2009/07/14 - 2009/07/22
7位(同エリア148件中)
sportcrossさん
- sportcrossさんTOP
- 旅行記250冊
- クチコミ1532件
- Q&A回答26件
- 1,464,457アクセス
- フォロワー54人
旅行3日目。(とはいっても本格的な観光は初日ですが)
この日の午前中は、
宿泊していたシーフェスハウスより、
漁師の一角→肉屋の塔→市庁舎→大聖堂の順で散策しました。
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- ANA
-
7:00
ホテル1Fの会場にて朝食です。 -
さすがドイツ、
パンやハムの種類の多いこと!
チョイスに迷います。
結局一通り食べてみたり・・・。 -
ホテル1Fの水路にせり出して傾いている部屋。
天井からして斜め。。 -
窓から見える風景はのどかでゆったりしています。
-
気持ちよさそう。。
-
今日は、ウルム市街地を散策します!
漁師の一角より、ドナウ川畔の城壁散策路をぶらり。
In Ulm, um Ulm und um Ulm herum〜♪ -
城壁散策路を歩いていると、この塔が目に入りました。
*肉屋の塔*
その昔、街のとある肉屋が間違って痛んだ肉を売ったところ、
それに怒った街の人々がその肉屋におしかけたそうです。
肉屋の主人は逃げて、この塔の上に隠れたのですが、
人々は主人を見つけ、一斉にこの塔へ。
その影響でこの塔が傾いたという話があります。
だから肉屋の塔。 -
*Rathaus*
Rathausとは市庁舎という意味。
なのに役所という感じはせず、1階はレストラン・
オフィスはこじんまりと上層階に。 -
壁面には美しい天文時計と、
フレスコ画が描かれており、
ひとつひとつ見とれていると、
あっという間に時間が過ぎそうです。 -
市庁舎の中へ入ってみましょう。
重厚な扉の先には階段があり、
その周りにはウルムの歴史と
そこで活躍するウルム出身者についてパネル展示していました。
(ドイツ語でね・汗) -
こちらはアインシュタインの石。
もちろん、ウルム出身者のアインシュタインに
敬意を表して展示しています。
STEINは石という意味。
ちなみにEINは、名詞の前につく不定冠詞です。
つまり、ひとつの石。 -
こちらもウルム出身者にまつわる展示。
アルプレヒト・ベルブリンガーという方が、
飛行実験に試みたときの飛行具(ハンググライダー)。
中央に腕を入れるところが左右にあり、
両翼を手でもって飛ぶもの。
彼の仕事は仕立て屋だったそうですが、
発明も趣味で、
世界で初めて関節を持つ義足を発明したそうです。
また、フクロウの観察などをして、
この飛行具を製作していたそうです。 -
完成時にはドナウ川横断を試みたものの、
結局、この飛行具での飛行には失敗。
空に羽ばたく夢は実らず、58歳でなくなったそうです。
その間、周囲からは理解されず馬鹿にされ、
仕立て組合からは
「仕事とは関係ないことをしている」として罰金を払わされたり、
悲しい人生を歩んでいます。
それでも夢をあきらめず、
仕事で得た所得を全てこの飛行具の発明に
投資したという努力は、
現在ではウルム市民の誇りとなっています。 -
市庁舎から大聖堂へ向かう途中、
かわいい(?)鳥のオブジェを発見!
ここはULMER SPATZ(ウルムのスズメ)
という名のホテル。 -
ホテルの看板にもスズメ、
-
窓にもスズメ・・・スズメづくしホテルです(笑)
ただこれほどまでスズメ、スズメって
いっているのには訳がありまして、
それは後ほど。 -
そして、大聖堂に到着!
ゴシック様式のこの大聖堂。
その西側に高くそびえる塔が、
世界で最も高い教会の塔だそうです。その高さ161m!
しかも市民より集められた寄付で
建てられているというから驚き。
結構な金額でしょう・・・そんなことを考えつつ、
塔に上れるということなので、れっつらごー。 -
*ウルム大聖堂*
http://www.ulmer-muenster.de/
西塔入場料:4EURO
ここが入口。 -
階段を見下ろした図。
768段のぼらなければなりません。
山登りが好きな私は、スタミナには自信がありましたが、
狭いらせん階段をくるくる上ると、
目がまわりそうでした。 -
「あれ、まっすぐになった。ひょっとしてもう着いた?」
なんて思ったら、 -
まだまだ上があります。
-
途中、外の景色が楽しむことができる部分がつくられたり、
目がまわらないように、らせん階段も反対まわりになったりと、
上る苦しさに配慮したつくりとなっていました。
黙々と上るのではなく、
景色を楽しみながらゆっくり上がりましょう。 -
塔に上る途中にあった部屋。
天井からは籠が吊るしてあり、物資運搬に使われたもの。
この部屋には大聖堂建設当時の写真や、
世界各国にある大聖堂の写真が展示されていました。
そんな写真をみながら、ちょっと休憩。 -
あ、この部屋の真下には、10個の鐘がありました。
鐘の中で一番大きいもので重さ約5t、直径が約2m。
15分毎にウルム市街に鐘の音が響きます。 -
この大聖堂は1377年に着工、
そして完成したのが1890年ということですから、
513年も費やしています。 -
すごいところは高さだけではありません。
いたるところに芸術的な装飾があります。
こんな高いところにどうやって、
こんな装飾をわざわざ…。 -
なんて考えるのは野暮ですね。
おおっと、そうこうしていたら… -
頂上到達です!
