2009/02/23 - 2009/02/23
484位(同エリア587件中)
harihariさん
- harihariさんTOP
- 旅行記161冊
- クチコミ0件
- Q&A回答1件
- 523,404アクセス
- フォロワー18人
底冷えする2月、奈良の古刹・室生寺の特別拝観に行ってきました。
生憎の雨でしたが、国宝・重要文化財の建造物と仏像の数々に圧倒されて、やがては寒さも忘れる勢いの半日でした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄
-
AM10:00 近鉄大阪線・室生口大野駅に到着。
-
駅を降りると昔風情の残る町並み。
-
雨上がり。
このあたりで野生のシカを見かけたのには驚きでした。 -
室生寺に行く前に、磨崖仏で有名な大野寺に向かいます。
-
駅から徒歩5分、室生寺の末寺「大野寺」。
創建は役行者と伝わっています。 -
境内には小糸桜の巨木をはじめ、しだれ桜が10数本。
-
そして、境内から対岸の岸壁を見ると…
-
鎌倉時代の1207年10月から1年かけて掘られた弥勒菩薩像。
それにしても、よく造ったものだと感心します。 -
高さ14メートル。
開眼供養は1209年。今からちょうど800年前のこと。
途方もない歴史の長さを -
弥勒菩薩の足元には梵字。
-
チラホラと蝋梅の花。
-
大野寺を拝観した後、バスに乗って室生寺に。
-
バス停から寺までの参道は、石楠花の季節になると大勢の人で賑わうのですが、雨交じりの1月では、人の姿もあまりなく…
-
室生寺に一番近いところに建つ旅館橋本屋。
宿のご主人曰く、今は一日ひと組程度しか泊めていないとのこと。紅葉の季節には、是非一度泊まってみたい。 -
僕たちはすぐ近くの「中村屋旅館」で昼食をいただきます。
-
山菜たっぷりの御膳。
大和の素麺、味の染み込んだ柚子味噌の風呂吹き大根、粘り気の強い大和芋など。
温かい室内で、滋味豊かな御馳走。 -
食事を終えて、室生川に架かる朱塗りの太鼓橋を渡ると…
-
古刹・室生寺山門が見えてきました。
-
女人高野・室生寺。
「ムロ」とは神の坐ます山のこと。続日本紀によると奈良時代創建。 -
仁王門をくぐると...
-
なだらかな石段があって...
-
登りきったところに、国宝・金堂。
平安前期の建築。 -
競り出した高床の部分は、江戸時代に参拝用に建て増しされた部分。
それ以前は、ここから内部の仏像を拝観していたようです。 -
内部は撮影禁止。
特別公開期間中なので、内陣まで入って国宝・重文の仏像群に見入ってしまいました。 -
重要文化財・弥勒堂。
鎌倉時代の建築。
内部には国宝・釈迦如来坐像と重文・弥勒菩薩立像を安置。 -
石に刻みこまれた仏像。
覆い茂る苔に、月日の長さを感じたりして。 -
金堂・弥勒堂からさらに階段を上ると…
-
国宝・本堂(灌頂堂)。鎌倉時代の建築。
内部には重要文化財の如意輪観音坐像を安置。 -
そして室生寺といえば、杉木立の中に凛と佇む国宝・五重塔。
奈良時代の建築。 -
朱塗りの塔身は、女性的な雰囲気を醸し出しています。
屋根のこう配が緩やかなこと、初層から最上層にかけての屋根の大きさがほぼ均一なことが特徴。 -
塔の最上部、九輪の上には通常の「水煙」ではなく「宝瓶(ほうびょう)」という変わったものが乗っているのも珍しいです。
-
高さは16メートル。興福寺や東寺の五重塔に比べると3分の1程度の小型の塔です。
実際に見ると写真以上にかわいらしく感じました。 -
境内には五輪塔があったり...
-
路傍の石仏があったり...
-
振り返って五重塔の後ろ側。
屋根に雪が積もった冬の朝、写真に撮ってみたいなぁ。 -
では、奥の院に向けて。
-
階段をひたすら。
-
上り続けます。
-
参道の町並みを遥か眼下に見下ろして。
-
このあたりに自生する暖地性シダ群落。
国内の北限とされていて、天然記念物にも指定されています。 -
まだまだ上って…
実はかなりキツい。 -
ふと足元をみると、江戸期のものと思われる、墓石か碑が階段に使われています。
-
ようやく奥の院が見えてきました。
-
奥の院に鎮座するのは御影堂。鎌倉時代の建築。重要文化財。
-
清水寺の本堂と同じ懸造りの建物で少し休憩をして。
-
では、気合いを入れなおして、もと来た道を戻ります。
急勾配で石段が雨に濡れているので、滑りそうになりながら... -
本堂近くまで降りて来ると、五輪の石塔が見えます。
戦国時代の武将、北畠親房の墓と伝えられているもので、これも国の重要文化財に指定されています。 -
本堂と五重塔。
こんな山の中に、国宝建造物が密集していることに驚きを覚えます。 -
もう一度金堂の内陣を参拝して。
-
弥勒堂も再度拝観させていただいて。
-
弥勒堂から見た金堂。
鎌倉時代、平安時代、奈良時代と、時空の感覚が麻痺しそう。 -
太鼓橋の上から室生川。
雨上がりの靄が町を包み込んで。 -
室生寺を後にして、参道をバス停に向かいます。
-
寒いので蓬入りの回転焼きが美味しくて…
-
昭和7年創業の「もりもと」という蓬餅屋さん。
お土産を買ったら、バスが来るまで寒いからと中で待たせてくれました。 -
ストーブのそばでいろいろ話をして、おまけにご主人が作った柚子酒のお湯割りまで飲ませてくれたりして。
おかげでポカポカ温まりました。 -
バスで駅まで戻って来て、室生口駅近くにある海神社。
海のない奈良県にもなぜか海神社。 -
御神木の神代杉。
-
本殿は県指定の文化財です。
-
電車を待つ間、界隈をブラブラと散策していると、ノラ猫が珍しそうにこっちをじっと見つめて、やがてゆっくり去っていきました。
日の暮れかかった室生の古い町並みを少し歩いて、PM17:00頃、電車で帰宅。
室生の古刹二寺。次は違う季節に訪れようか。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
60