちゃんの集団洗礼式が始まる
赤ちゃんの泣き声大合唱中!
……洗礼式ってそんなに怖いのかな? -
どんどん写真を撮ってください、と言ってくれた助祭(?)さま
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洗礼の水を清めます
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冷たいとびっくりしちゃうので、お湯を入れます
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もう一杯
時間がかかるので最後まで見られませんでしたが、キリスト教徒でない私には洗礼式を見る機会はめったになく、興味深かったです。
正教会の洗礼式を間近で見ることができたのはこれが2回目です。
関連の旅行記
「2008年ブルガリア旅行第8日目(2):子供の洗礼式を見学したソコロヴォ僧院」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10297116/ -
古代のシルクロードの起点となるゲートへ
ニーナが「見たい?」というので、そういうからにはイエスと言っておくといいだろうと思ってやってきました。 -
古代のゲートからの見晴らし
ニーナってば、こんなすばらしい景色が見られるってことを、先に言わないんですもの!
早く先に行きたいから別にいいや、とノーと言っていたらどうなっていたやら! -
崖の上にそびえる宮殿のような可愛いフォロス教会
崖の高さは海抜421メートルです。 -
フォロス教会にさらにズーム
サファイア・ブルーの黒海、ちょっと緑光りした黒いドーム屋根の白亜の教会にうっとり。
PowerShot SX 200 ISの光学12倍ズーム、ばんざぁぁぃ@
「2009年ウクライナ旅行第8日目(4)クリミア半島:クリミア戦争と第二次世界大戦のデスバレーを通って、かつてナイチンゲールが活躍した英軍キャンプがあったバラクラバ湾へ」へと続く。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10401565/
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