2009/10/17 - 2009/10/17
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airpentaroさん
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■松戸を歩くハイキングに参加してきました。松戸といえば・・・?・・・自転車でも行けるくらい近い所だけど、正直言えばあまりイメージが湧かなかった。でも歩いてみると、松戸の意外な一面を知って、松戸を見る目が変わってきました。思ったよりも深~い町でした。
■コース(歩行距離:約9.8km、標準時間:約3時間20分)
松戸駅---1km---(1)戸定が丘歴史公園---0.7km---(2)浅間神社---1.9km---(3)野菊の墓文学碑---(4)野菊のこみち---1.6km---(5)矢切の渡し---2.1km---(6)宝蔵院---1.8km---(7)松戸神社---0.2km---(8)善照寺---0.5km---松戸駅
※駅からハイキング(駅ハイ)はJR東日本が主催するハイキング&ウォーキングイベントです。
■Googleマップでハイキングコースを辿っています。
http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&gl=jp&ie=UTF8&oe=UTF8&msa=0&msid=111401057908086377946.00047680a8c02b4923c40
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■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]1
松戸駅からハイキングを出発してきました。
戸定が丘歴史公園の手前で見かけたモニュメント。
解説を読んでみると、パリ万博の雰囲気を表現したものだそうです。
赤・青・白はフランス国旗に因むそうですが、色褪せてちょっと分かりづらい。
●戸定が丘歴史公園 - 松戸市観光協会
http://www.matsudo-kankou.jp/wp/?p=165 -
■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]2
戸定が丘歴史公園は高台にあって坂道を上っていきます。
戸定が丘歴史公園には、水戸藩最後の藩主であった徳川昭武が住んでいた戸定邸と庭園が中心で歴史館、茶室などもあります。
徳川昭武は江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の実弟です。
フランス万博には慶喜の代わりに弱冠13歳の昭武が参加しました。
10万点を超える出品物とともに海を渡り、各国の国王・皇帝たち交流を深めたそうです。
日本からの出品物はヨーロッパの人たちから高い評価を受け、後々のジャポニズム(日本趣味)に大きな影響を与えたといわれています。 -
■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]3
?戸定歴史館?の入口で見かけた慶喜と昭武の写真。
慶喜は天保8年(1837)生まれ、昭武は嘉永6年(1853)生まれで16歳違いの兄弟でした。
いつも歴史館では昭武の遺品を中心に展示しているようですが、この日は江戸時代の園芸の流れをテーマにした「江戸時代の園芸文化史」という企画展が開催されていました。
江戸時代の園芸ブームは、三代将軍が花を好んだことに始まるそうです。
徳川家康は駿河城主時代から花が好きで、江戸城の一画にも御花畑を造りました。
二代秀忠は椿を、三代家光は盆栽を好みました。
将軍たちが花木を好んだことから、大名たちも花木を好んだそうです。
参勤交代の折に地元で品種改良した珍花・奇木を将軍に献上していました。
家督を相続できない旗本の次男や三男は、時間と土地を持っていたので花木の生産者として力を発揮していたそうです。
江戸時代を通じて牡丹、朝顔(現在でも入谷の朝顔市で有名)、菊などが品種改良され、中でも旗本の松平菖翁は花菖蒲の品種改良に尽力し、一部を葛飾郡堀切村(現在の堀切菖蒲園)に導入したりしました。
江戸中期になると、尾張瀬戸や肥前有田などで陶磁器が大量生産され始めました。
それまで園芸は庭植えが主流だったのに対して、鉢植えも流通するようになり庶民にも園芸が広く普及するようになったそうです。
花木の描かれた浮世絵も多数展示されていました。
美人画、役者絵や名所絵に花木が描かれたりしていました。
歴史の教科書には決して掲載されない無名な数々の浮世絵には、家でも外でも花を愛でる様子が描かれていました。
現在でも、ごく普通に庭や玄関先に花木を植えたり、植木鉢で飾ったりしています。
どうやら現在の園芸習慣は江戸時代からのもののようです。
時代は違えど、ひとつの文化なんだなと実感できた展示でした。
●戸定歴史館 - 松戸市
http://www.city.matsudo.chiba.jp/tojo/
○江戸図屏風 - 国立歴史民俗博物館(左隻第1扇上)
http://www.rekihaku.ac.jp/gallery/edozu/index.html -
■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]4
続いて戸定邸。
明治17年から徳川昭武が住んでいた純和風の建物で、国の重要文化財に指定されています。
前日(10月16日)に天皇・皇后両陛下が訪れていたようで、早くも受付脇には写真が飾られていました。
邸内は撮影禁止かと思ったら、どこでも撮影できました。
最後に気付いたので、全然撮影しなかった。 -
■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]5
公園には芝生広場もあります。 -
■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]6
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■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]7
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■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]8
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■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]9
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■戸定が丘歴史公園[とじょうがおかれきしこうえん]10
松戸市のマンホールは、なぜか?コアラ?の絵柄?
