少人数ツアーでトルコ周遊１０日間　（４）　エフェソスの遺跡

2008/08/12 - 2008/08/22

カッパドキア、パムッカレで雄大な風景を満喫した私たちは、こんどは人間が作った雄大な遺跡、エフェソスへとたどり着きました。

エリア エフェス遺跡周辺(トルコ)

• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

エフェソス（エフェス）は古代ギリシャ人が作った遺跡です。トルコではいくつも遺跡をみましたが、ここが一番おもしろかったです。

いくつかの建物が残っているように見えますが、これは発掘した人たちが、「たぶんこれだろう」と柱とアーチを組んだものです。したがって、抜けている柱もあり、本来はもっと高かったはずなんだそうです。

エフェソスで最も有名な図書館です。入口しか残っておらず、映画のセットみたいになってしまっています。昔はいったいどんな姿だったんでしょう。

エフェソスは日影がほとんどありません。日差しも厳しいです。日光大好きな白人の人たちですら、日傘や日よけを手にしているほどです。
この図書館は、雄大さもさることながら、貴重な日陰ということで、多くの人が集まっていました。

図書館へと続く道です。昔のメインストリートだったそうです。
先日、クレオパトラの妹の墓がこの通りにあった、というのをＮＨＫでやっていました。こんなに人通りがあって、なんで今まで誰も気づかなかったんでしょう？

床には精巧なモザイクが埋め込まれています。
古代ギリシャ人の生活は相当に優雅だったに違いありません。

多くの個所に、レリーフが残っています。

古代ギリシャ遺跡の多くは、中世〜近世にかけて、宮殿や城などを新築する際の建材として崩され、持ち出されてしまったそうです。遺跡に歴史的価値がなかった時代の話とはいえ、もったいない事をしたものです。

円形劇場の跡です。円形とは言っても、実際には半円形です。

現在でも演劇などで使われるということだそうです。
全席自由席なのでしょうか。

劇場の遠景です。現在は遺跡の出口となっていますが、古代はここが玄関口だったそうです。昔の人は、船で港にのりつけて、歩いてエフェソスに入ったそうです。で、エフェソスの都に来る人がまず目にしたのがこの劇場。エフェソスの繁栄ぶりに圧倒されたにちがいありません。

さて、場所を変わった私たちは、ペルガマ遺跡へとやってきました。結構な山の上にあります。
現在、木が立っているあのあたりに神殿があったそうです。肝心の神殿は、20世紀の初めごろに、ドイツが丸ごと持っていってしまったそうです。
現在はベルリンのベルガモン博物館で見ることができます。

神殿の一部だけが残っています。

人が建っているあたりに、三角の屋根があるのがわかります。柱がみあたらないので、仕方なく屋根を地面に置いているそうです。

ここにも劇場があります。景色もいいです。

地面にあるのは柱の基礎ではありません。屋根と接合するはずの部分です。後ろの立っている柱を見るとわかりやすいと思います。
なぜ地面にあるのかというと、やはり柱が見つからないから、だそうです。
ドイツの博物館は元の場所に返してあげないんでしょうか？

古代から沸いているという、万病に効く泉にやってきました。なにやら地元の人が大勢来ています。

地元は地元でも、ジプシーの人たちです。
どうやら結婚式にのぞむようです。花嫁はこの泉で身を清めていくのだとか。手にはヘナという染料で、独特の模様を染めています。

親戚なのでしょうか。みんなで見守っています。楽団の人たちも来ており、なにやらチャルメラみたいな音楽と、独特のリズムの太鼓をたたいていました。

花嫁さんです。手がヘナで染まっています。