2009/07/09 - 2009/07/09
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keithforestさん
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第二日目になりました。
この日からルガーノまで運転してくれるフランツが運転するバスに乗って動きます。なにしろ我々が電車に乗っている時も彼はバスで先回りをするというのだけれど、その方がよっぽど早いです。
ザンクト・ガレンといえば文化の中心地といわれている街だそうで、歴史が染み付いているような気がします。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
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のっけからこんな写真を掲載して顰蹙ものではありますが、実は驚いたのです。
一見、カブトムシみたいですが、バスを停めた旧市街への入り口にあった公衆トイレです。まるまるステンレス。便座がバネで跳ね上がります。しかも、それと同時にフラッシュします。すばらしいできです。しかもただです。 -
平日の午前中ですからこんなものなんでしょうか。お話をお伺いしていた通りに、夏のスイスは工事ラッシュです。
スタバが意外と古い町並みにとけ込むことに、むしろ感動してしまいました。それは基調となっている色彩があの濃いグリーンだからでしょうか。 -
ザンクト・ガレンといえば、まずはともあれこの方、ヨアヒム・フォン・ヴァット・アリアス・ファディアンという指導者だそうです。
街の目抜きにこの方が立っておられます。 -
こちらのレリーフはこんな案配になっておりました。ところが現地の方のお話だと前日来られた時にはこんなことにはなっていなかったと仰るのです。
つまり昨日の夜の犯行ということになるんだそうです。犯行というのか、オフザケというのか、愛するあまりとでもいうのか、どうもヨーロッパの皆さんはこういう無機物に口づけするという行為に全く抵抗感がなさそうですねぇ。
どうも東洋のはずれの民族からするとなかなか理解がいきません。 -
街の目抜きには6月から翌日の7月10日まで上演されている「サムソンとデリラ」の大きな宣伝幕がかかっています。
さすがに夏は様々な催しのシーズンで、私たちが大聖堂に回ると中はフルオーケストラがリハーサルの準備に大わらわになっていました。 -
私は全く事前の知識もなしに押し掛けるという失礼な旅行客ですが、ザンクト・ガレンというと街並ので窓なんだそうです。日本でいえば「うだつ」みたいなものなんだそうで、財力の表現だそうですよ。
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概ね木で彫ってあるんだそうで、その題材としては外国の動物、南洋の果物、なんてものが使われるんだそうで、それはそれはハイカラだったんでしょうねぇ。
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このごてごて感と良い、重厚感と良い、「どうだ!まいったか!」という雰囲気がひしひしと感じてきますよ。
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表側をこうしてよぉ〜く見てみるとこんなに凝りに凝ったレリーフが彫り込んである訳ですよ。こりゃ誰が見てもまいったなぁと思うんじゃないでしょうか。
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圧巻はこちらの出窓です。今この建物は「カフェ」になっていますが、どうやらザンクト・ガレンをここまでにした繊維産業に絡んだお店だったようです。そして当時の繊維産業を支えていたのはトルコからの労働力だったのだそうです。
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そしてその通りに、こうしてこの出窓もトルコ人労働者が支えていることを表現しているんだそうです。
「君らなくしてこの街はないんだぜ」というおいしいメッセージが聞こえてきます。 -
前の出窓なんかは相当に手が入っていてその保存に積極的という感じがしますけれど、こちらはどちらかといったらさりげない感じです。
ところがよく見ると屋根の部分は銅葺きになっていて美しい感じが保存されているといっても良いんじゃないでしょうか。 -
こちらは全部が木の彫り物になっている訳ですが、こうなるとなかなか保存は大変そうです。
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この動物は一体なんですかね?というよりも木が乾燥して割れてしまう訳で、雰囲気がかわいい感じの動物なんですが、鼻の頭にひびが入っちゃっているのは、何とも痛々しい感じがします。
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こんな重いものを支えていただいて、本当に申し訳ありませんねぇ、と思わず声をかけたくなるような造形ではありませんか。
よく見ると動物の足が体に絡み付いていますよ。 -
そんなぁ、羽を一杯に広げて、その翼でこの出窓を支えるのは無理がありそうではありませんか。
何かをぐいっと加え、目を見開いていてその迫真力は相当に完成度が高いものがありますよ。 -
この街は上り下りの坂があったりするせいか、モーター付き自転車が散見されるんですが、なんとギア付きでモーター付きみたいなんです。
尤もスイスで見かけた自転車でギアの着いていないものは一台もなかったような気がします。どんなお姉さんやおばさんが乗っている自転車もギアがついています。 -
これ、何屋?と思ったらウィンドウに貼られているシールを見てわかりました。
お花屋さんです。何故私は肝心のお花を写していないんでしょうか。 -
