2009/09/26 - 2009/10/05
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blauemeerfeeさん
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「美術館と歴史遺産満喫のオランダ旅行 その2」の続きです。
オランダ滞在3日目、今日はアムステルダムの街の中をいろいろと巡ります。
朝一番でアンネ・フランクの家を訪れ、ランチの後13時よりHolland Internationalの運河クルーズに参加。それから後は時間の許す限りアムステルダムの街を散策する・・・という計画を立てました。
しかし、またしても予期せぬ事態発生。意気揚々とアンネの家に行ったところ、何だかおかしな雰囲気。もう既に開館時刻を5分ほど過ぎているはずなのに、入り口が開いていません。
変だな、今日は休館日ではないはずなのに、とアンネの家の周りをうろうろしていると、通りすがりの地元のおばさんが「あなた、アンネの家に来たの?ここに、オランダ語で『9月28日は臨時休業します』って書いてあるわよ」と英語で教えてくれました。
(本当にオランダ人は親切!!)
確かに、アンネの家の脇の方にある電光掲示板に、そのようなことが書かれているようです。
なんだ、お休みなんだ・・・といきなり出鼻をくじかれてしまいましたが、気を取り直して、ここで明日行く予定だったアムステルダム国立美術館に行っておくことにします。
トラムに乗り込み、いざ出発です。
拙い旅行記ではございますが、お読みいただければ幸いです。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
-
アンネの家の臨時休業に意気消沈するも、気を取り直してアムステルダム国立美術館へと向かいます。
アムステルダム国立美術館は2009年現在工事中で、主要作品のみフィリップス棟という別館で公開しています。そのため、ご覧の通り外壁にも工事用の足場が組まれており、美しい姿が見られないのは残念です。
ここで私たちはチケットの代わりにミュージアムカード(museumkaart)を購入しました。このカードを持っていると、オランダ国内の様々な美術館・博物館に無料で入場することができます。1年間有効で大人(26歳以上)35ユーロ。長期滞在の場合はもちろん、短期滞在者であっても5〜6か所訪れる場合であればかなりお得感があります。わりと大きめの美術館(ここ国立美術館やゴッホ美術館など)で購入可。購入時に使える施設が記載されたパンフレットがもらえます。
※私たちが前日に訪れた、クレラー・ミュラー美術館では使えません。
いよいよ美術館内に入館。
ここの目玉は何と言ってもレンブラントの大作「夜警」でしょう。いやはや、圧倒されました。1人1人の登場人物が生き生きと描かれており、素晴らしいの一言。ほかの同時代に描かれた別の画家による集団肖像画が表情が乏しいのに比べると、その違いは一目瞭然です。(いや、本来集団肖像画とはそういうものなんでしょうけど・・・それゆえ、「夜警」も注文主たちからは酷評されたとか)
そして、フェルメールの名作4点。しかし、私たちが行った時には何と「牛乳を注ぐ女」と「恋文」がアメリカ・カナダへ貸し出し中で、見ることができませんでした(泣)。どうやら2010年初頭くらいまで戻ってこないようですので、これから行かれる方は注意なさって下さい。
そんなわけで展示されていたのは「小路」と「手紙を読む女」の2点のみ。ちょっとがっかりでしたが、「小路」は個人的に好きな絵なので、間近でじっくり見ることができ満足でした。
ほか、フランス・ハルスの「陽気な酒飲み」はやはり魅力的。今回の旅では時間がなく、ハーレムにあるフランス・ハルス美術館まで足をのばせないのが残念です。
2時間ほどかけてゆっくりと名画を味わい、国立美術館を後にしました。 -
さて、この日は13時からHolland International社の運河クルーズを予約してあります。
時計を見ると、11時50分。ランチタイムですが、ちゃんとしたレストランに入って食事をする時間はありません。
Holland Internationalの船は中央駅前の船着場から出るので、中央駅構内でパンでも買って食べようと、とりあえず中央駅に向かいました。
中央駅に着いてトラムを降りると、駅前に何やら面白そうなお店が。そう、オランダ名物コロッケの自動販売機です!よくガイドブックなどでも紹介されていますよね。1度試してみたいと、以前から思っていたのです。そういうわけで本日のお昼ごはんはコロッケに決定!!
