2009/06/28 - 2009/06/30
219位(同エリア605件中)
putaさん
映画公開より一足先にアマルフィを回りました。
でも映画なんか関係なしに、素晴らしい場所です。
ここだけを目的に再訪したいとさえ思わせてくれる場所でしたが、
映画公開後は日本人で溢れかえってしまうのでしょうか・・。
サレルノからバスで海岸沿いにアマルフィへ向かいます。
アマルフィ海岸2日目はバスでラベッロへ。
3日目には船でソレントへ向かいました。
3日間とも朝は快晴!昼過ぎから入道雲が湧いてきて夕方にスコール。
という天気でした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 レンタカー
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-
当初の予定はサレルノから船でアマルフィに行く予定でした。
が、ヨットハーバーのボート乗り場からの船はすでに終了〜!
なんでだー!イタリアめ!
と思ってはみたものの、英語の解らんおねーさんと四苦八苦しながら意思疎通を図ってみると、
どうも自分が考えていた船会社と違うらしい。
ネットで調べた「Metro del Mare」という会社の船乗り場ではない模様。
じゃー、そこはどこさ?と手持ちの時刻表を見せ、聞いてみるも、「知らん」「finish」の一点張り。
うーん、下調べが足りなかった。
港が複数あるらしいってのはなんとなく判ってたんだけど・・。
仕方がないので、バスを使うことに。
こちらも下調べは一応してある。
駅より一本海側の大通り沿いの駐車場の前あたり。
バス停がいくつか立っていますが、日本のバス停のように行き先と時間が書いてあるので、バス停は分かりました。
と、バスが来た!
慌てても、切符がない。時刻表を見る限り30分毎に来ているので、次のにしよう・・。
隣でやっぱりアマルフィ行きのバスを探していた英語圏のおばさん軍団が乗り込もうとするが、バスは無情に通過・・。
おばさん達大慌て。
どうも、手を挙げる等の意思表示をしないと、バス停に人がいても止まってくれないみたい。
アメリカもそうだったなー。
さて、切符はどこで?
お決まりのタバッキは・・・。閉まってる・・。
駄目元でバス停のすぐ横のバールへ入り、「アマルフィ?」と聞いてみる。
ぱっと見強面のおっちゃんで怖気づいたけど、ちゃんと切符が買えました。
噂のUNICOカードで、100分券で1.9€。
船と比べれば激安。しかも雨が降ってきたことを考えるとバスにして結果オーライだったかも。
にしても、やっぱりタオルミナに比べると都会はちょっと怖い。
黒人系に囲まれてビビる。
いや、別に何されたわけじゃないんだけど。
彼らはみんなナポリ行きのバスに乗っていきました。
アマルフィ行きのバスはほぼ時間通りにやってきました。
スーツケースを見た運転手にトランクを指さされ、
スーツケースをトランクに押し込みます。
バスはいよいよアマルフィ海岸へ。
噂に聞くバスの運転の荒さですが。
噂以上に「面白い」!
道は狭い上にカーブが連なり、対向車も多い。
そこをクラクション鳴らしっぱなしでコーナーへ突っ込みます。
こういう場面の日本的常識は「譲り合い」
でもイタリアの常識は「早いもん勝ち」。
対向車が見えていようが見えて無かろうが、その場所に先に入った車が優先なんですね。
一見、そんなんじゃ喧嘩になっちゃうよと思いきや、
「勝負」に負けたほうはすんなりと後ずさりするのが
イタリアのルール。
てなわけで、バスも鋭いコーナーへの突っ込みを見せます。
そしてバックミラー越しに見る運転手の表情は・・。
めっちゃ楽しそう!!
