2009/10/31 - 2009/10/31
7603位(同エリア41723件中)
みにくまさん
韓国旅行2日目、この日は観光に徹しようということで、”新4大世界文化遺産めぐりツアー”に参加することにしました。
朝8時に集合し、4つの世界遺産をめぐるツアーで、帰りは17時とほぼ1日がかりです。
⇒①隆陵・健陵(ユンルン・ゴンルン)
②水原華城(スウォンファソン)
昼食(石焼ビビンバ)
③昌徳宮(チャンドックン)
④宗廟(チョンミョ)
タイトルに”新4大・・”となっていますが、なぜ”新”なのかというと、一番最初に行ったこちら隆陵・健陵が、ついこの間、2009年6月に世界文化遺産として登録されたばかりだからです。
◎ ■■□□■■ 韓国旅行 09年10月~ ■■□□■■
http://4travel.jp/traveler/minikuma/album/10394224/
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出発〜
このツアーは特にプライベートツアーではないので、他の参加者と一緒にバスか何かで移動するのかと思いましたが、この時は私たちしか参加者がいなく、結果的にプライベートツアーになってしまいました。 -
世界遺産 朝鮮王陵 隆陵・健陵
ホテルからこここまで1時間15分かかりました。
車の中では、日本語の上手なガイドさんが、いろいろ話しかけてくれましたが、朝早く起きたので、半分くらい居眠りしていました。
それよりも気になったのは今日の天気です。
旅行出発前からずっと気にはなっていたのですが、この日の天気予報がどうやら雨のままだったのです。
幸いにもまだこの時点では雨が降っていませんが、ガイドさんによると、お昼過ぎから雨が降るのでは、とのことでした。 -
世界遺産の石碑
日本の世界遺産にも石碑が必ずありますが、ここにも同じような物がありました。
ただ、ここのは石碑が段々になっていて、日本の平らなものより、ちょっとお洒落な感じ。 -
世界遺産の石碑
石碑にはここの詳細な由来が書かれていて、なかなか親切設計。
日本の石碑(古都奈良の場合)にはどんな事が書かれているかというと↓
「1998年12月、東大寺は古都奈良の文化財、のひとつとして、ユネスコの「世界遺産条約」に基づく世界遺産リストに登録されました。 全世界の人々のために保護すべき遺産として、特に優れて普遍的な価値があるものが、このリストに登録されます」
この文章の他に、同内容の英文があるだけ。
その遺産に関することは、何も記されていません。
一方、古都京都の文化財プレートは、石碑ではなく銅製?(私達はゴールドプレートと呼んでいます)で、上記の基本文の他に、その文化財の由来が書かれています。
どうやら、その世界遺産(群)ごとに、プレートの形状は様々なようです。 -
隆陵・健陵(ユンルン・ゴンルン)
◎ 朝鮮王陵
朝鮮王陵は、韓国と北朝鮮にある朝鮮王朝(李氏朝鮮)時代の歴代王族の王墓です。
1408年から1966年のおよそ5世紀に渡って造られたもので、韓国に40基・北朝鮮に2基が点在しているが、そのうち韓国にあるものがユネスコにより世界遺産として登録されました。 -
隆陵・健陵(ユンルン・ゴンルン)
隆陵は水原華城を築城した朝鮮王朝第22代正祖の父荘献世子(思悼世子とも)とその妻獻敬王后のお墓です。
健陵は正祖大王(在位1776〜1800)と彼の王妃である孝懿王后のお墓。
ここで、左右に道が分かれますが、私たちは最初に右側、隆陵へ向かいました。 -
森の木々
このエリアは、森というよりも整備された公園といった方がいいかもしれません。 -
森
ちょうど紅葉の時期で、葉が黄色から茶色に染まっていました。
風がとても強く、ぴゅーーっと風が吹くたびに、すごい量の落ち葉が舞い散ります。 -
元大皇橋(禁川橋)
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隆陵
手前に見える朱塗りの鳥居のように見えるのは紅門です。 -
隆陵
紅門をくぐると、石畳が先の建物まで続いています。
この道を神道といい、建物は丁字閣と言います。 -
丁字閣
建物の形がT字になっているところから、丁字閣と名づけられたのでしょう。
こんなに分かり易いネーミングの建物は、これ以降、ほとんどありません。 -
丁字閣
柱は朱色、梁などは緑色を中心にところどころカラフルな文様が描かれています。
こういう配色は、この後見る韓国王朝の遺構、宮殿などで度々見かけることになります。 -
丁字閣
もしかしたらこのような様式は、王の建物・宮殿に使われる格式という風に決められているのかもしれません。 -
丁字閣
横から見たところです。 -
隆陵
いわゆる墓の部分で、手前の柵より先は立ち入り禁止になっているので、正直よく見えません。
普通に撮影したのでは、こんな感じで、丘の上に何があるのかほとんど分かりません。
こんな時のために用意してきた望遠レンズを使って、覗き見してみましょう ↓↓ -
隆陵
ここに建っている石像の全てにしっかりと名前が付いており、それぞれに役割があるものと思われます。
これらの立ち位置、向いている方向、場所などは、儒教・風水の伝統に基づいて決められているのだそうです。 -
隆陵
長明燈 -
隆陵
左:武人石?
