2009/10/03 - 2009/10/03
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morino296さん
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標高550mの山間に突如現れる赤褐色の集落”吹屋”、どうしてこんな山の中に・・・。
ここは、江戸時代中期より吹屋銅山の町として発展し、幕末頃から明治にかけては銅鉱とともに副産物である赤色顔料弁柄(べんがら:酸化第二鉄)の日本唯一の製造地として繁栄しました。
弁柄格子と石州瓦による赤褐色の商家の町並みが往時の面影を残しています。
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吹屋ふるさと村
昭和49年に岡山県のふるさと村に指定され、昭和52年に文化庁から国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。
岡山県高梁市成羽町吹屋
JR伯備線・備中高梁駅からバスで約50分。 -
お土産の店・ベンガラ屋
まだ9時前なので店は開いていません。 -
吹屋 旧街道の建物
旧片山家住宅の蔵 -
吹屋 ベンガラの町並み
弁柄(べんがら)は、赤色顔料のひとつ。酸化第二鉄を主要発色成分。
かつて、インドのベンガル地方産のものを輸入したために「べんがら」と名づけられたものとのこと。 -
吹屋郵便局
この建物は、吹屋郵便局が明治7年に開局して以来、3代目の局舎で平成5年に建てられたもの。
左側の建物は元呉服屋で、右側の建物は前の局舎を撤去し、それ以前にあった民家に近い姿に復元したもの。(解説より) -
吹屋 ベンガラの町並み(中町あたり)
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吹屋 ベンガラの町並み
9時ごろ、まだ人影もありません。 -
吹屋 ベンガラの町並み
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吹屋 ベンガラの町並み
旧街道沿いに約300mの町並みが続きます。 -
黄金荘
城井田家
この建物は、江戸末期弁柄仲間の一人であった大黒屋(大国屋)が建てたもの。
大黒屋がいつからいつまで弁柄仲間であったか定かではないが、居住人も数回移り代わり痛みが激しいため、外観・内部ともに建築時の姿に忠実に復元する。
(軒先の吹屋町並み保存会の解説より) -
成羽町公民館吹屋分館
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成羽町公民館吹屋分館
中には、吹屋の案内パンフレットや展示物があります。 -
吹屋小学校
明治33年(1900)から42年にかけて建築され、現在使用されている木造校舎としては日本一古いものです。 -
吹屋小学校の解説
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吹屋小学校
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吹屋小学校から町並みに戻る高台からの眺め
石州瓦の建物が並びます。
石州瓦(せきしゅうがわら)とは、島根県石見地方(旧 石見国=石州)で生産されている粘土瓦のことで、三州瓦、淡路瓦と並ぶ日本三大瓦の一つです。 -
実りの秋
この柿の木にはまた実が沢山ついていました。 -
長い塀にも石州瓦が使われています。
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長尾家
明治に入り5軒あった弁柄屋の一つで、明治中期頃の建物。
店の間の表側に取り付けてある半蔀戸(はんしとみど)格子は、この区内ではここだけです。 -
長尾家
土台に取り付けてある金具は、牛馬を繋ぐものです。 -
長尾醤油酒店
文政9年(1826)創業とのこと。
http://www.nagaoshouyu.com/ -
長尾醤油酒店の店先
吹屋のしょうゆ、味噌などが売られています。 -
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郷土館
この家は、弁柄窯元・片山浅治郎家の総支配人・片山嘉吉が分家され、明治7年頃から5年をかけて完成したもの。
妻入りの入母屋型で塗込造りとベンガラ格子の建ち並ぶ中でも代表的な建物の一つで、石州の宮大工の手により建てられ、屋根は石州本焼で葺かれ、ケヤキ、サクラなど最上級の用材がふんだんに使われています。 -
郷土館
片山家の店先
今は、見学の受付の方がいらっしゃいます。
吹屋ふるさと村周遊券(800円)がお得です。
周遊券で見学できるのは、郷土館・旧片山家住宅・ベンガラ館・笹畝坑道・広兼邸です。 -
郷土館
店先の火鉢も立派です。 -
