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 頚城の名山「雨飾山」は、深田久弥氏に百名山に選定されてから、多くの登山家を迎えています。<br /><br /> ほとんどの登山家は「雨飾山」を登るとき、荒菅沢の左岸に開かれた登山道を利用しています。<br /><br /> しかし、深田氏が大海川を辿り、荒菅沢から「布団菱(フトンビシ)」と呼ばれる大岩壁の狭間を直登したことはあまり知られておらず、現在、深田氏が利用した登路から頂上を目指す人は皆無といっていい状況です。<br /><br /> 先日、僕はこの忘れられた深田氏が登ったとされる登路から「雨飾山」を目指しました・・。<br /><br /> 

荒菅沢・布団菱を辿って雨飾山へ~深田久弥の足跡を訪ねて~

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2009/09 - 2009/09

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裏山の探検隊

裏山の探検隊さん

 頚城の名山「雨飾山」は、深田久弥氏に百名山に選定されてから、多くの登山家を迎えています。

 ほとんどの登山家は「雨飾山」を登るとき、荒菅沢の左岸に開かれた登山道を利用しています。

 しかし、深田氏が大海川を辿り、荒菅沢から「布団菱(フトンビシ)」と呼ばれる大岩壁の狭間を直登したことはあまり知られておらず、現在、深田氏が利用した登路から頂上を目指す人は皆無といっていい状況です。

 先日、僕はこの忘れられた深田氏が登ったとされる登路から「雨飾山」を目指しました・・。

 

  •  朝の雨飾山登山口。すでに頂上を目指す人の車で駐車場はいっぱいです。

     朝の雨飾山登山口。すでに頂上を目指す人の車で駐車場はいっぱいです。

  •  登山口にある看板。

     登山口にある看板。

  •  しばらくは、登山道を辿ります。

     しばらくは、登山道を辿ります。

  •  登山道を離れ、大海川の河原に降り立ちます。大海川は以外と水量の少ない川でした。

     登山道を離れ、大海川の河原に降り立ちます。大海川は以外と水量の少ない川でした。

  •  大海川本流(右)と荒菅沢(左)の二股。僕は左に進みます。<br /><br />〜〜〜<br />大海川は上流で2つに分かれ、私たちは左のアラスゲ沢を採ったそれまで比較的緩やかだった谷が、にわかに急な沢となり、石を飛び越えたり、へつったり、滝を避けるために藪の中を田かまきしたりせねばならなかった。<br />〜〜(深田久弥「日本百名山」より)

     大海川本流(右)と荒菅沢(左)の二股。僕は左に進みます。

    〜〜〜
    大海川は上流で2つに分かれ、私たちは左のアラスゲ沢を採ったそれまで比較的緩やかだった谷が、にわかに急な沢となり、石を飛び越えたり、へつったり、滝を避けるために藪の中を田かまきしたりせねばならなかった。
    〜〜(深田久弥「日本百名山」より)

  •  荒菅沢の支流「黒沢」にかかる大滝。地形図にも滝記号が記載されているこの滝は思いのほか立派でした。<br /> この滝を見に来る酔狂な人は年に数人もいないでしょう。

     荒菅沢の支流「黒沢」にかかる大滝。地形図にも滝記号が記載されているこの滝は思いのほか立派でした。
     この滝を見に来る酔狂な人は年に数人もいないでしょう。

  •  荒菅沢は清冽な水をほとばしらせながら、流れていきます。

     荒菅沢は清冽な水をほとばしらせながら、流れていきます。

  •  足を置こうとしたところに蛇が・・・。

     足を置こうとしたところに蛇が・・・。

  •  

     

  •  小さな滝も出てきますが、問題なく通過できます。

     小さな滝も出てきますが、問題なく通過できます。

  •  しばらく進むと布団菱の大岩壁群が見えてきます。

     しばらく進むと布団菱の大岩壁群が見えてきます。

  •  登山道の荒沢菅沢の渡渉点。登山道は右側の尾根を登って行きますが、僕はこのまま荒菅沢を進みます。

     登山道の荒沢菅沢の渡渉点。登山道は右側の尾根を登って行きますが、僕はこのまま荒菅沢を進みます。

  •  布団菱の岩壁群入り口にあるゴルジュ。<br /><br />〜〜<br />沢筋に水が無くなって、ゴロゴロした大きな石を踏んで行くようになると、もう森林帯を抜け出て、見晴らしが開け、すぐ頭上にすばらしいすばらしい岩壁が現れた。それはフトンビシと呼ばれる巨大な岩で、その岩の間に廊下のような細い隙間が通じていた。<br />〜〜(深田久弥「日本百名山」より)〜〜

     布団菱の岩壁群入り口にあるゴルジュ。

    〜〜
    沢筋に水が無くなって、ゴロゴロした大きな石を踏んで行くようになると、もう森林帯を抜け出て、見晴らしが開け、すぐ頭上にすばらしいすばらしい岩壁が現れた。それはフトンビシと呼ばれる巨大な岩で、その岩の間に廊下のような細い隙間が通じていた。
    〜〜(深田久弥「日本百名山」より)〜〜