右;文人石? -
隆陵
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碑閣
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守刺間
守衛の詰所だと思われます。 -
守刺間
壁が面白い造りになっていました。
色々な大きさ・色・形の石が壁に埋められているような感じです。 -
隆陵
紅葉、綺麗でした(*^_^*) -
坤甲池
コンコウチ?
人工の池で、王朝時代の遺構だそうです。 -
健陵へ移動中
紅葉が綺麗なのはいいんだが、とっても寒い(T_T)
風が強くて体感気温は予報よりずっと低い。
今にも雨が降りそうな気配がするのも気になります。 -
健陵へ移動中
ガイドのおじちゃんをこっそり撮影したのですが、これが実に味のある良い絵になりました。
トップ画像に使いたいくらいでしたが、これではちょっと意味が分からないかな〜と思って却下。 -
健陵
朝鮮王朝(李氏朝鮮)第22代正祖大王(在位1776〜1800)と彼の王妃である孝懿王后のお墓。
第21代英祖大王(在位1724〜1776)は正祖大王の祖父になります。
先ほどの隆陵に眠っているのは荘献世子で、正祖大王の両親にあたりますが、この方は大王になっていません。
1762年に権力争いに巻き込まれ、他ならぬ父英祖大王より死を賜ってしまうのです。
この時、米びつの中に閉じ込められ餓死させられたそうで、この”米びつ”がこの荘献世子を語る上でのキーワードになっているようです。 -
健陵
紅門の上部。
なにやら意味ありげな紋章が飾られていますが、どういうものなのか分かりません。 -
健陵
丁字閣。
基本的な構造は隆陵とよく似ていますが、こちらの方が全体的に小ぶりな造りになっています。 -
健陵
丁字閣に続くこの石畳の道は「神道」と言います。 -
丁字閣
先ほどもありました、T字型の建物丁字閣です。
隆陵と健陵は、全体的な建物の配置レイアウトも、建物の形・構造などもそっくりで、よく似ています。
たしかガイドさんから、造られた時期がほとんど同じだって教えてくれたような気がします。 -
丁字閣
ただし、近づいてよく装飾部分を見てみると、こちらは明らかに整備がされておらず、色褪せてしまっているのが分かります。
木材も、昔のままでぼろぼろになっているようにも見えますが、300年前の遺構ということで考えれば、こちらの方がより実体に近いと言えるのかもしれません。 -
丁字閣
こういった彩色って、どうしても時と共に剥げていってしまいます。
昔のままの煌びやかな様子を今に再現しようと思ったら、やはり何年かに一回、塗り替えとか木材の補修を行わないといけないんでしょう。
しかし、それは遺構の現状保存という相反する制約と真っ向からぶつかることになり、非常に難しいことであるのがよく分かります。 -
丁字閣
2つの同じ場所に立てられた建物の状態がこれほど違うということには、やはり違和感を覚えます。
私の勘ですが、恐らく日本の神社で言う「式年遷宮」と同じような制度で、何年かに一度の補修を交互に行っているのでしょう。
前回が隆陵で、次回は健陵であることは明らかで、今後近いうちに健陵の補修工事に入るのではないでしょうか。 -
健陵
小高い丘の上にお墓があり、ここより先には立ち入り出来なくなっているので、ほとんど何があるのか分かりません。 -
健陵
「立ち入り禁止」と書いてあるのだと思います。 -
健陵
儒教や風水に基づいてレイアウトされた石造群。
それぞれの石造に名前が付いており、役割も分かれています。 -
健陵
灯篭は頭の部分だけ。 -
碑閣
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健陵
かなり天気が怪しくなってきました。
今にも雨が降り出しそうな気配で、何とかギリギリのところで踏ん張っている感じです。
風は強く冷たい。
秋というよりも、体感的には冬の様相です。
そして風が吹くと、思いっきり落ち葉が舞い散ります。 -
紅葉
この写真は、駐車場付近です。
ぐるっと回ってきましたが、ここの紅葉が一番綺麗でした。 -
紅葉
全体的にモミジが少ないので、こういう感じで鮮やかな紅葉が見られる箇所は珍しいと思います。 -
紅葉
-
◎ おしまい
では〜
次の世界遺産めぐりに行きましょう(^_^)/
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