2009/07 - 2009/07
417位(同エリア508件中)
西部旅情さん
幻想を誘う不思議な空間 鳴沙山と月牙泉
鳴沙山は、敦煌の南にあって、東西の長さ40㎞、南北の幅20㎞に及ぶ大砂丘群だ。東の断崖に莫高窟があり、西は党河に至る。40㎞にわたる三日月型の砂丘の連なりは、あたかも金色の龍が、敦煌のオアシスを抱いているようで、オアシスの緑と強い対照をなしている。古くは神沙山、沙角山とも呼ばれ、砂丘の最も大きなものは高さ250mに及ぶ。風の強いゴビ灘のなかに忽然と現れる砂丘の連なりは、なぜここにだけこのような砂丘ができたのか、その生成自体が不思議に思える。
古文献によれば、鳴沙山の砂丘は夏の暑い日に自ずから鳴り出し、金鼓(陣鉦や陣太鼓)の音がするという。「沙嶺晴鳴」と呼ばれ、人馬が踏めば数十里に響き、端午の日に城中の子女がみな登り一斉に駆け降りると雷のようになったといい、ここから鳴沙山と呼ばれるようになったという。細かい砂は、紅、黄、緑、白、黒の5色からなり、5色沙と呼ばれている。
一般に鳴沙山と呼び観光客が訪れるのは、市街地から6㎞の、月牙泉を抱く砂丘群のなかの高さ50~60mの砂山である。
夏の日中は酷く暑いため、夕方に訪れる人々が多い鳴沙山前の賑やかな通りを抜け、入口に着くと、たくさんのラクダがいて、月牙泉のある砂山の麓まで乗って行くことできる。砂山を登るのはやや骨が折れるが、頂上からの眺望は絶景である。鳴沙山の峰を繋ぐ稜線が鋭利な刃物で削り取られたように続き、その斜面はゆったりと放物線を描いている。眼下に月牙泉があり、砂丘の向こうに整然と広がるオアシスの緑、あるいは地平線まで続くゴビの広がりをみることができる。
麓の月牙泉は、3000年来その水が枯れることがないといわれる泉だ。砂丘のなかにあって、砂に埋まることもなく、枯れることもないという泉は、鳴沙山の生成と同じようにその存在が不思議なものに思える。特殊な小環境において、風が昼夜ぐるぐると回っているから周囲の砂丘が月牙泉を侵食しないのだといわれ、泉が枯れないのは祁連山脈の地下水がそのような小環境が何千年と維持されていることが不思議に思われてくる。葦に囲まれ三日月の形をした泉は、東西218m、南北54m、深さ2~5m。泉の畔から周りを囲む砂丘を見上げると、自然の不思議なバランスがこの泉を守っている気がしてくる。
この不思議さの感覚は、鳴沙山を「神山」、月牙泉を「神泉」とみるいくつもの伝説を生んでいる。例えば、泉のなかには食べると薬効がある鉄背魚という魚が棲んでいたが、高く取り引きされるようになるとその薬効が失われたとか、かつては水辺に安産の効能がある七星草という草が生えていたが、そのために採り過ぎていまはなくなってしまったという伝説などである。
参考:中国観光専門サイト―西部旅情www.westpassion.com
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