ペナンのインド人街

2009/02/25 - 2009/02/27

ペナンのインド人街散策記
期間：2009年2月25日〜27日

エリア ペナン島(マレーシア)

タイのプーケットからマレーシアのペナンまでは、ごく限られた東南アジア内エリアを就航しているfireflyという航空会社のフライトを利用。機体はプロペラ機で、よく晴れた東南アジアの空をある種のノスタルジーを感じさせながらゆっくりと（pm16:50発 pm19:05着）進む。
ちなみにfireflyは他の格安航空会社同様、ネットでの予約可。http://www.fireflyz.com.my/

客を乗せる座席が自転車前輪に付いたトライショー。この形状はペナン特有らしい。ペナンに着いた翌朝、窓の下を見ると造花なのに萎れた原色の装飾をあしらった人力三輪がラジカセをかけながらずらりと客待ちしている。窓からは朝だというのに蒸し暑い空気が流れ込み、一気にマレーシア旅情を掻き立てる。

『地球の歩き方』に記載されている通り、ペナンに於けるリトルインディアはマハ・マリアンマン寺院周辺のようである。従って空港からタクシーに乗り、この周辺のホテルを前夜いくつか飛び込みをしてみたものの、どこも満室という返答。仕方なくリトルインディア地区での宿泊を諦め、観光客用のホテルが密集するジャラン・ペナンのCititel周辺に泊まった。

ペナンの街はインド系移民率がマレーシアの都市中、最も高いため、たとえばシンガポールのリトルインディアがそうであるようにインド系マーケットとして単体で存在する訳ではなく、小規模のインド系商業エリアが街中に広く分散している。また飲食店などもメニューの中にマレー料理とインド料理が混在しているケースも少なくなく、インド料理を置いているマレー料理屋なのか、マレー料理を置いているインド料理屋なのか、そもそもそういった分類自体無意味なのか悩むところである。

ジャラン・ペナンのCititel周辺は夜になると昼とはまた違った趣を感じさせる。いくつかの屋台が営業を開始するためだ。中にはインド系スイーツの屋台も存在する。

ペナンのインド人街はマハー・マーリアンマン寺院を中心に展開している。その突端の辺りに屋台を出していた無愛想なパパイヤ屋台。

インド人街の中で最大規模のレストランと…

その店先に設置してある惣菜・カレー・トレイ。
カレーの種類は分からなくとも、美味しそうなものを指差しで注文できるこのスタイル。どうしてもたくさん指差してしまう。
このシステム、日本でもあれば流行ると思うのだが…

書店

以前は「assage through India」というガイトブックにも掲載され、KLに本店のある有名レストランだったが、店名が別の名前になっている。おそらく借主が居抜きで同業者に権利を転売したものだろう。
特に賃貸物件の外国人への貸し出しに厳しい日本ではよくある手法である。

高級インドレストランの「Palace India」
これは街中からしばらくタクシーを走らせたガーニーに位置する。店舗外装窓にインド古典舞踊の大きな写真を掲げている。

バナナの葉に北インドのローガンジョーシーなどをかけて食べるという、ある意味フュージョンなインド料理である。味は美味しい。

薄暗い店内の内装にはラジャスターンやグジャラートの刺繍／タペストリー／紐飾りなどの装飾品が無秩序に並べられている。

店内の薄暗さに眼が慣れてくると、店内の隅の方はホコリやゴミなど溜まっていて、手入れや掃除の不備が目に付く。インド本国にある、あらかじめ汚いのが分かっている食堂などが汚いのはまだ自覚しているだけ許せるが、高い料金を払っての、こうした清潔感の欠如は幻滅してしまう。

食後しばらくしてシーツの様な布のスクリーンに90年代のボリウッド・ダンスシーン映像がかけられていた。ランカウイー島など、マレーシア国内でも多くのボリウッド映画ロケが行われている。

大衆食堂の店先。
フライパンでいい音と香りをさせながらミーゴレンを炒めている。

宿泊したジャラン・ペナン近くのインド系飲食店。
皆ブルーの制服制帽で陳列した料理も数多い人気店。

尚、この鉄板は分厚ければ分厚いだけ良品とされている。こだわりを持つ南インド料理店オーナーなどは、一枚100キロもあろうかという鉄板をインドから取り寄せる。