郷土館
間口5間、奥行き16間、中級の商家の定形で、店から通り庭で母屋の奥に味噌蔵、米蔵があります。 -
郷土館
台所 -
郷土館
奥座敷と庭 -
郷土館
欄間と天井
この家の特徴は、木組は巨材を使い、細部は巧緻であり、専門家も「これほどの良い材料とだいくの手のそろった家は世に少ない」と言われるそうです。 -
郷土館
奥座敷の障子戸と透かし彫り -
郷土館
贅沢な材料を使っているとのことですが、縁側の廊下もサクラの幅広な一枚板が使われています。 -
郷土館
2階の窓から、壺庭の上。 -
郷土館
2階の窓格子 -
郷土館
天井の梁にも立派な材木が使われています。 -
郷土館
坪庭、母屋の明かりとりのために中庭が作られています。
また、雨戸はからくり戸となっています。 -
旧片山家住宅(国重文)
早くから弁柄製造を手掛けた片山家(胡屋:えびすや)は、窯元として弁柄仲間の株を保ち、大塚・ヒ広兼・長尾家とともに苗字帯刀を許されるまでになり、緑礬(ろうは)の製造にも乗り出して、最盛期には3つの工場を経営たそうです。
昭和26年に緑礬の製造が途絶えると、弁柄製造も次第に衰退し、その後、化学的に合成された硫酸鉄を原料として生産が続けられたが、昭和46年に弁柄屋を廃業。
平成14年、所有者から成羽町へ寄贈されました。 -
旧片山家 店先のお帳場
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旧片岡家住宅 台所
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旧片岡家住宅
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旧片岡家住宅 座敷の床の間
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旧片岡家住居 座敷から中庭
1階は店舗と接客の場にあてられ、2階に寝室や物置を配しています。 -
旧片岡家住居 2階の出窓からは町並みが見通せます。
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旧片岡家住居にて
所和初期のレッテルなど -
旧片山家住居にて
弁柄の製品見本など -
山神社の鳥居
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山神社
銅山の神様で大塚氏吉岡銅山盛大な頃に建てられた
小さな祠ですが、総欅造りです。
明治6年に吉岡銅山は、三菱合資会社の所有となり、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎が三菱マーク入りの玉垣を寄贈。
銅山は、明治後半から大正にかけて最盛期を迎えたそうです。 -
山神社の横で見かけた熟れた柿
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「火乃要慎」
消火栓(?)もベンガラです。 -
10:30過ぎ、お店も開店しています。
この後、西江邸へ向かいます。
後半へ続きます。
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この旅行記へのコメント (7)
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- あんみつ姫さん 2009/10/07 15:01:25
- いい町並みですね。
- morino296さん、こんにちは。
台風が近づいております。
今日は、横浜か大阪か???
いいな〜!関東と関西と両方見れて・・・
(でも、忙しいですよね。仕事ですから)
関東と関西とは昔の町並みでも
雰囲気が違うように感じます。
関東って、こういう感じの町並みって
残っていないような気がするのですが。
(震災や空襲で無くなった?)
紅い弁柄って、京都しかないって思っていました。
まだまだ、日本を知らないですね〜。
このような佇まいの町を見せていただくと、
最近、ビルばかり見て歩く、世話しない心にふと、
穏かな気持ちが戻ってきます。
日本っていいな〜。
廊下の木材のことですが、
以前、東京の「たてもの園」に行った時、廊下を素足で歩けたのです。
そのとき、使っている木によって、
足の裏の感触が違っていたことを思い出しました。
木材の違いも、見る価値ありますよね。
これは、何の木使っているかなんて。
見れば、見るほど、いろいろ知りたくなります。
あんみつ
- morino296さん からの返信 2009/10/07 23:08:05
- RE: いい町並みですね。
- あんみつ姫さん
こんばんは!
いつも有難うございます。
今日は、横浜の巣に帰っています。(ちょっと飲んできましたが)
台風が直撃しそうですね。明日の出勤は大丈夫でしょうか?