だからといって、あわててこの花屋さんの写真を撮った訳ではありません。
トロリーバスが走っている通りに面したところに出ていたお花屋さんの店頭を見て、あぁ、山の花が楽しみだなぁと思っておったのであります。 -
何しにきたんだよ、という声がかかりそうでありますが、坂道を歩いていると大きな楽器屋さんの前を通りかかりまして、そのウィンドウにディスプレイされておったのが、Takamineのフォークギターでございました。
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さて、さて、ザンクト・ガレンといえば修道院と大聖堂でございます。もちろんこの私でもこの中には入らない訳には行きません。
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かつての防御壁が一部分残っております。まっすぐ大聖堂に向かっていってしまうとこれを見逃すそうです。意図的に横から入らないと見られないとご案内いただきました。
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大聖堂はなるほど、見る価値十分でございます。何しろ天井に描かれた絵画がとてつもない規模で、思わずうんうんと頷いてしまおうかというものです。
大変残念なことにイベントのためにステージ作りが急がれていまして、その上フル・オーケストラの面々がどんどん集まってきて、それぞれの練習のために音を出しておりました。とても感動にのめり込む状況ではありませんでした。
オーケストラのメンバーの中には東洋人の方もお見かけしました。 -
こうして見るとよりその広大さがおわかりいただけるでしょうか。左側に見える説教台も随分と華やかでございます。
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天井絵をうまい具合に写真にして入手しようとすると、それはやっぱり三脚を持ち込んできちんと構えないと無理というものでございます。
聖書の難しい文字で理解させるよりは、こうして聖書に出てくる様々な場面を絵にしてみせる方がよく分かるでしょうねぇ。そういえば子どもの頃毎週もらったあの小さな絵を描いたカードもそんな役割を果たしていたのかもしれませぬ。 -
カソリックの教会に行くと、概ねこんな具合にろうそくがともされています。雰囲気よいです。
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繰り返しになってしまいますが、この説教台は何度見てもすごい作りになっています。
この後で修道院の図書館に入りました。こっちはもちろん有料で、天井絵のすばらしさもさることながら所蔵本のすごさには驚きます。各書棚にはアルファベットの記号がマークしてあるのですが、なぜか「I」の棚だけが存在しません。
私たちが到着するとおじいさん、おばあさんの団体が出ようとしていました。どこの国籍の人たちか知らないのだけれど、私たちを押しのけていこうとするという失敬な態度に驚きました。
実は、欧州では往々にしてこういう応対に遭遇することがあります。東洋人に対する無知なレイシズムは残念ながら存在するのです。
パイプオルガンのCDが必ずあるはずだと売店に行くと案の定立派なものがありました。CHF31ほどもしましたけれど、実力派オルガニストWillibald Guggenmosの演奏によるものでありました。 -
スイスにやってきて初めてのランチがこの「どうだ!まいったか!」のソーセージとお芋のお皿でございました。
昔、米国人のうちのホームステイした時に、最初の晩にソーセージとマッシュポテトが出てきた時に、焦ったことを思い出しました。
あの時は、日本人の食事というものは本当に恵まれているんだなぁと思ったのです。
これを片付けるのはちょっと大変でした、今となると。 -
アッペンツエルンに到着してホテル・アドラーに入りました。この街は人口が5千人程度であるけれど、落ち着いた良い街です。
街の中心にあるホテルながら、家族経営の小さなホテルで、それがかえって心地よいのです。 -
時間が十分にあったので、この街の風俗博物館とでも言うような施設に入ってみました。
最初は絵はがきなんてものがずらずらと並べてあって、大したことがないんならどんどん進んで早く出ようと思ったら、意外と広くて奥の深い、なかなか見応えのあるものでした。
最初の日にこんな施設に遭遇したのはラッキーだったかもしれません。 -
こういう道具類を見ると、なんだかゾクゾクしますよね。よくまぁこれだけのものをきちんと残していますねぇ。良い仕事は良い道具から生まれる訳ですし、そのためには道具の手入れが重要ですよね。
この博物館ではこの日は彫金の伝統工芸をデモしている職人さんがいました。 -
重厚な地元の伝統衣装です。これだけではなくて各地の伝統衣装をずらっと並べてあります。これはちょっと見物ですよ。
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この博物館の窓から周囲の景色が見えます。これは夏だからこそ穏やかに見える訳ですが、冬になったらきっとつらいものがあるのかもしれないですね。
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さて、街の中に出かけていくとこんな感じです。それほど大きな街ではないのですが、観光客が結構来ているのがわかります。壮大な山々が見える訳でもありませんけれどねぇ。
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この辺りの建物の面白さはこれです。屋根の葺き方も面白いのですが、何よりもかによりも面白いのはこの壁です。「うろこ壁」なんていわれたりしていますけれど、屋根の延長線上にあるんだというのが私の直感なんですが、どうでしょうか。