勢いのあまり、この赤いハシゴに上ろうとしました。
いやいや、違うから。 -
やっぱり高いところからの景色はサイコーです♪
-
こちらはBahnhofstr.(駅前通り)です。
-
こちらは南側。
市庁舎に肉屋の塔、ドナウ川も望めます。
ちなみにドナウ川を挟んで、奥がNeu-Ulm(ノイウルム)。
同じウルムという町ですが、
ウルムはバーデン・ヴュルテンベルク州で、
ノイウルムはバイエルン州。
ドナウ川が州境になっています。 -
南西方向には漁師の一角、
そして宿泊したシーフェスハウスもこの通り、
確認できました。 -
さーて、下りるとしますか。
下りは膝が笑います。
アハハ -
ちなみに頂上付近のこの部分は
狭い階段を上りと下りが入り混じるのでご注意を。
(そんなに大勢上ることはないと思いますが)
すれ違い、大変ですよ。現地の方が大きくて… -
下りルートで見つけた、鐘を望める場所。
カメラを構えていたら…
「カーン!カーン!」
ってこれまたタイミング良すぎ。。
心臓が止まるくらいびっくりしました。ふぅー -
下りてきました。塔の次は大聖堂の中へ。
収容人数は20,000人という広大な大聖堂内。
このスケールにも驚きです。
また絵画などの美術品も見ごたえありました。 -
大聖堂の窓には、きれいなステンドグラスが並びます。
-
そのステンドグラスのうち、
大聖堂入口より向かって右側の一番手前のものには… -
ウルム出身のアインシュタインが発見した、
質量とエネルギーの関係式:E=mc2が描かれています。
イーネ マサニ カッキテキ! -
大聖堂内のショーケースに飾られていた
Ulmer spatz(ウルムのスズメ)。
大聖堂へ来る途中に目撃した、
ホテルのシンボルと同じ名前です。
「その昔、ウルムの街が建設ラッシュだった頃。
材木を荷馬車に横に積んで運ぼうとしたら、
門が小さすぎて、荷馬車が立ち往生。
市民は何とか荷馬車を通そうと門を壊そうとしました。
すると小枝を縦にくわえたスズメが飛んできました。
それを見た市民は、ハッと気づき、材木を縦に積みかえ、門を通したそうです。」
っていうほのぼのしたお話。
このスズメのおかげでウルムの街が発展した、
ということで、市民はスズメに感謝の意を表し、
ウルムのシンボルにしています。 -
このホテルをはじめ、ウルム市内には
いたるところでスズメのオブジェを目にします。
これは、大聖堂の修復資金を得るために
100体が造られ、売られたもの。 -
川の中、屋根の上、門の上…
さまざまなスズメたちがいます。 -
お時間のある方はぜひ100体チェックしてください!
(私は結局10体目撃しました)
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- chikuouさん 2010/07/08 22:30:21
- 安心しました
- アインシュタインは確かユダヤ人でしたね。ドイツ人はユダヤ人を嫌っているから、アインシュタインを評価しないのかと思っていましたが、この画像を見せていただいてそうでもないのだなと思いました。何しろ今年、アウシュビッツとビルケナウまでいってきたものですから。
- sportcrossさん からの返信 2010/07/09 18:08:31
- そうなんです!
- chikuouさん、こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
そうなんです、
アインシュタインはウルムの街のヒーローになっていました。
アインシュタインを記念する専門学校などもありましたから。
アウシュヴィッツ、私も一昨年行きましたが、
ユダヤ人に対する残忍な扱いについてはおっしゃるとおりです。
戦後、そういった考え方が一掃されたのでしょうかね。
-
- ハッピーねこさん 2010/06/20 01:24:17
- いろいろお世話になりました。
- sportcrossさん
はじめまして、ハッピーねこと申します。
先月末からドイツに行ってきました。
行くにあたって、このウルムのみならず
いろんな街の情報をスポクロさんの旅行記から
ちょうだいして何とか無事に楽しく過ごしてきました。
ありがとうございました。
国内も海外もいろんなところに行かれているのですね。
これからもいろいろ勉強させていただきます。
よろしくお願いします。
- sportcrossさん からの返信 2010/06/21 08:09:56
- ご訪問ありがとうございます
- ハッピーねこさん、ご訪問ありがとうございます!
参考になり、うれしく思います♪
ウルム、素敵な街ですよねー
またハッピーねこさんの旅行記へお邪魔させていただきます!!
今後ともよろしくお願いします。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
sportcrossさんの関連旅行記
ウルム(ドイツ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
43