駅前にあったのはsmullersというチェーン店です。2ユーロコインを入れ、ハンドルをガチャリと回すとアツアツのコロッケが出てきました♪3種類ほどコロッケを買い、友人と2人で分け合って早速食べてみます。
お味は・・・もちろん日本のコロッケとは全然違う味わいですが、とっても美味しかったです!!特に、Sateという種類だったかな?鶏肉の入ったスパイシーなコロッケはすごく好みの味でした。
コロッケを頬張りつつ、ふと向かいに立つ男性を見ると、フライドポテトにマヨネーズをかけて食べています。「オランダではポテトにマヨネーズをかけて食べる」という話は聞いたことがありましたが、実際にそうやって食べている人を見るのは初めて。興味が湧いてしまい、私もトライしてみることに。
ポテトはカウンターで店員さんに直接注文します。さて、こちらのお味は・・・やはり美味しい!!ポテトにマヨネーズって案外合うんですね。しかもこのマヨネーズ、日本のマヨネーズとはちょっと味が違うような・・・?なんとも言えないまろやかな味ですっかりハマってしまいました(笑)。
もちろん、ケチャップやカレーソースなど、他のソースを指定することもできます。
思いがけず美味しい(!)オランダ版ファーストフードを堪能し、運河クルーズに繰り出します。
写真は、運河クルーズの船の外観です。 -
Holland Internationalの船着場は、ご覧の通り中央駅の目の前。
アムステルダムの運河クルーズと言えば、Holland InternationalかLoversが有名だと思いますが、いずれも中央駅近くに船着場があります。かなり目立つ看板が出ているのですぐにわかります。
今回、私たちが参加したのは“Ultimate Cruise”という1時間半のクルーズ。「究極のクルーズ」というだけに、通常の運河クルーズより時間もやや長く、より色々なところを回ってくれます。英語のガイドさんが同乗し、1ドリンクも付きます。
毎日11時、13時の2回出航しており、一応事前に予約が必要となっています。
電話での予約もできますが、インターネットでチケット予約・購入すると料金が10%オフになるのでお得です。
詳しくはこちらの公式サイトをどうぞ(英語あり)。
http://www.hir.nl/
船に乗り込み、さぁ出発です!! -
オランダ旅行のハイシーズンは、やはりチューリップの咲く季節=春、そして7〜8月というところでしょうか。
9月下旬の今は、どちらかと言えば閑散期ということになるのでしょう。天気が悪いせいもあるのか、乗客は私たち2名と、アメリカ人(と思われる)の家族連れ5名の計7名のみ。
船の中は、ご覧の通りガラガラです。
ほとんど貸し切り状態で、広々と椅子を使えて良かったです。
私は、船の中から街を眺めるのが大好きで、今までパリのバトー・ムーシュやヴェネツィアのゴンドラ、ドイツのライン川クルーズなど、旅先では必ずと言っていいほど船に乗ってきました。
今回も、期待に胸が高鳴ります。 -
出航後、すぐに見えてきた大きな灰色の船。
景色を見るのに夢中でガイドさんの説明をあまり良く聞いていなかったのですが(恥)、確かオランダの戦艦だと言っていた気がします。
船の中でドリンク(と言ってもただの缶ジュース)が出され、飲みながら景色に見入りました。 -
こちらは、多くのガイドブックでも紹介されている、スポーレンブルグ島とボルネオ島を繋ぐ、通称「アナコンダ橋」。
何とも独特のフォルムですよね。
本当は、ボルネオ島やKNSM島の斬新なデザインの建築群を見物しに行きたかったのですが、やはり時間がなく断念しました・・・。
せめて、船の中から一部だけでも見ることができて良かったです。
・・・すみません。運河クルーズの写真はこれで終わりなんです。この後、すっかり景色を見るのに夢中になってしまって、写真を撮るのを忘れてしまったんです(泣)。
でも、アムステルダムの街はずれにある風車や、たくさんのハウスボート(ボートを岸に固定して住宅として利用しているもの)、そして私たちの泊まっているホテルに近いマヘレの跳ね橋と、次々にたくさんの魅力的なスポットが目に入ってきて、1時間半まったく飽きることがありませんでした。
アムステルダムを初めて旅行される方は、ぜひ1度運河クルーズを体験されることをお薦めします。大体の街の様子がつかめると思います。 -
