楽園イビサ(04) 夢のビーチ

2009/09/03 - 2009/09/09

塩田の一帯を通り抜け、なおもレンタサイクルをこぎ続ける。
その左側を、クルマやバイクが猛スピードで突っ走っていく。

日本とは反対の車線の向き。
ガードレールのない道をスピード全開で走るクルマ。
おまけに、またいつブレーキのチューブが外れるかもしれない、頼りないレンタサイクル。。
いやが上にも緊張感は高まる。
でも、「世界一のビーチにたどり着くんだ！」その一心で必死にペダルをこいだ。

途中から、舗装されていない道に変わった。
クルマの交通量は少なくなったが、足場がとても悪くなる。
まだ着かないかな・・・?
それでも、走りながら左右を見渡すと、青い海岸線が見えるようになってきた！
下り気味になってきた元気がちょっと回復してきた。

エリア イビサ島(スペイン)

徐々に駐車場や駐輪場が目につくようになってきた。
ただ、できるだけ人が少ない、北の方のビーチに行きたかったので、なおもペダルをこいだ。

んー、この辺ならまぁいいかな？
自転車にカギかけて、いざ！

自転車を降りてすぐ足を踏み入れたビーチは、まだまだ結構人が多い。
「ここじゃないなぁ〜、もうちょっと先行くか・・」と、ビーチパラソルやデッキチェアの間を縫うようにして、サラサラの白い砂がどこまでも続く海岸を歩き続ける。

そのうち島の先端に近づき、オレは島の西側のビーチを海岸線に沿って歩いていたのだが、東側のビーチの光景が見えてきた。
そう、このフォルメンテーラ島北端のイエテスのあたりは陸地がとても細くなっていて、反対側の岸が見えるのだ。
あっ、反対側はこっちより人が少なそう！

そして足を踏み入れた東側のビーチ。
そしたら、眼下にこんな光景が・・・
はぁ〜・・・と一息ついた後、しばらく言葉が出ない。

こんな透明度の高いビーチは見たことない！

来るまでは大変だったけど、あきらめず来て良かった・・

イイ感じに人も少ないし、さて、どこに陣取ろうかな・・？

適度に人がバラけている場所を見つけ、ホテルから無断で持ってきたバスタオルを地面に敷き、水着に着替える。

さっ、のんびりするか〜〜

どこまでも続く透き通った水。

ずっと眺めていても飽きない。

海に入ってみた。
オレの身長は172cmだが、足が届くギリギリの沖まで行っても、まだ爪先が見える！
こんな海入ったことない！

ダイビングで使うハウジングを一緒に持っていったので、それ使って写真撮ってみた。
白い魚が一尾ぽつんと泳いでたよ。

あっ、行っちゃった。

泳いだり、寝たり、ぼーっと眺めていたりで、都合4時間くらい居たのかな？
味わったことのない時間だった。

帰りは、もと来た未舗装の道路を進み、途中道に迷いながら、どうにか港まで到着。
・・・次来る時はレンタサイクルはやめておこう・・


帰りは適当に時間を決めた19時フォルメンテーラ発のチケットだったが、17時半の便に乗せてくれた。
こういうユルい所がスペインの大好きな所。
カウンターはよく並ぶけど。

帰りのフェリーを待つ間、アイスコーヒーを一杯。
スペインのアイスコーヒーは、こんな風に、ホットコーヒーと氷入りのコップが出てきて自分で作るスタイル。
自家製アイスコーヒーを飲みながら、さっきまでの時間を自分の中で反芻する。
思い出すだけでも幸せ。

次はいつ来れるんだろう？