ひとり旅 ［573］ 関門海峡両岸と長府へ?＜御裳川公園 長州砲と源平古戦場址＞山口県下関市

2009/07/19 - 2009/07/19

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲と古戦場址＞

■御裳川公園（＝みもすそがわ）
　関門海峡の一番狭いところが「早鞆の瀬戸」とよばれ、ここに「みもすそ川公園」があります。公園には、幕末に長州藩が外国船を砲撃した長州砲のレプリカが置かれています。
　また、目の前が壇之浦古戦場跡であることから源義経の像や平知盛の像などと共に壇之浦古戦場址石碑もあります。

★今回の訪問ルート
　・広島市から　°゜°゜°。。ヘ(；^^)ノ ﾄｺﾄｺ
　→下関みもすそ川公園　→関門トンネル人道　→門司観潮遊歩道
　→和布刈神社　→ノーフォーク広場　→関門トンネル人道
　→下関みもすそ川公園　→赤間神宮　→火の山公園
　→長府市功山寺　→長府博物館　→長府毛利邸
　→古江小路　→菅家長屋門　→旧梶山家表門
　→忌宮神社　→集童場　→相撲資料館
　→昭和レトロ展示館　→乃木神社　→笑山寺
　→帰路　ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)┘ﾄｺﾄｺ

　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【手記】
　今回のひとり旅、高湿度の猛暑の中を、歩く・歩くの連続でした。あとで考えてみると、ゆうに７〜８?は歩いていたと思います。ゴルフコースを１ラウンド回ってきたようなものです・・きっと３?は減量している・・と、思いまーす。

　前日は、やはり深夜の帰宅。そんなことは関係なく、早朝４時半起き、勝手にからだが動き出す…５時すぎ出立。睡眠時間３時間くらい、、、よーやるわ・・と思う今日この頃の「馬鹿Ｇodzilla.」で〜す。＾＾）

　総走行距離は４３０?、この日も日帰りの強行軍観光でした。
　
　先々週の大山・蒜山の走行距離よりずっと少ないのですが、山間部と海岸地域のちがいもあり、この高温多湿の酷暑で、非常〜に疲れあげました。ベリー タイアードでした。＾＾；；；；；）汗。

　Ｇodzilla.Ｔ＆Ｎ 記

エリア 下関(山口)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ②

＜御裳川公園 長州砲と古戦場址＞

・御裳川公園（＝みもすそがわ）
　関門海峡の一番狭いところが「早鞆の瀬戸」とよばれ、ここに「みもすそ川公園」があります。
　公園には、幕末に長州藩が外国船を砲撃した長州砲のレプリカが置かれています。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 壇ノ浦古戦場址＞

　また、目の前が壇之浦古戦場跡であることから源義経の像や平知盛の像などと共に壇之浦古戦場址石碑もあります。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 壇ノ浦古戦場址＞

　源義経が八艘飛びを見せる像と平知盛の像が対になって置かれています。
　源平最後の合戦として有名な壇ノ浦の合戦は１１８５年３月早鞆の瀬戸を中心とする関門海峡を舞台に繰り広げられました。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 壇ノ浦古戦場址＞

　早朝から始まった戦いは日が沈むころ、勝敗は決定し、安徳天皇を乗せた御座船に平家の総指揮官平知盛がきて母親である二位の尼辞世に敗戦を告げ、平家の時代は終りとなりました。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 壇ノ浦古戦場址＞

　〜文治元年(1185年)3月、源氏方は八百四十隻、平氏方は五百隻余りを壇ノ浦に集結させました。
　はじめ、平氏方は潮が東に流れるのを待ってうまく源氏方の船に近づき、源氏を圧倒していました。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 壇ノ浦古戦場址＞

　源氏方に焦りが見えはじめましたが、義経のとっさの船頭を弓矢で射殺すという絶妙の軍略で平氏の船は動きを失って彷徨しました。
　源氏方はここぞとばかり平氏の船に乗り込み、つぎつぎと斬りかかっていったのです。〜

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 壇ノ浦古戦場址＞

　みもすそ川の名の由来は、平家終焉の時に二位の尼辞世が詠んだ

　「今ぞ知る　みもすそ川の　御流れ波の下にも　都ありとは」

　の歌からつけられたそうです。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 壇ノ浦古戦場址＞

　安徳天皇入水の碑に
　−波の下にもみやこありとは−

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 壇ノ浦古戦場址＞

　源平の壮絶な戦いが行われた壇の浦。
　武蔵、小次郎の決闘が行われた巌流島、この海峡周辺には古くからいろいろな物語があります。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲八十斤加農砲＞