かくしてバスは、最前部でかぶり付きで「観戦」しているおばちゃんたちとワイワイ話しながら
雨のアマルフィ−サーキットを激走していくのです。
タイヤを鳴らして走るバス、初めて見ました。
大抵の旅行ガイドでは船で行くことを勧めていますが、イタリアを感じるなら私はバスをお勧めします。
ただし。乗り物に弱い方はご注意。 -
アマルフィの街の入り口(マリーナ門)と壁画です。
有名ですね。
元々海洋都市国家だったというアマルフィの歴史が
視覚的に良く分かります。 -
マリーナ門の中から、ポジターノ方面への道路を望みます。
-
この日のドゥオーモでは何か行事が行われていました。赤い服を着た神父を一緒に祭壇前で記念撮影中〜。
-
ドゥオーモの階段すぐ下にある S.ANDREAで夕食。
メニューはイタリア語だけだったので、勘でオーダー。
その結果。手前は手長エビのパスタ。奥はアサリとムール貝のパスタ。
どっちも激ウマ!
とにかく魚介の風味が濃く、パスタももっちりとしていて、今回のイタリア旅行で一番好みのパスタでした。 -
食後は広場から街中散策です。
土産物屋さんが並ぶメイン通りに沿って写真のような通りが伸びています。
まるで別世界への入り口のような不思議な通りです。
ちなみにこの通りの出口に小さな広場があって、お土産物屋さんがあるんですが、
レモンチェッロの小瓶が安かったですよ。
絵とかは書いてないけど、瓶の形は色々あって1.5€だったかな。
大量に買い込むならお勧めです。 -
散歩は上の通りから山側の街へ入って行きました。
細い路地が入り組んでいて迷路みたい。
人っ子一人歩いていませんが、窓からはテレビや会話の音が漏れてきています。
世界遺産の街でもこんなに普通に生活が営まれているんですね・・。 -
そんなこんなで迷路をぶらついていたらドゥオーモの真下に出ました。
迷路はドゥオーモの真下も貫き裏側にも抜けています。
もう23時近いんですが、まだまだ街は賑やかです。 -
ドゥオーモ広場にある噴水の下には・・・。
あら。
これが芸術なんだと言われれば納得するしかないんですが。
やっぱり芸術は奥が深い。
というか、なんで?? -
この夜。
まさに日付が変わる瞬間にいきなり花火が連発で打ち上がりました。
さらに歌と音楽が流れ始め。
まさにHappy new year!状態。
結局なんだったんだろう・・。
やっぱりイタリアってわけわからん。
でも面白い! -
さあ、アマルフィ2日目。
見よ!この青空!
あーまーるーふぃー!
と叫んだかどうかはご想像にお任せします。 -
もう、俄然お気に入りのSITA社のバスでラベッロへ向かいます。
アマルフィはバス乗り場に切符売り場のブースができていました。
観光用のオープンバスも走っていますので、時間があえばこちらを利用しても良いかと思います。
バスはatraniを過ぎてラベッロのシンボル壁画から
ぐいぐい山を登って行きます。
車窓から見える山には白い家がへばり付き、上へと続いています。
と、バスはとあるヘアピンカーブで突然バックを始めました。
写真はバスの後ろ窓から写したのですが、
後続の車が右往左往しながらバックしていきます。
写真左奥から登ってきたバスは、この後、この狭い道のド真ん中で転回し、写真右奥の道へと進んでいくのです。
数回に及ぶ切り返しにて転回が終ったあと、車内は拍手と「ブラボー!」の声で盛り上がっていました・・。
てか、小さいバス使いなよ・・。
んーでも、この考え方がイタリアン。
と変な解釈で納得しときました。 -
ラベッロのバス停からの眺めです。
シチリアのカステラモーラより緑が深いですね。
ほとんどレモン畑です。 -
ラベッロでは音楽祭と映画祭が開かれているようでした。
宮崎監督発見。
そういえば、アマルフィの崖の下に密集した中世の街並みや、崖の上に広がる街並みや眼下に広がる青い海など、「天空の城ラピュタ」の世界そのものですね。 -
街へのトンネルを抜けるとすぐVilla Rufolo(ルッフォーロ荘)があります。
中に入るとおしゃれなごみ箱が。
分別のマークがなかなかいいセンスしてます。 -
おお。ラピュタっぽい!
-
おお!ラピュタっぽい!
