2009/08/04 - 2009/08/04
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ねりねり(nemo-lin)さん
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3泊過ごしたカッパドキアを後にして、深夜バスで本日早朝、次なる世界遺産「パムッカレ」に到着し、丸一日、パムッカレとそれに隣接するヒエラポリス、そして遺跡温泉で過ごしました。
パムッカレは年々、石灰棚の風景が減っていて、確かに悲惨な状態でした。それでも一生懸命、美しい部分を撮影してみました。とてもよいお天気で、気温も40度超え。綺麗な青空と対照的な石灰岩の白、そして石灰水のグリーン。暑かったけど、それなりに堪能しました。
7月
31日 成田出発からカッパドキアへ
8月
1日 カッパドキア 早朝到着。プライベート・ツアー、屋外博物館
2日 カッパドキア 熱気球ツアー、グリーン・ツアー
3日 カッパドキア 屋上での気球見物、レンタルバイクでユルギュップ
■4日 パムッカレ ヒエラポリス、遺跡温泉
5日 イスタンブール 旧市街の王道観光
6日 イスタンブール アジアサイドや渋い観光
7日 イスタンブール 新市街やガラタ橋
8日 イスタンブール 買い物やら最後の町歩き、出発
9日 成田到着
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
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-
さて、5時半ごろには、デニズリのオトガルに到着しました。ネヴシェヒールのオトガル同様、ターミナルがまるで空港みたい。いろんなところから到着したバスが停車していました。(あるいはカッパドキアからの別の会社のバスもあるかも)
-
我々の乗ってきたバス。
デニズリ止まりではなくパムッカレ行きのはずなんですけど、全員下車となりました。
「パムッカレ行きの人も、荷物を下ろしてください。バスを乗り換えます」ということでした。 -
似たようなバンが沢山あるんですけど、どれが私たちの乗るべき車?
噂では、強引な客引きにつかまって、車に乗せてられてしまうというケースもあるようで、このあたりはドキドキです。 -
迷っていると、複数のホテルの名前を次々見せてくる人が話しかけてきました。なかなか私たちが予約しているホテル名が出てこないので、こちらからホテル名を告げると、「問題ない!自分はそこのホテルのスタッフだよ。」と言います。ホントか?もうわからないので乗るしかないな。でも、日本を出発前に国際電話でも「毎朝、迎えに行ってるから安心して。ネヴシェヒールバスなら間違いないよ」と言ってもらっていたので、もうイチかバチか、任せることにしました。
-
30分くらいで、無事、本当に予約したホテルの目の前に車は着きましたよー。
って、ことは「パムッカレ行き」ってのは、何かい?デニズリからパムッカレまでの最後の区間は、このホテルが代表して迎えに来ているバンだってことかい?
どうやらそうらしいです。
というのも、我々の他にこのバンに乗り込んで、パムッカレにやってきた人たちは、皆、別のホテルだったり、パムッカレには泊まらず、観光だけして、その日のうちに別の土地へ向かう人だったり。 -
そういうわけで、もちろん、デニズリからパムッカレの間の追加料金も発生せず、カッパドキアのギョレメからの通しのチケットで40TL(ひとり)で済んだのでした。
因みに、迎えに来たこのホテルの人も、適当に日本語が話せまして、「トクシマさん」と名乗っていました。ギョレメの自転車屋のオカザキさんに続き、お前もか。 -
パムッカレの町の印象。それは、昔の日本の海岸(ビーチ)に面した田舎の町っていう感じ。海のない内陸なんだけど、結局石灰棚がビーチの役割で、どうもそんな印象があふれていました。
さて、このホテル。ゲストハウス兼、個室も何部屋かあるという、所謂二つ星クラスの安ホテル。
日本人がパムッカレにツアーで泊まる場合、ここからさらに15分くらい車でかかるカラハユットという温泉付き大型リゾートホテルに泊まります。私たちも最初、自分たちでその1つのホテルに予約を入れていたのですが、いろいろ考えて、キャンセルし、パムッカレの麓に泊まって、夜まで丸々1日楽しむことにしたのでした。 -
ホテルのロビー兼、朝食をとる広場。私たちは朝早く到着したので、その日の朝食もいただきました。
朝はまだ仮の狭い部屋しか開いてないのだけど、そこで仮眠をしてよいと言ってくれました。お言葉に甘え1時間くらい爆睡。
その後、パムッカレに繰り出すことになります。
因みに、夕方パムッカレから戻って通された部屋は、スタッフの申し送りミスで最初、違う部屋に一度通され、その後、元々私たちのために用意してくれている部屋に再度チェンジという事態に。何だかよくわかりませんが、最終的にエアコン付きの良い部屋になったのは有難い。でも2つ星クラスですから、程度は知れていますけどね。 -
