2005/11/07 - 2005/11/09
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juventinaさん
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トゥルッリと呼ばれる円錐形の家が立ち並ぶアルベロベッロ。
世界広しといえど、この不思議な光景はここでしか見ることが
できないのでずっと来たいと思っていた。
まるで「おとぎの国」のような可愛らしい町だが、その歴史は
長きに渡って厳しいものであった。
15〜16世紀頃、この地方の領主が所領内に建物を建てるのを
禁じた。そこで農民たちは管理人が来たらすぐに取り壊しが
できるように土台も骨組みも無く、平たく加工した石灰石を
円錐状に積み上げただけの小屋を作るようになったのが町の
起源である。
レッチェからアルベロベッロまでは私鉄Sud-est線で約2時間強。
レッチェを出発したときには下校途中の小学生の賑やかな声が
車内に響いていたが、ほぼ全員が2、3駅でいなくなってしまった。
小雨の中、プーリアの大地をひた走る列車からも時折トゥルッリが
見えてくるようになった。
マルティーナ・フランカで列車を乗り換える。アルベロベッロ
まで2駅しかなかったが車掌さんが検察にやって来た。
切符を見せる前から「アルベロベッロに行くのか?」と聞かれる。
どうやら日本人=アルベロベッロらしい・・・
ずっと晴天続きだったのに移動日が雨とは・・・
待っていても止む気配もないのでホテルへ向かうことに。
というよりも早くトゥルッリが見たかったのだ。
サンタントニオ教会近くにあるホテルは坂道のてっぺん。
スーツケースを引いて坂道を上る様はまさに学生時代の運動部!
気力を振り絞り、ヘロヘロの私に見覚えのあるおばさんが駆け寄ってきた・・・?!
9/30 出国→バンコク→
10/1-10/2 アンタナナリボ泊
(10/2アンチラベ日帰り)
10/3-10/4 ムルンダヴァ泊
10/5-10/6 アンタナナリボ泊
10/7 アンタナナリボ→バンコク泊
10/8 日中:バンコク観光、
夜:空港(両親は帰国、私一人ミラノへ移動)
10/9-10/10 ミラノ泊
10/11-10/16 トリノ泊
(10/13ジェノヴァ日帰り、10/15サッカー観戦)
10/17-10/18 ミュンヘン泊(10/18サッカー観戦)
10/19-10/22 クリングナウ泊
(10/20ラインフォール、シャフハウゼン、シュタイン日帰り)
(10/21リギ山、ルツェルン日帰り)
(10/22バーデン日帰り)
10/23-11/1 フィレンツェ泊
(10/26ピサ、ルッカ日帰り)
(10/29シエナ日帰り)
11/2-11/3 リミニ泊
(11/3サン・マリノ日帰り)
11/4-11/6 レッチェ泊
11/7-11/9 アルベロベッロ泊 ●
11/10-11/12 マテーラ泊
11/13-11/15 ローマ泊
11/16 ローマ→
11/17 →バンコク→
11/18 帰国
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
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-
彼女はサンタントニオ教会の近くにある土産物屋
「マタレーゼ」のオーナー、マリア・クラウディアさん。
*写真は彼女のお店
名古屋に住む私はこの年のゴールデンウィークに放送された白川郷との姉妹都市の調印式のドキュメンタリー番組を見ていたので彼女のことを知っていた。
雨の中、スーツケースを引いて歩いている私を助けに(?)きてくれたらしい。
なぜか一緒にホテルまで案内してくれる。「後でお店に来てね」と言われ、チェックイン後に再び立ち寄ると親切に観光案内までしてくれる。そして翌日の夕飯に招待してもらう。何だかものすごく慌しい展開・・・ -
この旅ではいろんな人に出会い、助けてもらっている・・・
いきなりの楽しい歓迎のおかげ初めての町なのに
知り合いができたような気分。本当に嬉しい☆ -
まずは土産物屋が立ち並ぶ、モンティ地区を眺める。
アルベロベッロの町は谷間を挟んで、モンティ地区とアイア・ピッコラ地区とに分かれている。 -
白い壁にグレーのとんがり屋根。
天気がよかったらどんなにきれいだっただろうか・・・
滞在中はほぼ、このような天気だった。 -
-
サンタ・メディチ教会
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昔の生活が垣間見られる、トゥルッリの博物館「トゥルッロ・ソヴラーノ」
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貧しい農民の家と聞いていたが、なかなか快適な感じだ。
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何と!このトゥルッリは2階建!!!