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こんなところに掲載して良いのかという話もありますが、この建物は全くの個人の所有なんだそうですが、多分この街で最も大きな個人のお屋敷だということです。
このお宅の向こう側に駅がある、という位置関係です。 -
何のお店なのか、確かめてきませんでしたけれど、この扉の風合いはよろしうございますねぇ。しばらくの間、こういう扉は手で撫でていたいというものでございます。
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日本だったら、フルーツパーラーかもしれないなと思ってしまいますが、ひょっとするとこの物まねをして失敗しちゃったパチンコ屋なんてのがあるかもしれないなぁと思ってしまいました。
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面白い作品です。石?木?粘土?CHF45.00って安いのかなぁ、高いのかなぁ。二日目に出会ったんじゃ、持って歩く気になりませぬ。
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こういうのを「全身うろこ」とでも表現するのでしょうか。
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一体全体誰がこんな消火栓をデザインしたんですかねぇ。鋳物でしょうか?だとしたらほかにも同じものがあったりするんでしょうか。相当に手間をかけたデザインですし、この制作にも随分手間がかかりますよねぇ。
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よく見ると、結構おっかない顔をしていますよ、これ。
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いかがでございましょうか。別に自分が建てた訳ではありませんけれど、ここまでうろこで覆われているとため息が出ます。どうやらこういう模様になっている部材があるみたいですよねぇ。
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こうくるとは思いませんでしたね。これでも一応デタッチトということなんでしょうけれど、シンメトリーでないというところがこれまでの私の知識の中にはありませんでした。この屋根にブルーを持ってくるとはねぇ。
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この建物も見ていて見飽きないものがあります。
実をいうとスイスのこうした街にいるとあっちもこっちもじっと見ていたい建物だらけなものですから、落ち着かないっちゃありゃしない。その挙げ句の果てに全然じっくり見ていないという虻蜂取らず状態です。 -
こんな建物を見てしまうと、こうして呆然とたたずむ気持ちがわからんではありませんね。
なんて言っていいのかわからないですものね。面白いという月並みな言葉しか出てこないのが情けないです。 -
その近所にはこんな状況も。
これをひとつひとつ、一体どこから見つけてきたのか、という疑問もわきますが、ここに並べているところを想像すると時間をかけて眺めなくては申し訳がないような気がします。 -
いうことがありません。この街を見物にくる気持ちがわからないことはありません。ひとつひとつが興味深い。
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相当に古い建物のようですが、こうなると風格ってものがあります。それでも中がどうなっているのか、心配なものがあります。
なにやら紙が貼ってあるのですが、なんて書いてあるのか、私には全くわかりません。 -
こちらのお宅は二階の窓も閉まっていますし、裏に回っても閉まっているので使われていないのかもしれないのですが、鉢植えがたくさん並んでいるものですからどうなんだろうと。
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教会の裏の方に回ってみたらお墓でした。こちらのお墓はどこにいってもこうして飾ってあって、明るくてお墓だという気がしません。
この教会のお墓だけかと思ったらどこにいってもお墓は美しく飾ってあります。 -
この教会の扉は優れものでございます。どんな具合になっているのか仕組みがわからないのですが、扉を動かすと力を入れなくても開いてくれます。で、人がいると閉まりません。そのまま放っておくと閉まります。お年寄りの力でも開け閉めができて、きちんと閉まるという優れものです。
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綺麗でシンプルなこの飾り物は何だろうかと思っていたら、なんとお花を飾る器でございますな。いやいや、しばし考えました。
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今夜の食事はアドラーホテルのダイニングでしたけれど、川かます(パイク)のムニエルでございまして、これはおいしゅうございました。
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こちらのダイニングのマットは紙ですが、こんな絵が描かれておりました。なかなかおもしろい。
アドラーホテルは食堂のそばにiMacが置いてありました。宿泊者の便に供されております。
食堂あたりには無線LANが飛んでいて、自分のラップトップで無料接続が可能であります。
だから、家族経営の小さなホテルは好きです。大きいホテルであればあるほど高い金をとるんで、まいります。
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