ということで、パムッカレの南門に向かって、歩き出します。事前にいろいろ調べた結果、水着を着ていくのがよさそうだったので、ビキニ+ワンピースの町を歩いても違和感のない姿に、腰から下はパレオの布を巻いてロングスカート状態にして出かけました。
結果、これでよかったとつくづく思いましたよ。だってこの日は最高気温が42度。湿度はカラカラ。気軽にパムッカレの石灰棚にも入れるし、服を着こんで長時間歩くというのは、きついと感じたのではないかしら。
石灰棚の麓は、整備された公園になっています。 -
あそこの、先に小屋が見える。あれが料金所の小屋のようだな。うー、それにしても、あ・・・暑い。
でも歩いていけることを考えたら、やっぱりカラハユットのホテルから変えて良かったな。ほんと、ホテルからすぐだもの。
因みに、ホテルに到着したとき、この町のツアーガイドという人がやってきて「さっき一緒にデニズリから来たあの香港人の二人も、終日ツアーに申し込んでくれたんだけど、パムッカレとヒエラポリスと、隣町の温泉をガイド付きで回って、ランチもついて一人45リラでどう?」と売り込んで来ました。
確かに安いと思います。でも自分たちは、この日は思いっきり自分たちのペースで回りたかったので、お断りしました。すると高いと感じたから断ったのだと思われ、少し値引くからどう?と勧めてきます。断るのは理由は自由に回りたいからだと伝え、あきらめてもらいました。 -
そしてチケット購入。一人20リラ。1回券です。
ガイドブックには終日可能と書かれているものもありますが、小屋にはっきりと「1回限り。一度出たらダメ」と書かれています。ということは、この中でランチをとる必要があるなー。
どうしようかなあ。 -
しばらく歩いて、振り返ってみたところ。ゲートの小屋とその向こうはパムッカレ村。
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しばらく歩くと、石灰棚がいよいよ現れます。
ここからは、靴を脱いで裸足で歩くエリアになります。
理由は滑って危ないから、らしいのだけど、実際は荒い砂や石が多くて、足の裏が痛いほどです。 -
ところで、パムッカレは、世界遺産としては、よく「がっかり遺産」と聞きます。
確かに、ガイドブックなどで見る、あの白とマリンブルーの石灰棚というとは、かけ離れた現実がありました。
黄色く汚れてしまっているような棚もあるのですが、これはまだ水が並々しているので、まだマシで美しいほうだと思います。 -
美しいところを選びつつ、じゃみちゃんも記念のショット。
-
さて、水着で行くのが良い、という理由は、まさにコレ。好きな時に棚で遊べるからなのです。
パムッカレの石灰棚は規制されていて、入れるところが決まっている、というのも事前によく見た情報でした。
しかし実際は、石灰棚として水が張ってあるところが決まっていて、そこはどこも結構自由に入れる、という感じでした。だって、本当に水の張っていある棚はわずか一部分だけだったのですもの。 -
世界遺産になってから、棚の上にあったホテルは全て下の村に移設させられたり、石灰棚に流し込む水も規制されたり、といろいろ保護しているようですが、それにしても、ほとんど枯れてしまっていて、上から下まで綺麗に棚として流れているのは、ほんの1列だけ。
だから、その1列は、皆好きに棚に入って楽しんでいる、というのがこの日の実情でした。 -
ということで、我々もじゃぶじゃむしてみました。
あ、写真に写っているのは、別のカップルですよ。 -
石灰棚に流れているのは、石灰水なので、棚にたまった灰を体に塗りつけて楽しんでいる人も見かけます。
楽しそう〜 -
さて、灰の泥を塗り終わって、ハイポーズ。
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こちらのおねえさんがたも、ハイ・ポーズ。
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ん?何かあのお姉さん、気になります。
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うわあ、Tバック・ビキニですかあ。
このパムッカレだけは、イスラムの国ということを、思いっきり忘れてしまう空間です。
ね?ね?服を着ているのが、馬鹿らしくなると思いませんか? -
それにしても、毎日お天気が続いてくれています。
青い空。白い石灰棚の壁。そしてグリーンの石灰水。
絶対にサングラスを忘れないでくださいね。 -
結構、上のほうへ登っていくと、さすがに綺麗な石灰棚。足元を見ると、小さな模様になっていて、よく見るとミニミニ石灰棚の形をしています。か・・・かわいい。
こうなると、足の裏も痛くありません。 -
夕方には、棚の外にも水がチロチロ流れていて、綺麗でした〜。
明らかに朝よりも水量が増えておりました。 -
この角度からの写真、どうですかね〜?
