2009/06 - 2009/06
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西部旅情さん
地下の墓室というタイムカプセル
酒泉から嘉峪関に向かう西の郊外には、酒泉西溝画像磚墓、丁家閘5号墓がある。地下に築かれた墓室で、壁画、石刻などから築かれた時代の生活などを知ることができる。それぞれ酒泉から10km、8km。
酒泉西溝画像磚墓は、国道312号から右に農村地帯を深く入った果園村にある。塀に囲まれた敷地内に三つの地下墓があり、1号墓は盛唐のもので1987年に発見され、2・3号墓は中晩唐のもので1993年に発見された。
1号墓が規模が大きく、前室と後室からなり、後室には伏斗式(枡を伏せた形)の天井が牙磚模様で精巧に築かれている。4隅を柱が支えるような石組みで、壁画には12支のほか、金剛力士、楽士、武士、兵士などが彫られている。奥には蓮の華の図案をあしらった台座がある。墓の主は河西回廊を統治した台座がある。墓の主は河西回廊を統治した将軍で、1.8mの夫、1.6mの妻が葬られていたという。
2.3号墓は同一の一族の墓とみられ、どちらも単室である。1号墓と異なるのは磚に焼付けられたレリーフの画像が彩色されていることで、2号墓には武官と文官が一対のさまざまな場面が描かれており、3号墓の画像は彩色が細かくはっきりとしていて、「安長宜」という画家の名と思われる墨書がある。
丁家閘5号墓は国道312号を右に折れたゴビのなかにある。東晋時代のもので、1977年に発見された。墓道を33m下る地下12mには前室と後室があり、漆喰の上に描いた壁画がみられる。
前室の天井には蓮の華が描かれ、壁には、天、人間、大地の3層に分けられた壁画に、東王公、西王母らの伝説の神、翼の在る神、天馬、3ツ足の鳥、龍の頭のほか、西涼国の大臣だったといわれる墓の主人の家族の幸せな生活振り、雑技をする人、桑の木や蚕をとる人などが描かれている。後室は柩を置いた部屋で床に蓮を描いた磚が敷かれている。
参考:中国旅行専門サイト―西部旅情
http://www.westpassion.com
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