ってあんまりしつこくはしゃいでいたら、嫁に「しつこい」と怒られました。
でも、頭の中はラピュタの歌がリバースモードでかかってました。
ここは有名な海に張り出すコンサートステージがあったり、映画祭の野外シアターがあったりと、今でも数々の催し物に活用されています。
夜はまた活気に包まれるのでしょうか・・。
昼間は花と、木々と海と風に包まれた穏やかな時間が支配しています。 -
これは猫か?
はっ!ジジ・・! -
陶器の並ぶお土産物屋街から細い路地を抜け、街の外れまで来るとVilla Cimbrone(チンブローネ荘)です。
ルッフォーロ荘も広かったけど、こちらは更に広いです。
木々や花々を愛でながら庭園の奥まで来ると、明るく広いテラスに出ます。
ここからはまさにアマルフィ海岸が一望です。
客船のすぐ手前がアマルフィのルナ・コンベントです。 -
眼下は切り立った崖。
そしてレモン畑がへばり付く先は紺碧の海です。
日差しは照りつけますが、涼しい風が吹き抜けて行きます。 -
ラベッロにも楽しい魅力的な小道が沢山あります。
この後、帰りのバスに乗った瞬間、大雨になりました。
夕方になるとスコールのような雨が降るみたいです。 -
雨の中、アマルフィに戻ってきました。
バス乗り場の向かい側にある噴水です。
良く見ると傘さしてますね。
こんなに雨強いかな〜?と思って見ていると、
傘の上から水が出てました。
次の日もやっぱりここだけは雨でした。 -
陽も傾いてきました。
ホテルのロビーにいるインコと、その向こうに見えるルナ・コンベント。
これから晩御飯にでかけます。 -
さっきまで雨が降っていたのに、雲が切れてアマルフィを夕焼けが包んでいきます。
-
レストランを求めて、ホテルから街の反対側にあるヨットハーバーまでやってきました。
30分もあればゆっくり歩いても街を縦断できます。
海に映る街の灯が綺麗です。 -
結局街のメイン通りにある IL TARI で夕食です。
パスタとシーフードグリルを頼みましたが、
どれも塩がきつめでした。
ただ、店自体は地元の人達で賑わっていました。
写真は「アマルフィ・ワイン」
ワインの善し悪しを語る舌は持ち合わせていませんが、比較的ワインが苦手な私でもサクッと飲めました。 -
アマルフィ最終日。
ドゥオーモ見学へ向かいました。まずはドゥオーモ入口の左側にある天国の回廊へ。
陰にはタイルモザイクやフレスコ画が飾られています。
庭園の上からは鐘楼がどーんと出迎えてくれます。 -
天国の回廊に残るフレスコ画。
大部分ははげてしまっていますが、まだまだ綺麗に残っている部分もあります。 -
天国の回廊に続く博物館。
キリスト教に由来する品々が展示されています。
また、ここはドゥオーモの一部ですが、
柱にはギリシャ風のデザインが施されています。 -
更に博物館から階段を下ると地下教会があります。
彫刻がびっしりですね。
正直、キリスト教知識がほぼ無いことと、予習不足の為、彫像が誰なのかはとんとわからなかったんですが。
それでも見る者を魅了する雰囲気と荘厳さがありました。
しばらくぼーっと天井眺めていたら首が・・。 -
桟橋の手すりには錨と綱のデザイン。
やはり海洋国家の末裔の街です。 -
ソレントへ向かう水中翼船
-
アマルフィを後にして一路ポジターノを目指します。
速い!
