初訪露（トランジットだけど…）

2009/06/30 - 2009/07/01

トルコのイスタンブールを旅行する途中にトランジットでロシアのモスクワを訪れる事ができました。
本来は5時間ほどトランジットを行えばイスタンブールに行く事ができたのですが、いい機会だったので、次の便に変更し、ロシア滞在を15時間ほど延長させました。
もちろんロシア入国にはビザが必要でしたので、神谷町のロシア大使館でトランジットビザを取得しました。2週間後の発給であれば無料で取得することができました。

エリア モスクワ(ロシア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空

6月30日　正午にアエロフロート航空でロシアモスクワに向かいました。
モスクワ着は現地時間の午後5時。イミグレに長い列ができていてなかなか先に進みませんでしたが、1時間強で脱出できました。
シュレメチボ2空港を出て5分ほどデッキを歩いていくと、工事中のアエロトレインの真っ赤な駅が見えてきました。
アエロトレインはシュレメチボ空港とモスクワ市内を30分で移動する高速列車で、2008年夏より運用が開始されたそうです。
タクシーや乗り合いバスで市内まで行こうとすると、渋滞などに巻き込まれ2時間近くかかるそうなので、短期滞在者にとってはありがたい限りです。
しかも料金も750円程度でお得です。但し運行数が少なく1時間に1本とかもあるので、事前に出発時間を確認したほうがいいかもしれません。
たまたま今回は5分ほど待つだけで列車に乗る事ができ、列車も順調に速度を上げて走り始めました。市内までの道のりはモスクワ市街とは思えなくらい白樺の木々が茂っていました。

国鉄サヴョーロフスキー駅に到着後は駅出口付近にある、地下鉄サヴョーロフスカヤ駅から9号線の地下鉄に乗って、3駅ほど先のチェーホフスカヤ駅で下車しました。
しばらく迷いながらもプーシキン広場前の大通りをモスクワ市庁舎方向へ歩き、市庁舎前のおしゃれなお店が立ち並ぶ通りを歩いて行くと、今回予約したブダペストホテルの裏側に出ました。
何とか自力でホテルに到着したのが午後7時30分頃でした。ブダペストホテルは創業1876年ということで、建物外観は歴史的な佇まいで、内装はリニューアルしたようですが、クラシカルな感じに統一されていました。
プーチンみたいな顔をしたフロントの人から、鍵を貰い、部屋に入ってみると、部屋の狭さよりも天井の高さに驚きました。
部屋の奥行きよりも天井の高さのほうが長いので、大げさに言うと電話ボックスで、どちらかというとティシュ箱を縦にした感じに近いかなと思います。1泊はネットで申し込んで4000ルーブル位でした。
外出しようと部屋を出たのですが、間違えてどんどん奥の方へと進んでいくと、ちょっとこぎれいになりそのまま1階へ降りてみると、どうやら隣にあったピョートル1というちょっと高級なホテルのフロントに出てしまいました。
ホテルは別ですが建物は繋がっているようです。

午後8時30分　ピョートル1ホテルから外の通りに出て、ツムという百貨店の前を通り、ボリショイ劇場の先の大通り沿いを歩き、地下道を使って反対側に出ると、マネージ（革命）広場に出ました。
マネージ広場の先にある赤い建物の国立歴史博物館横に大きなゲートがあり、そこをくぐると赤の広場にでました。

午後9時　赤の広場をぐるっと散策しました。クレムリンと国営百貨店のグム、ワシーリ大聖堂と入口ゲートに囲まれた広大な広場は石畳になっていて、歴史の重さを感じました。

聖ワシーリ大聖堂　テトリスでおなじみの建物です

クレムリンのスパスカヤ塔　時計の時刻は午後9時15分。白夜とサマータイムのためか現地時刻午後11時ごろまで日が暮れることはありませんでした。

7月1日　午前7時　ホテルをチェックアウトし10分ほど歩いて、昨日利用したチェーホフスカヤ駅まで行き、
再度同じルートで国鉄サヴョーロフスキー駅からアエロトレインに乗り込みました。
午前8時30分空港到着、出国審査後に比較的厳しいセキュリティチェックを受けてイスタンブール行の飛行機に乗り込む事が出来ました。

わずか15時間程度のモスクワ滞在でしたが、ほぼスケジュール通りに行動できてホッとしました。初めての町や国はいくらガイドブックや、ネットの情報があっても安心はできないものです。
また、ロシアは街角や駅の中でもあまり英語表記を見かけなかったので、キリル文字の解読が難儀でした。なるべく忘れないように、重要なワードは控えておくとか、写真にとっておいたほうがいいかもしれません。
特に駅名と行き先が分からないと、地下鉄構内から出られなくなってしまうかもしれません。

写真：　チェーホフスカヤ駅前で見かけたトロリーバス