クグッてみると、保育所、ケーブルテレビ、WEB製作会社・・・といろいろな?コアラ?が検索上位を占めていたけど、どうやらオーストラリアと姉妹都市ということらしい。
○姉妹都市ホワイトホース - 松戸市
http://www.city.matsudo.chiba.jp/index/profile/simaitosi/whitehorse.html -
■道すがら
コース途中の歩道橋から常磐線をパチリ。 -
■浅間神社[せんげんじんじゃ]1
社殿は長い石段の上にあります。 -
■浅間神社[せんげんじんじゃ]2
浅間神社は小高い丘にある神社です。
ヤブニッケイ、タブ、ツバキ、ムクノキ、モミジなど200種類もの草木が茂っているそうです。 -
■道すがら
松戸市のもうひとつのマンホール。
こちらは分かりやすく?矢切の渡し?をモチーフにした絵柄。 -
■道すがら
コース途中の矢切神社。
祭りがあるらしく半被姿の地元の人たちを見かけました。 -
■野菊の墓文学碑[のぎくのはかぶんがくひ]1
文学碑へ続く歩道橋。 -
■野菊の墓文学碑[のぎくのはかぶんがくひ]2
「僕の家といふは、矢切の渡しを東へ渡り、小高い岡の上でやはり矢切村と云っている所・・・」
『野菊の墓』の一説が刻まれています。
明治時代の小説ですが、地元のガイドさんによると、地元で話題になり始めたのは演歌の「矢切の渡し」が流行しだした後だったとか。 -
■道すがら
次は矢切の渡しを目指して歩いていきます。 -
■野菊のこみち[のぎくのこみち]1
?野菊のこみち?は畑の真ん中の道です。 -
■野菊のこみち[のぎくのこみち]2
両脇はねぎ畑。 -
■野菊のこみち[のぎくのこみち]3
レタス畑? -
■矢切の渡し[やぎりのわたし]1
江戸川の土手に上り対岸を眺める。
対岸は、寅さんで有名な柴又です。
手前の林の中に乗船所があります。
●矢切の渡し - 松戸市観光協会
http://www.matsudo-kankou.jp/wp/?p=164 -
■矢切の渡し[やぎりのわたし]2
振り返ってみると、?野菊のこみち?を歩いてくる人たちが見えます。 -
■矢切の渡し[やぎりのわたし]3
お父さんと一緒にプレーするゴルフ少女たち。
スイングもしっかりしていた。
かなり練習しているよう。 -
■矢切の渡し[やぎりのわたし]4
こちらから出発した渡し舟が、柴又の渡し場に到着しました。
20〜30人乗っているようです。 -
■矢切の渡し[やぎりのわたし]5
近くで見かけた?日本の音風景100選?の石碑。
?○○○100選?というのはよく見かけるけど、音まであったのかとちょっとビックリ。
○日本の音風景100選 - 環境庁
http://www.env.go.jp/air/life/oto/ -
■宝蔵院[ほうぞういん]
宝蔵院は真言宗豊山派のお寺。
大日如来が本尊で、松戸七福神の大黒天や?お勉強幸せ地蔵?といったユニークな石像までありました。 -
■道すがら
松戸は新興住宅街というイメージがありましたが、下町ぽっい雰囲気の街並みにも出会えました。 -
■道すがら
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■道すがら
カメはのんびり甲羅干し。 -
■道すがら
小山樋門橋という古い橋。
地元では?レンガ橋?とか?めがね橋?とか呼ばれているようです。 -
■道すがら
川沿いの案内板にあった写真。
地元の人たちを撮影している人の後姿を撮影しています。
この後姿の人は徳川慶喜です。
この写真が撮影された38年前に、慶喜は江戸城を開城し、寛永寺で謹慎していました。
写真撮影が趣味で、のんびり撮影をしていた慶喜を、同じく写真撮影が趣味だった昭武が撮影していました。
江戸という大きな時代が終わり、明治という新しい時代を感じさせる一枚です。 -
■道すがら
現在の風景。
もちろん住宅街は変わっていますが、川はそれほど変わっていないようです。 -
■松戸神社[まつどじんじゃ]1
寛永3年(1626)に創建され、水戸徳川家の崇敬された神社です。 -
■松戸神社[まつどじんじゃ]2
ここでも秋祭りが開催されていました。
快調な囃子が響いていました。 -
■善照寺[ぜんしょうじ]
さっきの宝蔵院と同じ真言宗豊山派のお寺です。 -
■松戸駅[まつどえき]
ゴール!
松戸の知られざる一面を理解できたハイキングでした。
・・・おわり
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