聞けば「君主のトゥルッリ」だったそうな。なるほど・・・
床下にあるのは井戸か貯蔵庫か?
なぜかこういうところにみんな、コインを投げ込んでしまうのか???
それにしてもものすごい量・・・ -
トゥルッロ・ソヴラーノから見えた、隣(敷地内?)の屋根。
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今も住居として使われているトゥルッリ。
こういう建物がいたるところにある。 -
不思議な形に刈り込まれた木々・・・
天気がいいときは確実に太陽を遮ってくれそう。 -
モンティ地区よりも商業化されていない、もうひとつのトゥルッリ群生地域のアイア・ピッコラ。
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生活スペースのため本当に静かである。
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再びモンティ地区を眺める。
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夜のトゥルッリを撮りたくて外出してみたが・・・
時期的なものなのか、霧が多くてなかなか厳しい! -
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ホテルのすぐそばにある、サンタントニオ教会。
町の景観に合うように造られたため、このような外観に。 -
屋根にはシンボル化した魚、鳥、心臓やギリシャ語で神を表す文字が描かれているがまだまだ謎が多いようだ。
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比較的新しそうなトゥルッリ?
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見ての通り、屋根は石を積み上げているだけで、
セメントも釘も使われていない。 -
小尖塔(屋根の尖がった部分)にもいろんな形があり、意味もあるらしい。
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マリアおばさんのお店にて。
カラフルは笛は「フィスケッタ」といって、この地方の特産品。 -
手のひらにのる小さなものから、置物として飾れるものまで多種多様。
-
フィスケッタもこれだけ揃うと壮観である。
-
この人がマリアおばさん!
まさにイタリアのマンマそのもの。
到着した翌日の夕食に招待されたと思っていたが私が時間を聞き違えていて、その日の昼食だった・・・
マリアおばさんはホテルにまで私を探しにやって来たそうだ。お店の前を通りかかったら「探したのよ〜」と、それまでの経緯を聞き、翌日の昼食に出直すことに。
翌日、お家に伺うと学校から帰宅したマリアおばさんの孫たちと一緒にテーブルを囲む。食事はロブスターのスパゲッティはもちろん、自家製サラミやチーズもとても美味しかった。
来日したときの写真や日本で会った人の名刺(!)まで私に見せてくれた。 -
土産物屋「IL RICORDINO(イル・リコルディーノ)」にて。
右の女性が主人のジョルジーナさん。
モンティ地区を下った所にある大通り、L.go Martellotta沿いにある角にアルベロベッロでも数少ない2階建てのトゥルッリがこのお店!
実はこのお店にはジョルジーナさんの家でホームステイをしている日本人のTさんがいる。
(注:日本人妻のYさんがいるのは別の店!)
Tさんをはじめ、お店の人はみんな親切で自由にトゥルッリの内部を見せていただけて、2階の小窓からテラスに出ることもOK!
扱う商品は多少違うけど料金はマリアおばさんのお店よりもお値打ち。
滞在中はTさんに会いに行ったり、何かとよくお邪魔させてもらった^^ -
-
この日は木曜日。L.go Martellotta沿いには生活用品を扱う店が立ち並ぶ。
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出発まで時間があるので散歩する。
次にトゥルッリを見られるのはいつだろう・・・ -
-
アルベロベッロに到着したときのスーツケースを引く私を不憫に思ったのか、マリアおばさんが駅まで車で送ってくれるとのこと。何て親切なんでしょう・・・
最後にフィスケッタをプレゼントしてくれた(T_T)
さらにマリアおばさんが来日した際に立ち寄った、名古屋の某イタリアンレストランのシェフに渡してほしいとフィスケッタを託された。何が何でも無事に帰国しなくてはと身が引き締まる・・・ -
-
アルベロベッロの駅舎。
有名観光地ではあるが、田舎なので駅舎も小さい・・・
車で送ってくれたのはマリアおばさんではなく娘さんだった。ご一家揃ってお世話になってしまった。
可愛いトゥルッリを見たい一心で訪れたアルベロベッロは確かに観光化されてはいるが運よく私は素晴らしい人々に出会えた。Tさん、マリアおばさんのおかげでこの町の思い出がより深いものになった。
3日も滞在すれば十分かと思ったが再会したい人がたくさんいるし、ここから日帰りで周辺の町にも行ってみたいので必ずもう一度来たいと思う!
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