  •  布団菱の基部には9月にも関わらず雪が残っていました。

     布団菱の基部には9月にも関わらず雪が残っていました。

  •  布団菱が目の前に見えてきました。

     布団菱が目の前に見えてきました。

  •  布団菱の左側には2つの見事な岩峰が聳え立ちます。

     布団菱の左側には2つの見事な岩峰が聳え立ちます。

  •  布団菱の取り付き。下のほうの岩は雪崩に磨かれて硬そうですが、上部はもろそうです。

     布団菱の取り付き。下のほうの岩は雪崩に磨かれて硬そうですが、上部はもろそうです。

  •  布団菱の光と影・・・。<br /> 左側の草が生えている辺りを登りました。

     布団菱の光と影・・・。
     左側の草が生えている辺りを登りました。

  •  登る場所はこんな感じ。

     登る場所はこんな感じ。

  •  しばらく登ると尾根上に出ました。<br /><br /> ここから左側の谷筋に下り、岩峰の右側に見える草が生えているところを登ることにします。

     しばらく登ると尾根上に出ました。

     ここから左側の谷筋に下り、岩峰の右側に見える草が生えているところを登ることにします。

  •  尾根上からみた霧に煙る岩尾根。

     尾根上からみた霧に煙る岩尾根。

  •  尾根から谷筋に下りたときには持参したロープを使いました。

     尾根から谷筋に下りたときには持参したロープを使いました。

  •  谷筋に下り、上を見上げるとこんな風景が広がっています。

     谷筋に下り、上を見上げるとこんな風景が広がっています。

  •  同じく、谷筋から下をみるとこんな感じです。ものすごい高度感です。

     同じく、谷筋から下をみるとこんな感じです。ものすごい高度感です。

  •  右側を走る岩尾根。岩登りの愛好家の中にはこの岩尾根を登る人もいます。

     右側を走る岩尾根。岩登りの愛好家の中にはこの岩尾根を登る人もいます。

  •  源頭は草原帯です。<br /><br />〜〜<br />そのゴルジュを通り抜けて上に出ると、すでに沢の源頭で、あとは枯れた草つきの急斜面を登るだけであった。急登にあえぎながら稜線へたどり着くと、ハッキリとした道がついていた。<br />〜〜(深田久弥「日本百名山」より)〜〜

     源頭は草原帯です。

    〜〜
    そのゴルジュを通り抜けて上に出ると、すでに沢の源頭で、あとは枯れた草つきの急斜面を登るだけであった。急登にあえぎながら稜線へたどり着くと、ハッキリとした道がついていた。
    〜〜(深田久弥「日本百名山」より)〜〜

  •  稜線上の登山道と合流。頂上は目と鼻の先です。<br />登山道は多くの登山者が歩いています。

     稜線上の登山道と合流。頂上は目と鼻の先です。
    登山道は多くの登山者が歩いています。

  •  頂上に着きました。頂上は2つあり、そのうち1つにはたくさんの石仏が設置されています。<br /><br />〜〜<br />ついに私は久恋の頂に立った。風化し摩滅した石の祠と数体の小さな石仏の傍らに、私たちは身を横たえて、ただ静寂な時の過ぎるのに任せた。古い石仏は越後の方へ向いていた。<br />〜〜(深田久弥「日本百名山」より)〜〜

     頂上に着きました。頂上は2つあり、そのうち1つにはたくさんの石仏が設置されています。

    〜〜
    ついに私は久恋の頂に立った。風化し摩滅した石の祠と数体の小さな石仏の傍らに、私たちは身を横たえて、ただ静寂な時の過ぎるのに任せた。古い石仏は越後の方へ向いていた。
    〜〜(深田久弥「日本百名山」より)〜〜

  •  最高点から石仏のある頂上を振り返る。<br /><br />〜〜<br />古い猟師の話では、頂上の石仏は、糸魚川地方で有名な羅漢上人という坊さんが、自身で石を刻み、それをこつこつと山へ運んだものだそうである。山にウラオモテがあるとすれば、雨飾山はやはり越後の方がオモテであろう。<br />〜〜(深田久弥「日本百名山」より)〜〜

     最高点から石仏のある頂上を振り返る。

    〜〜
    古い猟師の話では、頂上の石仏は、糸魚川地方で有名な羅漢上人という坊さんが、自身で石を刻み、それをこつこつと山へ運んだものだそうである。山にウラオモテがあるとすれば、雨飾山はやはり越後の方がオモテであろう。
    〜〜(深田久弥「日本百名山」より)〜〜

  •  リンドウに別れを告げ、僕は登山道を下りていきました。

     リンドウに別れを告げ、僕は登山道を下りていきました。

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