2009/05 - 2009/05
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ドクターキムルさん
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新潟県村上市朝日地区高根にはかつて金山があり、秀吉の頃にはこの高根金山(鳴海金山)から産出された金で慶長小判のほとんどが鋳造されたとされる。高根金山のあった鳴海山(780m)から流れ出した川は平床谷と呼ばれ、合流して高根川となり、最後は三面川として瀬波の浜で日本海に注いでいる。高根川の滝といえば鈴ヶ滝が有名であり、日本の滝100選にも選ばれているが、私は、鈴ヶ滝がある鈴谷川とは山を隔てた側にある平床谷にある「滑床の滝」が大好きだ。国土地理院(http://watchizu.gsi.go.jp/)の2万5千分1地図(地形図)にも記載されていない。村上市朝日支所産業課(電話0254−72−6883)でもらった地図には記載され、平床谷が「滑床の滝」であることを初めて知った。ここの部署の雛壇の課長さんのパソコンの壁紙に「滑床の滝」の写真が使われていて、見せてもらった。地元の人でも「滑床の滝」を知る人は少なく、課長さんなど極一部を除くとここの部署の人でさえ名前を知らない人が多い。どんな感じの滝なのかというと、戸板に水を流した感じで、まさに名前通りであり、男性的な荒々しさはない。平らな岩肌を伝って滑り落ちる様子から川の名「平床谷」が付いたのではと考えると合点がいく。
朝日スーパー林道平床谷線の高みから遥かに展望するのであり、人はとても近づけないが、岩肌を100m以上にわたり水が伝って滑り、崖から50mぐらいは落ちているように見える。想定される「滑床の滝」の場所を地形図に当てはめると、岩肌は200mもある。45°程度の斜度を持つなら、高低差が100mあればその長さは4割増しの140m程度になる。
「滑床の滝」の反対側には駒ケ岳(776m)がそびえる。独特の姿はやはり馬のようにも見える。標高がぞろ目に1m足りないが、鳴海山(780m)の頂上付近にある金山もぞろ目(777m)あたりの標高に当たろうか。
ぞろ目の山と言えば北の村上市山北地区にある「日本国」(555m、正確には555.4m)が有名だ。古代日本国の国境に由来するとも、家光の頃鷹を献上した故事に因むとも言われている。この山の中腹に湧くラジウム清水は絶品(絶水?水を絶っては死んでしまう!)で、ポリ容器に汲んで持ち帰り、テニスクラブの面々に飲ませたら皆が皆「これはうまい。」と絶賛した。飲み干した後のポリ容器の底には花崗岩の粒が残っていた。この花崗岩は笹川流れの岩と同じで、新潟県北部日本海沿岸の砂浜の砂と同じ黄金色っぽい色合いを持つ。
もう一つ、鳴海金山跡を少し下った山中には城跡の石垣のような場所がある。隅櫓や城門の石垣のように自然石が立ち並び、小諸城の石垣のようだ。一枚岩の柱状節理である。春先には岩の上に海棠のような濃い色の桜が咲き、綺麗だ。400年前に穴掘りに入った人が持ち込んだ桜かもしれない。もう一度見てみたい場所だ。
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