運河クルーズを終え、今度は自分の足で街歩きをすることにします。
写真は、中央駅のすぐ手前にある聖ニコラス教会。アムステルダムでは珍しいカトリックの教会です。
内部は静謐かつ厳かな空間。お祈りをしている人もいらっしゃいましたので当然写真撮影は遠慮しました。 -
こちらは、聖ニコラス教会のすぐ脇にある「涙の塔」です。
かつて、危険な航海に出る男たちをここから女たちが泣きながら見送ったことからこの名がついているようです。
ガイドブックによると、何と1480年に建てられたとあります。日本で言えば室町時代に建てられたということですよね・・・古い建物がきちんと残されているんですね。
今、内部はカフェとして利用されているようです。 -
こちらは、アムステルダム旧証券取引所。
中央駅からダムラックを歩くとすぐに見えてきます。
20世紀初頭、オランダ近代建築の父と称えられるヘンドリク・ペトルス・ベルラーヘにより設計されたとのこと。
現代の私たちの目にはそれなりにクラシックな建物に映る(そうでもないですかね?)のですが、建設当時は超モダンな建物として賛否両論あったそうです。
「旧」と呼ばれるからには「新」があり、今は証券取引所としては使われておらず、何とコンサートホールとして利用されたりしているようです。
歴史的な建物を有意義に活用しているわけですね。・・・日本でも古い建物を簡単に壊したりせず、もっと活かす道を考えてみてもいいんじゃないでしょうかねぇ。
ここで進路を東に変更し、旧教会方面へ。
途中、はからずも思いっきり飾り窓地区に足を踏み入れてしまいました(汗)。
いや、飾り窓地区を通らなければ旧教会へは行けないのですけれど・・・。
噂には聞いていましたがすごいこと!
本当に、普通のブティックのウィンドウのような所で下着姿の女性がポーズをとっているんです!!
中にはびっくりするくらいの美人さんもいて、何もこんな仕事しなくても・・・なんて思ってしまいましたが余計なお世話というやつですね。
逆に、ものすごい太目のおばさんもいて、人の好みはいろいろだなぁ、などとある意味感心してしまいました。
やはり観光名所にもなっているようで、明らかに観光客とおぼしき人たちが窓を眺めながら辺りを散策(?)しているようでした。
治安の良くない地区とのことなので、警戒心を強めていたのですが、まだ昼間ということもあり危ない感じはしませんでした。
(もちろん、油断は禁物ですが) -
飾り窓をすり抜け(汗)、やっと旧教会に着きました。
こちらの旧教会、アムステルダム最古の教会だそうで、14世紀初頭の建築とのことです。
中に入るにはチケットを買わなければなりません(5ユーロ)が、ここで先ほど買ったミュージアムカードが使用できます。ミュージアムカードを持っていれば無料で入場できます。 -
旧教会のエントランス。
内部は古い教会にしては明るい感じです。 -
旧教会のパイプオルガン。
どんな音色がするのでしょうか。
旧教会は宗教改革の際に内部の装飾がほとんど破壊されてしまったそうで、一部ステンドグラスなどが見られるものの、ちょっとヨーロッパの教会としては殺風景な印象を受けました。
実際、教会内部はよく催し物などの会場としても使われているそうで、私が行った時も何かのイベントの準備が行われており、作業員の方たちが忙しそうに木材をのこぎりで切ったりしていました。
そのため結構騒々しく、仕方のないことですが教会ならではの厳かな感じが全くなかったのは残念な気もしました。 -
旧教会のステンドグラスです。
ここだけが往時の教会の様子を彷彿とさせます。
この旧教会には巨匠レンブラントの奥様・サスキアさんが葬られているそうなのですが、ちょうど墓碑の辺りをイベント設営用のシートが覆っていて、確認することはできませんでした。 -
旧教会を出てニューマルクト広場へ。
ニューマルクト広場は、周りにたくさんのカフェがあり、賑やかな雰囲気です。
写真は、ニューマルクト広場の中央にそびえ立つ、計量所。
元はアムステルダムが城壁に囲まれていた中世の時代に造られた城壁の一部だったものが、17世紀になり計量所として使われるようになったそうです。
2階は各種のギルド(同業組合)のために利用されたそうで、あのレンブラントの名画「テュルプ博士の解剖学講義」もこの建物の中で行われた講義を描いたものとか。
そう思うと、とても感慨深いです。