　幕末、攘夷運動の中心となっていた長州藩は日本海と瀬戸内海を結ぶ海運の要衝である下関海峡に砲台を築きました。
　文久3年(1863)5月から6月にかけて、長州藩は関門海峡を通る外国船を5回にわたって砲撃しました。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲八十斤加農砲＞

　翌年8月、アメリカ・イギリス・オランダの四国連合艦隊17隻が報復のため下関にやってきました。
　

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲八十斤加農砲＞

　この大砲は、幕末に数多くの大砲を鋳造していた長州藩の安尾家に伝わる20分の1の模型(下関市立長府博物館蔵)を参考に、原寸大に復元したレプリカ(FRP製)です。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲八十斤加農砲＞

　長州藩の主力となった加農砲(カノン砲)は青銅製の大砲で、球形の弾丸を発射し、目標を打ち抜いて被害を与えるものでしたが、連合艦隊の新しい大砲は距離・威力ともはるかにすぐれたものでした。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲八十斤加農砲＞

　英国のキューパー中将を総司令官とする四国連合艦隊は17隻で、イギリス軍艦９隻（砲164門）フランス軍艦３隻（砲64門）オランダ軍艦４隻（砲54門）アメリカ仮装軍艦１隻（砲4門）からなり、総員約5000の兵力でした。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲八十斤加農砲＞

　海峡の最もせまい所に築かれたこの壇之浦砲台は、前田砲台と共に重要な役割を果たしましたが、連合艦隊に大敗し、すべての砲台が占領・破壊されました。
　

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲八十斤加農砲＞

　寄せ集めの四国連合艦隊に完膚なきまでに打ちのめされた長州藩は、以後政策を180度転換して欧米から新知識や技術を積極的に導入、軍備を近代化してゆくことになります。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 長州砲八十斤加農砲＞

　そして、同時期に薩英戦争で英国に完敗して同じような近代化路線に転換した薩摩藩とともに、倒幕への道を一気に進むことになります。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 天保製長州砲＞

・説明板によると・・・
　幕末、関門海峡での６次にわたる攘夷戦は、元治元年（1864）８月、長州藩兵と英・仏・蘭・米４カ国連合艦隊との交戦をもって終結したが、同時にこれは明治維新の具体的始動につながった。
　この歴史的事件で下関海岸砲台に装備された長州藩の青銅砲は、すべて戦利品として外国に運び去られ国内から姿を消していた・・。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 天保製長州砲＞

　1966年春、渡欧中の作家古川薫氏がパリ・アンヴァリッド軍事博物館に保管されている攘夷戦長州砲を発見、以来返還運動が進められたが実現困難のところ、郷土出身の外務大臣安倍晋太郎氏の努力とフランス政府の好意によって1984年６月、貸与の形式で里帰りを見るに至った。
この機会に下関東ロータリークラブでは、フランス政府の了解を得、創立20周年記念事業として、これを（現）原寸大かつ精密に模造し下関市に寄贈した。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 天保製長州砲＞

　同長州砲は天保15年（1844）萩藩の鋳砲家郡司喜平治信安の手になるもので、幕末日本人の対外危機感を象徴する歴史的逸品である。
　鎖国に眠っていた日本史がようやく世界史に組み入れられる瞬間を目撃したこの物言わぬ証人を、海峡のほとりへ永久に安置しようとするのは、歴史に富むこの地の発展と世界平和を祈念する趣旨にほかならない。･････とあります。

　

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 馬関開港百年記念碑＞

　下関市では、四国連合艦隊との講和のときをもって下関港の実質的な開港として、昭和３９年（1964）に馬関開港百年記念祭を挙行。その記念事業の一環として昭和40年(1965)4月19日に建立したものです。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園より＞

　対岸の門司レトロ地区「レトロハイマート」をのぞむ。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜御裳川公園 関門海峡＞

　先ほど歩いてきた対岸の和布刈公園観潮遊歩道をのぞむ。
　関門海峡は昔、馬関海峡（ばかん）と言っていました。

■北九州市門司区　関門海峡両岸と長府へ?

＜赤間神宮＞

　次の旅行記は「赤間神宮」です。