2009/02/20 - 2009/03/03
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asiahunterさん
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シンガポールに於けるプラナカン文化の世界
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今回東南アジアに行くにあたり、ガイドブック以外にも複数冊、東南アジア本を読んだ中で最も印象深かったのが『マレー半島 美しきプラナカンの世界』だった。この本は主にシンガ・マレーなどに居住するプラナカンと呼ばれる人々の歴史・建築・食・雑貨などを豊富で可愛いい写真で紹介したもの。個人的には今まで何度もシンガ・マレーなどを訪れているのに、インド系住民の方にばかり関心があったので、プラナカンと称される人々の存在を全く知らなかった。目的が違うと旅の渦中に居ても何も気が付かないものなのだろうか。今回このような経緯で、シンガ・マレーなどにはインド系以外にもこのような豊かで奥深い文化が存在する事を知った事は収穫だった。
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同書によると「プラナカン」とは戦後に出来た言葉である。戦前までは彼らは「ストレート」と呼称していた。同書中のプラナカンの定義では「15世紀頃より中国(主に南部の福建省)からビジネスチャンスを求めてマレー半島にやってきた人たちの子孫を指す。彼らの多くはマレー人やバダック人など現地女性と所帯を持ち、独自の文化を持った」という。のちに英植民地時代、彼らは錫鉱山開発や貿易などで巨万の富を得、子息を英国留学させエリート化させた。
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一方、こうした経済発展に刺激されて19世紀頃に中国移民が大量に渡来した。こうした19世紀頃に新規に渡来してきた中国系と自らを区別するべく(新規渡来の中国移民を暗に「非ストレート」であると捉え)対して自らを「ストレート」であるとした。
言われてみればシンガポールに居ると「ストレート」という言葉を聞く機会が多い。例えば同国一の発行部数を誇る日刊紙「ストレート・タイムス」など。 -
また、こうしたストレート=プラナカンたちの中からリー・クアン・ユーといったシンガホール国家建設のリーダーたちが排出され、更には多くの官僚/エリート学校であるシンガポール大学の幹部などの主流を占め、更なるエリートを生産し続けている。このようにプラナカンの人々は文化的側面以外にも現代シンガポールという国の中で全ての分野に於いて非常に重要なポジションを占めている。
尚、こうしたストレート系シンガポールの成立ち・現代史は『シンガポールの奇跡』田中恭子著の中で興味深く描かれている。 -
さて、『マレー半島 美しきプラナカンの世界』にも記載されている通り、リトルインディア付近も開発著しいシンガポールの中にあっては比較的古い、あるいは停滞した街並みが残されており、ゆっくりと歩けば街のそこここにプラナカン的建築や装飾を発見することが出来る。特にショップハウスなどに原色の花をあしらったタイルによる外壁装飾、窓周りなどのデコレーションなどに独特の味が感じられる。
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こうしたショップハウスの中には浮き彫りで建築年を記載したものがあり、多くは今世紀初頭などのものである。そうした古い建物が何度もペンキで塗装され直しながら残っている。残存している古い建物のどれもが熱帯という過酷な環境にもかかわらず良好な状態であり、メインテナンス技術の高さを伺わせる。
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