この計量所も、今はカフェとして利用されています。
なかなかいい雰囲気の素敵なカフェ、時間があればコーヒーでも飲みたかったです。 -
ニューマルクト広場から南へ向かい、レンブラントの家へ。
時間がありそうなので、中に入って見学することにしました。
ここでもミュージアムカードが使え、無料で入場することができました。
この家はレンブラントが破産した後は他の人の手に渡ってしまったので、内部はレンブラントが住んでいた時代のように復元したものだということです。
しかし、建物自体は1606年に建てられた歴史の古いものです。
復元されたものとは言え、17世紀の中流階級の人たちはこんな暮らしをしていたのか、ということが垣間見えてとても面白かったです。
そして、レンブラントのエッチングやスケッチも数多く展示されています。
レンブラントに関心のある方ならきっと楽しめると思います。 -
外はまだ明るいですが、時刻はもう16時半。
今から美術館・博物館などを新たに見学する余裕はちょっとなさそうです(大体17時で閉館してしまいますので)。
いろいろ考えた結果、シンゲルの花市へ行ってみることに。
ここは前回アムステルダムに滞在した際にも立ち寄っていて、お土産にチューリップの造花を購入したことを覚えています。
シンゲルの花市は、基本的に18時までオープンしているようですが、やはり生花は早い時間に売り切れてしまうので、色とりどりの花を楽しみたいなら早い時間に訪れた方が良さそうです。 -
シンゲルの花市のお店の1つ。
お花の他、球根や花の種もたくさん売られています。
そして、木靴のキーホルダーやカナルハウスのマグネットなど、オランダらしいお土産もたくさん売られています。
(値段も、ダムラックの土産物屋などに比べて若干安いかと思ったのですが・・・どうでしょう?) -
幸いなことに、1店舗だけまだきれいな生花を売っているお店を見つけました。
色とりどりの花が目を楽しませてくれます。
そして、値段の安いことといったらもうびっくりです!お花は日本へ持って帰れませんが、思わず買いたくなってしまう安さです。 -
シンゲルの花市を運河の対岸から見た様子。
この時点でまだ18時前。
今日はレストランを19時に予約しているのですが、レストランへ向かうにはまだ早過ぎる時間です。
何か見るべきものはないか・・・と考えた挙句、このシンゲルの花市の近くにユニーク(?)な博物館があることを思い出しました。しかもこの博物館、何と23時まで開館しているのです。 -
こちら、“Torture Museum”、すなわち拷問器具博物館。
シンゲルの花市の対岸すぐの所にあります。
ヨーロッパには華やかな宮廷・貴族文化の裏に、陰惨な拷問の歴史があることも忘れてはならないでしょう。日本でも魔女裁判などはよく知られていますが、他にも現代の我々の感覚からすると目を覆いたくなるような残忍な拷問が行われていたのです。
そうした歴史背景からか(?)、ヨーロッパを旅行しているとあちこちで拷問器具博物館なるものを見かけます。
ここもその1つ。
嫌がる友人を説得し(こらこら)、中へ入ります。
ここはミュージアムカードは使えません。
意外に高い入場料を取られました。
展示物は、これといって珍しいものはなく、どこの拷問器具博物館にもあるような「鉄の処女」、「水攻め器」、「木馬」、「ギロチン」といったオーソドックスなものばかり。
正直、面白みはありません。(どういう感想!?)
ただ、照明を落とし、おどろおどろしい感じの効果音を流して恐怖感を出そうとしています。
どちらかと言うと、お化け屋敷のような雰囲気でしょうか。
10分ほどで見終えてしまい、再び外へ。
あとは、もうゆっくり歩いてレストランへ向かうことにします。 -
本日のレストランはインドネシア料理のSrikandi(スリカンディ)。
アムステルダムはインドネシア料理がとても美味しいという話なので、滞在中に1度は食べようと心に決めていました。
こちらのレストランについてもクチコミを投稿しておりますので、よろしかったらご覧になってみて下さい。
本日の行程はこれにて終了です。
最後までお読みいただいた方、本当にありがとうございました!まだまだ旅行記には続きもございますので、もしお時間があれば見てやって下さいませ。
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