今朝も、横浜駅で人身事故があり、大変でしたが・・・。
ベンガラの町、ビックリしましたよ。
山の中に、突如現れた時は、一種の感動でした。(ちょっと大袈裟か)
> 廊下の木材のことですが、
> 以前、東京の「たてもの園」に行った時、廊下を素足で歩けたのです。
> そのとき、使っている木によって、
> 足の裏の感触が違っていたことを思い出しました。
凄いですね、足の裏で木の肌触りが違うのが分かるなんて。
床に桜材を使うのは贅沢だとは知っていましたが、
これだけの材木が手に入るのはなかなかないと思いました。
日本の中にも、まだまだ知らないところが沢山あって、
行ってみたいところが、一杯です。
morino296
-
- ツーリスト今中さん 2009/10/07 03:47:29
- べんがら!
- お誕生日のお祝いをありがとうございました!
べんがらの壁など大好きなんです。
ベンガルがなまったとは知りませんでした。
街並み保存地区にありがちな土産物屋さんだらけでは
ないようにも思えて機会あらば是非行ってみたいと
思いながら一票!
時代の移り変わりで今はひっそりした佇まいになっているようですが
確かな建築の中に昔の栄華を感じ取ることが出来ますね。
近江路コミュではなかなかお互いの予定が合わないようで
お目にかかれず残念です。
インフルエンザにも翻弄されたような、、、、
- morino296さん からの返信 2009/10/07 07:16:43
- RE: べんがら!
- 今中さん
おはようございます。
いつも有難うございます。
セピア色の町並み、なんだか別世界のような感じでした。
今では、昔ここにが鉱山関係でにぎわっていたとは想像もつかないですが、
建物の中を見学すると納得できました。
なかなか簡単に行ける場所ではないですが、
機会がありましたら行ってみてください。
morino296
-
- ホーミンさん 2009/10/04 22:46:15
- 吹屋ふるさと村
- morino296さま
こんばんは!
岡山に、このような趣のある街並みがあったのですね?
驚きました。
石州瓦の深みのある色合いが美しいですね。
一枚ずつ色が違い、形も揃っていないところがまた素敵ですね。
整った街並みと、懐かしい木造の小学校。
校舎が現役なのにも驚きました。ここで勉強できる子ども達は幸せですね。
でも手入れが大変そうです。
これだけ整っていると、映画のセットかテーマパークを見ている錯覚に陥りそうです。
色形は違えど、見ていてミハスの街並みを思い起こしました。
ところで、ここへは王子様と行かれたのですね?
王子様の旅行記で、morino296さんらしき人を見つけましたよ。
- morino296さん からの返信 2009/10/04 23:09:03
- RE: 吹屋ふるさと村
- ホーミンさん
こんばんは。
いつも有難うございます。
ベンガラ色の町並み、本当に驚きました。
ここまで行くのに、車がすれ違えないような細い山道をクネクネ走るのですが、いったいどこへ行くのかなって感じでした。
吹屋もそうですが、高梁市内にも映画のロケで使われた場所が多くあるようですよ。
後半で紹介する広兼邸は、八つ墓村のロケに使われたそうです。
今回は、王子さまと二人で行ってきました。
これだけ人影のない町ですと、ごまかしようがありませんね。
みっともない姿を晒してしまったようですね。
お互いに、写真には写らないように気を付けて撮っていたつもりですが。
morino296
- ホーミンさん からの返信 2009/10/05 07:42:25
- RE: RE: 吹屋ふるさと村
- お返事ありがとうございます。
> 後半で紹介する広兼邸は、八つ墓村のロケに使われたそうです。
ええ〜、そうなのですか?
それを意識してみると、より一層面白くなりそうですね。
> みっともない姿を晒してしまったようですね。
とんでもございません。
優しそうな雰囲気が遠くからでも伝わってきます。
私は写真の中に何気なくトラベラーさんが写っているのを見つけると、とても嬉しくなります。
よくあるのは、ガラスケースの中のものを写している、カメラを構えたトラベラーさんの姿です。
もし見つけたら、「見つけたよ〜、ガラスに写ってるよ〜」ってメールをしています。
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