ぶら～り♪　信濃路（大町：若一王子神社祭り/流鏑馬）

2009/07/25 - 2009/07/26

大町：若一王子神社祭り/流鏑馬

若一王子神社祭りのハイライト流鏑馬は、平安から鎌倉時代にかけて約５００年の間、この地を治めていた古族仁科氏によってもたらされたものです。
起源は鎌倉時代と言われ、その由来は後鳥羽上皇に忠誠を誓っていた仁科盛遠が１２２１年に上皇が北条義時追討の命をだした折、出陣に際し神前に流鏑馬を奉納し武運を祈ったことに始まると伝えられます。
また、京都との関わりの深かった仁科氏は、賀茂神社の流鏑馬に造詣深く、これを故郷大町に伝えたともいわれます。

その京都の賀茂神社や鎌倉の鶴岡八幡宮の流鏑馬と共に「日本三大流鏑馬」の一つと言われている古き伝統を今に伝える大町の流鏑馬、全国で唯一馬上の射手が７～８歳の男児（１０騎の少年射隊で編成）によって務められている珍しいものです。

祭りの内容はその少年流鏑馬と舞台曳き揃えがメインで今年（２００９年）につきましては下記のようになっていました。↓

●大町市ホームページより

７月２５日（土）
○稚児行列　　　
信濃大町駅出発（午後3：30）～若一王子神社到着（午後4：30）
○前夜祭（午後5：30）
○浦安の舞（午後6：00）
○若王刀争奪剣道奉納試合
○流鏑馬太鼓奉納

○舞台曳き揃え（仁科町　明治生命前　～　九日町　松直）
◇舞台曳き開始（午後７：00各町出発）

八日町舞台　　　ヤマチキリ本店前
高見町舞台　　　市野屋前
五日町舞台　　　福島金物店前
大黒町舞台　　　大谷運動具店前
九日町舞台　　　ヤマチキリ前
堀六日町舞台　　いーずら大町特産館前

◇舞台お囃子演奏　　午後７時３０分～
◇舞台異動開始　　　午後８時４５分～

７月２６日（日）　
○流鏑馬通過予定時刻
【下り】　
三日町出発（午後1：00）　→　大黒町追分（午後1：20）　→　九日町（信州物産前午後1：30）　→　六九町（松直前午後1：40）　→　白塩町（旧佐藤理髪店前午後1：40）　→　北原町（長野銀行前午後1：50）　→　上仲町（朝日生命前午後1：50）　→　下仲町（稲村屋前午後1：55）　→　南原町（旧マルナカ前午後2：00）　→　仁科町（いーずら大町特産館前午後2：00）　→　信濃大町駅前にて奉射（午後2：10）

【上り】
五日町出発（午後4：30）→　いーずら大町特産館前奉射　～　九日町セブンイレブン前奉射　～　大黒町公民館前奉射　→　若一王子神社着（午後5：20頃）

○舞台
【下り】
三日町出発を午後1：00に出発し、流鏑馬の後を順次追って進行。

【上り】
五日町を午後４時に出発し、最終舞台の五日町は午後6：30頃に若一王子神社着

【舞台囃子】　午後８時～９時

※時間はおおよその目安です。

尚、車で来られる方は大町文化会館（北大町駅前）の無料P場を利用されると良いと思います。ここから若一王子神社までは５～６分の距離です。

●image 流鏑馬神事
http://www.youtube.com/watch?v=NAF1SIedLTc


　

エリア 長野

まずは初日（２５日）の舞台曳き揃え見物前に駅前通りの俵屋さん（肉屋の中華料理店）でシンプルな夕食を・・

いつもこの大きな餃子が話題となります。

初日の２５日は舞台曳き揃えの見物です。
各６つの町内の舞台を所定の位置まで曳き揃え、それぞれの舞台でお囃子を演奏、見物となります。

どこの町内でも良いので舞台そばに設けられた受付で開運帖を頂いてそれに各６町内の印判を押印してもらってください。
そうしますと願いが叶う気運が益々高まるそうです。

それではその舞台を２〜３紹介しましょう〜

こちらは八日町の舞台のようです。

堀六日町

祭りの主役は子供達？

堀六日町

九日町

続いてあくる２６日の子供流鏑馬ですが、その前に若一神社へ子供神輿参上！

俵町５丁目の御神輿

こちらは俵町２丁目のようです。（拝殿前）

表紙のスケジュールにも記載してますが、午後２時１０分
各町内から選ばれた１０人の少年流鏑馬達がハオハオと言う掛声と共に次から次にこの信濃大町駅前に到着・・奉射にやってきました。

流鏑馬と言えば走る馬上から弓矢を射るイメージをお持ちではないかと思いますが、ここの流鏑馬は全国的にも珍しい少年たちの流鏑馬です。

このように立ち止まった状態で馬上から大きな団扇がある前の的場を目がけて矢を射ります。

実に近距離です！
しかも大きな的場・・

無事射る事が出来、馬も満足！
この馬はおとなしそうですが、馬によっては・・

こちらの馬のように周りの雰囲気に驚いて暴れ馬になったりする馬がいますので取りあえず落ち着かせるために目隠しをされています。（若一王子神社より）

大町駅前の奉射直後に大雨が降り一時はどうなるかと心配されましたが・・

午後５時頃、いーずら大町特産館前　〜　九日町セブンイレブン前　〜　大黒町公民館前と奉射を終えてきた流鏑馬達が若一王子神社近くまでやってきました。

境内前に並んだ露店をさっそうと通り抜けていきます。

その流鏑馬達を追って前夜の６町の舞台も次から次へと到着です。

そして祭りはいよいよクライマックス

境内に設けられた十騎の流鏑馬達が３ヶ所の的場をぐるぐる９回周りながら奉射を繰り返します。（若一王子神社三重塔前：県宝）

この後、屋台や舞台（山車）での御囃子等を見物、久々に訪れた流鏑馬でしたが正直以前の事はほとんど覚えてなくてこの露店をうろうろしてた位の記憶しかなく、今回あらためて来て良かったなあと思いました。
一日のうちに晴れたり曇ったり大雨が降ったりと大変な一日でしたが、実行委員会の皆様大変ご苦労様でした。