外にいるとほぼ会話不可能なくらいすごい音ですが、
キャビンに入ると結構静かです。
揺れも無く、比較的快適な船旅でした。 -
船に掲げられたこの旗。
イタリア籍の艦船が掲げる「イタリアの旗」らしいです。
イタリア海軍旗もこの旗に王冠を組み合わせたもの。
中央のマークは4つの紋章の組み合わせからなっていますが、
右下の青い十字はアマルフィの紋章だそうです。
その他の3つはベネチア、ジェノバ、ピサ。
この4つがイタリアの由緒ある海洋国家ということらしいです。
今でこそ「都市」としては他の3つにはまるで及ぶべくもないですが、かつてはイタリアを代表する都市だったんですね。
街の広さに比べてドゥオーモが非常に立派な理由も
そんなところにあったんでしょうね。 -
船はポジターノに立ち寄ります。
アマルフィ以上に平地のない街です。
崖にへばり付き広がる街はどの家からも海が一望できるんでしょうね。
カラフルな家と花に囲まれて大きな花園を見ているようです。
残念ながら今回は時間の都合で立ち寄りだけになってしまいました。
そういえば、背後の山から不穏な雲が・・。 -
アマルフィ海岸の上に湧きあがる雲。
この雲が夕方の雨を降らせていたんですね。
今日も今頃はアマルフィは雨でしょうか・・。
でも夕方にはきっと夕焼けが広がるはず! -
船はカプリ島左手に見てと岬を回り、ティレニア海からナポリ湾に入ります。
アマルフィ海岸はここまで。
ソレントを目指します。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- ちゅんちゅんさん 2010/04/03 21:41:21
- はじめましてです♪
- putaさん、初めましてデス♪
ちゅんちゅんの訪問履歴にお名前があったので、おじゃましちゃいました!
訪問してくださってありがとうございます♪
アマルフィ…地理に疎過ぎるちゅんちゅん、早速我が永遠の教師ウィキ先生で検索!!!
おぉぉぉ〜ココにあるんですね。フムフム。
いや〜海の色がきれいだし素敵な町で…putaさんのお写真にうっとりさせられました!!
海外何処もそうだけど…滞在したアマルフィの治安などはどうでしたか??
そして、ラベッロの風景もすばらしいものですね。
そうそう「天空の城ラピュタ」もここの地がモデルとなっているんですか??
うちも相棒君もラピュタ好きで、もしこの地がモデルなら…イタリア旅行に連れて行ってくれるかも(笑)
ではでは、これも何かの縁!?
これから、度々おじゃましちゃうかもしれませんが、仲良くしてください!!ぜひぜひputaさんも、ちゅんちゅんの旅行記の方にまた遊びに来てくださいね♪お待ちしています!!
- putaさん からの返信 2010/04/05 21:02:17
- RE: はじめましてです♪
- はじめまして。
訪問&コメントありがとうございます。
アルベロベッロには2泊しましたけど、治安の悪さは感じませんでしたよ。
イタリアは21時〜24時頃まで外が賑やかなので人通りは多いです。
更に小さな町なので表通りにいる限りは怖さを感じることはなかったです。
ラピュタの舞台としてのモデルはウェールズらしいです。
でも、ラピュタに出てくる青い海の背景と、白くてドーム屋根を載せたり、ツタを絡ませた建物や、山肌にへばりつく街並みを見ていたらラピュタを連想せずにはいられませんでした。
ラピュタに登場する個々のデザインは宮崎監督が世界中からインスピレーションを受けたものを参考にしているらしいので、もしかたらアマルフィ海岸もちょっとは影響しているのかもしれませんね。
ヨーロッパ在住とは羨ましい限りです。
いろんなところの旅行記、楽しみにしてますね。
- ちゅんちゅんさん からの返信 2010/04/06 17:30:07
- RE: RE: はじめましてです♪
- > ラピュタの舞台
『ウェールズ』って、イギリスを構成する国の1つのあの『ウェールズ』ですか!?
えぇぇぇぇぇ!!そうやったんだ!
意外にアイルランドから近いじゃない!?とびっくりしているところです。
> ラピュタに出てくる青い海の背景と、白くてドーム屋根を載せたり、ツタを絡ませた建物や、山肌にへばりつく街並みを見ていたらラピュタを連想せずにはいられませんでした。
putaさんのおっしゃられるように、宮崎監督のアニメに描かれる風景って、外国の風景を参考にしているという話は聞いたことがあります!
putaさんのお写真をみただけでも、その素晴らしさが伝わってくるので、実際に見ることができれば、さらに大きな感激があるんだろうなぁ〜なんて。
本当に素敵な旅行記を拝見させていただき、ありがとうございました!!!
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