まだ水量が少ない朝の写真なんですけど、段々棚になっているのがわかりますかねえ? -
じゃみちゃんもパチリ。
ああ、でももう少し水量が欲しい・・・
まあ現実はこんなものということで。 -
お、このあたりは水量が豊富!
あらー、思いっきりプールだな、こりゃ。
でも気持ちよさそうだなあ。 -
おお!この角度は美しい。
石灰棚の向こうに、パムッカレの麓の村が見えます。 -
この角度はどう?
とにかく、限られた石灰棚を、どうやって四角く切り抜いて、美しい棚に見えるか、ばかり考えて写真を撮っている自分がいます。 -
石灰棚へ放出する水量は、日によって時間によっても違うといいます。
もしかして、今日は水量の少ない日なのかな。それとも、これでも十分水量のある日なのかな。一日しかいなかったので、実際のところの比較が私にはできません。
でも少ない日だったと思いたい。そうでないと、あまりにも枯れすぎていて、悲しすぎます。 -
水はなくても、白い石灰で地が厚く覆い尽くされいるのを見ると、それはそれで不思議な光景ではあります。
これだけ厚くなるのに、どれくらいの年月がかかっているのだろう? -
あ、このあたりって、もしかしてよく見る写真の場所なのではないかしら。枯れて水がない・・・。ここ、昔はどれだけ綺麗だったんだろうか。
-
ああ、ここも棚としては立派で良い形なのに、痛々しいほど黄色く汚れて水がほとんど枯れている・・・。
とにかくこの辺りは、既に終わってしまっている状態でした。 -
石灰棚を登りきって、時間軸でいうと、この後、博物館に入ったり、遺跡プールで楽しんでランチを取ったりするんですが、写真は、その後にヒエラポリスを見る際に通った、奥のほうの石化棚を丘の上から見たところ。
棚の形の名残があるものの、この辺りになると、既に石灰層も汚れ、砂が入り混じり、完全に終わってしまっている・・・。
ホテルに貼ってあるポスター形のマップだと、このあたりも太い幅の立派な石灰棚が丘の上から麓まで続いているんだけどなあ。 -
こちらは、石灰層はかろうじて残っているものの、草が生えてますよ。水は・・・枯れております。
悲しくなってくる。 -
こちらは夕方の麓から見上げる石灰棚の丘。
結局、麓の公園って、上の丘が痛々しく、終わってしまっているので、その穴埋め的に綺麗に整備して公園にしたってことなのかしら。と、思わずにはいられない、なんとも言えない気持ちです。 -
ええ、もちろん、白い石灰棚の丘はこうやって見ると、綺麗です。町の中に突然、その一帯だけが白い壁というのは、確かにすごいことだと思います。
だけど、ここまで枯れてしまうと、世界遺産として危機遺産に指定されないのか、心配してしまいます。大丈夫なのでしょうか。
ツアーでは、パムッカレとヒエラポリスは数時間の観光と聞きます。それは、無理もないかな。ここで終日過ごすのは、周遊ツアーにとっては、確かに長いのかもしれません。そして、大部分のツアーが、前日の夜パムッカレのリゾートホテルに入って、翌午前中にちらっと遺跡と石灰棚を見て、すぐ次の町へ行ってしまう、というのがわかる気がします。 -
個人旅行者も、早朝デニズリに着いて、昼間でパムッカレで過ごし、午後にはエフェソスへ移動してしい、結果としてパムッカレで宿泊しない人が増えている。だからますますホテルや村がさびれる。パムッカレ村にもう少し、きちんと過ごせるこぎれいなホテルがあって、もう少し石灰棚も保護されていたら、随分イメージが違うと思うのに、どうにももったいない気がしてなりません。
そういう悪いスパイラルで、寂れてしまっているような、悲しい世界遺産でした。でも個人的には、一度はこの目で見てみたい石灰棚を十分堪能できたことは、良い体験でした。もう一度行きたいとは思えないけど、行けて良かったと思える場所です。
快適であったであろうリゾート温泉ホテルをやめて、この寂れたパムッカレ村に宿をとったことで、こんなふうに石灰棚の丘のライトアップも見られましたし。
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