コンゴ民主共和国旅行記(ブログ) 一覧に戻る
<br />1976年7月<br /><br />大使の帰国に同調したかのように、ザイール政府内に、ザイール河に橋を架けようとするわれわれのプロジェクトに対し、反対案が勢いを増しているとの情報が聞こえてくる。<br /><br />運輸省の参事官筋から聞いた話だが、計画省にいるヨーロッパ人からの問題提起のようである。<br /><br />反対案の内容は、次の通りだ。<br /><br /><br />現在われわれが進めようとしている、マタディ地点でザイール河を横断しようとするプロジェクトには、基本的に疑問を含んでいる。<br /><br />それは、ザイール河の左岸を走って来た鉄道が、なぜここで右岸に渡らなければならないのかの点である。<br /><br />この渡河地点は隣国アンゴラに近く、せっかく出来た橋が攻撃されやすいだろう。<br /><br />もし国境を越えて、アンゴラ領内に入り、左岸を走ったままで大西洋に至るならば、橋はいらない。<br /><br />それから、「マタディの上流で建設されようとしているインガダム地点で河を渡ってはどうか」という案もある。<br /><br /><br />これらの現在ルート反対案には、「その通り」とうなづきたいもっともな点もあるが、ここで揺れてはプロジェクト全体がゼロに戻る危険性があり、そうなればせっかく出来つつある日本とザイールとの結び付きが、白紙になる。<br /><br />そこで私としては、しばらくの間頑迷に現行案に固執しようと考える。<br /><br /><br />そもそもこのプロジェクトには、日本にもザイールにも反対意見があり、いささか強引にここまで進んできた感がある。<br /><br />撤回するにしても、もう少し情勢が進み、これまでやって来たことに、将来に向けて何らかのプラス面が見え始めたからにしたい。<br /><br /><br />ザイール政府に派遣されている外国人の専門家が「日本の調査費は高すぎる」と、大臣に話したとの噂も聞く。<br /><br />私がようやく責任者に納まったばかりのOEBK(バナナ・キンシャサ間輸送路整備公団)の廃止論もささやかれているようだ。<br /><br />担当範囲をバナナ・イレボ間に拡大して、責任者を日本人でなく、ベルギー人かザイール人にするとのうわさだ。<br /><br />海外での日本人の未熟さを突きながら、自分たちの城を守りたいと言う動きだろう。<br /><br /><br />写真は、ソフィーさんのマイページ(写真5,800枚)、<br />http://4travel.jp/traveler/katase/<br />をご覧ください。<br /><br />スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ(写真2,400枚)<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br />もご覧ください。<br /><br />

キンシャサ日記【664】揺れに揺れる日本の立場

1いいね!

1976/07 - 1976/07

49位(同エリア301件中)

0

0

ソフィ

ソフィさん


1976年7月

大使の帰国に同調したかのように、ザイール政府内に、ザイール河に橋を架けようとするわれわれのプロジェクトに対し、反対案が勢いを増しているとの情報が聞こえてくる。

運輸省の参事官筋から聞いた話だが、計画省にいるヨーロッパ人からの問題提起のようである。

反対案の内容は、次の通りだ。


現在われわれが進めようとしている、マタディ地点でザイール河を横断しようとするプロジェクトには、基本的に疑問を含んでいる。

それは、ザイール河の左岸を走って来た鉄道が、なぜここで右岸に渡らなければならないのかの点である。

この渡河地点は隣国アンゴラに近く、せっかく出来た橋が攻撃されやすいだろう。

もし国境を越えて、アンゴラ領内に入り、左岸を走ったままで大西洋に至るならば、橋はいらない。

それから、「マタディの上流で建設されようとしているインガダム地点で河を渡ってはどうか」という案もある。


これらの現在ルート反対案には、「その通り」とうなづきたいもっともな点もあるが、ここで揺れてはプロジェクト全体がゼロに戻る危険性があり、そうなればせっかく出来つつある日本とザイールとの結び付きが、白紙になる。

そこで私としては、しばらくの間頑迷に現行案に固執しようと考える。


そもそもこのプロジェクトには、日本にもザイールにも反対意見があり、いささか強引にここまで進んできた感がある。

撤回するにしても、もう少し情勢が進み、これまでやって来たことに、将来に向けて何らかのプラス面が見え始めたからにしたい。


ザイール政府に派遣されている外国人の専門家が「日本の調査費は高すぎる」と、大臣に話したとの噂も聞く。

私がようやく責任者に納まったばかりのOEBK(バナナ・キンシャサ間輸送路整備公団)の廃止論もささやかれているようだ。

担当範囲をバナナ・イレボ間に拡大して、責任者を日本人でなく、ベルギー人かザイール人にするとのうわさだ。

海外での日本人の未熟さを突きながら、自分たちの城を守りたいと言う動きだろう。


写真は、ソフィーさんのマイページ(写真5,800枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/
をご覧ください。

スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
もご覧ください。

この旅行記のタグ

1いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

コンゴ民主共和国で使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
コンゴ民主共和国最安 1,566円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

コンゴ民主共和国の料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP